197 獣ノ國
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―回想・昨日の大通り―
[嬉しげに、しかし自信に満ち溢れた彼のその笑顔>>16に、男はついに緩い笑みを見せただろうか。 嗚呼、やはり好感が持てる。実力を持つ者は、それに見あった自信を持つべきだというのが男の信条。 実力、そして自信。何方が多くとも少なくとも、均整が取れていないのならば、それは只々滑稽なだけだ。
そうして、自信があるからこそ、賛辞を求める言葉もするりと出たりはするのだろうか。 彼の頑張りの"褒美"として求められたのは、何とも可愛らしい願いではないか。]
あぁ、褒めるとも。 君が私を楽しませてくれるのなら、私も君の望むように、君に演技の感想を述べよう。
…勿論、君なら私に"良い"感想を言わせてくれると、疑っていないからだがね。
[だから、男は約束を交わす。ひと時の楽しさを与えてくれるのであれば、それには全力で報いるのもまた男の流儀。 そうする事でまたその小気味の良い笑みが見れるのならば、それもまた楽しみの一つとなろうから。]
(46) 2014/10/03(Fri) 05時頃
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[差し出した名刺は、どうやら受け取って貰えたようだ。名前をなぞる指を眺めながら、小さく呟かれた疑問符>>17には、男は悪戯じみた笑みを浮かべて見せただろう。]
苗字が気になるのか? 私を識別したいのなら、ファーストネームだけで十分だろう。
[それだけを告げたのなら、男はそっと手を伸ばして紙を掴む手を握り、紙に書かれた"V"の文字を指で隠そうとしただろう――まるでそれすらも、"不要"であると言わんばかりに。 尤も、その手が振り払われたのなら、隠す事は適わなかっただろうけれど。
そうして、親しげに友人と話す彼の姿>>18を眺めながら。受け取った紙袋>>12>>13の重みには気付かぬまま、カラコロと鳴る下駄の主の声を待ちはしただろうか。]
(47) 2014/10/03(Fri) 05時頃
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―自宅―
[昨日はあれから、三人でどんな話をしただろう。眠る前の回想は、まだもう少しだけ続いたかもしれないけれど。 その夢の続きはまた、思い出した時に紡ぐ事もあるかもしれない。
そうして、昇る陽が変わったのなら。 男はまた"何時もの"時間に――そう、朝陽と共に瞼を開ける。]
………、……
[何時もと同じ時間、同じ朝。身に着けるシャツに皺は無いし、眉も髭も剃り残しなど一つも無い。髪は綺麗に纏められ、爪も短く切り揃えられている。 ――嗚呼、しかし今日の夢は些か愉快な夢だったではないか。日が変わる時に得た"情報"に、男はクツと喉を鳴らす。
チキ、チキリ。チキチキ。 短く切り揃えた爪を重ねて小さく鳴らし、パチンと一つ鳴らしたのなら、その間からは絹のように細く長い糸が一本。 僅かに粘つくこの糸で獲物を絡めずに、さぁ果たして幾日経った事だろう。 嗚呼しかし、別に何をしたい訳ではない。 この糸が獲物に絡むその様は、それはそれは愉悦を煽る物だとしても、そんな事は研究室の"モルモット"相手に、存分に行えば良いだけの事だ。]
(48) 2014/10/03(Fri) 05時頃
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……あぁ、そろそろか。
[何時ものように、サボテンに水をやりながら。隣に置かれた"サボテンの友人"に、ちらと視線を寄越し、腕時計を確認する。 そうして、何時ものように珈琲へと湯を注ぎながら。蒸れる豆の良い香りを堪能していれば、果たしてバイクの音は聞こえては来るだろうか? ――もしも、聞こえて来なかったのなら。今日も幸い休暇だから、紛れた本を手に当てもなく街を歩いてみるのも良いかもしれない。]
……しかし何だって皆、俺に本を押し付けて来るんだ。
[玄関に置かれた本は、いつの間にか二冊に増えている。増えた一冊は昨日友人から借り受けた紙袋の中に入っていたもの。 それでも、何もない真っ白な一日に目的を与えてくれたその二冊の本に、ほんの少しだけ目元を綻ばせながら男はすう、と息を吸う。 珈琲の挽きたちの豆の、まろく良い香りが鼻腔を擽るのを楽しむ為に。]
(49) 2014/10/03(Fri) 05時頃
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/* 今更ながら、メモで中透けしそうです。
コミュニティの時間かID表記、rl:yeでもよかったかな。るるいえ。
(-44) 2014/10/03(Fri) 05時頃
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― 回想、帰宅→ ―
[た、た、と跳ねるようにアパート前に辿り着けば、マフラーに鼻先を埋めながら、やれやれとばかりに息を吐いた。 いつになく、充実した一日だった。我が家の扉前へ疲れ切った足を動かせば、赤いフードの青年が、今まさに部屋の鍵を差し込もうとしていた>>27か。]
(……誰だっけ。――てっきり、空室だとばかり)
[疲労感で緩んだ思考は、声をかけるという選択肢を運んでは来なかった。 ただ、その姿が扉の向こうへ消えるのを見送ると、自分もまた緩慢な動きで鍵を開け、最低限に開いた扉の先に身体を滑り込ませた。
乱雑にブーツを脱ぎ捨て、マフラー、コートと玄関近くにかけたハンガーに移す。 そして、真っ先に足を向けたのはシャワーだった。程なくしてそれを終えれば、長い息と共にベッドへと文字通り、転がり込む。
足首をゆるゆると回しながら、枕に顔を埋めて。そろそろ洗濯の頃合いか、と軽い予定を脳裏に流しては、疲労の乗った瞼を閉ざす。 そうして、いつしか――例えば、チャイムが鳴らされれば目覚めてしまうぐらいの、浅い眠りについたのだった。]
(50) 2014/10/03(Fri) 06時半頃
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― →回想、夢 ―
[――白い箱の中に、自分を見つけた。
またか。動かない口を窄めて、細く息を漏らしたつもりになる。言うならば、全てが固定されきったロードショー。席も、視線も、映画も。全てが決まっていて。
……やがて、箱の中の自分は、ふと背後を振り返る。誰かの気配を、恐怖を感じて、振り返ったのだ。その先に何があるのかも、自分は既に知っている。]
――――――!!
[宙に浮くは白い腕、裾の揺れる白衣。 幽霊じみたそれに後頭部から伸びる枝のような物を掴まれ、倒され。夢の中の自分は叫ぶ、叫ぶ。その言葉は、悲鳴である事がなんとなく分かる程度の物。
――例えるなら、獣らしき声。だろうか。
声が掠れるにつれて、視界は闇に閉ざされて行く。 これは、そう。上映終了の合図。現実なら、席を立つタイミング。]
(51) 2014/10/03(Fri) 06時半頃
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[――しかし、まるでピンで張り付けられた標本のような。動く力を持たない自分は、立てない。全てが覚めるのを待つしかなく。]
(――馬ッ鹿みたい)
何度重ねたかも分からない感想は、これまた決まって苦い。 夢の中の自分は状況さえ違えど、やはり自分だった。夢と現実を混同しているのか、似たような恐怖を抱えて、"不登校"という道に踏み外した。それが自分。
(…これが原因だとは、思ってないけど。流石に)
退屈と静寂に包まれる闇の中。ぼんやりと思い返すは、心揺らし満たした今日の事。二つの、名前。(>>0:113>>0:385) これを"らしく"綴るのも、悪くない。折角の手紙、明るい話も乗せた方が、互いの胸を軽くしてくれるだろう、――多分。
机に眠る便箋の続きを朧に描きながら、夢が溶けるのを待つ。 少年を呼び覚ますは、國中に響き渡る鐘の音だったか。*]
― 回想終了 ―
(52) 2014/10/03(Fri) 06時半頃
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□獣につゐて 20xx年10月2日 xx:xx めだちたがりの匿名さん
>>=10 怖いけど気になる、ね 君、ホラー映画のキャラクターなら真っ先に死にそうだなあ。好奇心は猫をも殺すよ ああでも確かに、身体能力は高そうだ それを言うなら、逃げなくたって同じだろうけれど
人外みたいでも、話は聞きたいな そんな姿でいるのはどんな気分なのか、どう生きていくつもりなのか……とても興味がある
僕は残念ながら 不思議な雰囲気の人と出会いはしたけれどね 君はどうなんだい?出会ったなら、是非ともお話を聞きたいものだ
(=11) 2014/10/03(Fri) 06時半頃
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― 現在:自宅 ―
[響く音に緩やかに浮上する意識は、こめかみの上奥の違和感を触れるよりも早く、そこに異物がある事を認識していた。 だから、そこに手を伸ばしたのは、どちらかといえば確認だった。己の身に、何が起きたのか、と。]
…… ……――は?
[口端から漏れる覇気の薄い呟きは、鐘の余韻に溶けた。 ぼんやりと横たわり続ける事、数分。意を決しては、身体を起こし――完全に蹄と化した爪先に息を飲んでしまい。その瞬間、直立に失敗した。]
ぐ…… ぅ……。
[ベッドに崩れ落ちる形となったのは幸いだったが、痛い物は痛い。ましてや、安物ベッド。 顔を痛みと現状に顰めながら、今度こそ立ち上がり向かうは玄関の姿見。洗面所を選ばなかった理由は、潜れない予感がした、としか言えない。
玄関前の姿見を覗けば、もはや苦笑しか出なかった。横に伸びる黒い鹿角。僅かに尖りを伴って変異した耳。そして、蹄。 ――夢は本当に夢だったのかと、少し思い悩む。
それを中断させたのは、腹の虫。 恋しくなるのは野菜だったが、そんな値の張る代物は無い。ひとまず、この現象について何か無いかと真新しい"通信機器"を手に取っては、文字を連ねた。**]
(53) 2014/10/03(Fri) 06時半頃
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/* 部屋ガッシャンまでには至れなかった…。次、次…。
(-45) 2014/10/03(Fri) 06時半頃
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/* それより早く、ptが潰えないか少し心配。 マユミさんやっばくないですか、ねえ。昼にも顔、見えてたような。
(-46) 2014/10/03(Fri) 06時半頃
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――回想・大通り付近→図書館――
[ 見ての通り、と相づちを返されるのにはただ頷く。マフラーに半分ほど埋まった口元が、己の態度に強張った事には気付く暇もなかった。たとえ気付いたとして、その真意には考えも至らなかっただろうが。
この近く、の問いに頷かれるのを見ては、そうとだけ呟いた。ならオズは迷子にならない、と小さく付け足す。黙々とした足取りから、おおよその見当はすでに付けてはいたものの。]
――そこそこ?
[ 抵抗無く受け入れられたそれ>>44 に僅かに拍子抜けしながら、揶揄られるのには真剣味もなく語尾を上げた。 癖付いた傾く視界に、鳶色の周りを縁取るそこが緩むのには、こちらも暗灰色を細める。]
繋いでもらわなきゃ迷うよ、“子供”は。
[ 相手の思惑になど気付かないまま、ただ軽い力で握られる掌に、こちらも繋がる程度の力だけをそこに込めた。]
(54) 2014/10/03(Fri) 07時頃
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[ 己の唐突な申し出に、自覚済みの軽薄じみた態度に。彼がぴくりと眉尻が上げれば>>45 満足げに笑みを深めた。その後まじまじと見つめられれば、その瞳へゆるく視線を交わらせながら。 一言そっけなく声を落とされたのには、寸閑片手の力が強くなる。 ――頬を埋めた友人が、同じ様に引き寄せるのには小さく笑い声を零した。]
……――、好きにする。
[ 互いに力を込めたために近づいた相手の耳元へと、緩慢な動作で更に顔を寄せた。 それが避けられたのならやや落とした声色で。そうでないなら秘密を打ち明けるように、潜めた声で告げるだろう。]
――よろしく、オズ。今度課題手伝ってよ。
[ 今度、で一度協調するように間を置いた。軽薄さは変わらない笑みに、相手がどう取ったかまでは思考を伸ばさず。思い至った自身の連絡先は、慣れた手つきで書き付ければ、受け取られずともただ差し出しただろう。
やがて図書館へ辿り着けば、相手が本を返却するのを確認しつつ、一科目テキストが抜けているのに気付いたかもしれない。 ――ありがたく、帰り道を途中まで共にしてから、友人に別れを告げれば。足に染み付いた道を辿り、その日は無事に帰路に付いたか。*]
(55) 2014/10/03(Fri) 07時頃
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シメオンは、オスカーに話の続きを促した。
2014/10/03(Fri) 07時頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 rl:ye 黒鹿
>>*11 蜘蛛 …その通りかもね。寝て暮らすだけってのは無理だし 食糧難にも勝てそうにないし。結局、いつも通りなのかな
>>*12 シェパード 崩したのは、大したものじゃないから平気 料理も大丈夫。多分。ちょっと財布が軽いぐらい。色々ありがと
人間は…人間なんじゃないかな。多分 近ければいいな、とは思うけどね**
(*13) 2014/10/03(Fri) 07時頃
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シメオンは、マユミに話の続きを促した。
2014/10/03(Fri) 07時頃
シメオンは、ヤニク
2014/10/03(Fri) 07時頃
シメオンは、ヤニクに話の続きを促した。
2014/10/03(Fri) 07時頃
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/* やべえぼっちになる気しかしなくなってきました(真顔) あと回想の方をどうしたものかと…
(-47) 2014/10/03(Fri) 07時頃
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/* ごめん、すいません、飴ありがとうございます…! シメオンさんが可愛い。どうしよう。犬になりたい。
…日中も飴ぐらいは投げれるかなぁ。 300ptぐらいだっけ、回復。
(-48) 2014/10/03(Fri) 07時頃
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/* 後、その文体好きです。好きです。 僕がやるなら、ちょっと地の文を短めに区切る感じかな…。 いつか、ひっそり真似たい。ひっそり。
(-49) 2014/10/03(Fri) 07時頃
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オスカーは、ここまで読んだ。
2014/10/03(Fri) 07時半頃
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□獣につゐて
20xx年10月2日 xx:xx
方向音痴の匿名さん
美女と野獣なら最後に戻ってたっけ。 獣人って獣と人の間? 人に何かするの? ただの噂じゃないの、確かに昨日は不思議なことばっかだった気もするけど。
(=12) 2014/10/03(Fri) 07時半頃
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――現在・自室――
[ ――……
朝陽が窓から照り落ちて、またいつもの時間に目が覚める。濃い色を落とす見慣れた塔から、鐘の音は惚けた耳に届いたか。 ――昨日の“自主休校”に関して、連絡は行ったんだろうかとぼんやり考えて。それに大した不安も、……期待も無ければ、ぐいと伸ばした身体を鳴らした。
ベッドサイドに乗せた端末を寝ぼけ眼で手に取れば、増えた連絡先をそこに眺める。――またあとででも、と普段通りの横着をしつつ、自然表情は和らげながら。掌を何度か握り、開けば。>>0:224.>>45 容易にその表情の動きすらなぞれるのを不思議に思う。
ついでのように目の付いたコミュニティサイトを開いて数列の文字を打ち込めば、端末を鞄の横へと投げた。まるで夢みたいな話だけど、とは思う。 一定のリズムで咀嚼音を立てる硝子箱を見るとはなしに眺めては、少なくとも、と腰掛けたベッドから立ち上がった。
近寄って、身体をうねらせるそれから葉を取り上げてみれば。蚕はただ無抵抗に地面に落ち、首を擡げてはこちらを見つめた。 平時の薄笑いも消え、もう一度桑葉をそこへ放り、ただ興味も失せれば身体を反転させる。]
(56) 2014/10/03(Fri) 07時半頃
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……あ。
[ そういえば、と首を傾け棚へと視線をやった。並ぶ背表紙に昨日探したそれが無いのを確認して、再びの深刻な面倒臭さに息を漏らす。]
――学校。
[ だろうな、と。寝起きのやや回らない呂律で呟けば、もう一度深い嘆息をして乱暴に部屋着を脱ぎ捨てた。制服の上着は羽織らないまま薄い鞄を手に取り、部屋を出る。
玄関を開ければ、割合前から役を果たしていないように思うポストを一瞥して。彼女は、と昨日の赤い頭巾姿を>>0:342.>>0:346を辿った。――まだ配達の時間ではないだろうか。
彼女の前に立っていた男性>>0:346 の口角が、去り際上がったように思い返しては。
――あれくらいで邪魔にはならないだろ、と牽制の意を勝手に推測しては、心中で弁明した。]
(57) 2014/10/03(Fri) 08時頃
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― 回想・大通り ―
[つい先刻、見覚えある二人に手を振っている間に、 談笑を重ねていた相手が消えていた>>34
それに少なからずの不安を抱きながら、 落ち着かない気分は払拭できぬまま。
礼としての酒>>12に笑みを浮かべ、頷きを。]
あぁ、そりゃ是非も無いな。 どうせならいい酒で頼むぞ。
うまい肴があるのだし、酒もうまい方がいい。 ――… 和酒か洋酒かはお前に合わせるがね
[待合をしていたと云っていたマユミの「消失」に 気分は未だ晴れては居ないが、知的興味を刺激する会合は 男にとっても当然臨む所であり。響きは楽しげなものに。]
(58) 2014/10/03(Fri) 08時頃
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知り合いつーか、舞台を数本観に行ったな。
そん時に、話す機会があったって感じ。 先月までやってた「ペレアスとメリザンド」も観たぞ。
[謳うように告げる旧友>>13に、確かにと納得をする。 距離としては近くとも舞台という隔たりの中で生きる相手なんて ブラウン管の中に存在しているアニメのキャラクターや 神話上に存在するファンタジーと似通う面は少なからずある]
(59) 2014/10/03(Fri) 08時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 08時頃
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ーとある時間ー [会話が、聞こえる。 浅く、しかし覚めなかった夢から意識が現実迄引き戻されて。 のろのろと瞼を開く。]
…!声、が…? 集え、獣人…?…兎に角、話してみるか。
□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ys:ai 鎌鼬と呼ばれた鼬
[ちち…と無意識に漏れた小動物の、鼬の、鳴き声。]
遅れて、申し訳無い。 ……こんな感じで大丈夫だろうか?
物騒な話になって居る様だ…と俺が言うのも何だがな。
被験体になるなど、俺も勘弁だ。
(*14) 2014/10/03(Fri) 08時頃
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や、邪魔じゃない。 寧ろ君に、話したい事があったんだが――
[遠慮がちな言を受け、視線を横に。>>18 自分の為だけに購入した本も忘れた侭含め ルーカスに手土産を渡してから。]
ルーカスともいつかの公演の時に 共に観劇する約は取っていたんだがな。
その時は残念ながら、俺に急用が入っちまった。
ええと、次の新作公演はいつだっけ
[横道を逸れた話題を向けている間も、 やはり落ち着きが戻る事はなく。 パン屋を一度振り返ってから二人に向き直り]
(60) 2014/10/03(Fri) 08時半頃
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>>0:396>>0:397 カリュクス …なんでもいいさ。平和なものでも、なんでも。
[ゆるり。微笑んで。]
届きそうな所で堕ちる……そうだな。 其れでも、飛べることは確か。
…少しだけでも、赦された気分になるだろうか?
[最後は小さく呟く。空を求める事を諦めた、そんな目が伏せられた。]
あぁ、変わって居る。十分に、な。
…戻るか?ならば、行くか。
[微笑みを相手に向ければ、相手の言葉に同意して。 気遣う様に少し少女の肩を支えて。ゆっくりとした足取りで店へと戻った。]
(61) 2014/10/03(Fri) 08時半頃
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……悪い、ちょっと気掛かりな事がある。 用事は、また別の折に。
[そう告げて、商店街へと引き返してゆく。 昼食の事も忘れ消えてしまった女生徒を捜すも、 無駄に時間を浪費しただけで終わってしまった*]
(62) 2014/10/03(Fri) 08時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 08時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 08時半頃
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― 翌朝・自宅にて ―
――…んっ
[神隠しの逸話が頭にふと思い浮かんだ。
「神隠し」を間近に置いたのは 今から二十年も前の出来事だ。
捜索届けは打ち切られ、一人残された子供は 親戚の家筋にみを置く運びと為った。
家族で出向いた神社で、母親も父親も妹も 木々のざわめきの中へ消えていったのだ。]
(63) 2014/10/03(Fri) 08時半頃
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[奇妙な事象への研究は、解明を求めていた事と 出来る事ならば生きてまた会いたいと願っていたから
―――それも、十数年経た頃には薄れてしまい 死んでいる、と捉えて墓なき墓の為に花を買う顛末
己の手に殘るのは、形を変えたライフワークのみ
そんな過去を思い出すのは、 パン屋で預けた羽織りと共に離れていった 女学生の行方を確かめられなかったから、か。]
――…やれやれ なんつーか、馬鹿だねぇ
[半分諦め、半分諦め切れない己を嗤い。
縁側で刻み煙草をキセルへ詰めて一服を。 朝の涼しい外気に、独特の薫り雑じる煙が紛れてゆく**]
(64) 2014/10/03(Fri) 08時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/03(Fri) 08時半頃
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――自宅→高等部校舎――
[ 進む道に厚い雲が一層影を落としている。慣れたそこへ足が吸い付けられるような感覚に、革靴の音を重くしながら。
――やがては見知った建物が映れば、小さく息を吐いた。昨日の自主休校を追求されればどうしようか、と思考を飛ばしつつ、その時になればでいいかと投げる。見つからないならそれでいい。都合のいい事に今日は休校なのだから。
歩みを進めて行けば、>>41 立ち尽くす後ろ姿に視線を留める。学生服のそれに一瞬だけ眉を顰めて、近寄れば覚えのある背格好に、表情を戻しては地面を鳴らした。]
――ここ高等部だよ。
[ 委員会議や合同行事で、幾度か話を交わしたその姿へ声をかける。今は大学に進学しているんじゃなかったか、と思いながら。 いつもより濃い色を落とす視界に、1人立つ様にはぼうとした――心許なさ、だろうか。あまり感じたことのない感情を、浮かべた薄笑いにはおくびにも出さないまま。]
こっちに用事? それとも迷子?――マユミ先輩。
[ 先に投げた声にこちらへ振り向いたのなら、ただ癖のまま向き合った顔を傾げつつ。気付かれなかったなら、その顔を覗き込むようにして名前を呼んだだろう。**]
(65) 2014/10/03(Fri) 09時頃
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