298 終わらない僕らの夏休み!
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[慌てふためきながら俺は(>>30)、 スマホを取り出して待受画面を見る。 なんだ。やっぱり9月1日じゃないか…て、おいおい。]
おいおい…
[違うだろ。毎日あんなに今日が嫌でカレンダー睨んでたんだ。今日は9月2日だろ?俺はスマホを凝視しながら心の中で叫んでいた。おいおいおいおぉおい……!]
(62) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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[あ。根岸だ(>>47)。それと岸だ(>>41)。 俺は心で叫びながらも、掛けられた声が聞こえるくらいには冷静さがあったらしい。え。なに。お前ら一緒に登校してんの?付き合ってんの?はぁ…同じ暗いのでも顔がいい奴はいいよな。やることやってんだな…。俺は待受画面も少し忘れて、二人を当分に見やった。]
はよ……
(63) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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[とってつけたような、暗い挨拶になってしまった。 そして俺は、直立不動になる(>>51)。]
ハイ!!!イマシタ!!!!
[敬礼しなかったのが不思議なくらいだ。 俺にはわかる。これは明加先輩の声だ。 俺に……百歩譲って俺達に話かけてくれてる。今日は奇跡の日だ。世界はきっと祝福されているに違いなかった。]
(64) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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ち…近……(>>52)
[あまりに先輩が近すぎて、思わず仰け反ってしまった。 馬鹿。俺の馬鹿。根岸…俺はもう泣きそうだよ。先輩俺の事おぼえててくれたよ!]
ケンチャンデス!!! メ…メイ……雛子先輩おひさしぶりッス!
[俺は今日の日を忘れない。 先輩をどさくさに紛れてでも下の名前で呼べた今日の日を。俺は俺の勇気に心で喝采を贈った。*]
(65) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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/* かわっっっっっっっっっっっっっっっっいいんだよなケントなあwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-39) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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/* いま秋山を思い人にしていいのかで必死こいてその後の展開考えてるんだけどいける気もするけど不安すぎて不安だあ!!!!!!!
(-40) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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なんだとはなんですか。失礼な。 岸です。この間はありがとうございました。
[ 軽口を叩くようにそう返す>>45。
千早の通っている塾は、 規模が大きいというほどではなくて。 その分、同校の先輩との距離も、 大きい塾ほど遠くはないのが気に入っている。
苦手な科目の去年の試験の話だとか、 先輩からしか得られない情報を、 直接聞ける相手がいるってことですから。
ほら、内申って大切だ。2年後を見据えて。]
(66) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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[ 先日も、塾で顔を合わせた際に、 夏休み明けに英語の抜き打ち試験があるなんて、 同級生の間で囁かれていた噂の真偽を、 居合わせた根岸先輩に尋ねたっけ。
そんなことを思い出して礼を述べながら、 差し出されたスマホと言葉>>45に、 ううん? と思いっきり眉間に皺を寄せて。]
……日付? ポカ? 9月1日? やだな、なんの悪戯ですか。 今日は2日ですよ、始業式!
[ だって、あんなに確認したのだ! 学校の始まる日まで指折り数えて。 勘違いと納得する気にはなれそうもなく。]
(67) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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[ とはいえ、ぎゅうっと顔を寄せ、 根岸先輩の待ち受け画面を覗き込んだ後、 確認するように取り出した自分のスマホも、 同じように、9月1日の日付を示していて。
頭上にはてなマークが浮かび始めた頃合いに、 歩き出してしまった根岸先輩>>46を追いかける。
その先には、さらに人影>>30があり、 やっぱりおかしい。と疑念を深めたところへ、 思いがけず飛んでくる女性の声>>51。
振り返れば、かわいい声のトーンと裏腹に、 びしぃっと突き付けられる人差し指。]
(68) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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[ ……あ。3年女子のギャル軍団! などと、失礼ながら千早は考えておりました。]
(69) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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[ 野球部の応援に来ていた姿を覚えている。
女の子って感じの歓声の発生源。 いかにもって感じの派手な3年生たち。
その一角にいたその人の、 ふんわりと波打つ柔らかそうな髪が、 どうにも印象に残っていて。
どうしてだったっけ。 何かの拍子に顔を合わせたときに、 何かの話のついでってふうに、 「どこで髪切ってるんですか」って聞いた。
たぶん、千早に似合うのは、 ミルクティーみたいな優しい色じゃないだろうけど。]
(70) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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[ そんないつかの出来事を思い出しながら、 千早は飛んできた声>>51に思わず言葉を投げ返す。]
いましたけど、それが──、
[ 何か。と言いかけたんだけれど、 全力の返事が傍から聞こえて>>64、 最後まで口にすることもなく口を噤む。
鹿崎先輩、テンション高。 私たちへの挨拶>>63と態度違いません……?
それも、黙って根岸先輩に、 「何事ですか」という視線を送るにとどめた。 よく空気が読めましたの花丸がほしい。]
(71) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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……っていうか、 これだけ学校来てるってことは、 やっぱりスマホのバグとかじゃないですか?
ほら、電波障害とか何かで。 日付表示だけ狂っちゃったんですよ。
[ そんな都合のいい解釈を、 人が集まってきたのをいいことに述べて、
……そういえば弟はぐうすか寝ていたな。 なんて、今はこの状況と紐づけることもなかった。**]
(72) 2019/09/02(Mon) 19時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 19時頃
師範棋士 千早は、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[ こんなに早く終わってしまうなら、 うじうじと悩んでなんかいなければよかった。 ]
(*15) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 「嫌われたくない」っていう、それだけだった。
少しでも、イヤなことを思われたくなくて。
引かれたくないとか、面倒がられたくないとか……
それだけ。
もっと好きになってもらう自信がないから、
何も伝えられないだけになってしまった。 ]
(*16) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 今さらこんな我儘…… 願ったってしかたないんだろうけど でも、気持ちくらい、伝えてみればよかった。 ]
(*17) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[あたしは秋山先輩に届いた意味不明な文字化けメッセージのことを『自分でも知らずにいた』。]
(*18) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[『もしこんな風にできていたら』
あたしという人間は死の間際 それを望んでいたように思う。
『願い川』『叶い橋』が あたしの願いを叶えてくれたのだろうか。]
(*19) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[冷房強い……。 部屋が冷えてる。 ちょっと涼しすぎる部屋であたしは目を覚ました。 夜も毎日あついからといってやりすぎだ。
昔親に買って貰った目覚まし時計を止める。
え?時間やばくない? もう絶対遅刻じゃん。 いっぱいアラームかけなかったっけ?]
(73) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[あたしの死後、うちの冷房はフル稼働だった。 夏だから、温度をできるだけ下げていた。]
(*20) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[うーん。 こうなってしまっては仕方ない。 今更騒いだって遅刻は遅刻だ。 怒られるだろうし、ちょっと恥ずかしいけど。 寝ちゃったものは仕方ない。
Tシャツ姿でベッドの上で起き上がって、スマホのロックを解除する。 表示された時間にあーあと思う。 なにか違和感があったけど、なんだろう。]
(74) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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― 宍井家・澪の部屋 ―
[頭がスッキリ目覚めるまで、ベッドの上でスマホのメッセージを眺めることにしたあたしは、内容に目を通して「どうしてみんな昨日と似たようなこと言ってるんだろう」と首をひねっていた。
「おはよ。いま起きた。遅刻だー」と水泳部の友達にメッセージを送る。こんなところばかり図太く、まだベッドの上にいたけど。 少しして、返ってきたのは「学校明日だよ笑」という返事だった。メッセージは、微笑ましくぬるく、あたしの勘違いを訂正してくれているようだった。
けど。 あたしにはわけがわからない。 その一言で、夢の中に戻された心地がした。
昨日の夕方『祭の二日目』に出かけて かき氷の青りんごの話をして 颯成の手元のかき氷はレモン味の黄色で 颯成が成功した飛行機の型抜きも あんず飴のじゃんけんで飴をもらったことも
帰り際、颯成が転んで、しまったことも]
(75) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[そしてあたしが、振り返って、 颯成の手をとろうとしたことも]
(*21) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[……ぜんぶ、覚えてる。よね? 確かに頭の中に思い浮かべる。
けれどあたしは、なにせあたしに自信がない。
もしかして寝ぼけているのか? よくできた現実みたいな夢を見た……?
友人の訂正を後押しするように、またはあたしの間違いを指摘するように、スマホのカレンダーアプリは『日曜日 1』と本日が何日であるかを表示していた。
さっきの違和感の正体がここでやっとわかる。
日付けだ。
現実みたいな夢を見ていたのだろうか。 あたしは小さい頃のことを思い出した。 ソファで眠りすぎて、朝だか夕方だかわからなくなって、何日が経過したのかもわからなくなって「今日って何日?」とお母さんに聞いて笑われたことがあったっけ。
あたしはベッドの上でただ、固まっていた。**]
(76) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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/* なんかこの村のログみんな読みやすくない???そんなことない??めっちゃ読みやすくて文字苦手マン助かっている
(-41) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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/* 千早ちゃんの後輩像が後輩としてめちゃくちゃ魅力的ですごい…さわやか!!!かわいい!!!なんか挙動それぞれにドキドキしちゃうよね…小悪魔感があるね…!!ポジ感めっちゃかわいいんだよなあ 来てくれて嬉しいなあ!
宍井のこの寝る前のSNSチェックからの起床後メッセージ確認で似た感想持ちつつも印象が違う感じめちゃくちゃほの気持ち悪くていいなあ!!! あと夢の中に戻された心地てのがおもしろい…皆それぞれ分けのわからなくなり方が好きだ〜〜〜これこれこれ!! ちゃんと村不気味になってきててうれしいですねえ!!! ところで部屋着宍井ちゃんはとてもエッチだと思いますベッドというロケーションもgoodです
(-42) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[夏休みが始まったら?
どんなにあたしの死を両親が 恥ずかしがって隠そうとしたとして。
学校からあたしが突然いなくなることになれば どんな言い訳も嘘も、きっと罷り通るまい。 きっと、誰しもに明らかになることだった。
あたしが死んだら…………]
(*22) 2019/09/02(Mon) 20時半頃
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[あのひとはこれから先いつかきっと 誰かにとられてしまう。
あたしが想いを一言も伝えられもしないうちに。**]
(*23) 2019/09/02(Mon) 20時半頃
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― 宍井家 ―
[夢うつつ……とは、こんな気分をいうのかも。
友達数人寄ってたかって、あたしに昨日……じゃなくて夢……?ともかくあたしが昨日だと思ってた夕方祭の二日目に行ったような気がするのも、みんな夢だと教えてくれた。 みんなが言うならそうなんだろう……とあたしはあたしの頭を疑っている。
テレビをつけても9月1日。 スマホがおかしいかもしれないからつけたパソコンだけじゃなく、インターネットのどこを見ても9月1日。 日付け表示つきの時計を探してチェックしても9月1日。
極めつけに、窓の外を見てみた。 町内会のおじさんが法被を着ている。(>>19)
この辺りで、あたし一人の限界だった。 あたしは一人で、ひとまず一度観念することにした。 『あたしがおかしかったのだ』と。]
(77) 2019/09/02(Mon) 20時半頃
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/* 秋山のところに来てる文字化けメッセってこれis何なんだっけ…説明には特にないし決まってないよって事でいいのかな? ん?レイちゃんの思い人ってあれ え?これあの子? 秋山じゃないよねえっとえっと ヒナコメダパニ
(-43) 2019/09/02(Mon) 20時半頃
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