210 初詣村
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や、俺の分は……!
[「要らない」と振り返って言う前に、ケイイチの姿>>22を見失ってしまった。]
ま、いっか……。ニコラスにでもやろう。
[確かブルーがどうたらと言っていたようだし。 切り替えて、自分の目的を果たしに行くとしよう。
ケイイチがワットに連れ戻されているのは知らなかった>>25。]
(26) 2015/01/03(Sat) 21時半頃
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[人の流れに沿って、べっ甲飴の屋台の前へと。 小さめの割り箸に刺さった琥珀色の飴、着色された色とりどりの飴、そして――]
おぉぉぉぉ……… すげー。 龍かこれ、こっちは羊………。
[ショーケースの中に50cmほどの龍と羊がいた。 型に流し込んで作るのとは明らかに違うそれは、食べるには勿体無い。恐らく最初から観賞用のものだろう。
流石にその作品を購入するには所持金が寂しい。*]
(27) 2015/01/03(Sat) 22時頃
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[ねぎポンたこ焼きという存在が存在していようとは、ニコラスのリクエスト>>23を聞くまで知らなかった。 ラインナップの中に丁度見かけたそれを注文しようとして、そのリクエストを届けた声音>>24がさらとオーダーを繰り出した。]
あっ!?ちょっと待て、破産!破産すっから! 500円しかねえから!?徳政令カードもねえから!
[慌てて握っていた500円玉を彼の目の前に翳した。破産からの貧乏神すら見えてくる。某電車ゲームは久しく遊んでいないが、正月になると懐かしくなるのは何故だろう。 そうして注文の品を差し出す店主とニコラスとを交互に見ていたが、——]
はい、オイシクタベテネ……
[結局500円玉は受け取ったソースたこ焼きの料金と消え、後は後輩の革財布が炸裂した。先輩として実に情けなくも、つい笑ってしまうのは自らが気心を許している証拠。 後に男はこう語る、あのときのニコラスは神々しく見え、革で出来た財布も輝いてみえた——云々。
とにかく、大先輩からのたこ焼きの奢り分は、一つ自らの口に放り込んだ後に素直に後輩達に差し出した。]
(28) 2015/01/03(Sat) 22時半頃
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ほら、ケイイチも食えな。 腹ごしらえ終わったら、お前さんの行きたいとこに行ってもいいぞー。 そういや、どこ行きたかったんだ?
[半ば強制的に引きずってきた>>25ケイイチにも薦める。 そもそも彼がどこへ向かって走り出そうとしていたのか、男は未だ知らなかった。]
ロビンにも取っといてやろ!
[コートのポケットから、取り出したスマートフォン。片手でタップした後に一枚写真を撮り、ロビンへと送信する。 『たこ焼き!うまいぞー』のコメントと共に。]
(29) 2015/01/03(Sat) 22時半頃
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[くっそ、適当なことを言いやがって。 そう思うが、流石に後輩>>22へ絡むには
酒が足りない。]
酒だー!酒だー!
[騒ぎながら受け取った甘酒を飲む。 アルコール分が低いそれを一口飲めば ぽかぽかと身体が温まる。 そしてとても良い気分だ。]
(30) 2015/01/03(Sat) 23時頃
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やったー。たこやきー。 俺、葱だくだくだくもりで!
[奢るという単語だけ聞き取り>>19、 はしゃいで屋台へと向かう。]
おっちゃん!おっちゃん!! 俺、葱!沢山ね! あと、葱!!
[ご機嫌で屋台の人に話し掛ける。 財布は持ってきているが、出すという頭はない。 何故なら奢ってもらえるからだ。]
(31) 2015/01/03(Sat) 23時頃
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[べっ甲飴屋の後は袋入りの綿菓子を購入し、ホクホクとした気分で一度人混みから外れた。
お代を払っている時に尻ポケットの辺りがムズムズとしたので、スマフォを取り出すとやはりメールの着信が>>29。]
たこ焼き屋か。
[たこ焼き屋は何軒か出ていたようだが、甘酒の出店に一番近いものかなと予想を立ててそちらへと。 向かう途中で社務所へ寄って、弟の御守りを買った。 そのついでに御神籤をひいてみたところ、結果は末吉[[omikuji]]。]
(32) 2015/01/03(Sat) 23時頃
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………微妙。
[呟いていたら、偶然巫女バイトをしていた同じゼミのアイリスから「良くない結果なら結んで行くといい」と言われて、彼女が指す方向へと顔を向ける。
沢山の御神籤が結ばれた木は、少し離れた場所からだと雪が積もっているようにも見えた。
「ありがとう」そう言って不意打ちでスマフォで写真を撮ったら、その反応は意外にも「後で写真、送ってね」とのこと。
そういえば、ニコラスは巫女さんと連絡先の交換は出来たのだろうか。 思い出してイカ焼き屋にも寄ることにした。]
(33) 2015/01/03(Sat) 23時頃
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[そろそろだと思い、キョロキョロと背の高いワットを探す。 直ぐに見つかると思ったのだが、甘かったか。]
ここじゃないのかな。
[或いは移動しているかもと思い、またスマフォを取り出してワットへと、メールは寒さでフリック入力が億劫だったので電話を掛けてみた。**]
(34) 2015/01/03(Sat) 23時頃
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はっは、お前さんネギ好きだなー。 ネギもってアレ踊るともっと美味くなるって知ってたか?
[威勢良くネギを頼むダイミ>>31に、科学的根拠も全くないそれを吹き込む。 普通のソースたこ焼きにも、たっぷりとネギが盛られたあたり、彼の影響力は絶大のようだ。]
酔ってないか?大丈夫か? ほら食え食え、美味いぞー。
[空きっ腹にアルコール状態だったとたこ焼きを勧め]
(35) 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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……んむ、
[コートに突っ込んだスマートフォンが震える>>32。 たこ焼きを片手で持ち取り出すと、ちかちかと明滅する名はロビン。電話着信だった。]
はーい、もしもし。お前さんどこいる? たこ焼きなくなっちまうぞー!
[電話に出て直ぐさま、わはは!とまた豪快に笑った。 電話越しなのに、遠慮せず大きな声で。]
(36) 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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たこ焼きも、掲げて踊ると美味くなるな。 センパイちょっとやってみよっか?
[たこ焼きを頬張りながら、 ワットのネギ踊りに追従してたこ焼き踊りの提案。 踊り手に指名したのは、もちろんダイミ。 そしてたこ焼き踊りのジンクスも、もちろんホラだ。]
――…ちょっとお神籤だけ引いてくる。 [さて。 そこに通りがかった社務所に向かう巫女がひとり。 ニコラスは、彼女の後を追うようにして、 再び参拝の賑いの中へと身を投じた。
たこ焼きの残りは、ケイイチに託して。
今年初めの運試しくらいのつもりで 引いてみたお神籤は――吉[[omikuji]]。**]
(37) 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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もしm……… あ、
[受話口からの大きな声と、別の方向から同じ声が少しのタイムラグを生じて聞こえた。 聞こえた方向へと向き直り見てみると、探していた大きな背中と、その横で揺れるボンボンが見えた。]
いたいた。お待たせしました。
[合流すると、繋いだままだった通話を切ってポケットへ。 見失ったケイイチもその場にいたので、ホッとした。]
たこ焼き、残しといてくれたんすね。ありがとうございます。
(38) 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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[機嫌よく、山盛りにされていく葱を眺める。 ワットの根拠のないこと>>35には、 ケラケラ本当に?と疑うような目を向けて。]
違いまーす。 俺が葱好きなんじゃなくてー。 葱が俺のこと好きなんですぅー。
[そう。完全に酔っている。 勧められたたこ焼きを、勢い良く……ではなく、 慎重にふーふーと吹いて冷ましてから頬張った。]
(39) 2015/01/04(Sun) 00時頃
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えー?まじかよ! 俺、もう食っちまった! 俺の分のたこ焼き!食べちゃった! 美味かった! おっちゃん、美味かった! [ニコラスもそんなこと>>37を言う為、 食べる前に踊るべきだったと酔った頭で思う。 仕方がないので、爪楊枝だけもって踊る。]
あと、ワットも!美味かった! サンキューです! 俺、ワットからたこ焼き一個だけ貰った! 美味かった!!
[踊りながら周りにいる参拝客に自慢するように言う。]
(40) 2015/01/04(Sun) 00時頃
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了解ー、ここに居っからな!
[ニコラスがたこ焼きの湯気から身体を離す>>37。 返事と共に、混雑の中にその背を見逃すまいと見送った。 そういえばおみくじがまだだった、と自らのことも考え。] お?
[一方電話の声>>38は、不意に途切れた。 疑問を投げかけるより早く、スピーカーよりもリアルにロビンの声が聞こえた。 振り返り、同じく電話を切って仕舞いながらたこ焼きを差し出す。]
勿論よ。 まだ冷めてねえから、食べな食べな。
[楊枝が添えられた舟の帆先部分を向けた。]
(41) 2015/01/04(Sun) 00時頃
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そりゃあいいなあ、俺もネギに好かれたいね。 ダイミ、ネギ紹介してくれ、頼む!
[疑いの目線には笑みを深めるだけで。 酔っぱらい>>39の調子に合わせ、片手でダイミを拝んだ。 誰にでも拝んでと、どこかしらにいる神様には怒られるかもしれないが。
こんな年明けも、今年まで。 それならめいいっぱい楽しむまでだ**]
(42) 2015/01/04(Sun) 00時頃
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つーか! 俺も!おみくじ引きたい! おみくじどこだぁー?
[おみくじという言葉を聞いてから 頭が理解するまでに数十秒。 ニコラスが人ごみに消えてからおみくじを引こうと向かう。
無事にたどり着き、引くことが出来たなら。 結果はきっと末吉[[omikuji]]。]
(43) 2015/01/04(Sun) 00時頃
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ワットは、踊るダイミに、調子を合わせ笑うことも憚らず**
2015/01/04(Sun) 00時頃
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