296 ゴールイン・フライデー
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─ Alles hat ein Ende, nur die Wurst hat zwei. ─
[どれだけ足が重く感じようとも、遅かろうとも、歩き続ける限りいつか目的地に到着する。どれだけ回り道しようと、試行錯誤しようと、考え続けている限り、いつかひとつの結論にたどり着く。
ラジオ番組に寄せられた投稿と、其れに乗せて吐露された想いと、ここ数か月、常に頭の何処かにある存在と自身の想いが混じって、絡んで、窒息しそうに苦しい。
苦しく感じるのは、羨ましい、と思うからだ。 あんな風に堂々と、誰かを──同性であっても好きだと言い切れる強さが。]
(15) mumriken 2019/05/24(Fri) 20時半頃
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[慣れた手順で白筒の穂先を焦がし、深呼吸の要領で紫煙を吸って、吐き出す。
何度繰り返し考えても、今の自分には無理だ、と思う。 想いを伝えることも、想っていることを匂わせることも怖くてたまらない。男相手というだけでほぼ玉砕しているのだから、わざわざ波風を立てる必要なんてないじゃないか。
これまでずっと直視することを避けてきた、特定の性癖の持ち主にだけ生えている尻尾を自覚したからって見せ合うなんて、多感で無謀な10代、20代の頃にだってできやしなかったのに。
ざっくりとした赤褐色の髪を見つけられたらそれでいい。 隣に寄り添う姿がないことに安堵を覚えるけれど。猫とのじゃれ合いを想像するだけで其処を変われと言いたくなるけれど。言いたいわけじゃない。
うじうじと背中を丸め、憧憬と思慕を抉らせる存在を、知られたいわけじゃない。]
(16) mumriken 2019/05/24(Fri) 20時半頃
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……よう。繁盛してるな。 いつものカウンター、空いてるか
今日は──…お、仕入れてくれた?ありがとさん ならそれと……
[じっとりと汗ばむ掌を腿で拭い、潜る扉の先。 普段見かける顔が少ないことに気づいても、そういう日もあるだろうと定位置に着く。
今宵のシュパーゲルは、Schwarzwälder Schinken。茹でたて熱々の乳白色の身に薄紅の肉を纏わせると、余熱で肉の脂が緩み、燻製独特の香りが立つ。肉と野菜の甘味と塩気が咥内で絡み合う瞬間だけは、今日まで生きてきたことを素直に喜べる。
──そうして今夜も、春を謳う野菜のような、瑞々しくて甘くて、ほんの少し苦い夜を過ごすのだろう。
あの人はこれを食べたことがあるだろうか。肉が好きでビールが好きなら、恐らくハズレとなることはないだろう。 季節が終わるまでに、口にする機会があればいい。]
(17) mumriken 2019/05/24(Fri) 20時半頃
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[もう少しだけ、少なくとも今は。 ドラベルが鳴った先に、希む姿があれば、それでいい。]**
(18) mumriken 2019/05/24(Fri) 20時半頃
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