54 CERが降り続く戦場
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/11(Sat) 20時半頃
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複合に集積されし星の叡智の殿堂《セラエノ・パビリオン》の……!!
[遍く降りたる混沌にして淀みの驟雨《カオティック・イビル・レイン》が降る。全ての世界に。そのただ中、微かに残っていた陽《アキラ》の時空歪は消えた]
……やっぱり、無理だったのか…… 虫ケラ……いや、人間には……?
”約束”は遂に果たされない。 それなら、私は……?
[俯いて、黒い雨の降る空を見上げる。雨の中に、唯一粒。汚れのない滴が落ちた]
貴様が……貴様のせいだ… かつて6の天を堕とし、《Front》を闇に染め、《Rebirth》を今こうして闇に染めるきっかけを作ったのは…!!
(41) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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[そう言うと、女は目の前の人間を…いや、堕して闇に染まっていた天使を睨みつけた。その眼はうっすらと輝く滴がにじんでいた]
何もかも!!貴様のせいだ!!
[そう言うと”私”は剣を手に取り。
―――――心臓を一突きに突き刺した。 ―――――脳髄を一突きで抉りだした。 ―――――四肢を一突きで切り裂いた。
―――――なにも見えていなかった]
(44) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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[一突き。また一突き。さらに一突き。
――――そうして永劫とも思える時間が経った後。
”私”は剣を取り落し。黒い雨の中で静かに哭いた]
(46) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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どうして、こうなってから思い出したんだ…!!
私は……本当は守りたかったはずなのに…
虫ケラと呼んで散々墜としてきた者達こそ!!
本当は守りたかったはずなのに… 全てすり抜けていってしまう…… 掌から零れてなくなってしまう……!!
[《運命》なんてそんなものなのか!?《フォルトゥナ》――――!!]
[その時、”私”は初めて私の名を心から叫んだのだ]
(48) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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どくり。
――――――――――――《冥王》の元にあった私の―――
ネルフェリウスが確かに渡したはずの
《運命(フォルトゥナ)》の姿は―――
―――その瞬間、冥獄摩天楼《ハデスタルタロス》から消滅した
(52) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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[私の姿は今や――――
水晶に覆われたまま、”私”の前に静かに佇んでいた]
(56) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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『運命とは――――』
『運命とは何?』
『私であるあなたにとって”私”とは何?』
[目の前で静かに眠る女は、私にそう、心の中から問いかけてきた]
私は…!運命をあるがままには受け入れない! 私はお前じゃない!運命も私自身を規定できない! 私は私の正義を貫きたいだけなんだ……!
交わした”約束”を守れなくなっても、やっぱり諦めきれないものはあったんだ! そのために……
(61) 2011/06/11(Sat) 22時頃
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私はこの《終焉》の運命を変えたいと願う故に!
私は―――いや!私でなくてもいい!! 遂にはこの遍く降りたる混沌にして淀みの驟雨《カオティック・イビル・レイン》の中に《虹(プルウィウスアルクス)》を見よう!!きっとその《運命》を導こう!!
だから、《運命(フォルトゥナ)》よ!!
今度こそ!! 私に変えたいと願う《運命》を変える力を――――
(69) 2011/06/11(Sat) 22時頃
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その瞬間。 私は私であり”私”になった。
そして、《Front》の真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》は再び一つにそろったのだ――――
(71) 2011/06/11(Sat) 22時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/11(Sat) 22時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/11(Sat) 22時頃
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雨は、止まないな。 止んで、虹になるにはきっと、もっと時間がかかりそうだ。
[修道女と《虹の女神》の前に私は降り立った]
あいつは…… きっとまだ生きているんだ。 咎に塗れて苦しんでいるかもしれない。 これは、そういう雨だから…
[遍く降りたる混沌にして淀みの驟雨《カオティック・イビル・レイン》の一部について知っていた私は、そう話しかけた。その眼は両方とも赤や黒などではなく―――青く澄んでいた]
(89) 2011/06/11(Sat) 22時半頃
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そうだよ。あいつは多分、外のどこかで苦しんでいるはずだ。
魔界戦争の折に天から落とされ、氷結地獄に長らく幽閉され、《Front》を滅亡させ、《Rebirth》も闇に染まって崩壊させかけた。
…お前はアキラの《クラスメイト》とかいう奴だったそうだから、きっとあいつの事も知っているだろう。 どんな奴だった? もし人間の心を少しでも持ってそこにいたのなら、今心が痛んでいないはずはないものな……
[私はそう2人に話しかける。その気《アウラ》はかつて地球に降り立ったときのものとも、槍を初めて手にした時とも違っているように感じられただろうか]
(109) 2011/06/11(Sat) 22時半頃
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……だけど、ああ。戻ってきたのか。
[その言葉の後どのくらいか。槍間は戻ってきた。紅晶玉《スピネル》の瞳は、私の蒼とは違うが、その澄みかたに変わりはない]
《闇》を持って戻ってくるなら今度こそ介錯しようと思っていたが……少しは落ち着いたか。
[ヤニクやHEROの到着の前の後か、ともかく一言だけそう語った]
(120) 2011/06/11(Sat) 23時頃
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ピッパは、アルフレッドの落ちてきた繭の音に、驚いて振り返った
2011/06/11(Sat) 23時頃
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運命<フォルトゥーナ>…
[その名前を反芻する。あるいはそちらの方がふさわしい呼び名なのかもしれない。だが]
……いや。やはり私はフィリッパだよ。 《ザ・マジェスティ》と共に在った『本物の』フィリッパだ。
超上位種《エルダーロード》としての記憶も誇りも持っている。星々の撃墜者だった事実も変わらない。 そういうものも全部ひっくるめて今の、この私はいるんだ。それを否定する気はさらさらない。
だから、私を呼ぶならやっぱりフィリッパと。そう呼んでくれ。 ……お前もミスティアじゃないんだろう?それと同じさ。
[くすりと、そう笑った]
(132) 2011/06/11(Sat) 23時頃
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[そして、《虹》の女神でもある有子のかつての記憶を聞くと、静かにそれを聞いていた]
そっくりだよ。見た目は全然違っていたが… 昔の《ザ・マジェスティ》と一緒だ。太陽のような。
だけど、そんな呼び名はあまり奴は好いていなかった。 約束は守れなくなっても、覚えていることはできる。
だから……お前もアキラとの事は覚えていてくれ。 もう戻ってこない奴の事も受け止めて、忘れないでいるんだ。
[そう言って、少しだけ蒼い瞳から滴がこぼれた]
(145) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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[槍間の言葉に、一つだけうなづいた]
《光》も、《闇》も。 そう、だな。《運命》から逃げないってそういう事だ。 咎も過去も忘れず覚えてい続ける。…消えていった者のためにできることはそれしかない。
[自ら噛み含めるように、つぶやいた。そして顔をあげる]
(160) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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天虹天陽《ソーリス・ア・ルクス》!?
[赤いスパークなどもはや発しはしないが、瞳は確実に気《アウラ》を。かつて時空歪《クロノノイズ》と呼んだものを捉えた]
本当だ……!形は変わっているが、なぜあれがここにある!? あれは確か、以前の私が《Rebirth》の世界構造から切り離して次元の狭間に消したはずなのに…
[『槍』を使っていなかったとはいえ、まさか、と驚愕が漏れた。しかしその表情は絶望には曇らない]
獣《ベースティア》の眷属なら、そのぐらいはしてくるか。 面白い。そのぐらいでなくてはな…
(164) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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[そして、槍間が暴走していた頃に天虹天陽《ソーリス・ア・ルクス》で起こった自分とホリーとの間の事を話した]
人類の滅亡だと。機会など与えないと確かにあいつは言った。どういう心境があったかは知らないが…
「倒しに」行くのは簡単だ。前の私でもできたこと。 だが「助けに」行くなら話は別。 お前にそれをやり遂げる覚悟は…… あるんだろうな。
[目の前の『HERO』を見て言葉を添えた。虫ケラと呼ぶことはもはやない]
(172) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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[そして、目の前のHERO(>>168)の手を静かに取った]
行かなければいけない。
……わかってはいたんだ。今ここで起こっていること《カオティック・イビル・レイン》が力で解決できる事なら超上位種《エルダーロード》は滅んだりしなかった。
力ではない。『因果』に依らなければこの雨は晴らせない。
(176) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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――そして私達も。奴らの「力」のみで死ぬことはない。
『因果』が私達を拒否しない限りは。
《運命(フォルトゥナ)》はそう告げている。
[はっきりと宣告した]
(177) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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[《虹の女神》に。あるいはクラスメートであり、私の手を取った少女の問い>>183に]
気《アウラ》ははっきりと告げている。 …町の中だ。彼方の―――!?
[その方角を指差そうとした瞬間に、私は転移した]
(187) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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……お前か、アーディアス。
《ジ・アキューズドワン》。魔界戦争以来… いや、そう言えば一度だけ会っていたな。
…水を差すなよ。無粋な奴だ。 何をしに来た?
[転移した先。目の前にいる男に尋ねた]
(189) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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……鍵?アーディアス。 なぜお前が鍵をほしがるんだ?
[この男の眼には、《混沌》が宿っていた]
……これはお前が正しく扱えるようなものじゃない。 この鍵の本当の使い方を知っているのは、栄光《グロリア》と運命《フォルトゥナ》だけだ。それに、お前に必要なものとも思えない。
…いったいなぜ鍵を求める?
(202) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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[槍間の言葉に、逃げなかったのかとそちらを見た]
…どうかな。 だがまあ、私も白銀《アルジェント》の「皇女」と。そう呼ばれた存在だ。 百万の天軍が死を望もうとも。一度ぐらいは立ち続ける覚悟はある。だから…
[心配しなくてもいい。と告げた]
(207) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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ちょっと使うだけ…?ふふっ……
鍵を獣《ベースティア》の玩具にでもするつもりか?
それに、もう1つの鍵は…
[言いかけて、ふと口をつぐんだ]
なぜお前が持っている?以前の所有者は確か…
(223) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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…… なんだ、そういう事か。 獣《ベースティア》の手先だと。そういう事か。
犬に飼われる人間ほど滑稽なものってないな。なあ、アーディアス。 『栄光の欠片』は獣《ベースティア》の娘が今一度人間に分け与えたものだ。それはできない相談だよ。
(224) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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ふぅん…… 獣《ベースティア》の手先ではないと。
だとしたらなぜ鍵を手に入れたがる? お前は理由も聞かずにはいそうですかと貴重品を渡したりするのか?
しないだろう。私だってしない。 つまりそういう事だ。 なあ?裏の鍵を持つ者よ。
(235) 2011/06/12(Sun) 01時頃
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なぜそこまで「栄光」を忌み嫌う? その鍵を有していながら……
[瞳に少しだけ翳りが灯ったが]
この鍵は渡せない。《栄光》と守るべく分かち合ったもの。 約束を守れなかった私が今守れるのはこのぐらいのものだ。
…力づくで?いいだろう。「力」づくで奪いたいならそうしてみるがいい。
(250) 2011/06/12(Sun) 01時半頃
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[そう言って、私は『槍』を……今や完全なものとなった《表の鍵》を地に突き刺し、柄を握った]
(253) 2011/06/12(Sun) 01時半頃
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不要? ……違うな。違うよ。 《栄光》はなくなっても、彼女の事を覚えている者達がきっといる。彼らがこの力を束ねて再び使うんだ。
そのためにその鍵はある。 ……貴様がこれを奪おうとするのは結構だが、それなら奪い取られる覚悟もしていなければ筋が通らないな?
……お前の持つ鍵は必要なものだ。預からせてもらうぞ。 平和的解決などと、よく言えたものだな。
[特に笑うでもなく、私は出方を待った]
(265) 2011/06/12(Sun) 01時半頃
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世界の再生を拒むものが、生きている人間を語るか!!
[私は、その時初めて、聞こえた声>>267に声を荒らげた。自分でも驚くほど、雷のような声が周囲に響いた]
アーディアス。いや今の名は何だ。 お前が何を思うかはわからないが…
この鍵はお前には取れないよ。
(268) 2011/06/12(Sun) 02時頃
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この『槍』は運命を紡ぎ断ち切る槍。 鍵の半分にして、人知の及ばぬ力を誇るもの。
[私はそう呟いて、槍を手に取った]
お前は《栄光》の何を知っている? 閉ざされた聖地で共に過ごした私以上に《栄光》を知っているというのか?
《栄光》は、貴様のやることを望んでいるとでも?
(276) 2011/06/12(Sun) 02時頃
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[彼は答えるより先に、私の槍に向けて術式を放った]
鍵の取り出し方? 簡単な事だ……もしかして、隣の奴に教わっていないのか? 案外食えないんだな。
[そう言って、私は槍を構えた。槍は虹《プルウィウスアルクス》色に光りだす]
この『槍』は運命を紡ぎ断ち切る槍。 鍵の半分にして、人知の及ばぬ力を誇るもの。 その「断つもの」の第一として…… この槍は闇より黒き混沌を切り裂こう!
[槍はわずかな時間第一の色に―――赤く染まり、私の足元から槍を捉えようと迫る混沌を微塵に裂いた
(279) 2011/06/12(Sun) 02時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/12(Sun) 02時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/12(Sun) 02時半頃
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[次に迫るのは、魔力の鎖。だが、それも以前の単なる超上位種《エルダーロード》ならいざ知らず。槍は再び虹《プルウィウスアルクス》色に光りだす]
この『槍』は運命を紡ぎ断ち切る槍。 鍵の半分にして、人知の及ばぬ力を誇るもの。 その「断つもの」の第二として…… この槍は魔力によって生れしあらゆる物を断ち切ろう!
[私の体を束縛しようとしていた鎖は、私を縛る前に粒子より細かく分解された
(286) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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[そして、橙色に輝いた槍は、次に黄色く輝いた]
この『槍』は運命を紡ぎ断ち切る槍。 鍵の半分にして、人知の及ばぬ力を誇るもの。 その「断つもの」の第三として…… この槍は世界構造より時空の歪みを断ち割ろう!
[その言葉が終らぬうちに、私は槍を2人に向けて振り下ろした]
[Act:Counteractive Disorder(反絶震)!!!]
[霊峰で冥王の前に顎を開いたその次元の裂け目が2人の前に広がる。彼らの周囲に広がり、里の周囲の大地を、木々を――――無差別に、スプーンで抉るように呑み込んでいった]
(290) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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《栄光》の本当の望み?
[その言葉に、槍が一瞬止まった]
ずいぶんと知ったような口をきくじゃないか。 アーディアスでもないお前が何を知っている?
栄光の…… 彼女の傍にいた者でなければ、その望みはわからないだろう。 お前こそ……知っているというのか?
ドナルド。
(294) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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……そうだな。確かにあまり周囲を無差別に巻き込むものではないか。次からは気をつけよう。
だが、お前がかの闇に染まったものでないとしても、自分がまるで博愛の使徒であるかのような言い方は癇に障る。
お前は一体今まで何を見た? 実態を取り戻していながら……力を有していながらこの星の滅びをただ傍観していただけか?もしそのうえで正義を気取るのなら、お前こそが最も、獣《ベースティア》にも劣らぬ悪だと…考えたことはないか?
[私は、攻撃を続けない。そのまま修道士ではなく、もう1人に問いかけた]
(301) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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……《栄光》…いや、やめよう。 グロリアは、グロリアではなくなる事を望んでいた。 2000年前…魔界戦争の後、私が私に封じられた後の事は知らない。
だが…彼女は疲れていた。世界の安定のため、自分という存在を求め続けられる。彼女は世界という舞台を安定させるための装置だった。
グロリアは、何者でもなく、ただの1人として生きることを望んでいた。 ……笑うと笑顔が太陽の……少し違うかな。 向日葵のようだったよ。 閉ざされし聖地でいた頃は、2人で他愛もない話をするのが好きだった。いろいろな事を毎日2人で話し合った。あそこにはなんでも……思い出がいくらでもあった。
好きな人もいたんだ…そう聞いたっけな。 誰なのかは結局わからなかったけれど…
[私と同じように]
[―――――だけど。私はもう1つ知っている]
(304) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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言ったはずだ。この槍は既に混沌を断ち割る槍…と。
[そう言いながらも。槍を構えたまま。『槍』は全てを断つ。それでもなぜか詠唱を中断することはない]
……だけど。
(306) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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お前は…… どうして《過去の栄光》ポーチュラカが、お前の前に現れたのか、考えた事はないのか……?
(307) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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答えろ、アーディアス!!お前はなぜ”裏切った”――――
(309) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/12(Sun) 03時頃
ピッパは、その答えが紡がれるのを妨害する素振りはない**
2011/06/12(Sun) 03時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/12(Sun) 19時頃
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―――いつだったかな……
私がまだ《運命》をその身に封じていなかった頃。 あいつと会ったんだ。眩しい奴だったよ。 魂のカタチはどうあれ、奴は《陽》そのものだった。
私達は何度も巡り合った。戦場を変え見える敵同士の事もあったし、そうでない事もあった。 だけど、私は知っていたんだ。奴には誰よりも真っ直ぐな信念があった。
巡り合い、戦い……私は超上位種《エルダーロード》の騎士だった。だけど、ある時思ったよ。 こんな戦いに、本当は意味なんてないんだって。
……世界のカタチがこうである限り、争いは終わらない。
(357) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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あの日、遥かな先にあいつから聞かされた。
私は遥かな未来でも、やっぱり《シュートザムーン》の名の元に星を壊し続けるんだって。 奴には負けないと言った、だけど… 本当は勝つだの負けるだの、どうでもよかった。
ただ、あいつがいなくなる事を恐れるようになっていたんだ。だから私はもう、戦いなんか止めてもいいと思っていた。
だけど、あいつの中には彼女(レナ)がいつでもいた。 それに私は超上位種《エルダーロード》。魂の器がそもそも違う。
……それでも、最後に会ったあの時。"約束"をしたんだ。
(358) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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もし次に会ったら、伝えたい事があると。
たとえこの時間に再び見えなくとも、いつか必ず巡り回って伝えたい事があると。
―――――だけど、その約束は遂に果たされない。
あいつは冥王になった。もうあの《陽》であった頃のあいつはいない。その《陽(ヒ)》を受け継いだ者もいない。
(359) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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こうして現れたお前が!!《陽》であろうはずなどない!!
[私は、その悪魔に。修道士の前に現れた悪魔に向けて跳び、一撃の元に首を叩き落とした。だが、既に雨は修道士の精神を灼いていた]
心を確かに持て!!呑みこまれるぞ!!
[アーディアスの言葉が聞かれる前か後か、私はそう彼に向けて叫んだ]
(360) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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……そうだろうと思っていたよ。
[目の前の男の答えに、私は静かに口を開いた]
私は…いや、オスカーもテッドも。お前が裏切ったと思っていた。
『だけど私は知っていた』
『お前が、《栄光》が何を考えていたか知っていた』
そして、《過去の栄光》、《小さき扉》ポーチュラカがなぜお前の元に現れたかも。 …あの子は……《栄光》が《過去》に成し遂げられなかった事の代わりとして遣わされたんだ。
お前に《救って》ほしかった。 今度こそお前に自分を《救って》ほしかったんだ。
……だけど、やっぱりそれだけじゃあない。
[修道士に《陽》の姿をした黒い悪魔が飛来したのはその直後]
(371) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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[私が首を落とした直後、アーディアスもまた《深淵》を発動させた。間髪いれず、首を落とされた悪魔から私は飛んだ]
あいつがお前に救ってほしかったものは、やっぱりもう一つある! お前にだってわかっているはずだ!! 本当は気付いていて、見ないふりをしているだけなんじゃあないのか!!
《栄光》の元になぜ《運命》が付き添っていたのかを! 《運命》は一体何のためにある!!
(376) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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――複合に集積されし星の叡智の殿堂《セラエノパビリオン》――
其処は何もない場所。 六角形の部屋が無限に集積し、螺旋階段が下へと果てしなく続く。他には何もない。 万物の記憶の発する電波《ノイズ》を受信し集積し続ける。 壁はなく、時折あらゆる時空の情報が映像という形を取って、音という形を取って、言葉という形を取って、何もない漆黒の中に、浮かび上がる。
―――誰にも侵せない場所。だが―
(384) 2011/06/12(Sun) 23時頃
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わかっているはずだ……!!
《栄光(グロリア)》が《救って》と願ったものは、グロリア自身!《過去の栄光(ポーチュラカ)》にもその願いはきっと受け継がれていた…
だけど!!もう一つあるんだ! ――お前に救ってほしかったものが!! ―――――混沌に身を委ねては救えないものが!
(388) 2011/06/12(Sun) 23時頃
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わからないか……!
[私もまた、苦々しく舌を打った]
お前は《栄光》と共に過ごし続けた…… もしかしたら私《運命》よりも長く、私の知らない事を知っているかもしれない。 それは全て、お前だけのものじゃない!この星の記憶《ユニヴァースメモリー》なんだ!
ポーチュラカは今もいる…私達の心の中なんて曖昧なものじゃあない!いるんだ!近くて遠い場所だが、今もいる!
だけど、獣《ベースティア》はそれも含めて全て無にしようとしているんだ! お前は奴の掌から欠片も抜け出せてはいない!
…お前は本当にそれで満足なのか
(423) 2011/06/12(Sun) 23時半頃
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―――――お前はグロリアと共に過ごした記憶を、
記憶の残る場所を失ってもいいのか?
その記憶を汚しても平気なのか?
…………グロリアがお前と過ごした記憶を、場所を―――
世界を維持するために存在していただけではなく、 お前と共に過ごしたその時間、グロリアは確かに救われていたんだ!!
もしグロリアが本当に繋ぎとめられていただけなら、きっと世界はとうの昔に活力を失っていたんだ… 彼女はどれだけ疲弊しても!《運命》である私が封じられてその力を失っていたとしても、世界を繋ぎとめていたかったんだ… それが願いだったんだ!
(431) 2011/06/12(Sun) 23時半頃
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それでも尚、彼女は《世界を》《救って》ほしかったんだ…!!
記憶《ユニヴァースメモリー》の中に眠りながら、 再びお前と、《栄光》なんかじゃない、ただの少女として一緒にいられる場所を守ってほしかったんだ……!
(433) 2011/06/12(Sun) 23時半頃
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わかっている……お前は裏切ったんじゃない。 《ジ・アキューズドワン》じゃない。
……一番肝心な時に傍にいてあげられなかった私に代わって、あの子を支えてくれていたんだ。 だからこそ、混沌にそれ以上身を染めてはいけない…!
[そこまで言って、後ろの気配に振り返った]
まずい!あいつは…もう混沌の雨に"灼かれて"いる…!
(454) 2011/06/13(Mon) 00時頃
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聞こう!《運命》は変えたいと願うものを変えるために!
お前の望む物が私と同じであるのなら!
(463) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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”風”の為に……その男のために。 一つだけ聞かせてくれ。彼は何を望む?
"陽"を殺してまで願ったものは……
[きっとそれは、そう、世界の―――]
(469) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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――――――理解した。
[男の言葉を聞き届けて、私はその言葉を承諾した]
《因果》の糸が誰かを縛りつけて切り裂き苛むるのなら、《運命》はその縛鎖を断ち切ろう。
《秩序》が誰かの胸に悲しみを作り出すのなら、 《運命》はその悲嘆も、《絶対(ルール)》も断ち切ろう。
(505) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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[私は、2人の男の前に立ち、手を翳した]
(510) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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―――人の世に 運命よ、それは月のように満ちて、欠けて、定まる事の無き物 栄光よ、それはいつか過去となりて玉座の間に朽ちし物
運命よ、それは人の世に車輪の如く回りて、表と裏を変える物 栄光よ、それは一方上れば一方沈み、移ろいやすく不確かな物
運命よ! 栄光よ!
しかしこの世に真理を告げる者は一方ならず
運命よ、それは絶対ならず再び巡り合わせる物 栄光よ、それは世界を形作り、その先へと導く物
運命よ、それは時に全てを飲み込み人の想いを形とする物 栄光よ、それはいつか蘇りて再び来る物
(521) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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運命を変えんとする意思を持ち 栄光を解き放つ覚悟を持つならば
それはお前に無限の真理で持ちて変革の力を与えよう
全てを受け入れ望む故に この鍵を手にする力は与えられん―――
(522) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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《guarnizione di rottura(開封)》―――!!
(523) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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[その時、表の鍵に呼応するようにアーディアスの…いや、赤と黒の男の体は輝き、裏の鍵は取り出された。
―――――そう、鍵という名の『盾』が。]
(527) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》を作り出す表の鍵と裏の鍵は再び揃った。
[私はその事を確認して、目の前の男達に告げる]
真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》はその時が来れば再度一つになってその力を発揮する。
……これで終わりだよ。 あとはお前に任せても構わないか、アーディアス?
…その男の事を。
[以前の裏の鍵の持ち主だった、修道士の方を見た]
(532) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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[だが、アーディアスの答えは決まっていた>>511]
……それをお前が望むのならば。
[そう言って、槍を翳した]
この槍は……混沌を断ち切る槍なのだから。
(536) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/13(Mon) 01時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/13(Mon) 01時半頃
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―――わかったよ。
[私はそう言って、槍を振りかぶった]
この『槍』は運命を紡ぎ断ち切る槍。 鍵の半分にして、人知の及ばぬ力を誇るもの。 この槍は闇より黒き混沌を切り裂こう!
[その槍は、寸分違わず男の胸を刺し貫き―――
同時に"混沌"という名の魔を断ち切った。 そして、運命に結ばれた男の魔も]
(561) 2011/06/13(Mon) 01時半頃
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………ごめんなさい。 あなたには、グロリアの事を全て任せてしまった。
本当は私がついていなければいけなかったのに。
……ありがとう。彼女の支えになってくれて。 グロリアを《救って》くれてありがとう……
この鍵で、私は今度こそきっと《救って》みせる。 あの子を縛る鎖も、悲しみも…
[私は、2人の男の傍に座りこんで、この悲しみを断ち切るように少しだけ泣いた**]
(579) 2011/06/13(Mon) 02時頃
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