84 戀文村
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そう、なのだけど。 いつかは知ることなのかもしれないけれど。
……この村には来ないかもしれない希望も、まだ持ちたいの。
[笑みの消えた青年の顔に、それでも無理に微笑もうとして くしゃりと歪んだ顔になる 客の前に立ってもう何年経つのか その経験すら役に立たたない、笑顔が作れない]
でなければ、この戦争。 …………こんな戦争が、皆を苦しめて。
ああ。
(315) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[返してもらわずとも問題はないが、変に形見にさせるのもなんだろう。 頷きを返した。泣き顔には背を向けようとさえも思ったが、 今泣いているわけでもなし、問題ないだろうと、見下ろす]
……
[確か彼には妹が居たから、ナンシーとはその事だろう。 往く者が居て、遺される者が居る。その待つ時間はきっと永遠にも思えるだろう。 いや、実に、永久に帰る事は無いだろう。 戦いに行くのですらない。死にに、殺されに行くのだから。 それを彼女に伝える必要はない。伝えても、何の救いにもならない。
ただ……もし彼女が、彼女らが往く事になれば、黙って見送れるのだろうか。 ホレーショー、分隊長の様に………。]
[頭を振った。手紙を残す提案には、力なく頷く。 きっとあの老婆の所だろう。一抹の希望を添えて、 直接ではなく、彼女を通して残すのだろう]
[ゆっくり息を吸って、長く長く息を吐いた]
(316) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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うん、彼女が嘘をつく理由がないから、 「ほんとう」だと思う。
…────だから、 もしかしたら、この村も、 近いうちに無差別に召集がかかるかもしれない。
戦えない子供に何をさせるつもりか知らないが、 いずれ、私も駆り出されるのかもしれない。
お前達も───…。
[俯いて唇を噛む。]
…──すまない。 まだ、そうと決まったわけではないのに無神経だったな。
[二人だからこそ全てを包み隠さず話しているが、さすがに脅すような事を言ってしまったと、薄い色の瞳が動揺に揺らぐ。]
(317) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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ヨーランダは、二人の、まだ決まっていないという言葉に深く頷いて。
2012/03/25(Sun) 23時半頃
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/* っていうかこのヨーランダみたいな口調で喋るギリアンだったってのにもえる
(-95) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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厭よ、厭だわ。
これ以上この村から、誰も出てゆかせはしないわ。 だから、ねえ。
……私の手で。また、母さんのときみたいに。 そして、―――や――のように。
(*61) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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/* ズリエルとかバーナバスとかヤってそうだけど透けるので埋め埋め。
(-96) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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ああ・・ごめんなさい。こんな事、言うつもりじゃなかったのに。 ・・って、わっ?!
[期せず暗い話になってしまった事を詫びる。急に頭を軽く叩かれて、少しうろたえ、手を頭にやった]
ええ。この村の人達は、いい人達です。 陰口なんかもないとはいいませんけど、でもやっぱり心根が悪い人達なんかはないですよ。
・・・あなた達も、そう。そんな目をしてます。
(318) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[本屋を出て、広場を歩いていると。 クラリッサとブローリンの姿が。]
……間が悪いな、俺。
[2人に漂う空気はとても胸に痛く。]
(319) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[笑顔の消えたダーラの手に、自らの手を伸ばす。 叶うことならその手を取って、両手で握ろうとカップを置いた。
養父(ちち)を失い、これ以上親しい友人まで失いたくない。 我儘だと知ってはいても、そう思わずにいられない。
可能なら、召集された人に代わって自分が行きたいと何度思った事だろう。自分なら、遺されて悲しむ者もいないのだから──。]
(320) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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/*>>319ほんとだよ
軍人さんが浚っちゃうぞ
(-97) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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でもヨーランダ、教えてくれてありがとう。 覚悟を決める準備は、できたかもしれない。
――……上手くは出来ないかもしれないけれど。
[自分まで揺れたら、ヨーランダもベネットもぶれてしまいそうで 無理にでも笑顔を作ろうとする
ヨーランダの手に、手を触れようと伸ばし]
(321) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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ヤニクは、クラリッサとブローリンの邪魔にならないよう、静かにそこから去った。
2012/03/25(Sun) 23時半頃
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/* やだシンクロしてる ヨラかわいい
(-98) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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ダーラは、手が伸びたのは、同時だったろうか。ぎゅ、と握り合い。
2012/03/25(Sun) 23時半頃
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/* 酒場で引っ張っとけばよかったかな
2人を微笑ましげに見つついつの間にかいなくなってるとか
(-99) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[頭の上で、長い長い息が吐かれる音がした。 女は、はっと視線を上げる。 相変わらず30pの身長さに首が曲がった。]
ご、ごめんなさい。 こんな話しちゃって……。
[話したところで、どうなる訳でもないのに。 唇を噛んで、少し落とした視線。 赤いフードが、暗くなる視界の端を過ぎて行ったのが見えた。]
(322) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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そろそろかも知れないな。
[ポツリとつぶやく。 そのまま、役所に向かった。]
(323) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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/* ヨラも、セレスも、ぼっち過ぎて愛しい 好きよ
(-100) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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あー、やっぱ野菜ですよね、そうですよね。
[肉と言う単語が一番に出ない様子に、やはり食卓に 上がる可能性は低いと覚悟しておこう。 一瞬とは言え現実から逃れられる会話に笑みを絶やす事はしない]
酒まで望んだら追い出されるって。 ワイン位なら持っていけると思うから、一緒に飲もうぜ。 美人と飲む酒は味は5割増しだからな。
[途切れない様に軽口と共に頭を叩いていて、 止めるような手の動き>>318にハッとなる]
あ、悪い悪い。 なんかいつもエリアスからかってる癖で。 美人にする事じゃねえな。
[慌てて引っ込めた手の行き場が無く、また頭を掻いた]
(324) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[…──けれど、それが叶わぬ事も知っている。
だからせめて、今残っている人達には、笑顔でいて欲しいと望むのだ。その為なら、自分に出来る事なら何でもしようと。]
ダーラ。それにベネット。 もし、二人の元に赤紙が来たら、 私に出来る事なら何でもする。
本当に、何だってするから。 遠慮なく言ってくれ。
[伸ばした手に、ダーラの手が触れる。 自分と同じ事を考えていたのかと、嬉しさに顔が歪んだ。
触れた温もりを確りと握りしめ]
(325) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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ー村役場ー
[役場へ書類を受け取りに行くと。 サイモンに"赤い手紙"が来たという話題で。 重い空気が流れている。]
……そうですか、サイモンさんが。
[村に来て間もない頃。 色々な手続きで親切にしてもらったことを思い出す。]
(326) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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[笑顔を失ってしまっていたことに気づき、口元を歪める。 >>317謝罪には首を振った]
……ヨーランダさんが謝る必要はありませんよ。 悪いのはすべて、現実を認めようとしない国の上層部の面々でしょう 愚かな行為だと、終わってから気づくのでは遅いのに。
[この二人ならば、国を否定する言葉でも他言は無いだろう 青年は内心を吐露し]
覚悟を決める準備だなんて、やめて下さいダーラ 貴女を失いたくないのは、私も同じですよ。
[二人手を握る光景を、視界に納めながら 弱弱しくはあるが、努めて微笑みかけた]
(327) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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[ゆっくりと首を振って、人差し指を口に当てた。 あまり口外すべき話題ではないだろう。 気が緩んだのか、自分だからかは分からないが、 その体制のままゆっくり頷いた]
……
[視線の先の彼を見て、目の前のクラリッサを見て、 首を少しかしげた。追いたいのなら追えばいい、と。 彼が役場に行くとは、分かるはずもなく]
(328) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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その代わり、頼みたい事があるんだ。
…──私が召集された時は、 二人に墓を、頼みたいんだ。
無茶な願いだとは思う。
でも、養父が死んで、私までいなくなったら、 墓を守る人がいなくなってしまうから──…。
中身がなくても、想いを寄せる場所には違いない。 それが荒れてしまったら、哀しいじゃないか──…。
(329) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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[まさか、ここまで長居するとは思っていなかったが。 ベネットに頼んだ楽譜の修繕が終わったら。 旅立ち準備を始めた方がいいのかも知れない。 どこへ向かうにしても……。]
(330) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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家にも少しだけならボトルはあるんですけれどね。 ・・・でも持ってきてもらえるならお言葉に甘えちゃおうかな。 最近は少しは飲むようになりましたけど・・・
[頭に置かれた手をひっこめられると、逆に少し気まずそうに手を下した]
いえ・・・ だけど、そんなに美人と言われると恥ずかしくなっちゃいます。ミッシェルと。名前でいいですよ。
・・・気のいい方なんですね。 なんだか、あなたを見てると親方を少しだけ思い出します。
[サイモンとの役場での様子は気になっていたが、何かの思いすごしかと、つらい現実の前に少しだけ笑顔を戻した]
(331) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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本当にいい村だよな。皆いい奴ばっかだ。
[自分達にも向けられた言葉に照れ臭そうに笑みを向ける。 何時までこうやって村の皆を見る事が出来るだろう。 赤紙は次々と死を届け、この村に哀しみを増やしていくだろう。 それを自分はただ見ているしか出来ないのだろうか。
浮かんだ昏い考えに笑みが引き摺られて強張るのが判った]
(332) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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もしもくるなら、私が先でしょ 健全な肉体を持つ成人男子、とやらに当てはまりますし ……あなた方より多少は頑丈に出来ていますから。
[>>325何でも、といわれて思わずそう返したが 青年は間を置いて]
……ヨーランダさん [墓を頼むといわれると、青年は思わず口元を手で覆った。 首を振る]
仮定の話です。 仮定の話ですが、もしあなた方に赤紙が届くなら その名は私へ書き換えておしまいなさい 本屋一つ潰れたところで、図書館に改造でもしてくれれば問題はありませんから。
(333) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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/* 伝えたい言葉集め、小さな魔法かけて。 今、君の元へと贈る。 ぬくもり冷めないように、一緒に閉じ込めたら。 想いは形になるんだ。 (うろ覚え)
(-101) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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ベネットは、机の脇にある、修繕前の楽譜がふと目に留まった。
2012/03/26(Mon) 00時頃
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[ヨーランダの手を、その暖かさを握りようやく本当の落ち着きを感じた
独りではないと、思える]
アタシに来たら店は閉めてくれ。 食料と酒は使ってくれて構わない。 ――ヤニクには悪いが彼には残せないから。
[反対の手をベネットにも伸ばした 弟のような、そうでないような不思議な存在]
……墓を。守るよ。 ギリアンさんの分も、ヨーランダの分まで。
あそこには母さんもいる、当たり前じゃないか。
(334) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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/* 三国同盟みたいなのができてしまった ヨラかわいい
(-102) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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ヤニクさん、こんな時間に何処にいくんだろう?
[見えた人影は、ヤニクのもので。 いつもなら、そろそろダーラの手伝いを 始める頃合いではないだろうか。 小首を傾げて、けれど追いかけることはない。]
あの人も、赤紙の対象になっちゃうのかしら。
[旅人の彼も対象となるのならば……。 無知な女でも、思い考えることはある。 だから、ほろりと口から言葉が零れて行くのだけれど]
やだ、私ったら、また……。
[先ほど、そっと咎められかねない話題を出したことを 目の前の人が制してくれた仕草を思い出して、口に手を当てた。]
(335) 2012/03/26(Mon) 00時頃
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