199 Halloween † rose
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[あのハロウィンの日から、一日一日が長くも、短くも感じる。 何度も繰り返したその中で出会った、数々の顔を思い出し。
転がった焼き栗、ぶつかって荒げた声、 透明な鉤爪、東洋の不思議な菓子、 猫型のロリポップキャンディ、共に味わった揚げ菓子。 いつも迷惑をかける友人や、可愛い弟分、気難しくも優しい薬屋。 麦の穂が金色の狼の鬣のように靡くその季節に、かけがえのない存在がひとつ。]
————、……
[男が紡ぐその名は、魔女の魔法のように遠くまでは届かないけれど。 美しい緋色はいつでも、思い出すことができるから。]
(255) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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—— 来る、春の日に ——
[雪が解け、花が咲いた。 教え子たちが手を振って、男の元から去っていく。
教師として、なんとか留まることができた男は 望み通り、最後の児童を送り出すことができた。 あの日以降、変化する目も揶揄する言葉もあったが、手を振り別れる彼ら彼女らの表情が晴れやかなものだったから、男は口許に笑みを引くことができた。]
「先生」
[見送る男に、声をかける児童が一人。 それはかつての、小さなシーツのお化け。]
(256) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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「お兄さんは、元気?」
[男はただ黙って頷いて、「卒業おめでとう」と送り出す。 その背中が遠り、やがて見えなくなっても、見守り続けていた。
あれから、ニコラエがこの街から去ってから。 彼の住んでいる場所がどこであるか、聞いていなかったことに気がついた。 大凡の国はわかるものの、それ以外のヒントはない。]
(257) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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[——それでも、男は荷物をまとめて街を出る。 挨拶は簡素に、しかし下げた頭は深々と。 飛んでくる言葉は様々であったが、そのどれもが男の胸を震わせた。
故郷を、去るということ。 種族の壁を越えてしまったら恐らく、もう二度とここへは戻れまい。 大きいようで、小さい。温かくて騒がしい、そんな街。 この街が本当に、大好きで。
朽ちた木製の扉の前>>@57、店主のいないその場所に向かって、男はまた頭を下げる。 先に出て行ってしまった彼らは今、どこにいるのだろう。
いつも迷惑をかけていた友人には、来年のハロウィンの約束を取り消せばなるまい。 その邂逅は、叶ったか。]
(258) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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——……元気で。
[その声は、微かに震えたが、男は黙して歩き出す。 背負うのは、布袋一つ。 中には最低限の着替えと、生活用品と、ランプ。 そして、]
[——かけがえのない緋色を湛えた、ガラスの靴が**]
(259) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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/* ごめ ん、長くて色々サンドしてしもうた申し訳ない 分岐点までしめた おtころで
(-1141) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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/* らぶこめ編はじまらないの…? ifも楽しみ、グレッグさんクシャミさん泣けるし癒される可愛い 鼻せれぶとってくる
(-1144) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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/* 三■ しゅっかされたよー
おにぎりもぐもぐ!もぐもぐ!俺もライスシャワー投げる!!
(-1152) oranje 2014/11/03(Mon) 02時半頃
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/* 小悪魔さんに両目ウインクにイケメン悪魔さんに悶えるのが止まりませんね!!!
(-1163) oranje 2014/11/03(Mon) 02時半頃
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/* 蕾なのかどうか結果が気になってしにそうです 超かわいいんだよなんだよもうニコラエはなんなのもう可愛い
魔界家族篇!!購読します!!!
(-1168) oranje 2014/11/03(Mon) 02時半頃
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/* ウオアアアアアアアア
[はなせれぶを一生懸命探している]
(-1181) oranje 2014/11/03(Mon) 03時頃
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/* 刺さる 刺さるけど美しくて刺さる 俺は泣いた 泣いてるけど全力で返したい 綺麗だ
(-1182) oranje 2014/11/03(Mon) 03時頃
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/* はなせれぶ吹き飛ばした
(-1191) oranje 2014/11/03(Mon) 03時頃
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—— 或る国で ——
[電車を乗り継ぎ、辿り着いたのは異国であった。 今まで使用していた言語は通じ難く、春を迎えるまでに少しだけ学んだ挨拶や単語で、街行く人々に尋ねる。]
『この国の綺麗、 場所 静か 山奥』
[できるだけ丁寧に頭を下げて尋ねても、強面であるだけで避けられる。 目指している場所も、曖昧で首を振られるばかり。
しかしその中で、学んだ単語を拾った。 “吸血鬼”、と。 吸血鬼にでも会いにいくのか。通常なら冗談としか取れぬそれに、男は刹那動きを止める。
緋色の二つの目。彼は、ニコラエは。ヴァンパイア。]
(275) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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[未だ伝記の残る、ヴァンパイアの住むと云われた城。 尋ねれば気味悪がられ、さらに避けられた。 それでも地図を買い、拙い言葉で尋ねては歩いた。
途中、かつて城下街として栄えた地に立ち寄ると 街行く女性は赤と白のより紐のついた小さな花を身につけて、どこか浮かれたように行き交っている。 異国のその光景は、懐かしいハロウィンを連想させた。]
……、そうだ
[だから、男も立ち寄った店でより紐を買う。 開いた荷の中のガラスの靴に括り付けて、彼と再び会えるようにと、願いを込めて。]
(276) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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[城下町を抜け、別の街へと向かうべきか、地図を確かめていれば森林を奥へと伸びる狭い道がある。 しかしその道は地図では断たれ、先の存在は無い。]
……獣道か、
[しばらく悩むも、通りへ引き返そうと踵を返せば、
——からり、
と布袋の中でガラスの擦れる音が小さく鳴った。 まるで、引き止めるかのように。 結うた紐が、結びつけるように。
それを呼ぶ声と、判断するのは些か都合が良すぎるか。 それを彼の音だと、想うのはあまりに安易か。]
……ニコラエ、
[それでも。]
(277) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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—— ——
[闇雲に走り、細い道を駆け抜ける。 それはやがて道ですらなく、高い草木が行く手を阻み。 やはり違うかと何度引き返そうかと考えたが、どうしても先程の音が頭を離れない。
ガラスの靴を持って迎えに行くと、約束した言葉は。 その願いは、誓いは。魔法となって彼の元へ導いてくれないか。]
……はっ、 ……はあッ!
[息はあがり、草木で皮膚が細かく破れても。 高かった陽が落ち、やがては夜が訪れようとしていても。 導かれるように只管に前を向き、走り続けて]
(278) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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——あ ッ!
[足元に這っていた蔦に爪先を取られ、勢いよく躓く。 拍子に背負った布袋が飛んで、中身が勢い良く散蒔かれた。
ガラスの靴が、最後の夕陽に煌めいて、緋色を散しながら低い草の上を滑って行く。 身体を横たえたまま、視線を向けたその先にあったのは。 闇に覆われる寸前の、荘厳で大きな影。 求めていた、いにしえの城に似た。]
(279) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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——……ニコラエ! 迎えに来たぞ!
[もし、これが全て夢で。都合のいい演出だとしても。 彼がその城の影から、闇を纏いて出てこなかったとしても。 今目を閉じればきっと、彼の腕の中に包まれる幻想を視ることができる。
せめて、——神に誓ったのだから。 それくらいの我侭は許してほしい。
だから男は、その名を呼んで、 色の違わぬ二つの瞳を、閉じた*]
(280) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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/* どうやって見つけようか迷ったあげく走りました えろさとせつなさの合間に体力勝負にきました だってあいたかった ふぁんたじー
(-1206) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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/* えろくてはなせれぶがはかどる!!と思ったけど ニコラエにぺろぺろしてもらえるならはなせれぶ置いておこう
(-1209) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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/* へへへあれ可愛いから出したかったんだ…丁度の時期だし、彷徨っても1週間くらいなら女の人がつけててくれるかなって さっき知ったばっかりなんだけども!
それは そうじゃ ないですか だってほら 半年…
(-1212) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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/* だんだんなに言ってるかわかんなくなって来たので今日は寝るよ! 街出る前に露蝶にも声かけにいきたいし! おやすみなーさい! [ガラスの靴だきしめておく**]
(-1215) oranje 2014/11/03(Mon) 04時半頃
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/* 大事なことわすれてよかたnoよ!!!!**
(-1216) oranje 2014/11/03(Mon) 04時半頃
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[—— その後も、男は探し続けた。 春が過ぎ、夏が来て、秋を経て、冬がくる。 何度も、何度も。
山を彷徨い、街を経て、片言の言葉は流暢になり それでも男が尋ねるのは、一つだった。]
『この国で一番綺麗な場所、 静かな山奥にある建物を知らないか』
[歳を得て、身体は衰え、いつしか亡霊のようだと云われるようになっても。 男は誓約を果たす為だけに、彼を——ニコラエを、探すことをやめずに]
(-1261) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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[そして、ある時。 山の中、突然降り出した雨を凌ごうと、息も絶え絶え駆け込んだ建物の中。 ひやりとした空気が、年老いてかさついた肌に触れる。 それはかつて、そうして触れられた指先を思わす温度。]
……ニコラエ、
[愛しいその名を。胸に秘めていた彼を。 呼んで、一歩踏み出した。 ポケットの中に入れたガラスの靴が、からりと小さく音をたてて]
——……、
[建物の奥、光る緋色。 それはまるで、彼の瞳の色のような——]
(-1262) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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[折られた、ガラスの靴のヒール>>-1179 散った、緋色の破片。 誰かの足によって蹴散らかされたのような灰の山。]
(-1263) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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…………違う、
[嗄れた、罅割れた声が零れた。
灰の山の中、銀色の弾丸が鈍く光っていても。 それが吸血鬼殺しのそれだと、わかっていても。]
ニコラエは、俺を、待ってるんだ…… ずっと、……
[男は固く目を閉じて踵を返し、降りしきる雨の中に飛び出した。 その後、その姿を見たものは——……]
(-1264) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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[名を、呼ばれた>>285。 一瞬気を失っていたようだ、顔をあげれば月明かりに照らされる誰かの姿。 這いつくばった身体を起こし、手を伸ばせば、その腕が男を包んだ。]
——……、ニコラエ、
[嗄れてもいない、罅割れてもいない、己の声が その名を、抱きしめてくれる彼の名を、呼ぶ。 声が、指先が、香るノーツが、彼を示してくれる。]
約束しただろ、迎えに行くって、
[そのわりに格好のつかない再会ではあったが、それほどまでに早く、会いたかったのだ。]
(299) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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あ、っぅ
[冷たい舌先が、切れた皮膚をなぞった>>286。 痛むような悩ましいような。感覚にふると身体を震わせた。
空いた手は、ニコラエの金糸を、緋色を、頬を。辿るように触れて]
……泣かないでくれ
[零れて行く透明な硝子の雨。 浮かべたのは、笑み。緋色の二つの瞳を間近で視るように、彼の額に自らの額を押し当てた。 泣き止ます方法は相変わらずわからない。だがそれも、彼と生きていくのなら、何れは解ける謎なのだろうか。]
(300) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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