21 潮騒人狼伝説
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[サイモンが口を開けば、首を緩く振り]
……別に良いさ。 この怒りと悲しみを俺が忘れなければ良い事だから。
[シャツに遺る赤い染みをそっと撫ぜて]
それより話ってなんだ? 俺だけが信じられるって、どういうことだ?
(118) 2010/07/19(Mon) 23時頃
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[彼が持つ赤いスケッチブックに、瞳を向ける。 そこに描かれた獣の絵に眉根を寄せ、 続く二枚目に描かれた自分の横顔を見、 そしてサイモン自身へと戻した]
この合宿のような事件、と謂ったな? まずそれを教えてくれないか。
その話を聞かなければ、 ただ”わかる”と謂われても、どうしようもない。
(125) 2010/07/19(Mon) 23時頃
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”識っている”か……。
[口を噤む青年に、掠れた声が一つ漏れた]
辛い事を話させて、済まなかったな。 だがお前さん……昨日俺に謂わなかったか?
[彼が話す言葉は本当の事なのかもしれない。 だけど。 そうならば昨日彼が謂った言葉が違和感として突き刺さる]
……あなたまで、信じているんですか、てな。
あれはどういう意図だ? ”識っていた”奴が謂ったにしては、 随分と否定したがってたように、俺には見えたが。
[目の前の男を射抜く様に、細くなる瞳。 ぎゅっと。無意識に拳を強く握りこんだ]
(137) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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少なくとも、 なにか嫌な予感を感じていたのなら。
なぜその時点で謂わなかったんだ? もし、昨日その事に気づいていれば。 ……あいつは。タバサは死ななくて済んだかもしれないのに。
[瞳はますます細くなる]
(139) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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それに、お前は今日謂ったな。 話が急過ぎると。
急過ぎるってどういう事だ? お前のその話が本当なら、急過ぎるって事はないだろう。 むしろ遅すぎるくらいだ。
お前の話が本当なら、この莫迦げた殺しは続くと謂う事だろうが。
なぜその話を皆にしなかった? お前はその村の生存者、なんだろう?
[声は段々と詰問する色を帯びて。 サイモンの言葉の端々に感じる違和感を指摘する]
(142) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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……………ふぅ。
[重く息を吐き、ポケットから携帯を取り出す。 娘からのメール>>1:34>>17を見せて]
昨日から、こんなメールが俺に届く様になった。 差出人、誰だと思う? ……娘だよ。二年前に、何者かに殺された、な。
[畳へと、伏せた視線が沈む]
少なくとも昨日謂われていれば。 このメールの事もある以上、俺はお前さんを信じただろう。
…………本当に。 お前が人とその化け物を見極める力があるというのなら。 今日は誰を描くつもりだ?
(147) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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ちょっとハイパータイムをやりすぎた。
一応ルールなんで、使うのはやめておこう。 すまんね、サイモン。 一人例外を許すと、こう云うのは意味がなくなるから。
(-52) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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これが何を示すのかは判らん。 女将の話にはなかった事だからな。
[ぱちんと閉じ、またポケットにしまい]
……俺が殺されたとしても構わん、さ。
まだ、か。 なら、もう一度聞き直そう。
[頭を振るサイモンをじっと見据え]
……お前は、誰がその化け物だと思う?
(164) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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……すまんな。 少し、気が昂ぶっているようだ。
[呟き、疲れの滲む目を覆う]
……冷静で敵を作りたくない、か。
[ごくり、と生唾を飲む音が、厭に高く響いた]
何か判ったら、すぐに俺に知らせろ。 それから、その力の事は未だ誰にも言うな。
お前自身が危険にさらされることになる。 ……それと。極力一人になるな。 食べ物も、水も。出来るだけ信用できる者以外からは受け取るな。
……いいな?
(177) 2010/07/20(Tue) 01時頃
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[サイモンが部屋を出て行くのを見送り、 ぺたりと床に座り込んだ]
――――ッ、ふ、…… ……。
[顔を覆えば、その唇から洩れ出る嗚咽。
男は独りになって。 漸く許されたと謂わんばかりに、声を殺して涙する]
(188) 2010/07/20(Tue) 02時頃
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御者 バーナバスは、誰かが訪れるまでは、暫くそのまま。声なき慟哭を上げ続けるだろう。
2010/07/20(Tue) 02時頃
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[扉をノックする音が聞えれば、 泣いた瞳を誤魔化す様に、帽子を深く深くかぶる]
……開いている。
[返事がぶっきらぼうなのは、 鼻声を出来るだけ気づかせたくないため]
(193) 2010/07/20(Tue) 02時頃
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[すん、と。鼻を一つ啜る]
気にするな。 俺もタバサの事で、少し頭が熱くなり過ぎていた。
……お前も。薄々は気付いていたんだろう? 俺と、タバサの関係を。
[直接言わずとも、男女の関係にあったと。そう告げて]
(196) 2010/07/20(Tue) 02時半頃
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[力なく、頭を振りながら。 疲れた様に掠れた声を紡ぐ]
人狼なんてものがいるのかどうか、俺には判らん。 ……だが。 あいつを殺した”犯人”がいる事には変わりないんだ。
何食わぬ顔をして、 タバサを喪って悲しむ俺たちをうすら笑っている奴が、な。
[ぎゅっと。拳を作る。 怒りと悲しみが綯交ぜになった感情を、押さえつける様に]
(197) 2010/07/20(Tue) 02時半頃
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[リンダの言葉に視線を落とし]
俺は……人さ。今も二年前も。 大切な者を護れなかった、無力な。
だが――……。
[じっと、見据える強い瞳]
タバサを殺した奴が「人狼」なら。 俺は「人狼」を、狩ろう。
(200) 2010/07/20(Tue) 02時半頃
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人狼を。 見つける術は、あるのか……?
[先程の、サイモンとの会話を思い出しながら。 見据えた侭尋ねる。
未だ信用のおけないサイモン。 その彼を信じると謂うリンダ。 二人の関係性を見るためにも、彼の事は口にせずにいて]
(201) 2010/07/20(Tue) 02時半頃
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さっきも似た様な事を謂われたよ。
[繰り返す似たやり取りに、何処かおかしくなって。 口端が弧を描く。
……ああ、もう。自分は。 復讐と言う狂気に取り憑かれているのかもしれない。
そんな事を思いながら―――…]
お前は。 人狼はどんなやつだと、思う?
(205) 2010/07/20(Tue) 03時頃
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[落ち着きを取り戻すために、煙草を手に取り火を着ける。 久方ぶりの煙が、 狂いかけた思考を沈めてくれる様な気がした]
入れ替わる……チャンスなんて、なかったと思う。
「人狼」がいるのなら。 俺は、俺たちの中に何食わぬ顔をして存在して。 今まで虎視眈々と。 誰かを襲う状況を待っていたんじゃないだろうか。
[呟き、煙を吐き出した]
(207) 2010/07/20(Tue) 03時頃
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……演じる、者か。
[もう一度煙草を咥えた後、灰皿に押し付けて]
……俺が人狼だったら、 犯人捜しなんかさせないように動くだろうな。
その方が、自分が見つかる確率が減る。 好き好んで、自分を探させる様な阿呆なことはせんよ。
俺は……冷静に。 この事態を見ている奴じゃないかと、思う。
誰にも疑われないように、気を払って。 その裡に入り込む、そんな奴だと。
(209) 2010/07/20(Tue) 03時頃
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たぬきは判らんが……栗藤は違うと俺も思う。 あの能天気さは、演技でだせんだろう。
[本人が聞けば憤慨しそうな事を口にし、 リンダの言葉にゆるく頷いた]
(210) 2010/07/20(Tue) 03時頃
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[部屋を出るリンダが足を止めて振り返れば]
……今、疑っている奴は、いる。 人狼かどうかはともかくとして。 タバサを殺す事を止めなかったと思える奴が、一人。
お前さんも少し疑ってはいたが…… 俺を疑ってたと莫迦正直に言う奴が「人狼」ってやつだとは、 正直思えんって所だ。
[がりっと。頭を掻いて]
……でも、まあ。たぬきじゃないから、安心しろ。 イアンとたぬきを見かけたら、 部屋にくる様に伝えてはくれないだろうか。
少し相談したい事があるんで、な。
(213) 2010/07/20(Tue) 03時半頃
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[階段を下りて行く足音を聞きながら扉を閉める。 暗い部屋の中央に座し、携帯を開いて。 笑顔を浮かべる娘の写真に話しかける]
ゾーイ……。 近いうちに、俺もお前の所に行くかもしれん。
その時は笑って迎えてくれ、よ。
[疲れた様に男は笑って、 ぱたんと。携帯を*閉じた*]
(215) 2010/07/20(Tue) 03時半頃
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[イアンが部屋に訪れれば、迎え入れるだろう。 その時ベネットの姿がなければ、多少の落胆を見せるかもしれない]
……お前さんは、「人狼」を信じるか?
[単刀直入に切り出す言葉]
俺の部屋に数人、「人狼」を信じると謂う者がやってきたよ。 そのうち一人は、実際に「人狼」を見たと。 そしてその生き残りだと謂って、な。
[声を潜め、じっとイアンを見据えて]
……お前は、どう思う?
(229) 2010/07/20(Tue) 13時頃
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[イアンの返事がどちらだとしても、瞳を伏せる]
お前さんとたぬきに来てもらう様に謂ったのはな。 聞きたい事と。 それから話したい事があったから、だ。
[顎髭を指で撫ぜながら]
……たぬきは民俗学に明るかっただろう? それとなく、 「人狼」についての話を聞いてみてはくれんだろうか。
この村と同じような伝承や口文が、他にもないかどうか。 もし有ったとしたら。 その対処方なんかも。
(231) 2010/07/20(Tue) 13時半頃
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それと話したい事、だが。
[ポケットの携帯を差し出し、 サイモンに見せたのと同じメールを見せる]
中々凝ったメールだろう? 昨日の晩と、今朝と。送られて来たんだ。
[かちかち、と指で操作しながら]
……死んだ娘の携帯のアドレスから、な。
[ディスプレイに表示される、娘の画像を見ながら呟いて]
(233) 2010/07/20(Tue) 13時半頃
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このメールだけなら、ただの悪戯だと切り捨てる所なんだが。
これだけの要因が重なれば、悪戯じゃぁないんだろう。 娘が……俺に何かを伝えようとしているとしか、思えん。
[ぱたんと、携帯を閉じ、疲れた笑みを浮かべて]
何をばかなことを、と思うだろうな。 だが。 悪戯だとしても、 解約した携帯のアドレスからメールを送れる奴等おらんだろうし、 この文章はどう見ても、警告文だ。
……俺を害しようというものには見えん。
(234) 2010/07/20(Tue) 13時半頃
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[赤に染まるシャツと、そして携帯をそっと撫ぜて]
この事をお前に謂うのはな、吉岡。 もし明日俺が死んでいたら、 ある人物に気を着けて欲しいと思っているからだ。
[先程のサイモンとのやり取りに感じた、違和感は。 未だ拭えてはいない]
(239) 2010/07/20(Tue) 13時半頃
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そいつは、自身が「人狼」の生き残りだと謂いながら、 「人狼なんてものを信じるのは自分だけで良い」なんて言いやがった。
……つまり、どういう事か判るか?
[ぎりっと奥歯を噛むと、シャツを握りしめて]
他の者には。 人狼について知られたくない、と言う事だ。
(241) 2010/07/20(Tue) 13時半頃
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人狼――――……
もしそんな脅威が本当にいると知れば、 人は必ず打開策を打とうとする。人間ったぁ、そういうもんだ。
大体、外の連中だって昔同じ事があったから、 今、俺たちをこうして閉じ込めて、 被害の拡大を防ぐという打開策を打ってるんだからな。
[ちらりと窓の向こうに視線を走らせ、吐き捨てる様に謂って]
――世良には気をつけろ。
あいつは直接手を掛けた掛けない、どちらにしろ。 タバサ殺しを知っていて、止めなかったのだと。 俺は思っている。
(242) 2010/07/20(Tue) 13時半頃
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…………すまんな。 長々と話しこんじまって。
[男は疲れた顔で煙草を一本取ろうとして、 中が空なのに気づき、くしゃりと箱を握り潰す]
……お前さんが信じようが信じまいが。 それはどちらでも構わない。
ただ。心の隅に置いておいて欲しい。
(244) 2010/07/20(Tue) 14時頃
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[その後、イアンと取りとめのない話しをするだろうか。
彼が夢見た事について話すなら、 その見解を男なりに告げるかもしれないし、 話さないのなら、 そのまま別れるだろう。
そしてまた一人。 男はタバサを喪った無念と悲しみに。 静かに睫毛を*濡らすのだろう*]
(247) 2010/07/20(Tue) 14時頃
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御者 バーナバスは、牧人 リンダに話の続きを促した。
2010/07/20(Tue) 14時頃
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