197 獣ノ國
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[彼>>134の前に戻れば、僅かに低い相手の瞳を覗き、一寸喉を唸らせる。 どうせならば、菓子か飲み物でも用意しておくべきだっただろうか。我侭への労いが言葉…と紙幣だけなのも、素っ気ない。
とはいえ、今から外へ出る気にはなれなかった。]
――お店、放っておくのも何だし。 ちょっと店番するつもりだけど……吉サンは、どうする?
[そう投げかけて。首を横に振りながら、苦笑する。]
…――店番、と言っても。 きっと、いないよりはマシなレベル、だけどね。
[バイト代が入ったら、真っ先に和菓子を送ろう。 そんな楽観を下しつつ。カウンターの裏へと回っては、置かれた椅子に腰かけて。徐に鞄の中から、春を思わせる花の描かれた便箋を取り出す。
手にしたままのボールペンの先を罫線の上へと置くと、静かに息を落とした。そうして、今日の日付を書き込んでは、物語のような長い話を筆に乗せる。
…もし、覗きこまれる気配があれば、さっと伏せて隠しただろう。]
(194) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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でも今は違う。 お前が俺を"筆者"だというのなら、お前の物語の続きを書きたい。 お前が俺の物語にお邪魔をしているというのなら、"主人公"はそのまま友を連れて行きたい。 …端役で俺は満足だ、お前の物語を書けるなら。 どちらかと言えば今はこの気持ちの方が強いな。
(195) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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書かせろよ、お前の物語の続きを俺に。 "主人公"のヤニクさんよ。 その魔法が完全に解けるまで、見届けさせろよ。 だから――…
(196) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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俺が、お前を、見つけてみせる。
[己の意志を言葉に乗せる。主人公に拘っていたのに自ら口にしたのは筆者としての自分だった。その事に自らが驚くのだが、友人の物語を紡いだことで心に変化を齎した。両親が語ってくれたように自らも語りたい、そう思った。]
行けよ、それを返しにさ。 言いたいことは言ったから、俺は。
[携帯でメールを返す>>180友人に促すように声をかける。追い払う仕草を見せては、悪戯の様に笑ってここまで付き合わせた礼を言う。そして恒例になったであろう挨拶をする為に、その手を挙げて友人を見送った。]
ありがとな、気づかせてくれて。
[小さくなる後ろ姿にそう呟いて。]
(197) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/*▲▼オムレツ胃が痛い 諸々やっちゃった気がする(ここで玉川上水に飛び込む)
(-71) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/* クラリッサ可愛いよねぇ…ほふん
(-72) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/* でさ、見つけるって言い切ったけどあんた明日から全くここにこれないじゃん。どーすんだよ、中の人。えぇ?
(-73) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/*マユミさんに特に土下座待機して離脱
(-74) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/* >亀吉さん 吉サンのあの問い(忠告)は、中の人の心情的にちょっと拾えませんでした。
上滑りの自覚はあります。 一心情を優先させてしまい、申し訳ありません。
(-75) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/* 錠さんのメモでヤニク宛に書いたト書きにミナカタさん一家の事を書くの忘れたよ\(^ω^)/ ごめん\(^ω^)/
(-76) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/* トレイルの中の人に惚れてるしトレイルに惚れました 素敵すぎる我儘野郎で申し訳ない
(-77) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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/*立ち回りに不快に思われた方には大変申し訳がなく。お疲れ様でした、ありがとうございます。
マユミさん長くお時間頂きありがたく。ご迷惑かけ通し、また読み取り不足多かったとは思いますが、お相手してもらえて本当に嬉しかったです。EP直後来れないかもなのでここで一度。
(-78) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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[車内で待ち人の到着を待つまでの間、 急いで戻っていった姿>>187と、 時計やらが入っていた袋を思い出す。]
次に中身を改める時、気が付くかな。
[よく講義に顔を出してくれた配達員の娘が 誰かにメールを返している間、 午前中の講義の合間に寄ってきた雑貨屋で 仕事中の足労に対し勞いを籠めて購入した 金属で出来たアンティーク調の ブックマーカーを混入しておいた。
目的の物を探すついでではあったけれど、 女性が好むようなデザインを選んだつもり。]
(198) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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手渡してしまうと、効果が消えるからなぁ 自分で探し出してこそ、…
[四葉のクローバーのデザインの本留め具。
局長からはドジだと評価を受けているが―― 倖せを与えることばかり考えていそうな 他人に対して、真面目な彼女の為に。
幸福の四葉を見つけられるのは、いつのことに為るか*]
(199) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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[5年前に受け入れてくれた店主たちは自分の中ではもう一人の両親だった。悪いことは本当の子供のように叱ってくれて、良いことはまるで自分たちのように喜び、褒めてくれた。
彼らに子供はいないらしい。だから余計に可愛がってくれたのかもしれないが、例えこの國を出ることになっても実家があの店なのは変わらない。悲しむ姿を見る可能性はないとは言い切れないが縁が切れるわけでもない。]
子供じゃないんだよ、もう俺は。
[自らの足でこの地に来た。だから自分の足で出て行くことも。 何か考え事をしては持ってきた御伽噺の本をぱらぱらと捲っては物語の冒頭を指でなぞって、続きは見えない文字で"狼"の物語を綴る。そして今出来上がった新たな一頁を口にして、物語の頁は厚みを増した。]
(200) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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―――――――――――――― 差出人:皇マユミ 宛先:チェシャ猫さん ――――――――――――――
20xx年10月4日 ――――――――――――――
こんにちは、こんにちはチェシャ猫さん。 今夜もとっても月が綺麗ね。
突然ごめんなさい、でも御伽の国に時間は無いわ。 時間に縛られるのは白兎だけで十分よ。
ねえ、聞いてくれる?私の最後のお噺かもしれないの。
(201) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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/* クラリッサの伝票はいつ受け取れるのでせう?(小首をこてし でもね、ト書きでそのことを書くのをいつも忘れるんだ… 絡みたい、すごく絡みたいのに。
他の皆とも絡みたいのにキャラ設定がいけなかったんだ。きっと。
(-80) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 00時半頃
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白雪姫は、毒林檎の眠りからキスでお目覚め。 眠り姫もまた然り。糸車の棘はキスに溶けた。 アリスだってお母様に起こされて。 そうして、私も、
チェシャ猫さん、チェシャ猫さん。 進み始めた物語、そうして終わりはいつか来るのね それを分かってたけど認めなかった私と、きっと貴方もわかってる。
―――『ウェンディは大人になっては、空は飛べない。』
ネバーランドに永住する方法なんて、現実に生きる私達には無いの。
現実は苦しいわ。まるで砂糖の無い珈琲みたいに。 この前私、飲んだんだ。苦い苦い、真黒なそれをね。 到底飲めるものではなかった、だって苦くて――見たくない色を、してるから。
ねえそれでも。 どんな形でも砂糖があれば、飲めそうだって、思ったの。 きっと貴方も好きになる、誰かが嫌っていたその味をね。…私は当分ムリだけど。
(202) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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チェシャ猫さん、チェシャ猫さん。 私の噺は分かりにくいかなあ。 私ね、自分もリアルも大嫌いよ。それは今でも変わらない。 でも、だいすきな王子様が好きなものは好きだから。
チェシャ猫さん、これはしあわせと言うのかしら。 遠いこころの中で焦がれていた彼の瞳に映ったこと、そうして彼の唇が私の名前を、恋を紡いでくれたこと。 それだけで夢の国から飛び出してしまいたくなったのよ。
チェシャ猫さん、私はこれをしあわせと謳いたいの。
――例え魔女が見せるわるい夢だとしても。
貴方は御伽の国から出られたのかな。 また逢えたなら、お茶会を開きましょう。 砂糖にケーキにクッキーに。飛び切り苦い珈琲も添えて。 大丈夫、グレープフルーツは飾っておくわ。*
――――――――――――――
(203) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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そしてものごっつNEMUI
わりとEP入り前に落とさなきゃならないもんは 全部落とした気がするから寝ちゃってもいいかなぁ…
心残りはスージーのやりたいことを阻んだ感大きいって事だが あんまり国外に魅力を感じていない俺だった――
いや、見送るのも探すのも全然よかったんだけど、 引き止める形が綺麗だと思ったんで
探しに来て欲しい系だったらマジ申し訳。
(-81) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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そういえばシメオンが花束重ねてくれて嬉しい。 いや、純粋な偶然だったらアレだけど…
(-82) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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―公園―
[向き合う瞳>>193を真っ直ぐと捉える。相変わらず照りつけるような陽射しは男の背も灼いたけれど、気にはならなかった。
友の言葉を耳で拾うために。決して聞き漏らすことのないように動かすのだ。]
――…そう、それが君の答えなんだね、トレイル。
[彼が主人公に憧れる理由。
彼の髪色が男の被る頭巾のように鮮やかであった頃から知っていた男は、彼の家庭事情についてどのくらい知っていただろう。
御伽噺の主人公へと思いを馳せる言葉を、筆者として、主人公として、端役で満足だと言う彼の口から零れる言の葉に、目元を和らげる。
誰に見せていたでもない、猫でも鶴でも山羊でもなく、狼とも違う…彼の友としての笑みを浮かべた。]
(204) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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―商店街―
[暗がりにバイクの明かりと荷物を放置したまま、辿り着いたのは商店街の入り口。 小走りで其処へ向かえば元は自分の物であった赤い頭巾を探す。 そこに、彼の姿はあっただろうか。
何度も行こうとして、決して扉を開いてくれなかった花屋。 静かに本だけが鎮座するのみで店主のいない本屋。
そのどちらも、夕方の斜光に紛れて明かりは付いていないように見える。 商店街の時計に目をやればポケットに忍ばせた懐中時計よりも数分遅れていて、手のひらに彼から貰った秒針の鼓動を感じながら人を待った。
違うポケットから伝わる振動は、笑みを貼り付けた少年から。 その内容に一つ、息を吐き出すと文面を綴って行く。]
(205) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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―――――――――――――― 宛先:シメオン君>>192 ―――――――――――――― 件名: 20xx年 10月4日 ―――――――――――――― 傘の心配ありがとう。走ってたら乾いちゃったわ。
そう、お友達に会えたのなら良かった。迷子にはならなかったのね。 白い子は、私が言っていた子ではないのだけれど……長い髪の、可愛らしい女の子よ。もしかして会った?
貴方の恋人について聞かせて貰えるのね。大学…のことを聞く相手は私でいいのかな?それでもいいなら、あっ恋人の話は諦めてね!
学校が始まるのは、いつからだったっけ。 たぶん会えると思う。
その時は、お話しましょうね。
ps.プロポーズなら指輪も忘れちゃダメでしょう? 花束は枯れてしまうから、残る物でガッチリ掴みなさい。
(206) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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――……。
[言葉は紡げなかった。代わりに唇には穏やかな弧を乗せていただろう。]
――また、戻ってくるよ。
[やっと音となり言葉と形を成したのはそんな言葉。 追い払うような仕草に戯けた態度を取ろうとして失敗。
いつも通りの仕草をする友人に、男もまた同じように片手を上げる。
決して振り返らない。けれど、耳元を微かに揺らした音>>197には一度]
――…ありがとう。
[面と向かって告げることの出来なかった礼を、捻くれた男が口にしたのは、公園から踏み出した後。]*
(207) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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[また、嘘を吐いた。
会える保証なんて私には無いのに、会おうと言ってしまった。 もう癖になっている。 嘘を本当にしようとしてしまう、悪い癖。
でも、いかにもシメオンらしい文面には頬が緩んだ。それだけは本当だと思う。
行かなくなった掲示板を開いても、もう更新は止まっているようで。 ただ、待つ。]
(208) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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−夕刻、街中→公園−
[走っていたところで震えた携帯を取りだし、彼のメール>>178を確認して。 ホッと息をついてゆっくりとした歩きに変わり、息を整えながら公園へと向かう。 神社を見たことは話さないで良いだろうと考えながら公園のそばにたどり着けば、小柄な車の中の彼の姿を見つけて]
ごめんなさい、待たせた?
[運転席の方に駆けよって覗き込めば笑い返してくれただろうか。助手席を示されれば素直に助手席に回って扉を開けて座ろうとするだろう。 その席にある花を見つければ綺麗だと顔を和ませて]
(209) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 00時半頃
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―公園の後・自室→夕方・商店街―
[商店街へ足を向けたものの、忘れ物をした男は一度自身が住まうアパートに戻る。
自室に戻れば筆を取ろうとしてやめた。 代わりにチェーンを取り出し銀色の輪っかに通してやった。 無造作に詰め込んでいく。
部屋にあったのは2枚の紙切れと、空になった一本のペットボトル。そしてまだ何も綴られていない空色のレターセットと、本屋にて取り寄せたファウストが一冊。玄関には、透明のビニール傘。
獣耳が生えてくる前日から今日に至るまで、男が手に入れたものを全て置いていく。
まだ半分ほど残る僅か温かくなったペットボトルも、全て。
そうして商店街へ向かう道すがら、様々なことを思い出す。]
(210) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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[時計の家に住まう蜘蛛のこと、その蜘蛛の罠に自ら捉えられた夢見鳥。
白を纏う人は、「0時を過ぎても解けない魔法」だと確か言っていた。 そして、追いかけるのだと。
飛ぶことの出来ないと告げた金糸雀は、足を動かし微かながらも自らの翼を動かし空に近付けたという。
彼女の紡ぐ物語の先は分からないけれど、探し人と出会うことはあったのだろうか。 それは何れ知ることが出来るのかは、分からないけれど。
男よりも幾分も小さな背中。 華奢な身体。細い指先。あんな少女ですらも誰にも縋ることなく、唄を紡いでいくのだろう。]
(211) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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