199 Halloween † rose
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―??日の朝:薬屋―
[前夜祭は買い物。当日は店番。結局、つまらない用事で今年は終わってしまった。 こんな事なら、去年と同じく寝て過ごしても良かったかもしれない。 髪質の悪い髪を緩く束ねて、あくびを一つ。 今日も胃薬の販売に明け暮れる予定だ。主に、パーティーで飲み過ぎた酔っ払い向けに。
後は、ハロウィンの後片づけでもしようか。 のっぺらぼうの南瓜は、最後まで顔を作って貰えなかった。]
(@0) 2014/10/22(Wed) 16時頃
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[それにしても、やけに今朝は騒がしい。祭の二次会でもしているのだろうか。 酔っ払いの集団にしてはやけに声が大きく、おまけに楽器まで鳴らしている。 糞野郎共が。馬鹿騒ぎは余所でやれ。 汚い箒を担いで、文句の一つでも言ってやろうと店の扉を開けた。
そして、店主は目を見開く。
住宅が密集する細い路地。 玄関先に並ぶ南瓜の生首。大通りの方面からは祭の音楽と、人の笑い声。僅か舞い込むオレンジ色の紙吹雪。 店の前を、大勢の子どもが駆けて行くのが見えた。 ハロウィーンの仮装をして。
店のラジオから流れるのは今年の、今日の、昨日の日付。 正真正銘今年の10月31日。**]
(@1) 2014/10/22(Wed) 16時頃
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―朝 宿泊先のホテルにて―
……ぁいたっ
[頭に鈍い衝撃。跳ね起きると、枕元に転がる林檎]
アンタたち2日続けていい加減にしなさいよね!
[くるくると飛びまわって笑う悪戯妖精に苦言を呈すと、妖精は不思議そうに首を傾げる。 ふと、感じる違和感。昨日ハンガーにかけた衣装が見当たらない。辺りをぐるりと見回せば、ソファの上に畳んだ衣装]
……寝ぼけたのかしら。
[パーティーから戻って、来ていた衣装を干したはずなのだけど。 テーブルにはルームサービスのフルーツボウル。妖精が林檎をくすねた部分だけ凹んでいる。一昨日頼んで、ハロウィンの朝に食べたはずのもの]
なーんか、やな感じ。
[ベッドを離れ、思い切りカーテンを開けて]
(@2) 2014/10/22(Wed) 21時頃
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……もー、勘弁してよね。
[華やかに飾られた町並み。家々に掲げられた南瓜のランタン。 めいめいに仮装した子供たちが、お決まりのセリフを叫んで街を走る。
冷たい汗が、背中を伝った]
(@3) 2014/10/22(Wed) 21時頃
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[ソファの上の衣装に袖を通す。 黒の外套を腕にかけ、トランクを持てば昨日と全く同じ出で立ち]
しかし何から手をつければいいのやら。
[拝みも祓いも本業ではない。ただ見えてしまうというだけのこと。こんな時の対処法も、誰からも習っていない。 ひとまず状況を把握しようと、外に出るべくロビーに降りる]
(@4) 2014/10/22(Wed) 21時頃
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―ロビー―
おはよう。今日もいい天気ね。
[昨日と同じ女性に声をかけると、笑顔で「ハッピーハロウィン」と返される。そして衣装を褒められて、同じ和服の青年が泊っていることを教わった]
……あらそう、それは、会ってみたいものね。
[この返事も2回目だ。 自分だけが過去に戻ってしまったのだろうか。 混迷はさらに深まった]
(@5) 2014/10/22(Wed) 21時頃
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あら、アナタ、昨日の包帯の……、
[声をかけられ、反射で返事をしてから瞬く]
アタシのこと覚えてるのね? 初めて会ったのは、昨日で間違いないのね?
[今更予防線など必要ない。 彼は「昨日」と確信しているのだから]
どうやらアタシひとりで変になってるわけじゃないのね……。
[いくらかの安堵と、けれど解決にはほど遠いという不安]
(@6) 2014/10/22(Wed) 21時半頃
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華月よ。場所まで覚えてるなら完璧ね。
[>>53 差し出された手を握り返す。あの茶屋でのひとときも夢ではないらしい。 露蝶からもらったはずの烏龍茶は、トランクから消え失せていた]
それはないでしょうね。もし今が11月なら、あのカレンダーはホテルとして失格でしょ。
[フロントに置かれた、10月のままのカレンダーを目線で示す]
とりあえずわかる範囲でだけ現実を受け入れましょ。 アタシたち、2日続けてハロウィンの朝を迎えてるんだわ。
……街の人たちは気づいてないみたいだけど、気づいたのがここに2人いるってことは、他にも誰かいるかもしれない。
(@7) 2014/10/22(Wed) 21時半頃
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[店の前で呆けていれば、菓子を強請る子供に囲まれるのは必然で。 しかし、甲高いトリックオアトリートの声に現実に引き戻される。
差し出された小さな手>>@1に一歩後ずさり、]
…菓子は、今日は無い。
[そう言い放つと乱暴に扉を閉めた。]
(@8) 2014/10/22(Wed) 22時頃
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[この不思議な現象を喜んでいるらしいグレッグの様子に、曖昧な様子で微笑む]
……そうねぇ、1日じゃ遊び切れないお祭りだったことだし。 状況がわかんないうちは、素直に楽しんじゃうのが正解かもね。
[現時点で取れる具体策は無い。ならば深刻ぶっても仕方がないのかもしれない。 キャンドルへの悪戯には気づく様子もなく、グレッグの提案に頷く]
そうしましょうか。グレッグ、誰か思い当たる人はいる? もしくは会っておきたい人とか。
[自分にもひとり、心当たりはある。彼が何も気づかず呆けているということはないはず。目立つ相手だから、いずれ見つけられるだろう]
(@9) 2014/10/22(Wed) 22時頃
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ミー、……あの黒猫の子かしら? そうねぇ、もし気づいてても「もう一回お菓子貰える!」って喜んでるかも?
[昨日のはしゃいだ様子を思い浮かべながら笑って。 半端に「視える」せいで深刻にとらえてしまうのは自分のよくない所かもしれない]
あぁそうだ、露蝶さんにわけてもらったお茶、朝見たらなくなってたのよ。 私も聞きにいくついでに買いにいきたいわ。
……へぇ、雑貨屋。ここから近いの?興味あるわ。
[この街に来てから、その類の店には行っていなかった。 どうせなら行きそびれた場所を観光するのもいいかもしれない]
アタシは……、そうね、とびっきりお菓子好きの悪魔さん。 彼も単純に「もう一回」を喜んでるかもしれないけど。 たぶんそのうち広場にいけば会えるんじゃないかしら。
[彼が今日もショーをするという保証はないけれど]
(@10) 2014/10/22(Wed) 22時半頃
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それならリーに、カボチャが消えてないか聞いてみるのも良さそうね。
[>>82 グレッグの言葉に小さく唸る。リーがもし気づいている側だったら。そのまま楽しんでいるならいいが、もし不安がっていたらと心配になってくる。 悪魔についての提案には、ふむ、と手を口元に当て]
なるほど、お菓子責めにするわけね。ナイスアイディアかも。
[彼が原因じゃないにしても、手土産つきならいい話が聞けるかもしれない。 連れ立って露蝶の店に赴き、店主の姿を探すけれど]
あら、お留守なの。行き先とか、心当たりないかしら。
[店番の少女に尋ねつつ、ちらちらと店の外を伺う。昨日はここに、黒猫と露蝶、そしてリーが訪れたはずなのだけど]
(@11) 2014/10/22(Wed) 23時頃
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[とうとう脳味噌が使い物にならなくなったか、それとも一年まるっと眠っていたか。 そのどちらでも無いとすれば、今日は一体何なのだろう。
今は人の相手をする気分でも無いし、それどころでも無い。 客だろうが仮装のガキだろうが適当な理由を付けて追っ払ってやるつもりで、]
…開いてる。
[店の看板はOPENのまま。 品の良いノックの音>>76に舌打ちを零して、カウンターの奥から客を迎えただろう。]
(@12) 2014/10/22(Wed) 23時頃
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キリシマは、歪んだ空気>>85に、何事かと顔をしかめた。
2014/10/22(Wed) 23時頃
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…――死人の匂い、 今年のハロウィンは、妙な客が混じったな。
[>>88先の空気と言い、彼といい。 まさかこいつがが元凶ではあるまいかと僅かな警戒も抱きつつ、香る亡者の香りにクツクツと喉を鳴らして。 ただ、死人《仲間》と括ってしまうには少々存在が違うらしい。]
…痛み止めは売れるが、 俺ァ、アンタに敬語でも使った方がいいのかね。 え?先輩さんよ。
[薄汚い店の扉を開ければ、正面にはカウンター。 出迎える主は薬と死者の香りを纏って、恐らくのの店は、亡者には居心地がいい。]
(@13) 2014/10/22(Wed) 23時半頃
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…ああ、ペットの毛は落とすなよ。 薬に混じったら叶わん。
[じとり。人型の猫を見やって、カウンターの下でハタキを転がした。]
(@14) 2014/10/22(Wed) 23時半頃
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アタシたちが行動変えると、どれだけ周りに影響が出るものなんでしょうね?
[>>89 グレッグの呟きに、ふと思いを馳せる。ドミノ倒しのように影響が広がるのか、それとも何らかの代替機能が働いて、既定路線に戻って行くのか]
そうね……忘れられるのは寂しい。 でも私たちは覚えてるんだから、なかったことにはならない。……そうよね?
[確信を持って言えるわけではないけれど。 昨日が今日に上書きされるとしても、あの楽しかった時間をなかったことにはしたくなかった]
さーて、さっそく襲撃する?
(@15) 2014/10/22(Wed) 23時半頃
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…菓子を強請るなら帰れ。
[>>92いくら相手が愛らしい姿をしていようが、菓子を強請る馬鹿は全てうっとうしいカテゴリに配置される。 全て、余すことなく。 腹下しの薬でも盛ってやろうかと思う物の、今日は残念ながら客の前。お楽しみは、また別の機会にでも。]
生憎、昨日で売り切れだ。 また来年出直してくるんだな。
[はて、猫が食えぬ食物は何があったか。ネギか。]
(@16) 2014/10/23(Thu) 00時頃
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そうね、アタシもグレッグのおかげでずいぶん気が楽よー。
[同じ状況の相手にすぐ会えたのは僥倖だった。 深刻にもなりすぎず逃避をしているわけでもないグレッグのバランス感覚は、自分を冷静にさせてくれる]
悪魔狩りよー、討ち入りよー!
[なんだか楽しくなってきて、雑踏の中、手をつないで意気揚々と歩いて、すぐ、]
(@17) 2014/10/23(Thu) 00時頃
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噂をすればなんとやらねぇ。
[紹介するまでもなくグレッグが月餅を投げつけていた。 なんのためらいもなく大喜びで頬張る姿に、小さく肩を竦めてから]
露蝶さん、まだお出かけから戻ってないらしいわ。 アタシと遭遇しなかったせいなのか、別の理由かはわからないけど。
[グレッグの言葉を継いで答える]
……シーシャ、今回の件、なんか心当たりないの?
[彼が繰り返しに気づいていると、確認せずとも確信した状態で。 シーシャが月餅をしっかり飲み込んだところで尋ねた]
(@18) 2014/10/23(Thu) 00時頃
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…俺も店は長いが、 アンデットの客は初めてだ。
[追い払うには勿体無い客。>>93 興味のある存在ならば、それなりにきちんと接客させて頂くとする。 好奇心という、死人の少ない趣味の一つだ。]
…なら、このままで行かせていただこう。 悪いね。ニコラエ、さんよ。
[言いだしたものの、敬語など使った事はない。 恐らく途中でボロが出ていただろう。
それでも、一応高尚な存在の彼に敬意は表しているつもりで。]
俺ァ、キリシマ。しがない唯の薬屋よ。
…死んだのは確か100年以内だな。 まだまだ若造でね。肩身が狭い。
(@19) 2014/10/23(Thu) 00時半頃
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痛み止めは売れるが、あいにく人間用だ。
…アレルギーは? 人間用は、祓う目的の薬草が多い。
特に問題ないのならそのまま売るが、 薬で火傷してはたまらんだろう。
[>>94かく言う自分も、薬を扱う際は手袋を付けて防御している。 魔の者であればそれ専用に成分を調合しなおしたりもできるが、果たして彼の返事はどうだったか。]
(@20) 2014/10/23(Thu) 00時半頃
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変わった薬、ねぇ。
そうだな、まあ、 人間で言う所の毒薬なんかもある。 …好き好んで摂取する種族もいるがな。
[戸棚を開ければ、大小さまざま色とりどりの瓶が覗くだろう。 視線は中を覗き込んだまま、一つずつラベルの奇怪な文字を読み上げたか。]
後は、感情や身体の抑制のタガを外したり、 記憶をふっ飛ばしたりもあるな。
それなりに面白い物は揃えているつもりだが、 …なんだ、買っていくのか。 高いぞ。
[客の方を剥き、ちゃぷり赤の小瓶を振って見せた。値段は痛み止めの8倍程。]
(@21) 2014/10/23(Thu) 00時半頃
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キリシマは、猫が椅子を倒した>>100のを、思いっきり睨みつけた。
2014/10/23(Thu) 00時半頃
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……なるほど。そう言われると納得できるわね。 それで今日はその場で食べてるわけだ。
[>>109 シーシャの答えにすんなり納得した様子を見せる。昨日のショーで掻き集めたお菓子が根こそぎ消えたとなれば、落胆もしたであろう。 グレッグに改めて向き直ると、]
紹介が遅れたけど、彼がシーシャ。さっき言ってたお菓子大好きな悪魔さんよ。
[バラすバラさないの感覚などなく、そのままを言って判断は相手に委ねる。仮装が狼面だから少し戸惑われるだろうか]
シーシャが知らないとなるとアタシは今のところ打つ手なしね。 もう一度夜が明けたら、なんとかなるって祈るだけ。
シーシャはここからどうするの?
[悪魔がこのような事態に巻き込まれるのは、いろいろ不都合だったりしないのだろうかと、微かに眉をひそめて問いかけた]
(@22) 2014/10/23(Thu) 01時頃
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[>>111異形の者はそれなりに居るが、そもそも同族の死人に会うことすら滅多にない。 この御時世、起き上りの条件を満たす死体は多くないのだろう。動き始めたとしても、途中で駆除されてしまう者も数知れず。 今居るのは彼のように長く生きる者か、自分のように目立たずひっそりと動いている、運のいい者のみ。]
…起き上がってから日が浅いと、どうも、な。 なかなか人間社会から離れられずで、 その、色々と困る。
[店を構える場所が住宅地に近いのも、そう言う事なのだろう。 結局の所寂しいのだ。いくら無下に扱っても、未だ人の世が忘れられない。
100年と言えば長く感じるが、人間では一代程の年数しかないのだ。]
(@23) 2014/10/23(Thu) 01時頃
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大蒜は、痛み止めには入って無い。 ――銀の粉もな。
[>>112なら、このままで問題あるまい。 通常の痛み止めを希望個数包むと、真新しいプラスチックの電卓を取りだす。 キーを叩いて幾つか数字をかけ合わせると、最後に合計値を割り引いて、]
こんなもんだな。 第一号サンには安くしておく。
[金持ちそうな客からはぼったくってもよいのだが、今日はかなり、威厳がいい。 少なくとも、この客に対しては。]
(@24) 2014/10/23(Thu) 01時頃
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…性欲ね。 この時期は、丁度売れ筋商品だ。
[>>113 度数は様々。好きな物を持っていけと、カウンターには複数の赤い小瓶。 裏路地の店主らしく、悪そうな笑みを浮かべた。]
(@25) 2014/10/23(Thu) 01時頃
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頼み、か。
…――まあ、今日は丁度出歩きたい気分でな。 特別に聞いてやってもいい。
[>>118どの道、今日は店を閉める予定だった。 この忌々しい二度目のハロウィンを、もう少し調べたい。 何やらぐちゃぐちゃと考え込んでいる目の前の猫は、気付いて居るんだか居ないんだか。 他にも違和感を感じる者は居るのだろうか。少なくとも、駆けまわる人間のガキ共は気付いて居なさそうだった。
使いついでに街を探って、あわよくば原因を突き止めて関係者をはっ倒して、静かに眠れればそれで万々歳。
やけに多い代金に、割り引いた意味がないと少々不満そうな顔をしただろうが、断る理由が見当たらない故結局は受け取って。 使いの荷物を抱えたまま、上客様のお見送りをしただろう。*]
(@26) 2014/10/23(Thu) 01時頃
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[その後はミートパイを抱えて、ジェレミーとかいう奴の元へ向かうのだが――]
…今日もハロウィン、ねえ。
[前夜祭に出会った異国の男。 彼の、菓子を贈るからという口約束は結局すっぽかしたまま。
今日も引き続きハロウィンなら。 彼がまだ、この街に居るのなら。]
約束、か。
[もし会えたのなら、日付の過ぎた約束を果たせるのだろうかと。]
(@27) 2014/10/23(Thu) 01時半頃
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―街中―
[去年も昨日のハロウィンも店に籠りきりで。そう言えばその前も、その前も前も、ずっと前も、この騒がしい祭を見て回る事は無かった。 確か、楽しめと。そう誰かから言われた気がする。
甘い香りの屋台で幾つか買い物をすると、次々に差し出される小さな手に菓子を落とした。]
(@28) 2014/10/23(Thu) 01時半頃
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[菓子よこせ、の手に、グッと詰まる。相変わらず自分のポケットにはチョコレートしか入っていない。内心焦りつつポケットを探り]
……先生、リンゴはお菓子に入りますか。
[悪戯妖精にぶつけられた林檎を持って出ていたと思い出す。差し出された掌に恭しく乗せてみるが、果たして]
悪魔をも騙す人間、ねぇ。それはなかなか、
[興味深いわね、と小さく微笑んで。 狼男に吸血鬼にアンデッド。黒猫だったら昨日見た。 あちらとこちらの、境目が薄くなる日ではあるのだろう。シーシャの言葉どおり、怪異は当たり前の顔で街を闊歩している。
シーシャの開いた手が、グッと握られ宙へと何かを投げる。 紙吹雪のように舞う宣伝のチラシ。道ゆく人々が何事かと振り返る]
……ふふっ、そうねぇ。2回目だろうがなんだろうが、ハロウィンならたんまり稼がなきゃ!
[景気のよいパフォーマンスにカラカラと気持ち良く笑って]
(@29) 2014/10/23(Thu) 02時頃
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とざいとーざい、お集まりの皆々様。 これは遥か東、海と砂漠と絹の道を越えまして、最果ての島の奇跡でござい。
[朗々とした節回しで、群衆の注意を引き寄せる]
悪魔と東洋魔術の対決なんてそうそう観られるもんじゃないわよ!見逃したら損するよ!
[許可も取らずに勝手に便乗。どうせならば楽しい方へ。 懐から扇を出して、片手の拳を叩くように仰ぐと、華やかな金銀の紙吹雪が吹き上がるように*空に舞った*]
(@30) 2014/10/23(Thu) 02時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/10/23(Thu) 02時半頃
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―とある物書きの、魔女の家―
[華やかに二度目のハロウィンを着飾った街中を抜けて、訪ねたのは魔女の家。少々離れたそこに足を運ぶのは、決して今回が初めてではない。
ドアノックを数度叩いて、小脇には吸血鬼からの使いの品。>>118
薬草を寄こせと出向いた際、出迎えるのは魔女本人か、端正な顔をした飼い犬だった気がする。**]
(@31) 2014/10/23(Thu) 05時頃
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[振ってくる声に窓を見上げて、揺れる白い手>>142を見付ければ、狼が留守でなかった事に安堵する。 足音が扉の向こうまで近づけば、一歩下がって扉が開くのを待っただろう。]
(@32) 2014/10/23(Thu) 17時頃
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[用事だと。そう使いの荷物を見せるより早く、聞かれたのは魔女の所在地。>>143 お前が知らないのなら俺が知る訳ないじゃないかと返して、そう言えばアレの姿は最近見てない。 そろそろツケを払って貰わないと次の薬の材料が買えないのだが、アレの金の用意は中々に悪い方で、 それでも、もう重い荷物を持ちかえるのは沢山だと、家にある謎の道具の山を思い出した。]
…奴め、広場のド真ん中で、 魔女の火あぶりショーでもするつもりじゃないだろうな。 同居人の異常性癖は、きちんと管理しておけ。
[自殺願望者の馬鹿なんて知るかと、探索に協力する気はまるでない。]
(@33) 2014/10/23(Thu) 17時頃
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………ああ、 これ、ニコラエ、さん。…から、お前に預かってる。 ミートパイだとよ。 ナマモノだ。さっさと食え。
[>>144魔女の世間話に夢中で、本来の目的を忘れる所だった。 雑すぎる説明文と共に荷物>>118を押しつけて、これで用事は終わり。の筈なのだが、]
後は、 ――トリックオア、トリート?
[祭真っ只中の街中を抜けて来たせいか、気分は少々高揚気味で。 物のついでに楽しんで見ようかと、死体は始めて菓子を強請って見せただろう。偶にはヒトの真似事も悪くない。
己が食べられるかは、別として。**]
(@34) 2014/10/23(Thu) 17時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/10/23(Thu) 21時頃
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―通り―
[陽光を受けて輝く紙吹雪。その眩しさに目を細めて。 ふと、視線を下げたその先、人垣の向こうに、仮装祭の中でも目を引きやすい東洋の衣装>>163]
あら。
[露蝶はこちらに気づいている様子。ただ彼と会ったのは昨日が最初。たんに騒ぎを見ているのか、「華月斎」に気づいているのかがわからない]
気づいてるなら話は早いんだけどねぇ。
[しっかりと視線を合わせ、右手の扇をひらひらと。 左手を一度ポケットに触れさせると、金銀の吹雪に別の色が混ざる。 フチを空色や桃色に色づけた紙の蝶が、金銀の嵐に乗り、群れなして羽ばたいた]
(@35) 2014/10/23(Thu) 21時頃
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…はぁ? 馬鹿言え。 誰が好き好んで燃やされるか。
[>>157顔面に拳でも食らわせてやろうかと思った。 …が、悲しいかな、体力は奴の方が上で、店から出ない引き籠りは、筋肉と呼べるもの等持ち合わせていない。 隠すつもりどころか聞かせる気満々の舌打ちをぶちかまし、そりゃあもう、物凄く嫌そうな顔をした。
良かった筈の機嫌は、いつも通りの最低値まで落ちた。]
(@36) 2014/10/23(Thu) 21時頃
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[>>158荷の中身については特に触れず、渡したんだからこれでいいだろうと随分雑な仕事ぶり。
一体俺のどこが可愛いんだか。 どうやらこの狼、アンデットでも無い癖に目が腐っているらしい。]
…お前が食う飯に、 調合中の薬でも入れてやろうか?
[伸ばされた手から逃げる訳でも無く、悪戯できる物ならしてみろと薄い笑みを浮かべた。 束ねた長い髪は手入れなどされて居らず、お世辞にも触り心地がいいとは言えないだろう。
詰められた距離にも、動じぬまま。]
(@37) 2014/10/23(Thu) 21時頃
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[>>166 林檎はお菓子に入らないらしい。林檎を食べるのは死神だったか。シーシャの叫び>>166がキーンと耳を貫く。 お菓子好きの悪魔に会おうとしていたわりには、たしかに何とも迂闊であった]
大きなツケ作っちゃったわねぇ。ちょっと気合いれて考えなきゃ。
[普通にお菓子をあげるよりも、ずいぶんハードルが上がった気がする。これでもし三度めが起きたら、魂でも味見させるしかないかもしれない。
途中別れたグレッグにも挨拶代わりの投げキスひとつ。 ハーメルンの笛吹き男よろしく、群衆をぞろぞろと引きつれて悪魔と奇術師の行列は続く]
(@38) 2014/10/23(Thu) 21時半頃
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[>>168 こちらをはっきりと見て、露蝶が片手を上げた。 やはり彼も「気づいている」側らしい。少しの安堵とともに笑みを送って]
愉快なショーが始まるわよー
[蝶の群れの中から一匹、桃色のそれが群れを離れ、露蝶の指先に触れた。 昨日あの時、ただの真っ白な蝶よりも、もっと華やかな方が露蝶に似合うと思ったのだ。果たせたリベンジにひっそりとご満悦。 おいでと誘うように露蝶を手招いた]
(@39) 2014/10/23(Thu) 21時半頃
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ンなもん感じねえよ。悪趣味野郎。
…その、エロいっつーのも良く分からんが、 お前のオツムが色々と歪んでるのは分かった。
[>>172何でそういう発想に至るのか。 少々玩具にされているのは分かるが、それにあらがえるほど口は上手くない。]
…犬くせぇ。 腹が減っても、ペットフードの持ちあわせは無いからな。
[玩具にされているのならし返してやればいいし、こいつが幾ら困ろうが知ったこっちゃない。
いくら飢えた人狼でも、まさか期限切れのヤク漬け肉までは食わぬだろうと。 胸倉を掴み引き寄せると、笑みを深めた。]
(@40) 2014/10/23(Thu) 22時頃
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―広場―
[>>171 そういえばなんだかんだで、シーシャの技を見るのは初めてだ。火の精の名を借りた彼が見せるスペクタクル。弁舌も実に堂に入ったもの]
手妻師の立場がないわねぇ。
[さすが本物、なんて口の中で呟いて。 シーシャからの視線を受けて、後を継ぐように進み出る]
(@41) 2014/10/23(Thu) 22時頃
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恋の情熱は炎となって、やがてその身を焼きつくす。 忍ぶほどに燻ぶって、やがて涙の雨が降る。
[黒の外套を脱ぎ落し、金扇を頭上に掲げる。 黒地に赤い紅葉の衣装。謡い上げながら一さし舞うと、紅葉もゆるりと風に揺れ]
ハッ
[呼気とともに扇を閉じると、パァンと高い音とともに、水の粒たちが扇状に広がる。いつのまにやら左手に持った対の扇で、その水滴を掬い取る]
こいしかなしの涙雨。 いとしいと書いてかなしいと読める、そんな想いもありましょう。
[手妻師の弓弦が如き舞いとともに、右へ左へ、水流たちが扇の間を舞い遊ぶ]
(@42) 2014/10/23(Thu) 22時頃
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けれどどうぞご照覧、
[クッと両の手首を返せば、ふたつの扇から霧のような水が舞いあがり]
雨が上がれば虹が差すのは、東西問わぬ道理でござい。
[パチンと対の扇を閉じれば、広場に射す陽光受けて、小さな虹が現れた]
(@43) 2014/10/23(Thu) 22時頃
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――っ!
[>>187 虹を抜けて、空の向こうへ飛び立つ鳩。息を呑んで、消えたその先を見送る。明るい空が眩しくて、微笑みとともに目を細めた]
あらっ、やるわねぇ
[シーシャの手の上で回るボールが、次々に姿を変えていく。 ピゥッと高く口笛吹くと、客を煽って盛り上げて]
よっ、
[取り出したるはひとつの金輪。 なんの変哲もないそれが、手の中で踊り、腕を伝い、ふたつに増えて繋がって]
露蝶さん!
[>>179 露蝶をさらに手招いて、片手差し出して側に寄せる]
(@44) 2014/10/23(Thu) 23時頃
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そのまま立っててくれたらいいから。
[露蝶の耳元へ密やかに囁いて、片方の手を露蝶と繋ぐと、彼の腕や肩まで使って手妻を続行する。 手を繋いだままなのに、腕をすり抜けたように通される金輪。継ぎ目のないはずの金輪が連なり、また滑らかに離れていき]
ハイッ
[高く放り投げた金輪は悪魔の炎を受けて、夕暮れ空に煌めいた。 目まぐるしく巡る金輪はまた指先から腕を伝って、何度でも空へ舞い上がり、いくつもの光を生み出した]
(@45) 2014/10/23(Thu) 23時頃
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…次、そんな事言ってみろ。 塩酸の瓶叩きつけてやる。
[>>183先に火あぶりなど物騒な事を言いだしたのは自分だが、そこは完全に棚に上げた。
普段物静かなのは、感情を露わにするのが面倒くさいから。 気分が良ければ――と言うより、この場合機嫌が悪ければの間違いなのだが。その時は人並みに怒ってみたりもする。
表情筋も口も、使わなくては固まってしまう。]
(@46) 2014/10/23(Thu) 23時頃
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…食って内臓が爛れても、責任は持たんぞ。
[>>185腹を下すどころでは済まんぞという警告内容は、わりと本気の物。 薬臭い肉などきっと食えたものではないし、何が入っているかも分からない。
殴っても自分の指の骨が折れそうだと、シャツを皺にした手はあっさりと解いて、その後はいつも通りの静かな顔。]
あの吸血鬼、今日からウチの上客でね。 有難い事にココの魔女より言葉が通じる。
…それと、金はまたでいい。 次来た時か――、まあ、 店まで払いに来てくれた方が俺も楽だ。
[用事は済んだとばかりに踵を返すが、思い出したようにムカつく女たらしの顔を振りかえり、]
(@47) 2014/10/23(Thu) 23時頃
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…そう言えば、 ダンスパーティーには行かないのか。
[ああ言うの好きそうに見えると零して。 今日も昨日と同じハロウィンの夜なら、ダンスパーティーが行われる筈だ。]
(@48) 2014/10/23(Thu) 23時頃
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[掌から伝わる熱と興奮。間近の笑みにノせられるように、芸のキレも増していく。
悪魔の業(わざ)と、自分の手妻と、互いに呼応するように、それぞれ華を高め合う。 真剣で切り結ぶような鋭さと、じゃれ合うような高揚と。 いつまでも続けていたい、そんなことを夢想する一瞬]
みんなありがとう!
[一番星が銀に輝き、とうとうこれも店仕舞い。 シーシャの口上に寄せてひらりと観客に手を振ると、すぐそばで大きな火柱が上がる。その勢いに一瞬身を竦めたあと、その美しさにカラカラと笑った]
(@49) 2014/10/24(Fri) 00時頃
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あーら、豊作も豊作、大豊作ね。
[かつてない高揚感に、口調もいくらか浮かれている。 お客が充分ハケてから、集まった戦利品をシーシャの後ろから覗き込み]
即興にしてはかなりイケてたんじゃない?アタシたち。 街中どころか国中のお菓子を集めるのも夢じゃないかもね。
[冗談とも本気とも取れる口調で言ってにんまり笑う]
露蝶さんもありがとう。おかげで盛り上がったわ。
[急に引っ張り込んだ特別ゲストにも、感謝と労いの言葉を向けた]
……そろそろパーティー、始まるころかしらね。
[一番星が群青と、星の群れを連れてくる。「昨日」のことを思い出しながら、そっと目を細めた]
(@50) 2014/10/24(Fri) 00時頃
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[>>215飼い主の私物を勝手に売っ払って、こいつはホントに大丈夫なのか。 別に人狼の心配をしている訳じゃない。魔女の世話役が居なくなってしまう事を心配しているのだ。 彼が居なくては、代金の催促は行えない。 金を頂こうとして彼が消えては、元も子もない。
…まあ、コイツがアレの怒りを買って消されてしまう可能性など、無いに等しいかもしれないが。
魔物は喰わぬ>>214と言う人狼は、首輪が付いているんだか居ないんだか分かりゃしない。]
(@51) 2014/10/24(Fri) 00時頃
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[普通はパーティーに行く。>>215なんてこいつ、昨日行かなかった俺に喧嘩売ってんのか。 とは思うものの、彼の言葉の意味を理解しない訳でも無く。]
…普通じゃ無いから、俺は行くさ。
[普通のハロウィンじゃないからな。 それに、もしかしたら、元凶がハロウィーンを踊り遊び呆けているかもしれないじゃないか。
真相に一番近いのがこの家とは知らず、謎解きの答えは再び遠ざかる。*]
(@52) 2014/10/24(Fri) 00時頃
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―街中―
[店にあった薬の在庫は、朝の時点で前夜祭の夜と同じになっていた。戸棚の特殊な物も、同じように。 つまり、昨日のハロウィンで売った分は全て無かった事になっているのだろう。 …ただ菓子の代わりにと、シーツの幽霊に渡した風邪薬だけはぽっかりと無くなっていたのだが。
不思議な二度目のハロウィンと、戻ってきた薬。]
…巻き戻ってる、のか。
[やらかした馬鹿は、祭が一日で足らなかったのか。 それとも、それとも自分のように、約束でもしていたのだろうか。 街中を見回しても、異国のキモノの、彼は居ない。
気付いている者と気付いていない者。 ヒトに出来る所業じゃない。紛れ込んだ魔の物が、気まぐれで時間を捻じ曲げている。]
(@53) 2014/10/24(Fri) 00時半頃
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[じき、日は落ちる。 太陽が沈めば皆ダンスパーティーに繰り出すのだろう。昼とは違ったざわめきに街は包まれ、女達は夜の着飾りの支度を始める。
ループするのなら、戻ってしまうのならと、ひとつスーツでも買ってみようか。 どの道、パーティーに着て行く服など自分は持っていない。]
(@54) 2014/10/24(Fri) 00時半頃
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― パーティー会場 ―
[手入れ等されていない、パサついた髪はいつも通り。 唯今日はくたびれた私服にではなく、ダークスーツの肩に落ちていた。
パーティーにはこちらが。と店員に進められた鮮やかなタイやシャツを全て蹴って、チョイスしたのは全て黒。 何やら葬式のようだと思いもしたが、色物はどうにも好かん。
慣れぬ靴と慣れぬ服。 正直、動きにくくて敵わん。 普段の自分からは想像もつかぬ姿だが、踏み出したのをすべて奇妙なハロウィンのせいにして。どうせループして誰も覚えていないのならと半場自棄になっている節もある。
だが肝心のパーティー会場では、踊る訳でも無く飲食を楽しむ訳でも無く、片隅で薬臭い煙草を吸っていたのだが。]
(@55) 2014/10/24(Fri) 00時半頃
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ふふっ、それは痛快ね。観客の悲鳴も嬉しいものだってのは今日の大きな収穫だったわ。
[>>244 悲鳴は主にシーシャの華やかな術によるものだが、それでも企みが成功したような高揚感を覚えた。密やかに息を呑ませる自分の芸と、悲鳴と歓声を呼ぶシーシャの術、実はかなりいい組み合わせかもしれない。 集まったおひねりは、菓子での払いも多かったにも関わらず昨日の額を上回った]
あら、アタシも貰っていいの?
[取り分として差し出された菓子。お菓子は全部シーシャのものかと思っていたから、思わずそう口に出す。 受け取ったそれを、消えてしまわないうちに、そしてシーシャの気が変わらないうちにひとつ口に入れて]
お菓子のおひねりもいいものね。
[そう言って満足げに微笑んだ]
(@56) 2014/10/24(Fri) 01時頃
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[>>252 そこへ追加される、露蝶からのご褒美のお菓子]
わぁっ、こんなにいっぱい! ありがとう露蝶さん。手伝ってもらった上にこんなご褒美まで。
[昨日食べさせてもらった菓子の数々も思い出しつつ黄色い歓声を上げる]
そうだわ、私、露蝶さんから分けてもらったお茶が今朝消えちゃったのよ。また明日、分けてもらいに行ってもいいかしら?
[菓子からの連想で露蝶に尋ねる。「明日」がどんな形になるか、今はさっぱりわからないけれど]
(@57) 2014/10/24(Fri) 01時頃
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[きょろり会場を見回しても、ループの元凶そうな怪しい奴は見当たらない。 これはハズレだったかと煙を吐いて、チリチリと耳元でうるさく飛び回る、幻影の羽虫を握りつぶした。]
(@58) 2014/10/24(Fri) 01時頃
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そうこなくっちゃ。
[>>246 からかうようなシーシャの言葉に、ニッと挑戦的な笑みを返す]
アタシが昨日と同じだと思ったら大間違いなんだから。 今夜振り回されるのはシーシャの方かもね?
[大言壮語で煽ってみる。 さすがに振り回すまではいかなくとも、ちょっと驚かすくらいには踊れていたいものだ]
(@59) 2014/10/24(Fri) 01時頃
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――あん?
[首から下はめかし込んでも、上は普段の薬屋店主。 聞こえた声>>268を聞き逃す程頭は腐っちゃいないし、それに腹を立てぬほど優しくもない。]
…薬草を持って来るんだったな。
[数種類すり込めば、どれか一つぐらいは悪魔の肌を焼くものがあるだろうと。]
(@60) 2014/10/24(Fri) 01時半頃
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―パーティーまでの道―
さすがに3度目は勘弁してほしいわねぇ……。
[>>264 シーシャの言葉に頷きつつ、原因がわからないため言い切ることもできず。 もしこのままずっと……と想像が及びかけたところで、穏やかな露蝶の声がそれを覆う>>267]
……そうね。神様がくれたボーナスタイムなんだわ。 おかげてすごく楽しいショーになったし。 心配するより明日のお茶を楽しみにしときましょ。
[憂いたところでどうにもならない。それなら今日があって楽しかったことだけ拾い上げておこう。
>>268 スパルタ先生への放言には、やはりこわーい罰ゲーム予告?が返ってきて]
男に二言は、……ないわよ。
[冷や汗たらり。 そうこうしているうちに、賑わうパーティー会場へとたどり着いた]
(@61) 2014/10/24(Fri) 01時半頃
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[>>276糞悪魔の声とは別。 呼ばれた声の方向を見れば、見覚えのあるシーツの幽霊が居たか。 此方には特に怒る理由はない為敵意は飛ばさず、近寄って来るのを気だるげに待っている。]
(@62) 2014/10/24(Fri) 01時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 01時半頃
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―酒場―
[パーティー会場は昨日と変わらぬ賑わいぶり。 ふと気になって、人混みの中にリーの姿を探す。 リーは巻き戻しに気づいているのだろうか。気づいているなら、誰か仲間には会えただろうか。 そんなことを思っていたところで]
……ちょっと、どうしたの。喧嘩?
[剣呑な気配に、シーシャと黒猫の方を見る。>>271>>277 2人が知り合いだったことすら今知った状態だけど、2人の様子がおかしいのはわかる。 割って入れるほど事情がわかるわけではないが、戸惑いの表情で2人を見た]
(@63) 2014/10/24(Fri) 02時頃
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今日は機嫌が良くてな。
…残念だったな。菓子はまた無ェよ。
[>>279成程。ヒトの中にも覚えている者はいるのか。 その場合、条件とは何なのか。魔の物に関わったことだろうか。 僅か香る、覚えのある死者の香り。もしや吸血鬼に味見でもされたのかと、]
オラ。正体見せろ。
[頭の天辺をわし掴むと、揺れるシーツを剥ぎ取った。]
(@64) 2014/10/24(Fri) 02時頃
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[>>280 事情はわからない、なりにも、自分がどうこう言う領域の話ではなさそうなのは読み取れた。 気になりつつも口を噤むことにして]
あら、あの人、昨日いたかしら?
[露蝶の視線の先>>281、異様な存在感を放つ男を見る。 あの存在感なら、昨日いれば気づきそうなものだが]
……喪服の仮装かしら。
[ついうっかり呟いた]
(@65) 2014/10/24(Fri) 02時頃
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…気持ち悪いツラしやがって。
[>>280最高に腹が立つ。が、攻撃手段は無いに等しい。 根性焼きでもしてやりたいが、距離を取られてはそれも叶わず。そもそも煙草が勿体無い。馬鹿のせいでおジャンにしたくはない。
何やら喧嘩をしているようだが、相手の猫には見覚えが。今日吸血鬼と店に来た猫だ。 …飼い主がダブッたか。 所有物と主張するなら首輪でも付けておけばいい物を。]
(@66) 2014/10/24(Fri) 02時頃
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[>>283 歯切れ悪くも、それでも返ってきたシーシャの言葉。 じっと彼の目を覗き込んで、その奥の色を見つめた後に]
そうね、後でゆっくり聞かせてちょうだい。 話して気が晴れるってこともあるかもしれないわ。
[浮かない表情に見える頬に、そっと微かに指の甲で触れて]
ええ、喜んで。
[差し出された手に、手を重ねて。彼のリズムに寄り添うように、フロアへと踊り出る。 昨日みたいなアップテンポでもたぶんついていけるだろう。でも、]
まずはスローダンスでいかが?
[穏やかな曲に合わせて、ゆったりとステップを踏み出した**]
(@67) 2014/10/24(Fri) 02時頃
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[向けられた視線>>281と言葉に>>@65反応したものの、喪服と言う単語が聞こえれば不愉快そうに眼を反らした。 そんなの言われなくても、十分に自分で気付いてる。
男はまあまあに短気だった。]
(@68) 2014/10/24(Fri) 02時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 02時半頃
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そう言うお前も、…覚えてるみたいだな。
[>>284巻き込まれたな。 こちらの住人に関わらなければ、何も考えず繰り返すハロウィンだけを楽しんで居られた物を。
剥がしたシーツの下に、特に目立った異常は見られない。 軽く話したか、住処に迷い込んだか。そう言えばあの吸血鬼は店を持っていると、そう言って居た記憶がある。
巻き込んだのは別の者か、それとも自分か。]
そうか? 騒がしい祭はは一日で十分だろうよ。
そんなに、俺と此処で会うのは珍しいか。
(@69) 2014/10/24(Fri) 02時半頃
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…俺ァ踊らねえよ。 趣味じゃない。
[>>285だが生憎、踊れないとは言って居ない。 カサついた手を革の手袋で覆って、直接触れて死体の冷たさに気付かれないように。 誘う、温もりに手を重ねた。]
(@70) 2014/10/24(Fri) 02時半頃
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…お前は女役だ。
[手を取り、もう片手は腰へ。 生前の僅かな記憶を辿っていれば、バックミュージックは丁度古風なワルツか。
踏み出す足は緩やかに。馬鹿なガキでもついて行けるよう。]
(@71) 2014/10/24(Fri) 02時半頃
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…俺は、静かに眠れるのが一番だ。
[>>288毎朝祭りの騒がしさで起こされるなんて、考えただけでも頭が痛い。
楽しそうな顔を一瞥して、咥えた煙草をもみ消した。]
(@72) 2014/10/24(Fri) 03時頃
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適当に合わせりゃいいさ。
[>>291全くの素人かと思っていたが、どうやら思っていたより踊れるようだ。 引きずらぬ程度に強引にステップを踏んで、ついて来るのを確認すれば少し歩幅を広げて。
随分昔にもこうしてヒトと踊っていた気がする。 それは確か、自分もヒトであった頃の記憶のようだが。]
言ったろ。 今日は機嫌がいい。
[自分が男役を買って出た時点で教える気はサラサラ無いのだが、結果として教える様な形になっていることには気付かぬまま。 次は回るぞ。 力を抜け。 腕が落ちてる。 呟く言葉はリードを取って、まあ、それなりに見れるダンスにはなっていただろう。]
(@73) 2014/10/24(Fri) 03時頃
|
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黙ってろ。ペースを上げられたいか。
[>>293笑んで無駄口を叩くパートナーを引きずるようにリードして。 腹の立つ言動が多いなら、本当に実際に引きずって見せようか。
舌でも噛めばいいと、ぐるり大きなターンをしてみる。 勿論、事前申告は無い。]
(@74) 2014/10/24(Fri) 04時頃
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明日は――…
[視線を周囲にめぐらせば何時の間にか注目を集めていたようで、何やら軽い人集も出来ていた。思わず握った手に力がこもる。 今夜のパーティーには、元凶らしいものは見られない。 まさかあの阿保面悪魔や猫が元凶ではあるまい。悪魔は兎も角、猫にそこまで強い力は感じなかった。
普段の店主であれば嫌がるであろう、此方を見つめる好奇の視線も今日限り。 ハロウィンは恐らく明日も来る。そんな予感がする。 皆の記憶は薄れ、再び巻き戻りの朝が来るに違いない。]
…明日は、機嫌が良かったら。な。 そのうちカボチャに顔も描いてくれ。
[店で留守番を務めているのっぺらぼうの生首。ハロウィンが続くのならば、彼にも顔を与えてやらなければ。 ただし、掘って明かりを灯してはジャックオランタンになってしまう。 魔を払う、善霊の為の明かりは自分には些か強すぎる。軽く顔を描いて、飾りとして機能してくれれば、それでいいだろう。]
(@75) 2014/10/24(Fri) 04時頃
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…薬はもうやらん。 ボランティアじゃないんだ。あれっきりだぞ。
[>>294なら、明日も菓子を買わなければ。 忌々しいと言いつつもしっかり楽しんでいる自分に気付いて、薄く笑みを零した。]
(@76) 2014/10/24(Fri) 04時頃
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[死人は本来、睡眠を必要としない。 疲れも空腹も感じない。 夜中踊り明かしても叶わないが、パートナーがダウンするのならば解放して、自分も疲れたような演技をしてみせよう。 人間らしく。
新品のスーツは、紫煙の香りが強く浸みていた。
ハロウィンの夜は更け、人々は祭の余韻を胸に家路につく。 しかし、再び昇る朝日は、昨日と同じカボチャ色。**]
(@77) 2014/10/24(Fri) 04時頃
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