231 獣ノ國 - under the ground -
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やっぱり貴方は学者さんね。 こんな手当ての仕方じゃ、だめ。 怪我も化膿すると大変なことになるのよ。
[窘めるように言ってから]
……沁みたら、ごめんなさいね?
[にっこりと微笑んで。脱脂綿をノアの傷口に押し当てた**]
(168) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[やんわりと落ちた言葉を否定して 低く、喉を鳴らす同僚を静かに観察していた。
ここに収容される獣人達だけでなく、 ここで働くひともまた、興味深い存在だとは思う。]
君も彼の歌声を聞きにいくといい。 それくらいは綺麗だったから。
[男が庭を忌避していることを知らぬ彼は、 にっこりと笑って、そう言った。]
[十字架模様に視線を遣れば、長い指先がそれをなぞった。 今もまだ神を信仰しておられるのかと問おうと思ったが、 男の視線がネックレスの方を向いているのを察して、 彼はそっと口を閉ざした。
白く、時折蒼く、光るこの石は、 彼にとっては錘のようなものだった。]
(169) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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サディスト、かい。なるほど。
[冗談めいた言葉にちょっと笑った。]
まあ楽しんでいるように見えなくもないな。
[実験を重ねる以上、何かしらの目的はあるのだろうか、 とは思うが。 それを彼女自身に聞くことはどうしてか憚られていた。 (尋ねる事それ自体に非難の色を帯びてしまいそうで)
くるり、銀色が翻り、男がもぐりとパスタを食べる。]
――用事はねェ、特にはないかな。 お仕事があればすっとんでいくのだけれど ほら、メティス先生や、ノア君や、君が有能だろう? 私はあまりすることがなくて。
(170) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[こくり、白米を最後まで食べきると、 「ごちそうさま」と手を合わせる。]
――そうだな、「ハリネズミ」や 気性の荒い子が暴れて 誰か怪我をしているといけない。
見回りに行こうとは思うのだけれど。
[君は? と夜色の瞳を撓めて、男に問う。 答が聞けたならば、 トレイを返却しに席を立っただろう*]
(171) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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わぁーったよ、つっても、着替えがねえな…
[たしかに、悪化して強がりも言えなくなるのは避けたい。マユミ>>159の提案をしぶしぶ了解する…が、秘密棟に私物なんてない。着替えがあっても今同様、すぐにボロボロになってしまう。水は水道やら噴水やらでいいとして、服は問題だ]
イカレ女医はイカレ女医だよ。これでも大分お上品な呼び名だぜ?…まさか、長えのにアイツが何してンのか知らねえのか?
[あいつも誰彼構わず実験に使ってる訳じゃない事は知っていたが、古株のクラリッサ>>164がそれを知らないなんてのは以外だった。…いや、実験結果が良好、というだけかもしれないが]
おとなしく暮らしてても出れる訳じゃないのもよぉくわかってンだろ?だったら好きなようにやるだけだよ。失うものなんてのはとっくに奪われてンだ。 [どうせ出れないのはわかっていた。だったら、せめて心だけは自由でいたかった。こんな目に合わせてる連中に、同じ苛立ちを覚えさせてやりたい。それだけで動いている。…それだけのはずだ]
(172) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 00時半頃
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/* はー!!!!女医さん可愛すぎかよ!!! あー、可愛い。あー!可愛い!!!可愛いねぇ!!!!
あと傷痛い。超痛い
モスキートの電子レンジ卵爆発離脱は何wwwwwwwwwww
(-51) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ 回想・秘密棟の庭園 ]
[ ――…あれ。驚かせちゃったかな。 >>163がばりと此方を振り向かれたのを見て、僕は少しだけ申し訳なく思った。悪い人じゃないよ。――いや、有る意味では、悪い人だけど。 取り敢えずどうにかしようと、ゆるゆる挙げた両手をぶんぶん振る。
彼の目に浮かんだ「恐怖」は、まるでいつか僕も浮かべた色だった。
同様に、洩れた息に篭る熱は、彼の心中を示しているような気がした。穿ち過ぎかもしれないけど。 僕は湿った指を握り込めて、機械に隠れた口元を動かした。]
(173) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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―――僕はチェビィ。 よろしくね。…「 フィリップ君。」
怖がらないで。ここにいる以上、……僕もいっしょなんだから。
[ 僕は目を細めて笑った。口端も上げた。上司から習った笑い方なんだ。 目が笑っていないとよく言われるから、隠すために細める。瞑る。 こうして笑えば、みんなは安心してくれる。そうして笑えば、目前の彼は安心してくれる?
僕はゆるりと手を下げた。何と「いっしょ」なのかは教えない。だって僕は、管理人であり、獣なのだから。 でも彼の恐怖が解けたら、それだけで良い。]
危ないことには、あんまり。…近付かない方が、いいかもしれないよ。……ね?
[ ………別に何を指しているわけでも、ないけど。 こてりと首を傾げたまま、彼に言った。
僕の言葉が、彼に届いたかは。はたして。 ]
(174) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ 兄さんは大人しく僕の肩。 猫と梟、2人からなだめられる針鼠をぼんやりと見て 怪我はさておき、彼女の元気はありそうだ と 男の自分より余程荒々しい言葉達>>172に むしろ少しの安堵を覚えた。
話の流れが”着替え”だとか 傷口の話に及べば 僕は気まずそうに 人差し指ですこうし頬を掻いて ]
『 ジリヤ!オフロ! フィル ハ ジャマ!』
[ 言われずとも分かってるよ、と兄の頭をぺち、と叩く。
この場は彼女達に任せてしまおうと踵を返したのだが ふ、と 思うところがあって 針鼠がそれを許してくれたのなら、ほんの僅か 刺々しい髪の 刺々しくない頭のあたりを撫でてから その場を後にしただろう。*]
(175) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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着替え……私のものというわけにはいかないし。
[まさか着替えがない>>172とは思わなかった。でも、私の服は前から見れば何の変哲もないブラウスだけれど、背中の上半分が大きく開いている。もちろん翼のせいだ。 髪が凶器になるジリヤには向いていないだろう。……それ以前に私の胸はないに等しいので、胸が入らないかもしれないけれど。 クラリッサはどうだろう、とちらりとそちらに目をやった]
好きなようにやるのはいいけれど、返り討ちにあっているように見えるわ。
[私は淡々と事実を告げる。出られないとわかっていながら、痛い目をしてまで反抗し続ける情熱が、私には理解できないから。 けれど、決して彼女のことが嫌いというわけではない。彼女は私と同じ、獣なのだし]
(176) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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失敗、ね それは残念だってハナシ。…とても
[憤りがあるわけでも、責めるわけでもなく。拳を握りしめる彼女の隣をただ黙って歩き続けて]
キミはどうして――
[――諦めないんだ。と言おうとして口を紡いだ これ以上はどうせ愚問だし、返ってくる答えはある程度予想もつく。彼女から何か詮索されない限りは続きを話す事も無い]
(177) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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―医療室―
僕じゃない…って言っても信じなそうだぞ…と
[逃がしたわけじゃない。なんて言ってもどうせ無駄だし、バレているのだから仕方ない 彼女の傷を見る度に痛々しく、そして罪悪感に押し潰されそうにもなるけれど、それを表に出す事はしないで]
運ぶのは別に構わないってハナシ っていうか、僕がキミに治療されるなんて……痛たたたたたた!!!
[傷口に直接包帯を巻いただけの雑な治療は傷口から溢れた膿を吸収して包帯ごとかさぶたとなっていて 痛々しく、生々しい傷が包帯の下から出てくる]
(178) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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治すのは専門外だぞ…と それに、キミには出来れば頼りたくないってハナシ
[それからオキシドールと脱脂綿を見ればヒクリ、と口角が痙攣するのがわかる 嗚呼 やっぱり医者は嫌いだ。なんて思いながら、為す術も無く脱脂綿を押し当てられて、傷口を消毒される]
〜〜〜〜〜〜〜ッ!?!?!!!?!?
[なんとか叫び声を抑えたものの、反動からか目の前は霞むし、一筋の涙が頬を伝う感触までわかる 大の大人が傷を消毒された痛みで涙を流す、だなんてお笑いだろう]
……終わった?
[痛みが止まった辺りでそう彼女に話しかけてみれば、治療は済んでいたか。新しい包帯を巻き直して、それから道中の疑問をどうしても聞きたくて、彼女にぶつけてみる]
(179) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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キミは、あの薬で何をしたいんだい …目標とか、救いたいヒトとか
[その疑問が返ってくる事はあっただろうか。言葉を詰まらせるようならば無理に聞いて悪かった。なんて話を切り上げるだろう**]
(180) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[ 一棟へ向けて歩きだした僕の肩から 兄はふたりと羽ばたいて 猫と梟ふたりの間に降りる。
ひょっこ、ひょっこ、ぎこちなく歩いて くるりとひとつ あたまを下げる。
ながーい真っ赤な尻尾が、ぴこりと上がって ]
『 テツダエナイノ! ゴメンネ!』
[ そう云うと、もうひとつ お辞儀をぺこり。 数歩たよりなく助走をつけて ふわりと来た道を戻る。
僕の声をかわる兄は、僕よりも余程 僕の腹の中の声が 聞こえているらしい。*]
(181) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[まさかジリヤが噴水で洗おうなんて考えている>>172とは思いもよらず、私は鸚哥の声>>175に頷いた。……音量はちょっとどうにかしてもらいたかったけれど]
そうね。 ジリヤ、大浴場へ行く?
[手伝いがいた方がいいだろうか、と私は首を傾げる。 自室で寝てしまうつもりだったけれど、もし手伝いが必要なら、猫の手のクラリッサより、私の方が向いているだろう。寝る前の入浴は、ぐっする眠るのに最適だとこの間読んだ本にも書いてあったことだし]
フィリップ、またね。
[ジリヤの頭を撫でて去っていくフィリップの背中にはそんな言葉をかけて。 鸚哥の謝罪の言葉>>181には、静かに首を横に振る]
気にしないで。
[こういう時、笑顔を浮かべられたりいいのかもしれないけれど、生憎私は、無感動で、無表情なのだ**]
(182) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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失礼なハナシ。 医者を頼りたくないって、どういうことなのかしら。
[ノアの口調を真似て、言い返してやる。 消毒を終えれば、真新しい包帯を棚から取り出した]
うん、終わり。良かったわね。 ……そんな。泣くことないじゃない。
[呆れたように、肩を竦めてみせた。 先程の血塗れの包帯よりは余程いいはずだ。 治療の終わったノア>>179を見遣って、「もういいわよ」と]
(183) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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……救いたいヒト?
[ノアの言葉>>180に、眉を寄せて]
私は、救いたいと思ってるわよ。ここにいる全員を。 全員がヒトになってしまえば、こんな施設もういらないでしょう。 彼らはこんな狭い場所に、閉じ込められることもない。 私たちは、もうこんな仕事をやらなくてすむ。
[アマルテアは至極真面目にそう言った]
そのためには、多少の“犠牲”が必要だって。 ただそれだけのこと。
[ノアはどういう反応を返しただろうか。 話はここで終わり、と言わんとばかりに。 ぱたん、と薬箱を閉めた]
(184) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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次は私の手当て、ね。
[自らの腕の傷を見遣ってから]
先に庭園を見に行ってくれると嬉しいわ。 ジリヤを運ばなきゃ。
[果たして、強い口調で言ってはみたものの。 目の前の男は言うことを聞いてくれるだろうか。 断られれば、別の管理者に頼まなければと**]
(185) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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お、おい。 [少し頭を撫でられて>>175抵抗しない…というか、出来ない。ただ、少し首をすくめるくらいだ]
…触ンの、気をつけろ。折れてて、頭のあたりでも棘になってたりすンだよ。
[幸い、今はないようだ。切るのが難しいくせに、勝手に折れる。困ったものだ。ままならない]
洗って着直すか、備品パクって来るか…それくれーか?
[今回は血の範囲がややひろいので、流石にそのまま、という案は無しにしたい。となると、洗うか、備品か…備品の白衣あたりを着たら、イカレ女医を挑発出来て一石二鳥だ]
だからって服従するのか?嫌だね。アタシの心まで鎖につながれたら死ンじまう。 [>>176返り討ちに遭っている事は認めつつも、それでやめるつもりはない。すきにやる、というより、好きにやろうとするのが、目的なのだ。返り討ちに遭っても、相手をイラつかせれてるのは、確かだ]
(186) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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/* ああん!若干齟齬ってる! アマルテアのばか!!!
(-52) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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あぁ、そういや大浴場なンであったか。あっち長かったから忘れてたぜ。
[秘密棟には、粗末な温度調節もままならないシャワーしかない。噴水でも別に変わらないか、と思うくらいにはひどい。出てくる水もサビの匂いがする。]
とりあえず、そこ行くか。近くに備品の服ぐらいあるだろ。 [牢屋の鍵はともかく、ロッカーの鍵のような、非常に簡易的な鍵ならば、髪の毛でなんとか開けられる。この髪の毛が役に立つ、非常に数少ない瞬間だ]
(187) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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/* ノアさん、ごめんなさいヒイイイ。
(-53) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 01時半頃
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/* どうでもいいけど鮫肌さんの電子レンジ大丈夫なのwwww
そんでもってジリヤは鍵開けとかゆってるしwwwわろw みんなおもろいなおい……。僕つまんねーなおい……
何かネタ仕込んでおけばよかった 今から考えるか、どうすっか
(-54) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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/* 今から獣以降は厳しいかもしれぬ。 すまない村建て様……オツカレサマです
あとひとりおいで!!
(-55) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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[ 敵意は無いというジェスチャは、万国共通なのだろうか ヒトか獣かすらも分からぬ人物>>173の素振りに 僕の緊張は比較的はやく解かれていって
強張って、丸くなった足の爪先が掘った土を はらはらと元に戻しながら 対照的に握りしめられていく 彼の手を見ていた。
機械に隠れた口元は ヒトが僕らを避けているようにも 獣が不都合のある地上で生きているようにも (そう、鮫の彼みたいに) 見えていて 僕は彼が”どちら”なのかと瑠璃色の目を細める。
聞こうにも、僕の言葉を掬ってくれる兄は居ない。 重ねられた彼の言葉>>174から 考えるしかない。
不意に呼ばれた僕の名に 心臓は微かに跳ねた。]
(188) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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[ 管理者なら、僕の名前を知っていて当然だろうが けれどそれなら 僕と彼は”いっしょ”じゃない。
淡い色の目が瞼の奥に隠れて 口元が三日月を描き ひどくひどく きもちのわるい笑み>>174が顯れる。 紛れも無い僕自身が「ヒト」に飼われていた頃 無理に浮かべていた笑みに そっくりだ。
( そう、飼われていた ) ――今みたいに。 ――誰と? ――勿論、兄さんと。 ]
…………っ、
[ 頭が痛い。 覗きこむような笑みが 歪んで 瑠璃の中の瞳孔がふわりと拡がる。
くしゃ、と腹のあたりの衣服を握り(チェビィ)と 口の中で 彼の名前を繰り返した。]
(189) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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…近付かない方が、いいかも …………そうだね、でも 兄さんがいるから。
[ 屈託の無さを伝えるような こてりと斜めになった首。 僕はそれ>>174から一歩 後ずさる。
それは先刻覚えた気色悪さのせいだったかもしれないし 兄の元へ早く行きたい気持ちのせいかもしれないが。
でも内に湧く このぼうやりとしたものは だんだんとあの赤い鸚哥を覆い隠して 忘れた「何か」を僕に見せる。]
……ね? チェビィ、君は………「何?」
[ ざわ、と鳴るはずのない森が揺れ 僕の焦燥がおとを奏でたような気さえする。 カサリと乾いた唇から やっとの思いで紡いだ音は 彼の返事を呼べるだろうか。**]
(190) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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