103 善と悪の果実
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僕が貴方を見てるんじゃない。 貴方が僕を見ているんです。
怯えた眸で。 畏れる眸で。
[濡れた烏は罪の色。 塗り重ねた赤は、やがて黒になり
嗚呼、そうだ。 喉を何度も貫かれたのだったか。 思い出せば仮初めの浮つく身体に、赤い色が流れる。 ぱたりぱたりと雨のように。 かさりかさりと落葉のように。 喉元を押さえることもなく、ふらり、ふらり、近付いて。]
(+1) 2012/09/29(Sat) 07時頃
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こんなふうに ころした の は あなた で、す よ?
[ニタリと笑みをはりつけ、小さな手を伸ばす。 身体をさすり、赤を塗りたくるようにして、たどり着くのは撃たれた傷痕。
ずぶりと指を。 掻き回し、弄ぶ。]
ようこそ、“楽園”へ。 僕と貴方は断ち切れぬ運命の輪の中にあるようだ。 仲良くしましょう?
―――――ずっと、ね。
(+2) 2012/09/29(Sat) 07時頃
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――――ふふ
(+3) 2012/09/29(Sat) 07時頃
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あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
(+4) 2012/09/29(Sat) 07時頃
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/* ひとつ紛れた違う文字をさがしてね☆
みたいなあれにしか見えない。 は、がゲシュタルト崩壊する。
ちなみに答えは「あ」でしたっ、テヘピロォ☆
(-9) 2012/09/29(Sat) 07時頃
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それもこれも……、あの林檎の…。
[ふつりと壊れた笑みは止む。 鈍い銀の運命に結ばれた彼から、僕は身体を離す。 ひたひたと向かうのは、歌姫の元へ。 たどり着く頃には綺麗な幽体に姿を戻していた。]
……コリーン嬢、痛くはありませんか? なんと声をかければいいか…僕には、わかりかねますが。
[少し困ったような表情で告げる。 視線は命を奪った傷口に。]
(+5) 2012/09/29(Sat) 07時半頃
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貴女の歌声……生きている間に、聞きたかった。
[目を微かにふせ、呟く。 そしてやがて、踵を返し部屋のそとへと向かいはじめる。]
刺青の方…貴方もどこかで見ているのですか? 僕は林檎の元に向かおうと思います。 誰があの果実を手に入れるのか…見届けなければ。
[誰かがついて来るならそれはそれで構わない。 僕はゆっくりと、歩きはじめた**]
(+6) 2012/09/29(Sat) 08時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/29(Sat) 08時頃
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―3F―
[立ち尽くす警官を追うように その後ろから、黒い影は現れた。 濃い紫の眸を僅かに見開いて、それから細める。]
……――これは、これは
[滲んだのは、感嘆だ。
広がる光景は、宛ら一枚の絵画のようですらある。 この上なく悪趣味で、好事家が好みそうな至宝の一枚。]
……貴方の仕業かね、お嬢さん?
(4) 2012/09/29(Sat) 09時半頃
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/* ピストルとか持ち出さなきゃ良かったな。 強くなりすぎた。
ちょっと考えよ
(-10) 2012/09/29(Sat) 11時頃
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[ぽつりぽつりと戻ってくる記憶は、生前の。 傷口の朱を舐め取り、猫のように身を擦り寄せてくる。
どうせならこんなところでなく、と部屋へ連れ込もうと腰に手を回せば、 唐突な告白。
流石に一瞬言葉を忘れ、虚を突かれた表情を不遜な笑みへと戻す。 代わりに奪ってこいとかそういう話なのだろうか。 そうだ、確かあれは。 それを問おうとした瞬間……]
(+7) 2012/09/29(Sat) 11時半頃
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[脇腹をさすって、苦い顔をする。 とんだ泥棒猫と知っていて、尚傍へ寄るのを許していたのは、 自分自身を過信しすぎていたからに違いない。]
……ケッ。
[愚か者の末路としては、中々に相応しいではないか。]
(+8) 2012/09/29(Sat) 11時半頃
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謎解き、渡せない、共倒れか? それなら好都合だが、どうなる。
[新鮮な言葉を受け入れた耳には、銃声が心地良い。 壁に触れている身体の箇所から響く、大気を擦る音と叫び声。 不和の果実が齎す豊穣を言祝いで、無遠慮に懐中時計を開く。 近づいてくる荒々しい足音に視線を向けると]
ミスター。おい!
[走りこんでくる影は、みるみる形を成して男の姿に>>3:112 リボルバーを引き抜いた警官は、 それを握り締めて扉の向こうに消えた。盛大に舌打ち]
(5) 2012/09/29(Sat) 12時頃
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―3階―
[銃声が轟く。 ――――――果たして、誰が倒れたのか]
ふふふ。
[学者の歩みは、尚も急ぐことはなく。 静かな足取りで、やがてその場所までたどり着く]
(6) 2012/09/29(Sat) 12時半頃
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オスカー君。 浮かない顔をしてどうされましたか?
[扉の前で渋い顔をする青年へ、にこやかに声をかける]
銃声が聞こえましたが…。
[緩く、彼の肩へ手を触れて]
お怪我がないようで、何よりでございました。
(7) 2012/09/29(Sat) 12時半頃
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嗚呼、それにしても命の儚いこと。
今宵の邂逅を、と申していましたが――――…。
お互い、明日の日の目を見ぬ内に、 死んでしまっているかもしれませんね?
[くすくすくすと、白いワンピースを揺らしながら蛇は笑う]
(8) 2012/09/29(Sat) 12時半頃
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[其れは"あの頃"纏っていたものと似た白いワンピース。 勿論、造りは格段に今着ているものの方が高級だが。 そして何より、変わったのは中身――…学者の姿。 男とも女ともつかぬ、歪な姿。
青年は奇妙に思うだろうか。醜いと思うだろうか。 或いは、そんな思いを抱くほどの興味もないだろうか。
けれどまさにそれこそが、 "あの日"かつての少女を飛び出させた切欠であり]
オスカー君。
[髪に揺れる黒い蝶々は、 まるで時の流れを嘲笑っているかのように]
(9) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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信じて貰えないでしょうけれど。
――――…かつて貴方と過ごした時間は楽しかった。
(10) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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[やがてポケットから小さな革袋を取り出すと、 彼へ渡しながら囁く]
良く眠れる、"とっておき"です。 白雪姫の食べた林檎のように。
[其れは毒だと嘯きながら、 彼が信じるかどうかは分からないが。
…真実、劇薬だった。 口にすればたちどころに喉が焼け、全身の血が凍り、死に至る。 とても穏やかな眠りには導けないが、 永久に安らかには眠れるだろう]
(11) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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使い方はご自由に。 嗚呼、外に出て売れば、高値になると思いますよ。
[冗談のように付け足して、笑う。 自分に毒が盛られる可能性すら考えた上で、尚も。
そしてゆったりとした足取りは、扉の内へ]
(12) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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/* 毒来たw
(-11) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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―グロリア居室―
おや。
[赤く赤く血に染まる、その部屋に入るのは初めてのこと。 並ぶ死は4つ。 その内特に鮮やかな、新しい紅を彩るものは―――]
コリーン様…。
[ウェーズリーの死は予想できたものだった。 しかし、何故、彼女が。 彼女の歌は遠い昔、耳にしたことがあった。 煌びやかで、可憐で、闇に一番遠く見えた女性。
その手に握られた銃に気が付き、 事の顛末に当たりを付ける]
(13) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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[おそらくはウェーズリーが混乱を起こし、 それに応じたコリーンが発砲し、共倒れになったのだろう。
…だけど、一つだけ、不可思議な点がある。
惨劇の間近に佇む、小さな少女。 赤の滴るナイフをその手に添えて]
嗚呼、ポーチュラカ様。
[感嘆を零す夕闇伯へ、ちらりと視線を向ける]
(14) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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もし、そうだとすれば。
―――…勇ましいことでございますね。
[淡い笑みを浮かべ、 服が血塗れることも、現場を荒らすことも厭わず、 少女の傍へと辿り着く。
その背中から、 優しくそっと包み込むように抱きしめる]
おひとりで、怖かったでしょうに。
[囁く言葉は、甘く]
(15) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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可愛い、可愛い、ポーチュラカ様。
(*2) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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/* さま。
(-12) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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――――――……。
[やがて、静かに伏せられた視線は。
何もない宙を追いかけるように不自然に動いて、 扉へと落ちた**]
(16) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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銃声、悲鳴、慟哭、駆けつけたのはヤード。 Le personne qui etait dans la jalousie de la ――――
[終わりも始まりも無い永劫回帰。 貧者の円環的構造、連続して回る歯車を永遠に繰り返す。 己の人生に然りと言う為、強い肯定を噛み締めて覚悟を決めた]
原罪を知る果実。 叡智を妬んだ者は、賢者を打ち伏したという。 いつか想いは空になる。ハレル・ヤを切り裂いて。 滴る血で音符を撃とう。醜く、幼く、それは追憶の五線譜。 ――――
[屍となった歌姫にはとても及ばない稚拙な唄。 人は、楽園に在ったあの日から既に きっとあの果実に魅入られているのだろう]
(17) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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妙に人間くせえしょぼくれたオッサンと どっか寂しそうな顔した元歌い手のオンナ、じゃあな。
[ジョセフとコリーンに初めての親近感を覚えた、哀別の唄]
安心しろ、アレは必ず俺が貰っといてやるから。 アブねーことは、なるべく避ける心算だったけどよ。
[表情は氷塊のまま双眸を黒々と燃やし、懐中時計を握る]
(18) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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……ペラジーか。 どうもこうもねえよ、惨劇のバーゲンセールだ。
[また別の足音が聞こえた。ちらりと視線をやり 扉へと億劫そうに顎をしゃくって、室内を伺うように促す]
心配してくれたのか。
[肩に置かれた彼女の手を視線だけで眺めて、 小さく、そっと口元を歪める]
(19) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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いまんとこ怪我はねえけどよ。 違いない、明日の朝を迎えるまで生きてられるか怪しいな。
狩られて狩って、結んで解けて 最後に残るの、だぁれだ? って感じだ。
馬鹿馬鹿しくて、素敵だぜ。
[傲岸不遜にせせら嗤う。 此処はまるで鉄と薄汚れた蒸気に塗れた故郷のようだ。 傍らに立つのは、あの時と良く似た白いワンピースの影。 ただ、追憶の姿と今が、あまりにも変わりすぎている。 目蓋の裏で、蝶の羽根が震え、揺れるように重なる面影。 記憶の欠片の断面、その切り口は ぞっとするほど冷たくて、苦くて、ほんの微かに甘い]
(20) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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