298 終わらない僕らの夏休み!
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 00時半頃
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― 回想 ―
[あたしは夕方のお祭のことを思い浮かべる。 結局颯成とお祭りめぐりをすることに……いや、一緒に来て貰ったっていうべきか。 颯成なら、あんなに簡単に誘えるのになあ。]
――……(>>131)
たしかに? 今も颯成の顔はかわいいよ。
[確かにちいさいころからかわいいとは言ってきた。 女子のかわいいを素直に受け取れるいい子に育ってくれてお姉さんは嬉しく思う。イイかんじのところがあると、つい口をついて出ちゃうものだけど、かわいくないものにかわいいとはあたしは言わないしね。]
(8) 2019/09/02(Mon) 00時半頃
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― 回想 ―
[屋台が並んだ通りを歩いて、二人でかき氷を探しに行って、あたしは何となく青りんごにしました。 颯成とは前にもあんな風にお祭に遊びにいったっけ……。 あれ何年前だろう? なんかその時も同じ味にした気がする。(>>134)
そういえば。 お祭といえば研人は串焼きで颯成はかき氷だけど。 あたしにとってのそれは、昔からなんとなくクレープだ。 つい、チョコレートのかかったやつを選んでしまう。
たこやきを半分こして、あたしの型抜きは全滅したし、 おなかいっぱいで少し歩いて神社を見て、くじもひいて、…… 「あーあ。 明日から学校だ。夏休み、終わらなければいいのにね。」 屋台が並んだ一番最後まで歩いて戻ってきて、そう颯成に話した。明かりのついた提灯を眺めながら。
……ホントはここに一緒に来てみたい人がいたのに。]
(11) 2019/09/02(Mon) 00時半頃
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― 深夜 ―
[毎度のことながら。 あたしには意気地がないからダメだった。
あーあ、明日から学校だ。 て、もう0時か。明日じゃなくて今日じゃん。
……そう思った時のあたしはまだ、いまの日にちが『9月1日』だってことに気付いていなかった。
SNSを眺めながら「皆毎日同じようなこと言ってるな」と思っただけだった。**]
(12) 2019/09/02(Mon) 01時頃
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[ そっけなく断られるかもしれなくても。
お祭りに、誘ってみればよかった
なつやすみがおわるまえにと
おもってたのに…… ]
(*0) 2019/09/02(Mon) 01時頃
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[ 時計の音が、うるさいなあ……… ]
(*1) 2019/09/02(Mon) 01時頃
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[時計の音がする。 昔買って貰った、目覚まし時計の音だ。]
(*5) 2019/09/02(Mon) 02時頃
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[あたしの両親は娘の死を悲しがってくれた。 ・・・・・・・ 同時に、あたしが死んだことが恥ずかしかったみたいだ。 あたしは然程それを不自然におもわない。 お祭りで釣った金魚が、もし二日三日で死んじゃったら? 育て方が下手だったみたいで、あたしなら恥ずかしく思う。 だからね、そういうところ、家族だなと感じたんだ。
・・・・・・・ ・・・・ 家族だけの時間を両親にはたっぷりもらった。 その間に、ひとりだけ、うちに来た人がいた。]
(*6) 2019/09/02(Mon) 02時頃
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[あたしの両親は、あたしの死を、 『恥ずかしいから誰にも言おうとしなかった。』**]
(*7) 2019/09/02(Mon) 02時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 02時半頃
CC レイは、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 17時半頃
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[ こんなに早く終わってしまうなら、 うじうじと悩んでなんかいなければよかった。 ]
(*15) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 「嫌われたくない」っていう、それだけだった。
少しでも、イヤなことを思われたくなくて。
引かれたくないとか、面倒がられたくないとか……
それだけ。
もっと好きになってもらう自信がないから、
何も伝えられないだけになってしまった。 ]
(*16) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 今さらこんな我儘…… 願ったってしかたないんだろうけど でも、気持ちくらい、伝えてみればよかった。 ]
(*17) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[あたしは秋山先輩に届いた意味不明な文字化けメッセージのことを『自分でも知らずにいた』。]
(*18) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[『もしこんな風にできていたら』
あたしという人間は死の間際 それを望んでいたように思う。
『願い川』『叶い橋』が あたしの願いを叶えてくれたのだろうか。]
(*19) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[冷房強い……。 部屋が冷えてる。 ちょっと涼しすぎる部屋であたしは目を覚ました。 夜も毎日あついからといってやりすぎだ。
昔親に買って貰った目覚まし時計を止める。
え?時間やばくない? もう絶対遅刻じゃん。 いっぱいアラームかけなかったっけ?]
(73) 2019/09/02(Mon) 19時半頃
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[あたしの死後、うちの冷房はフル稼働だった。 夏だから、温度をできるだけ下げていた。]
(*20) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[うーん。 こうなってしまっては仕方ない。 今更騒いだって遅刻は遅刻だ。 怒られるだろうし、ちょっと恥ずかしいけど。 寝ちゃったものは仕方ない。
Tシャツ姿でベッドの上で起き上がって、スマホのロックを解除する。 表示された時間にあーあと思う。 なにか違和感があったけど、なんだろう。]
(74) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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― 宍井家・澪の部屋 ―
[頭がスッキリ目覚めるまで、ベッドの上でスマホのメッセージを眺めることにしたあたしは、内容に目を通して「どうしてみんな昨日と似たようなこと言ってるんだろう」と首をひねっていた。
「おはよ。いま起きた。遅刻だー」と水泳部の友達にメッセージを送る。こんなところばかり図太く、まだベッドの上にいたけど。 少しして、返ってきたのは「学校明日だよ笑」という返事だった。メッセージは、微笑ましくぬるく、あたしの勘違いを訂正してくれているようだった。
けど。 あたしにはわけがわからない。 その一言で、夢の中に戻された心地がした。
昨日の夕方『祭の二日目』に出かけて かき氷の青りんごの話をして 颯成の手元のかき氷はレモン味の黄色で 颯成が成功した飛行機の型抜きも あんず飴のじゃんけんで飴をもらったことも
帰り際、颯成が転んで、しまったことも]
(75) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[そしてあたしが、振り返って、 颯成の手をとろうとしたことも]
(*21) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[……ぜんぶ、覚えてる。よね? 確かに頭の中に思い浮かべる。
けれどあたしは、なにせあたしに自信がない。
もしかして寝ぼけているのか? よくできた現実みたいな夢を見た……?
友人の訂正を後押しするように、またはあたしの間違いを指摘するように、スマホのカレンダーアプリは『日曜日 1』と本日が何日であるかを表示していた。
さっきの違和感の正体がここでやっとわかる。
日付けだ。
現実みたいな夢を見ていたのだろうか。 あたしは小さい頃のことを思い出した。 ソファで眠りすぎて、朝だか夕方だかわからなくなって、何日が経過したのかもわからなくなって「今日って何日?」とお母さんに聞いて笑われたことがあったっけ。
あたしはベッドの上でただ、固まっていた。**]
(76) 2019/09/02(Mon) 20時頃
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[夏休みが始まったら?
どんなにあたしの死を両親が 恥ずかしがって隠そうとしたとして。
学校からあたしが突然いなくなることになれば どんな言い訳も嘘も、きっと罷り通るまい。 きっと、誰しもに明らかになることだった。
あたしが死んだら…………]
(*22) 2019/09/02(Mon) 20時半頃
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[あのひとはこれから先いつかきっと 誰かにとられてしまう。
あたしが想いを一言も伝えられもしないうちに。**]
(*23) 2019/09/02(Mon) 20時半頃
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― 宍井家 ―
[夢うつつ……とは、こんな気分をいうのかも。
友達数人寄ってたかって、あたしに昨日……じゃなくて夢……?ともかくあたしが昨日だと思ってた夕方祭の二日目に行ったような気がするのも、みんな夢だと教えてくれた。 みんなが言うならそうなんだろう……とあたしはあたしの頭を疑っている。
テレビをつけても9月1日。 スマホがおかしいかもしれないからつけたパソコンだけじゃなく、インターネットのどこを見ても9月1日。 日付け表示つきの時計を探してチェックしても9月1日。
極めつけに、窓の外を見てみた。 町内会のおじさんが法被を着ている。(>>19)
この辺りで、あたし一人の限界だった。 あたしは一人で、ひとまず一度観念することにした。 『あたしがおかしかったのだ』と。]
(77) 2019/09/02(Mon) 20時半頃
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― 神社 ―
[観念したあたしは、まずは『お祭が行われているかどうか』から確認してみることにした。 9月1日だとすれば、あたしにとっての最重要課題は『秋山先輩をお祭りに誘うこと』なのだから。 まあ、ぶっちゃけ水泳部のみんなは知ってる。 彼女たちには応援してもらってて、ゲコ西のハロウエルアマガエルと呼ばれた先輩ですら……って後輩の恋バナなんて忘れてるかもな。
昨日お祭に誘うことについては諦めた気がするけど、それが夢なら深層心理っていうか不安の表れのせいなのだろう。 根岸がウンザリ溜息をついていた異様なリアル。
秋山先輩も、後輩からお祭りにいこうなんて………… 多分、ウザがるのではないだろうか。 そう思っているからこそ。
結論からいって神社でお祭りはやっていた。 ただ、道すがら根岸や颯成に会うことも、研人に声をかけられることもなかったけど…………]
(83) 2019/09/02(Mon) 21時頃
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[昨日食べた串焼きの屋台の前で、「わっかんない」という颯成のつぶやきをきいた気がした。]
……颯成?
[近くまで来ているのだろうか。]
(*26) 2019/09/02(Mon) 21時半頃
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― 八月の回想(1) ―
お母さん、なんか頭痛いんだけど……
[あたしは、あたまがずきずきずきずきずっと痛くて。 なんだかわからないけど、手がしびれてるような感じもあって。でもそれは錯覚かも。 心配しすぎかもしれないけど、でも頭がいたくて。
その時家にいたお母さんに相談してみたんだ。 けど、あたし頭痛がそれなりに多いほうだから、またあ?なんて感じで、薬のむ?ガマンする?といわれて、あたしは、ああ、そうか、『あたしのこらえ性がないだけだ』と判断して、我慢を選んだ。**]
(*27) 2019/09/02(Mon) 22時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 22時頃
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[あたしは、あたまが痛かった影響か、なんだかわからないけど、とにかく、人との距離を聞き分けるのが難しかった。
あたしは、みんながあたしを生きているものと扱うから、あたしが生きていると思い あたしは、あたしは確かに死んだという気が縺励※縺?k縺九i縲√≠縺溘@縺梧ュサ繧薙□縺ィ諤昴>
とにかく、『昨日お祭りに一緒に行った』とあたしが思い込んでいるはずの颯成の姿でも見て、今日が9月1日と、まずは確かめることから――]
鬚ッ謌! 鬚ッ謌ー?
[自分の声が妙にボヤける。水の中に入っているみたいだ。]
颯成ー!
(*29) 2019/09/02(Mon) 22時半頃
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[あたしは、颯成の名前をよんでいる。 声が、出ているかどうかの判断がつかなくて、「いまはもしかして声なんて出てなかったん縺倥c縺ェ縺?°」と思ったから、二度三度とよんでみているまるで夢のなかにいるみたいだおきているのかねているのかわからないけれどあたしはたしかにここに居る
エアコンの効いた我が家に、「たった一人きてくれた」のは誰だったろう。(>>*6) あたしはあたしがはずかしいとおもわれているだけなのがこわくて誰か知っているひとをとおもっていたけれど叶ったんだっけ叶わ縺ェ縺九▲縺溘s縺?縺」縺
昨日掴んだ手のひらの柔らかさをおもいだす。]
(*30) 2019/09/02(Mon) 22時半頃
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― 神社そば ―
[神社の様子をたしかめて、今日が『9月1日お祭り二日目夏休み最終日』だと把握することになったあたしは、神社から出てきたところで、颯成の姿を見つけた。(>>117) すぐに近くに駆け寄った。 なんとなく、夢うつつなままが嫌で現実感を得たかったのだ。]
……………颯成、おはよ?
[そうして彼の姿を視界におさめて、ふとあたしは夢(だと皆さんが判断した)で颯成が転んだことを思い出して、彼の膝につい目をやった。]
(124) 2019/09/02(Mon) 23時頃
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― 神社そば(>>128) ―
[犬がおこって吠える一歩手前のような不機嫌そうな様子に驚いて、あたしはすこし目を大きくしていた。 なんだ……? 2、3秒ほどの間をとった。]
うん。お姉ちゃんだけど。 今からお祭いくの?早いね。
[理由はあれ、今しがた出てきたばかりのあたしが言えたことではないけど…… 妙に顔がこわばっている。 しょうがない。 今日イチ恐らく滑稽であろう笑い話でもしてやるか。]
聞いてよ。 あたし今日学校行く日かとおもっててさー……
(129) 2019/09/02(Mon) 23時頃
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[犬がおこって蜷?縺医k荳?豁ゥ謇句燕縺ョ繧医≧縺ェ荳肴ゥ溷ォ後◎縺?↑讒伜ュ舌↓鬩壹>縺ヲ縲√≠縺溘@縺ッ縺吶%縺礼岼繧貞、ァ縺阪¥縺励※縺?◆縲ゅ↑繧薙□窶ヲ窶ヲ?溘??2縲?遘偵⊇縺ゥ縺ョ髢薙r縺ィ縺」縺溘?]
縺?s。お蟋峨■繧?s縺?縺代←。 今からお祭いくの?譌ゥ縺??。
[逅?罰縺ッ縺ゅl縲∽サ翫@縺後◆蜃コ縺ヲ縺阪◆縺ー縺九j縺ョ縺ゅ◆縺励′險?縺医◆縺薙→縺ァ縺ッ縺ェ縺?¢縺ゥ窶ヲ窶ヲ螯吶↓鬘斐′縺薙o縺ー縺」縺ヲ縺?k縲ゅ@繧?≧縺後↑縺??ゆサ頑律繧、繝∵$繧峨¥貊醍ィス縺ァ縺ゅm縺笑い話でもしてやるか。]
聞いてよ。 あたし莉頑律蟄ヲ校陦後¥譌・縺九→縺翫bっててさー……
[喋るたび、水のなかでしゃべってるみたいでなんだかおかしい。耳がおかしいのかな……プールで水が耳に入った時のように、あたしは少し耳を気にした。]
(*32) 2019/09/02(Mon) 23時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 23時半頃
CC レイは、メモを貼った。
2019/09/02(Mon) 23時半頃
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[ひ、という音の意味がわからなくて、あたしはまわりを軽く見まわした。何か驚くようなことがあったのかとおもった。すこしあたまがぼんやりしているから、なにか見落としたのかなとゆっくり視線をあっちとこっちとむこうへやった。]
(*35) 2019/09/03(Tue) 00時頃
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― 神社そば(>>136) ―
あー……? うん、空いてたよ。今みてきた。
[今しがた通ってきた屋台の方を振り返るようにする。実際見てきたところだ。実際そうだと頷いた。 朝から連続している大間抜けに、あたしは半ば居直ろうという気が起きてきていた。 クールなフリも今日ばかりはさぞかしアホらしく映るだけだろう。]
それ。
[『今日、一日じゃん。』という言葉に指さした。]
なんでって思うじゃん?あたし昨日、…………
[颯成とお祭り行った夢見てさあ、と続けようと思ったら意外な言葉が重なった。]
…………え…… オチの予測が的確すぎてこわいんだけど。
[笑い話にしようと思っていたのに妙に真顔になってしまう。]
(139) 2019/09/03(Tue) 00時頃
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[真顔になったのはもう一つ理由がある。(>>*34) 颯成がなにかをこわがっているせいだ。]
螟ァ荳亥、ォ?
[大丈夫?と聞いた。耳に水が入った時や耳鳴りで音が遠い時のようによく聞こえない。颯成が頭をふっている。虫でもいたのかな?虫、虫、虫、虫、陌ォ縲虫、陌ォ縲虫を探す。みつからなかった。ごめんね。]
(*36) 2019/09/03(Tue) 00時頃
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― 神社のそば ―
[屋台だのを振り返っていると、神社のそばにいたせいで、遠目に制服姿が飛び込んできた。(>>131)(>>132)(>>133)]
えっ?
[制服を着て外出するところまで行かずに済んだあたしは、アタシよりもそそっかしい人がいた事にこの時気づいた。驚くと同時にぶっちゃけめちゃくちゃにホッとしてる。]
ふふ。
[ホッとするやらおかしいやらで、軽く口元を押さえた。 それにあれ、千早ちゃんじゃなかろうか? 一つ下の一年生。塾で一緒の子だ。]
(149) 2019/09/03(Tue) 00時半頃
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[不意打ちホッコリ。 会話の途中なのに、思わず和んでしまった。
颯成との会話にすぐ意識を戻す。(>>148) オチの予測でなければなんなのだと首をかしげていた。
あたしはその時まで『どうせあたしが間違っている』と考えていた。
だから、颯成の膝に出来た擦り傷と青あざを見て、状況や意味を理解するよりも前に背筋に寒いものが走った。 あたしにわざわざ青あざを見せた。 同じ夢を見たどころではない意味を察する。]
それ、
・・ 昨日…………
(150) 2019/09/03(Tue) 01時頃
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[一緒にいったお祭りの二日目、彼は転んでしまった。その夢であるはずの『昨日』の出来事がそこにあった。 ああなんだか、「ありえない」という考えがあたまを占めていて、胸がどくどくいっている。息苦しい。考えがボヤけてしまう。]
……
[あたしは絶句して、鳥肌をたてている。]
(151) 2019/09/03(Tue) 01時頃
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[言葉をうしなった。考える先から目玉の裏が思考につられて引っ張られているようなかんじがする。……]
………?
[あたしは宍井澪だ。 だから颯成の質問に黙って頷いていた。
あたしは鳥肌と同時に、難しいことや不安を思うよりも何よりも先に、ただシンプルに「ああ、――じゃあ、あたしの願いは叶っていた」と考える。]
(*39) 2019/09/03(Tue) 01時頃
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[これがあたしにとって 唯一のやり直しの方法なのだろう。]
(*40) 2019/09/03(Tue) 01時頃
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………
たしかに夏休みおわらなければって、…… 言ったけどさ……
[腕を摩った。 あの制服姿の彼女のことが気にかかる。**]
(153) 2019/09/03(Tue) 01時頃
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………
縺溘@縺九↓螟休みおわらなければって、…… 言った縺代←縺……
[(>>153)また自分の声がぼやけている。 腕を摩り、そこを強く手で握る。]
(*41) 2019/09/03(Tue) 01時半頃
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[喉が震えている。 涙をこらえる時のように苦しい。 この想いだけは、明瞭だ。]
じゃあ………あたし……
まだ諦めなくていいんだ……
[あたしの胸はそれでいっぱいになって 気付けば、小さく絞り出すような声になっていた。**]
(*42) 2019/09/03(Tue) 01時半頃
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― 神社 ―
………昨日颯成が転んで、 颯成は、レモン味で、 じゃんけん勝ったから飴もらって。 かたぬきはあたしは全滅。 颯成は飛行機……
………おかしいのは
[震える声で颯成の言葉をなぞる。 カレンダー、とつられて言いかける。 ブレーキのかかった颯成が「俺も夏休みが終わんなければって」という一言を聞き終えるまでに、少し考えてみた。]
ふ…………
[あまりにも荒唐無稽だ。(>>155)]
(163) 2019/09/03(Tue) 01時半頃
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……やっぱりあたしたち『も』 おかしい気がするけどね……
だって、あたしたちだけでしょ……? あたし友達にこの事言ったら「夢」って言われたし。
[これがおかしくなくてなんだろうと、気味の悪さについていけずに自嘲気味にわらってしまった。 ぶよぶよした謎のなかにぽつんと放り出されているようだ
それでも、強烈な孤独感を感じている今、あの制服姿を追いかけるのには大いに賛成だった。(>>161)**]
(164) 2019/09/03(Tue) 02時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/03(Tue) 02時頃
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[その声がきこえたとき、あたしは一番最初に『怒っている』のだと判断した。 つぎに感じたのは、焦げ付くような熱さだ。 わらっているような音なのに、溶かした鉄みたいだった。 沸騰した金属のようなくせ、どうしようもなくひえている。
あんなにぐつぐつとはなすのに その誰かは、とっくにもう手の施しようなく死んでいる。
新聞に死んだひとの名前が書かれる。 あの灰色の一覧をあたしは思い浮かべた。
あの笑う誰かは、いつ死んだのだろう。 熱した鉄はいつか冷えるもののように思っていたから あのひとも、もしかして つい最近、死んでしまったのだろうか?]
(*46) 2019/09/03(Tue) 03時頃
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鄒ィ縺セ縺励>……?
[分厚い濁った音があたしから発しているとも気づかないで、あたしはただ耳が聞こえにくいせいだと思いながら「うらやましい」と言われたことを上手く理解できなくて、音だけは鸚鵡返しになぞろうとしていた。
あたしの人生には、誰かを見てはそう思うことばかりがくっきり刻まれてきた。 秋山先輩を好きになってからは、いっそう深くなって、いたいほどだった。 もう終わった短い一生ながら、自分がどう、なんかより、誰かより劣るばかりの一生だ。
すこし童顔なところが可愛い先輩。頭がよくて泳ぎの上手い先輩。野球のうまい先輩。我慢せずに嫌いなものに悪態をつける人もきさくで明るい人も、こうと決めたらまっすぐに覚悟をきめて飛んでいけるあの子も。みんなみんな、あたしにとってはうらやましいものだった。]
(*47) 2019/09/03(Tue) 03時頃
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[欲しいことがあるらしいことは分かるのに、その燃える鉄がどんなものを欲しがっているものが、じゃあどんな形の何なのか、あたしにはいまひとつ想像することができなかった。
あたしという未練ばかりの水たまりは、あの燃える鉄のように「あたらしくほしいもの」を思わない。
ここにあるのは、 「かつてほしかったもの」ばかりなのだから。**]
(*48) 2019/09/03(Tue) 03時頃
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― 神社(>>170)(>>171)(>>172) ―
[あたしと颯成は一緒に、制服姿の女の子の所へ向かった。 近づいてみるとやっぱり、塾が同じで一つ年下の、岸千早ちゃんだった。 颯成と千早ちゃんも友達……というほどかは知らないけど、それなり親しみあるようだった。]
おはよ、千早ちゃん。
[心臓がどくどく鳴って無暗に心配を伝えてくるのを押し込めようとしながら、出来るだけ普通であるよう心がけて挨拶をした。]
制服じゃん。
……、 千早ちゃんも登校日もしかして一日まちがった? いやね、あたしも朝起きて今日だと……
[彼女もあたし達と同じなのじゃないかとどうしても期待を込めてしまいながら、あたしは颯成にしたのと同じに今朝のことを笑い話として話そうとする。 笑い話のていだというのに、あたしの表情はきっと強張ってしまっていたことだろう。]
(183) 2019/09/03(Tue) 12時半頃
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……?
学校て今日からでしょ同盟…………? 今日からだと思ってたやつ、いっぱいいるの?
[あたしはやや長いその名前を聞いて、まずは登校日間違って学校来ちゃった生徒たちが己のうっかりを正当化しようとしている光景を思い浮かべる。
その次に、もしもそれが『昨日も9月1日だった』と思っている人達で、あたしたちだけではなかったと思わせてくれないかと……そういう……ああもう、嫌だな、どうしたって無茶苦茶なことをつい願ってしまうのだ。
あたしは彼女の話の続きを待った。]
(184) 2019/09/03(Tue) 12時半頃
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[千早ちゃんは、ううん、と唸って、覚悟を決めたような溜息の後――彼女はぐっとこちらを見上げていた。
以前塾の教室で二人きりになったとき、相談したいことがあると彼女に言われたことを、とても良く覚えている。
その時も彼女は大真面目で、ちょっとこわいくらい真剣にみえる目で、まっすぐ此方を見ていた。
……とはいえ、その時聞かされたことは恐ろしい内容でもなんでもない。彼女の恋の相談だ。
以来あたしは彼女を羨ましく思っている。 覚悟を決めてまっしぐらにすっ飛んでいく。 バットが思い切り打ち上げた白球みたいで眩しくて、あたしと正反対だからだ。
その時、あたしも好きな人がいることを聞いてもらった上で、ずっと言えずにいるものだから、千早ちゃんはそうならないよう頑張ってほしいことを考えつつ言葉を選んだと思う。 相談されておきながら、あたしは彼女にいっそ憧れているところさえあった。
ともあれ、それがよみがえってくるくらい。 彼女は真剣そのものだった。]
(185) 2019/09/03(Tue) 13時頃
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[しどろもどろをスッパリやめた彼女はいう。 あの日に相談をうけたあたしは知っている。]
――……
[彼女はきっと9月2日を間違わない。 だって彼女は、その日をこの夏休みの間ずっと待っていた。]
じつは。
[颯成の顔を一度見てから]
あたしたちも。**
(186) 2019/09/03(Tue) 13時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/03(Tue) 20時頃
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― 神社(>>205) ―
5、6人……けっこういる、っていったらいいのか 少ないっていったらいいのか…… 根岸と研人と生徒会長まで。 はは。会長だからって 始業式にそこまで拘りがあるともおもわないけど……
[生徒会長に対する謎の信頼を抱く千早ちゃんに、つい笑ってしまう。 やっぱり誰かと不安を慰めあえると、随分いい。 ただ、辺りは当然のように9月1日をやっている。 おそらくは学校って何とか同盟の人たちを入れても、あたしたちは、随分と少数派なんだろう。 おかしい、現実的じゃないという千早に頷く。]
…… まだホントは寝ててさ。今も夢みてたりしてね……。 寝坊してるかも。
[顔をゆがめる千早ちゃん。怖いのかもしれない。 あたしは先輩だから、せめて冗談っぽいことを口にした。]
(219) 2019/09/03(Tue) 20時頃
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[腕組みのポーズで唸っている千早ちゃんと(>>211)一緒に考えてみようとするけど…… 「こんなの、考えたって答えをだすのは不可能ではないか?」なんて、あたしの不安は投げ出そうとしてくる。 だから]
……もうさ。 9月1日ってことになっちゃってるんだから、 夏休み、もう一日楽しんじゃおうか?
明日は多分ちゃんと9月2日だよ。
[やけくそみたいな提案になってしまったけど。 それでも、周りの大人たちもああで、親しい友達もああだとくると、自分に出来ることが果たしてあるのか疑わしい。]
(220) 2019/09/03(Tue) 20時頃
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[隣に肩がくっついてきた。颯成も多分不安なんだろうとあたしは思った。どこからら聞こえてくる熱した鉄のような燃え滾る人の声におどろいたんだろう。(>>*52)]
あの莠コ縺ッ縺ュ、豁サんで繧九s縺?よ
[あの人はね、死んでるんだよ。 あたしは颯成を安心させようと声をかけた。耳がおかしくて自分の声は聞き取れなかった。見上げてくる颯成の目にあたしの顔はどんな風にうつったろう。おねえさんだから優しく隨代≧縺薙→縺悟?譚・縺溘°縺ェ?あたしには自分の顔を見ることはできない。ていうか……あたしの顔はどんな顔だったっけ。]
(*54) 2019/09/03(Tue) 21時頃
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[――あたしはあたしの顔がわからないことを意識した途端、あたしの頭まるごとが、固まった黒い油か泥のように真っ黒になって零れそうになっていた。ほんの一瞬の妄想や幻覚みたいな出来事だった。
千早ちゃんと会うころには、まるで当たり前みたいにあたしの顔は戻っている。]
(*55) 2019/09/03(Tue) 21時頃
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頭縺ョ荳ュで、誰か話て繧の?
[あたしは、あたしが頭の中ではなしているうちの一人だと考えていなかったから、颯成がなにを怖がっているのか嫌がっているのか不安がっているのか不思議がっているのかがわからなかった。 ひょっとして、最初の9月1日、あの時手を取った時にこちら側にひっぱりこんでしまったんだろうか。颯成にはいきている人のあたたかさがある。まだ死んでいないはずなのに。]
(*56) 2019/09/03(Tue) 21時頃
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逵ゥ縺励>窶ヲ ……
[あたしは千早ちゃんとの会話の間ぶつぶつと周囲で誰かが囁き声でつぶやいているのを聞いていた。ぶつぶつした声はあたしの頭の周囲のあちこちから聞こえていて、とくに意味のなさない言葉なのかそれとも意味のある言葉なのかあたしには聞き分けられそうもなかった。そのぶつぶつした独り言のさざめきのひとつが自分から出てきているものだとは、あたしもおもわなかった。]
縺?>縺ェ縺…… 縺ゥ縺?@縺ヲ縺ゅ◆縺励?……… 縺?>縺ェ縺…… 縺?>縺ェ縺……
(*57) 2019/09/03(Tue) 21時頃
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― 神社 ―
[千早ちゃんと二人で颯成のほっぺを狙う。(>>223) 「今が夢だ」という事にするのも、あまりに今が現実すぎて受け入れがたいのは、あたし自身もそう思うんだけど……
そのあたりで「きしー」という呼び声がした。 男の声だなと思ったら、根岸だった。(>>218) 一緒に研人もいるようだ。 あ、また串焼き持ってる。(>>229)]
千早ちゃんにきいたけど…… わ。ホントに制服きてる。
根岸と研人もそうだって?
なんか……災難だね。
[制服が目立っているので、そう声をかけた。]
(230) 2019/09/03(Tue) 21時半頃
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……いまは、
もうなんかわかんないし、 夏休みが伸びたってことにしちゃう?て話してて。
[現状を根岸に伝える。 それでいいんだろうかと千早ちゃんは心配そうだ。 気持ちはわかる。]
(231) 2019/09/03(Tue) 21時半頃
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レイは、世界で一番串焼きが似合う男ケントにも勿論伝えている。達が抜けただけだ。
2019/09/03(Tue) 21時半頃
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― 神社 ―
[『また今日も』と研人がいう。(>>236)]
……うん。今日も声かけちゃった。 ホントに覚えてるんだね。
[あたしはまずそれを冗談だと受け取った。それに同類が増えて少し安心するけど……ん?昨日もこんな事を思ったな……同時に益々9月1日が2度目だということがくっきりとして、背中がぞくぞく寒かった。]
……あ、そういえば 5、6人いたって聞いたけど あとの人って誰だったの?
[一年生の千早ちゃんは三年生の名前をしらないようだったから研人と根岸に質問する。 それが誰だか知ったところで何ができるわけではないんだけど。……あたしは一人分、どうしてるか気になっている人がいた。]
(251) 2019/09/03(Tue) 22時半頃
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― 神社 ―
へえ。おみくじ。 あ、そうだ、千早ちゃ……
[こんな状況ありえないけど『もう一回』のチャンスをもらった。 今日は今日と受け入れて、どうせ何が出来るわけでもないのなら、お祭りを楽しんでしまおうとなるのなら。
「今日こそ。」そう思うのに。 それでも勇気をだそうとするとどうにも胸が苦しくなってしまう意気地のないあたしは、千早ちゃんの勇気を借りたくて、彼女にあとで話をきいてもらうつもりでいた。 声をかけようとしたところで、彼女はおみくじを探して走っていってしまった。 彼女の後ろ姿を見ながら、あたしの悪癖がはじまった。
秋山先輩はどうしているだろう。 彼にとっては今日が初めての9月1日なんだろうか。 そうじゃないなら、呑気にお祭りに行きませんかと言ったら……
伝えたいけど怖いから、先延ばしの言い訳を探しているくせ、誰かにとられてしまいたくない気持ちばかりは大きくて焦っている。]
(261) 2019/09/03(Tue) 22時半頃
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― 神社 ―
[千早ちゃんに続いて研人もおみくじ探しに向かった。 あたしは根岸と二人をながめつつ、まあついて行こうかムードで足を動かしている。(>>259)]
はは。落ち着きないていうか。 羨ましいよね、こうと決めたらこうって感じ。 て、根岸はそういうの出来るか。
[なんとか同盟のメンバーは根岸が教えてくれた。 どうやら9名いて、まずは愛海先輩の名前に少し驚いた後に、秋山先輩の名前が出てきた。想像は本当になってしまった。今先輩はどうしているだろう。 一旦気を紛らわすように、あたしは根岸に重ねて質問をする。]
夏休み伸びてもうれしくないって何で? ……いや、今みたいのはそりゃなんか変だけど……
[人嫌いの根岸は、学校大好きってキャラにも見えない。 そこではたと思い至る。]
あ、家居づらいんだっけ。ごめん。
(270) 2019/09/03(Tue) 23時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/03(Tue) 23時頃
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[聞こえにくかったのだろうか。(>>*59) 耳がきこえないと、こんなにも話にくいものなんだ。
神社のにそそぐ日の光。 太陽はだんだん高くなってきていた。 神社の夏の色をした樹が作っている濃い影のなかで あたしは出来るだけ注意深くもう一度繰り返した。 スローモーションのように声が濁る。]
あのひとはね、しんでいるんだよ。
[セミが大声でないている。 屋台や枝、石畳がつよく陽を反射していてまぶしい。 あたしは颯成の肩に手をやって安心させてやろうとした。]
(*60) 2019/09/03(Tue) 23時半頃
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― 神社 ―
[後ろのほうで誰かのまぬけな大きな声がしてあたしは振り返った。というか辺りの人がけっこう振り返っていた。
「ふぐわぁぁっっ」と言っていたのは会長だった。 しまった。まぬけな、とか思ってしまった。
崩れ落ちた会長の後ろにいたのは秋山先輩だった。 遠めにやり取りを眺めて、小さくわらった。]
しょーもな……
[こんな時にそんなじゃれかたをしているのがしょうもなさすぎて微笑ましい。 秋山先輩の姿を見ているとすぐにあたしは焦り出した。頭のなかで、でも、じゃあ、けど、が飛び交っている。]
(281) 2019/09/03(Tue) 23時半頃
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[なんでと理由を尋ねられても あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。
あの燃える誰かが死んだ理由を あたしは答えられなかったからだ。]
(*62) 2019/09/04(Wed) 00時頃
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[秋山先輩はおかしなことが起きて不安で落ち込んだりはしていない……ように表面上は見える。すくなくとも、ちょっかいを出したりする元気はある。
三年生たちで遊ぶんだろうから、とあたしはいつもの通りに自分に言い訳をする。 生徒会長と仲が良くて、よくつるんでいるから。 今日は一緒にいるんだろうし……
でもせめて、と思ってみていたところ、目があった。 あたしは慌てて頭を下げた。
たったこれだけのことで、ほんの少しだけど嬉しいのが、自分でもばかばかしかった。 今は邪魔をしないようにして、あとでラインで少しはなしてみようか、それとも……]
(288) 2019/09/04(Wed) 00時頃
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