123 霓虹鬼故事
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 00時頃
三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 00時頃
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[黍炉が蹴りを喰らっていたことも、今は目に映らない。 醜い笑みと共に、いざなう言葉掛ける明夜>>3:30の許に、 ただ真っ直ぐに、この身体をぶつけに掛かっていた。
――今の露蝶の血走った瞳の色は、多分。 あの日>>1:22のトレイルの瞳とよく似た色。]
ぁ ぁああああああ っ !!
[黍炉>>3:31が明夜に仕掛けたタックルは叶ったか否か。 何れにせよ、刃を手にした女の殺意は止まることなく――。**]
(0) sakanoka 2013/05/26(Sun) 00時半頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 01時頃
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[殺意に任せて突き出した刃が、確かに肉を刺し貫けたのは 黍炉の体当たりによって、明夜がその場に留まったから。 けれど、互いの手が触れる程にまで迫りつつも、 彼の掌を貫いたナイフは、未だその首許に届かない。
――どうして平気で笑っていられるの? 傷の痛みも感じず血も失っていないかのような、 そんな顔をする、鬼の如き男を間近に睨みつける。]
あなたが、……あ んた が っ、
[トレイルに対する明夜の嫌悪は、察していた心算だった。 けれどこの男の言葉が示すものは、まるでそれ以上みたいで。 今の自分のような激情を、そして絶望を彼に与え、 その絶望の叫びを聞かせたいなどと言うような――。]
(5) sakanoka 2013/05/26(Sun) 16時頃
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[――どうしてそんなに、あの人を苦しめたの? ――どうしてこんなに、あたしを苦しめるの?]
(6) sakanoka 2013/05/26(Sun) 16時頃
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[結局最後は壊れちまった、という言葉に、女は悟った。 譬え悍ましい鬼に変わり果てたのだとしても、 せめてもう一度だけでも逢いたかった彼は、もう――。
「鬼」として彼の全てを知るだろう、この満足げな男が、 自分から彼を奪ったのだ、と。]
返せ!
あの人を、かえせ ―――っ!!
[吠える女の目に、微かに返り血の混じる涙が滲む。 明夜の手を貫いた切っ先で首許を突こうと、 ナイフを握ったままの手で、強く、彼の手を押した。]
(7) sakanoka 2013/05/26(Sun) 16時頃
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[じり、と力を籠め、少しずつ進んでいくナイフ。 それでも未だ届き切らない時に、聞こえた明夜の声。
何にも、誰にも渡さねえ、と。 その返答によって、内心でかっと火が付いたのは、 憎悪と――きっと、羨みも、そう。 手に掛ける力が、ぐっと、さらに強まり――。
一瞬、明夜の顔が、満ち足りた表情に見えた。 まるで、穏やかにさえも見えた気がした。 けれど直ぐに視界は、鮮血に、染まった。]
(10) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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[掌からの抵抗が抜けたことで、刃は瞬く間に進み、 明夜の首許を一息に掻き切っていた。
血飛沫が目に入り、目の前を上手く捉えることができない。 そんなおぼろげな視界に、崩れ落ちる男が映って見えた。]
………は ぁ、
[女は肩で息をして、暫く、ナイフを手にしたまま佇んで――。 身体の力が一気に抜け、その場に両膝を突いた。]
(11) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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酷いわ。
………ひどすぎる、わ。
[緊張が、殺意が――辛うじての、愛しい人への希望が。 それまでずっと露蝶を支えていたものが、立ち消えた。 ナイフが手から零れ落ち、その両手は、力なく床を突く。 疼く肩だけでなく、全身が、ひどく重く感じられる。]
――――…かえして、 ……かえって、
[血に染まった両目から、堰を切ったように涙が溢れて、 人目も憚らずに、声を上げて、なきだした。]
(12) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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[莫迦なくらいに優しくて、愛しいあの人は。 飽きぬくらいに厭らしくて、憎らしいこの男と共に。
もう、帰っては来ない。**]
(13) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時半頃
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[溢れ、零れ落ちる涙が、床に崩れた明夜の血と混ざる。 けれど頬を伝うその雫も、返り血を落とし切ることはない。 その血を無言で拭う黍炉>>15に、露蝶も何も言えぬまま、 彼も深手を負っていることを気に掛ける余裕も無く――。 痛み堪える彼の傍で、ただ泣きじゃくり続けていた。
やがてその涙も涸れ、呼吸も落ち着いた頃には、 雨音も風音も聞こえない静寂。 その静寂が破られたのは玄関の方からの轟音。 近づく足音と話し声は、警察のそれだった。]
………扉、開いた、の、ね。
[この館からの開放を示すそのざわめきは、 同時にこの館の惨劇に関しての聴取やら何やらが 待ち受けているだろうことも示していたが――。]
(21) sakanoka 2013/05/27(Mon) 17時頃
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[この雨夜の中、一睡もしていないことによる疲弊。 二度の殺し合いで身体は酷使され、 手当てを受けた左肩の深傷も、悪化していた。
誰か居ないか!と呼び掛ける警官の声が聞こえた時、 露蝶はふっと意識を失い、その場に倒れ込んだ。]
(22) sakanoka 2013/05/27(Mon) 17時半頃
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― それから ―
[次に露蝶が目を覚ましたのは、病院のベッドの上。 目覚めてもなお、その目は憔悴したように虚ろで、 担当の看護師に対してもまるで何も答えない。 そんな状態が、数日の間続くこととなった。
閑静な地区の研究所で4人の他殺体が見つかった事件。 犠牲者の一人、無残なその死体は館の主たる研究者。 ――犠牲者の一人の女は明らかに「鬼」に喰われた姿。
事件の生存者の一人である露蝶が警察の聴取を受けるのは、 左肩の怪我と体調の回復を待って、となる。**]
(23) sakanoka 2013/05/27(Mon) 17時半頃
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― 病院 ―
[事件後、まるで魂が抜けたようになっていた女は、 ある日の朝になってから、看護師たちに対しても、 ぽつり、ぽつりと声を掛けられるようになっていた。
病室のテレビは、点けられることなく壁に掛かっている。 今頃はおそらく猟奇事件のこと、それに研究所の事件のこと、 そうしたものがワイドショーで扱われているのだろう。
事件に関わった露蝶が勤めていた土産物屋にも、 興味本位でマスコミが来ていたりしなければ 好いのだけれど――と、女はぼんやり話したりもした。]
(45) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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――…そうね。ちゃんと動けるようになったら、 先ずは、黍炉さんに会わなくちゃ。
[噂話好きの気がある若い看護師に向けて、 ベッドの上の露蝶は、ゆっくりと話を続けた。]
初めの応急措置をしてくれたのも彼だったの。 それに……彼だって酷い怪我していた筈なのに、 それでもずっと、泣いてたあたしの側に居てくれた。
[あの時手を貸してくれた彼も傷つき、 苦痛を堪えていたじゃないか、と。 落ち着いた今だからこそ、その時のことを思い出せた。]
あの時、何のお礼も言えなかったのよ。
[――なんて話は、当の黍炉には無論聞こえてはいまい。 結局今に至るまで、彼が見舞いに来ていない訳も 知ることなく、女は小さく苦笑いを浮かべていた。]
(46) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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[この黍炉の話で、もう一つ思い出されていたのは、 黒宵を返り討ちにして殺してしまった時のこと。
あの時の様子から「見つかる」と拙かったのは明白。 けれど相手が「鬼」であれば受けていた筈の傷は、 肩の刺し傷以外、特に受けていない。 少なくとも、黒宵の「力」は明夜程では無かったのでは。]
……あの人は、「鬼」だったのかしら?
『え?』
あ、ううん。 なんでもないの、その――…
[いくらあんな警察とはいえ、研究所のデータくらいは しっかりと見つけて押収していることだろう、と思う。 あの場の遺体から遺伝子を採取して調べることもあろう。 故に、黒宵が「鬼」であると見做されてしまうかも、と 思いはした。だから――。]
(47) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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孫を殺した女と、顔を合わせてくれるのかしらって。 赦しを請う訳じゃ無いの。 ただ、謝罪と――それに、伝えたいことがあるからって。
[彼にはおそらく近しい人が――祖母がまだ居る。 あの時の反応>>0:73が思い出されれば、 なんとなくそんな気がした。 譬え警察やらネット上の誰かやらが何を言おうとも、 彼は本当の「鬼」になった訳では無かった筈だ、と、 その人にだけでも、伝えておきたいと思ったのだ。]
(48) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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『それは……っていうか露蝶さん! やっぱ …――い、いえ、まさか』
ええ。身体がちゃんと治ったら、警察には言う心算よ。 あたしがあの日やったことも――。 この目で見て聞いた限りのことも、全部話す心算。
[黒宵と――明夜を殺したのが自分だということ。 明夜が鷲珈を殺し、佩芳を食べたこと。 初めに殺し合いを言い出したのが鷲珈その人だということも。]
あいつ――を殺したことで、真相を話す事で、 あの子にも報いる、なんて言ったら勝手だけど、ね。 確り抱き締められなかったの、少し後悔しているの。
[とはいえ彼女――佩芳もただおどおどとしているばかりの 女では無かったはずだ、と露蝶は思う。 あの洗面所の爆発の原因が結局何だったのかは未だ知らないが、 それが明夜の為したことでないならば、おそらくは――と。]
(49) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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[――「あいつ」、と。 そう口にした時、ふっと目を伏せていたのだけれど。 またすぐに、弱弱しい顔ながらも、気を取り直していた。]
『それにしても露蝶さん――、 いや、本当に元気になられて良かったですけどォ……』
[何か言い淀むような若い看護師の顔を見て、 露蝶はなんとなく、この若造が言いたげなことを察した。 ――如何して急に立ち直ったのか、などということだろう。]
あたし、気づいたのよ。 残された――託されたものがあるじゃないって。 あたしの愛しい彼から、ね。
[ベッドの枕元には、あの日嵌めていた指輪が置かれていた。 黍炉の店でトレイルに選んで貰った、翡翠の――婚約指輪。 正確には「婚約指輪の代わり」であるそれを手に取り、 露蝶は緩く微笑んでいた。]
(50) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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この指輪もそうだし、それに、あの人の部屋には――、 あの人が、人を救う為に積み重ねてきたものが、 沢山残っている筈だから。
[「鬼」を見つける薬を手に入れ、自分なりに検証していた彼。 「鬼」と化して、狂い、悔やみ、壊れたという彼。 そんな彼だからこそ、「それ」を望んでいた筈だと。 つまり――鬼薬を飲んだ人を治す薬、を。]
あたしには医者や薬屋になれるだけの学歴はないけど、 彼の遺したものは無駄にさせたくないのよ。 自分でももっと、確り勉強しておきたいし、ね。
(51) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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それに――。 まだきちんと検査した訳じゃないんだけど。
[ぺたんこのままの下腹を、ふっと見下ろして]
……あいつには彼のこと、奪われちゃったけど。 彼から託されたんだもの。 死んだように生きてなんて、いられないの。
[零した独り言に、またこの看護師が浮かべた疑問と興味。 それをまた、露蝶は苦笑いと共に軽く流したのだった。**]
(52) sakanoka 2013/05/27(Mon) 23時半頃
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