197 獣ノ國
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「…ぁ、…ああ。」
ぼんやり、瞳を細めた先、硝子に映るのはいつもの自分。そう!溺れて苦しむ自分でも、特別目隠しをされた自分でも無い。僕はそのことに酷く安心する反面、見えない視界は如何して、と不安は駆け巡り。 意味もなく部屋を見渡して「この悪夢」の出口は無いかと探すうちに、昨日受け取った花々>>0:381を視界に入れた。
暖色を基調とした花は、碧の世界にポツンと美しく咲いている。 それがこれは悪夢ではないと暗に示唆しているようで泣きそうに顔を歪めてしまったけれど―何故だかそれが今の僕と類似している気もして、肩の重みが取れた氣もしました。
(72) 2014/10/03(Fri) 09時半頃
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―花屋 Lamo/回想―
案内された席>>0:375で、僕は頂いたお茶をこくりと一口飲みました。「…冷たいですね。」何の気もなかった、ただ当たり前のことを言った言葉は彼らにはへんに思えてしまっただろうか。僕は喉を通る冷たさに、体の芯を冷やしてくれるそれに何となく感動を促したから言っただけなのですが、はたして。
黙々と作業を繰り返す店員>>0:376は、慣れた手付きで花を厳選しています。その手に取られてた戻される花々に何だか悪い気さえ思い起こしながら、その光景を傍目で見る。
「…柔らかいなんて、初めて言われました。」
共に花を待つ彼女>>5の言葉には首を傾げました。 目の色は幼い頃から色素も薄く、異端だと糾弾されることもあった。その度に僕は、いえその頃はまだ父母が居たものですから、泣く僕の背中を優しく叩いて慰めてくれたものだったけれど。
(73) 2014/10/03(Fri) 09時半頃
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僕は髪を一房取っては、また首を傾げました。此方の色素も薄く、雪が降ると世界に紛れる。寧ろ冷たい、硬いとさえ思われそうなのに、彼女はその逆を示したので、心が無ず痒くなっては止まらない。
「あはは。じゃあ今、ときめいたんですか?」
その痒さをごまかす様に、僕は軽く笑いました。差し出されたらときめくと言われたならば、冗談交えてお返しを。
暫く談笑をしていたけれど、軈て店員から掛けられた質問>>0:378には「花瓶は花に合わせるので、大丈夫です。ありがとうございます」と。間も無く作業は終わるのでしょう、浮き出た沈黙は僕達を包む。
しかし先程、フードの彼と話していた彼とは随分違う口調に、見当たる「壁」には(やっぱりどこもそうですよね。)と、遠い気持ちに思いを馳せる。ひとつまぶたを合わせると、出来上がった花々に、囲まれる碧には少しだけ動揺を見せてしまったが―僕はゆっくり立ち上がり、にんまりと微笑みました。
(74) 2014/10/03(Fri) 09時半頃
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「…溺れずに、前に泳げるかな。」
受け取る際には小声で自嘲を。暫く明るく咲き誇る花を見つめ、漸くお代を払っていないことに気付いては慌てて財布を取り出した。「いくらですか、」彼女が店員へ向けたのか何か、褒めた言葉は耳に通します。確かに僕も、目前に腰に手を当て立つこの店員>>0:389に惚れたくなる気持ちも分かると変な思いを浮上させては可笑しくなって、気まずさから目を逸らし。その後の言葉に彼の素が出ていたことなどには、とくに気付かず。
「…ありがとうございます」
払い終わった際には、もう一度御礼を。口元ははにかむように歪んでいただろうか。 先に僕に向けられた気遣いの言葉>>0:377を脳裏で反芻させ、しかしうまく言い出せないことに少しだけもごついてしまったけど、「…また来ますね」そんな不確かなことを口頭に乗せ、花を大切に抱えては、僕は彼女に「お先に失礼しますね」と会釈を送ってひとり、先を急いだ。*
―回想 了―
(75) 2014/10/03(Fri) 09時半頃
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/* 私は普通にむらたてさんが赤窓にいることに戸惑いを隠せないよ?、
(-51) 2014/10/03(Fri) 09時半頃
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―現在/商店街―
一先ずとりあえずと、僕は重い足を上げて玄関へと向かいました。言わずもがな、視界を矯正する器具を買いに行くために。ぺたぺた、何時もより幾許か音を激しく鳴らす足に違和感さえ感じながら僕は玄関へ向かいました。
「…?……おい…?」
ぐい、ぐい。僕は足を靴へはめ込みます。はめ込もうとします。しかしそれは、無理でした。腑抜けた視界を屈めて足を見て、その輪郭をなぞるとそれはまるで―小指の横下から踵までに着いた、尾ビレ。魚の鰭。
それを指先に感じた瞬間、頭から血の気が引きました。「何ですかこれ」そんな動揺声にする間もなく僕の唇はひゅうひゅうと掠れた息を吐きます。過呼吸にさえ陥りそうなその中で、僕は喉元を抑えました。
(78) 2014/10/03(Fri) 10時頃
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「…お、…ちつけ、…おちつくんだ…」
震える声は自分に届いてなお震え。 喉元にあてがう手さえ動揺しています。 僕は下駄箱からサンダルを取り出すと、ズボンの裾を僅かに引き下げ、ベルトを付け直し、足元を隠せるようにしました。
「……!」
しかし苦難はまだ続く。朝日と言うのに照り付け身を焼き焦がそうとしているのか、兎も角太陽は僕に牙を向く。じりじりと肌が焼けるような感覚に肌を擦っては、これでは自分に合ったメガネを探す前に焼き焦げてしまうと慌てて黒の傘を取り出しさしました。じりじり、太陽はまだ僕を襲い続けてはいるけれど、先よりかはマシです。
僕は履き慣れないサンダルを鳴らしながら、ぼやける視界に覚束ない足取りを持って焦げそうだと悲鳴さえあげる肌を時折擦りながら、商店街へと足先を向け、やがてどこかの日陰で一先ずと、その体を休めます。**
(79) 2014/10/03(Fri) 10時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 10時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 xx:ab 海に溺れるイルカ
>>*8シェパード 長いから略したに笑った。 へえ。なんでだろう?確かに政治家は腐ってるって聞くけど。
>>*9鹿 外にライオン、この時だけイルカでよかったって思った。泳げないけど。 続くのかなあ。どうなんだろう、何か起こるのかな?曇天って、あんまり良いイメージ無いんだ、僕。
…もしかしたら獣がバレちゃうとか?
>>*11蜘蛛 いや笑い事じゃないから必死だよ僕、死活問題。
>>*16カナリア 御礼を言われる程でもないけど…僕は飛べる羽がないから羨ましいなあ。 飛ぶってどんな気持ちなんだろう。
(*18) 2014/10/03(Fri) 10時半頃
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待ってこれ誰に絡めば良いかな?
花屋さん→絡んだ ジャニスさん→ヤニクさんと約束 マユミちゃん→シメオンくんといっしょ シメオンくん→マユミちゃんといっしょ 錠さん→在宅 ベネット→いない
…?!……
(-60) 2014/10/03(Fri) 13時半頃
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―商店街―
僕は商店街の、日除けに使っていた屋根の下から歩き出しました。曇天は僕を包み、じめじめとした空気が体に纏わり付きます。僕は不快感に眉を寄せました。揺らぐ視界は自分でさえ、危ういとさえ思えるもの。相も変わらず変わらぬ視界に、僕は蹲り動きを止めたい衝動を必死に抑える。あと少し、あと少しのはずと自己暗示を重ねたりもしたけれど、いや然しどうもダメだと諦念しそうになるのを抑え―突如とて開いた扉>>114はガツンと頭にぶつかって、殊更その諦念に拍車をかけてきた様な気もしました。
「…い、いたい…」
ぼやけた視界に、違和感に泳ぐ足。「誰です、扉を急に開けるなんて…」色を無くした声は扉をぶつけてきた相手に半ば八つ当たりがましく投げてしまいました。
(117) 2014/10/03(Fri) 18時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 18時半頃
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扉の向こうから聞こえた、慌てたような声>>135に、僕は肩の荷を下ろしました。どうやら当たり屋ではなかったらしい。今この状況で当たり屋になんてあったら、不運どころの話ではない。僕はぼんやり、曇天もあいまって殊更鈍色に光る視界の影に、ゆるゆると手を伸ばしそれが何かを確かめました。
触れた場所は、髪だろうか。柔らかなそれが指先に触れ、段々と下げて行けば肩にまで到達しただろうか。目を細めれば、睨んでいるようにさえ見えてしまいそうだけど、「ああ、大丈夫です、大丈夫…」女性だと、そして頭に頭巾を乗せた人だと知れば安息を伝える言葉を伝えました。
「無闇に触れてすみません」
僕は差し出した手を戻します。何でぶつかった刹那、声を止めて居たのかと少しの疑問はありますが、聞くまでのことでもありません。 ふわり、彼女の幾つかの髪は風に揺られてしまったでしょうか。それにさえ気付くこともなく、僕は手を戻し、そしてもう片手に持って居た傘を持ち替えました。
(145) 2014/10/03(Fri) 20時頃
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「あの、…急いでます?」
そして閃いた事柄には、恐る恐る声をかけ、まず予定を窺いました。 もし彼女が暇と答えたなら、共に眼鏡屋に付き合って貰おうと。しかし忙しいようなら、僕は大人しくまったり亀葦で目的地へと歩みを進めることだろう。**
(146) 2014/10/03(Fri) 20時頃
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「…!…す、みません」
ああやってしまった、自分の不便を一番にするばかりに、怯えるかもしれなかったその可能性の配慮が行き届かなかったと、僕は眉を下げ彼女に謝ったのでした>>154。 扉に頭をぶつけたこと、其れ自体に特に怒りは抱いていなかったけど。僕は尚更申し訳なさに困惑の色を滲ませました。彼女の表情がよく見えないのが、どうにも辛いとひとり心内に曇天以上の翳りを落としながら。
「行きたい所があって…ああ、別に怪しい勧誘じゃ無くて!…眼鏡を買いに行きたいんです。」
僕は慌てながら言葉を続けました。途中、誤魔化す言葉には傘と共に両手をゆうるり振ってみせただろうか。揺れる傘になお、慌ててその動きを押し留め、ちらりと彼女を見下ろします。 僕を訝しんでいるのだろうか。肌にあたる視線には、少し気まず気に視線を逸らしてしまいました。もしかしたら、それが彼女の不安を煽ってしまったかもしれない。僕は直ぐにへらりと曖昧な笑みを、苦笑を浮かべては、彼女のその疑心と感じる視線を和らげようと、できる限りに尽力します。
(166) 2014/10/03(Fri) 21時半頃
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「…ご多忙なら、良いんですけど。…よろしければ」
おそるおそると云うように、言葉は彼女へ届いただろうか。僕はもうひとつ、目を擦って彼女のぼやける輪郭を見つめました。「これじゃあ、生活もままなりません」文句にさえ似たそれは、口内に押し留めました。人に言うことでは、ないだろうから。…それでももし、彼女が獣人なら、言う価値くらいはあるだろうけど。
(167) 2014/10/03(Fri) 21時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 21時半頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 21時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 xx:ab 海に溺れるイルカ
>>*19かなりあ めまいかあ…僕、絶叫系苦手なんです。 酔ってしまうそうかも。泳ぐ感覚と、似たものであればまだマシなのかた。
>>*21つる 痛いってレベルじゃないよ! 高台?そうなゆだ、へえ。 見晴らしがいいのは。君の住処か、高台どちらかなあ。 海が見える場所ふ全部、良い所だと思う。鶴の居る場所からは見えるのかい?
>>*24蜘蛛 海がね、僕の足を引っ張るんだ。 君はずっと暗いところに居るのはイヤ、じゃない? 少なくとも僕はいやだらなあ…
(*36) 2014/10/03(Fri) 21時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 xx:ab 海に溺れるイルカ
ごむんなさい如何せん目が悪くt 文字が荒れているかもしれなう
>>*26シェパード わあ爪、大丈夫?われていたらすぐ整えた方が良いよ。 子供、ね。僕たちも子供に含まれるのかな…こんな、る獣が混ざってるけど
(*37) 2014/10/03(Fri) 21時半頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 xx:xy 海に溺れたイルカ
今北産業
>>*49 ししゃも
追従じゃないよ。ししゃもが似合いそうだと思ったんだ。 因みに僕の晩御飯は蟹を食べる予定です。このままひとりならね。
(*53) 2014/10/04(Sat) 04時半頃
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あっこぴーしたのばれちゃったてへ みんな時間とかよくかえられるね?、
(-128) 2014/10/04(Sat) 04時半頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ho:mo 海に溺れたイルカ
>>*54 髪にししゃも付いてたよ☆(カニッ)
殻で良いかな?立派な手ばさみらしいから、それ今度送るね。 てかLINEやってる?笑
(*56) 2014/10/04(Sat) 04時半頃
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肩を震わせる彼女に僕は首を傾げました。もしかしたら泣いてるのかもしれない…余慶に不安は広がりますが、しかし押し殺したような声に違和感を感じて耳を鋭くしていると、どうやらそれは笑い声の様子。「なんだ、笑っていらっしゃったんですね」まさか僕のことで笑ってるなんて露知らず、的外れに安心したりしました。
「滲み出てるって…不思議だなあ。あなたも、優しそうに見えますけど」
僕は言の葉を送りました。特に意味はなかったけれど、世辞に世辞を返すように機械的に僕は言ったのです。はたして本当に世辞かどうかなんて、きっと言わずとも分かる人には分かるだろうけど。
そしてどうやら僕は眼鏡屋まで送っていただけることになったらしい。石段に足を置いた時に、差し出してくれた手>>173には「すみません」と、断りを入れてゆるく掴まりました。 僕の手は妙にじめりとした空気を冷すほど冷たくも、暖かくもないけれど。まるで人間、哺乳類と同じくらいの体温しかないことには、未だ人間で居られるとまた、安堵の息を。 しかしその肌は、暑さのためか部分的に渇いてもいたりして、それは人として少しだけヘンだったかもしれない、と。生憎気付く謂れもなく。
(256) 2014/10/04(Sat) 05時頃
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「こ、の傘は…その、肌が弱くて」
続けられた言葉>>174にはしどろもどろに、どうせ見えない視線を横に逸らしながら答えました。 肌が痛いから、まるで干からびる魚のように痛いから、なんて―僕は絶対に言えない。言ったら、誰かに聞かれたら…ましてや「科学者」に聞かれたら、どうなってしまうのか!僕は少し唇を噛むと、すぐに俯きがちに微笑みました。
渡されたヘルメットには、どくりと心臓が波打ちました。閉じ込められる感覚はどうも好きではなく、…しかし好意を無下にするわけにもいかないと、「お借りしますね」と、恐る恐る頭にそれを落としました。 まるで吐息を洩らしたら、それが泡になって溶けていきそうな視界。少しだけ泣きそうになりながら、僕は手に持った傘を横にかけさせて貰っては、きっと前に座っただろう彼女の肩に手を置きました。**
(257) 2014/10/04(Sat) 05時頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ho:mo 海に溺れたイルカ
>>*58 ラインとくていしました このカードをさんまんえんぶん、かってくれませんか? [[添付ファイル]]
(*63) 2014/10/04(Sat) 05時頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ho:mo 海に溺れたイルカ
>>*58 わかりました、僕は髪にししゃもをつけるので君はししゃもを生やして来てください。
ていうか皆さん、一応誰に飼われたい、とか願望はあるんです?
(*64) 2014/10/04(Sat) 05時頃
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― 現在/大学構内 ―
知り合った彼女と眼鏡屋へ行った後、僕はより鮮明になった視界を持って大学へと足を進めました。何の事は無い、ただロッカーに忘れた教材を取りに行く為に。 その道中、石段でぼうっとした影>>247を見つけのなら、「まーちゃん」と、声をかけてみることもあっただろう。それに気付かれたかは兎も角。いつもより酷く濃い色を見出す彼女に胸がざわついて、眉を寄せることだって。
「…視界、良いですね」
着いた大学には慣れた足取りで、しかしどこか慣れない足取りでロッカーまで進んで行きました。その途中に教授と先日知り合った彼女が居たかもしれない学食の場を通り過ぎたかもしれません。シルクハットを被った男性と、先に眼鏡屋へ案内してくれた彼女の姿だって、もしかしたらあったかもしれない。 しかし僕は依然クリアな視界に心を澄ませて、幾許か盛り上がった心持で校内を歩きます。**
(265) 2014/10/04(Sat) 11時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/04(Sat) 11時頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ho:mo 海に溺れたイルカ
>>*71シェパード いえ別に飼われたいわけじゃないんですけど、何となく理解してくれる人がそばに居た方が安心できるのではないかと。 それは勿論、ここに居る方の誰かでも構わないと思ってます。
でも僕の種類は飼われるって柄でも、ない、かな…
あ、皆さん心配ありがとうございます。 無事眼鏡を買いに行くことも出来ました。視界良好でふよ
(*77) 2014/10/04(Sat) 11時半頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ho:mo 海に溺れたイルカ
ナチュラルに誤字しました忘れてください
>>*74カナリアサン そっか、似てるのかあ …実は僕まだ泳いだことな
(*78) 2014/10/04(Sat) 11時半頃
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大学構内を歩いていると、不意に掛けられた声>>268に、僕はそちらを振り向きました。見るとそこには教授の姿。僕は何故だか、何故から分からないけど畏まらなければならない気がして、ぴんと背筋を伸ばして教授にゆるり手を振り返しました。
「こんにちは。」
会釈もしてみれば、それらしく見えたでしょうか。もしかしたら手振りと会釈のコンボは可笑しいと揶揄われることだってあるかもしれない。僕は妙に気恥ずかしくなり、眼鏡の硝子に隠されたその奥瞳を揺らがしました。 目前に座る影は、先日知り合った彼女>>290。ハンカチを返したいとは思ったけれど、今は「そういう雰囲気」でもなさそうだ。僕は彼女には微笑を手向けて、また歩を進めました。 あの二人、仲良いのかな。昨日は、彼女、花屋の店員を素敵だと言っていた気もするけど。僕は浮かび上がる違和感をそのままに、その場を去る。そういえば明日は大学の講義があったはずだと、少しばかり鬱屈を覚えながら、さしていた傘を閉じ学内へと入りました。*]
(307) 2014/10/04(Sat) 14時半頃
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―回想/商店街の石段―
かち合った視線>>282に、僕はほっと胸を撫で下ろした。彼女のことだから、もしかしたら稀に見せる焦点の合わない視線で見てくることだってあったかもしれない。然しその事が無ければ、僕は安心して彼女の側へと身を寄せました。
そして褒め言葉>>283にはふわりと笑みを返したことでしょう。眼鏡を付けた理由は、到底理に敵わない不思議な出来事の為で、今でさえその不思議な出来事に苦しみ苛まれてはいるけど。
ふらり、バランスを崩す彼女には慌てて手を差し出し支えようとはしましたが、その前に自力で体制を立て直されては「…まーちゃん、強いですね」と矢の外れた事まるで情けないことを紡いでみせました。非力なヤツだと、馬鹿にされることだってあったかもしれないけど。
(317) 2014/10/04(Sat) 15時頃
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しかしその再開、束の間の喜びを噛み締めている次の瞬間に、告げられた―いえ、聞かれたこと>>285には思わず目を見開き狼狽えました。
「…え……、…なに言っ、」
呆れるほどに唇は上手く言葉を紡いでくれません。 その一瞬の内に脳内の回線を途切らせれば、脳内は混乱と混沌とに塗れました。舌は呂律の回らず。瞳は瞬きさえ忘れる。持っていた傘は、思わず地面にその首を落としました。
「け、…獣だなんて…、な、なんで」
まーちゃんの思考が読めない。僕は口元を歪ませました。笑うようにしようとしたのに、出来上がったのは引き攣り笑い。笑みの形さえ作れていなかったかもしれない。兎も角其れ程までに動揺は僕を支配し、彼女への対応を鈍らせたのです。
――― それがまるで、僕は獣だと暗に示しているように。
(318) 2014/10/04(Sat) 15時頃
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ごぽり。
泡が口から漏れた気がしました。空気が酷く、薄くなって行く。「ああ、どうしよう」「僕が獣だと、まーちゃんは、僕をどうするつもりなんですか」「僕は、獣じゃない。獣じゃないんです」まるで縋るように僕は彼女の肩を掴む。人より強い筋力は、彼女の側へと肩を痛めてしまったかもしれない。彼女に嫌がるそぶりが見られれば、少し冷静に物事を見て離れることをしてみることだって、もしかしたら。
「僕は、…獣なんかじゃあ、…」
言葉尻は空気に流されてしまったのだったか。 僕はその頃酷く拒絶を怯え混乱していた為に、乱れた足元除く鰭についに気付くことは無く。**
(320) 2014/10/04(Sat) 15時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 00時頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 01時頃
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