42 廃棄人形ーeverlasting love marionetteー
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人探し、ですか? パン屋のお客さんくらいなら、判ると思いますけど…
[こてりと首を傾げる。貴女のせいじゃない、という言葉>>91には、力ない笑みを浮かべて、ありがとうございます、と呟いた。続く言葉には、少し不安そうに瞳を揺らす。]
それは…もちろんです。 でも、ミッシェルさんの疑いは、真犯人が見つかれば、晴れると思います。 昨日も事件が起こったんですから、真犯人は別にいるって、すぐに警察も気づくと思うんです。 今は、それより、ケイトの…あ、ケイトっていうのが、昨日襲われた友達なんですけど…ケイトのことの方が、心配で。 それに私、ケイトと約束したんです。 約束、守らないと―――
[今はケイトとの約束が一番大切だった。約束を守って、そしてケイトに感謝してもらうのだ。 感謝してもらうためには、ケイトは元気にならなければならない。ケイトはきっと元気になる。その時に、自分は笑って彼女に会うのだから。]
(92) 2011/01/16(Sun) 15時頃
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―――え?
[華月斎から探し人の特徴を聞く>>93と、ぱちぱちと瞬いてから眉を寄せる。]
えっと…それ、サイラスじゃないですか? ちょうどこの喫茶店で…バイト?してますけど。
[なぜ華月斎がサイラスを探しているのだろう?疑問には思ったけれど、あまり深くは考えずにさらりと名前を口にした。続く、不安を煽るような華月斎の言葉には、肩を震わせて俯いて。]
だから―――だからこそ、私は約束を守らないと。
[ぽつり、と呟く。謝られるのには、気にしていない、と首を振ってみせて、言葉を選ぶように口にした。]
約束っていうのは、そのサイラスのことなんです。 サイラス、大学でお人形についての研究をしてて。サイモンさんとも面識があったみたいで。 だから、被害者にも、容疑者にもされちゃう危険性があって。 だから―――サイラスの力になるって、私、約束したんです。
[ケイトを助ける事もできなかった自分に、なにができるのかは、わからないけれど。]
(95) 2011/01/16(Sun) 15時半頃
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へっ?
[ぽつりぽつりとした自分の言葉に、辛抱強く華月斎は耳を傾けてくれる。口には出さないけれど、その事に感謝していると、思いもよらない事を言われた。>>96]
サイラスが、道を? ええと、あの。それって。 …もしかして、華月斎さん、サイラスの事疑ってらっしゃるんですか?
[本当にそれは、思いもよらない事で。ぱたぱたと両手を振りながら弁護を始める。]
あの、華月斎さんに、サイラスは何か失礼なことしたんでしょうか? サイラス、いい奴ですよ? そりゃ、ちょ〜っとへらへらしてて、本心を見せないようなところはありますけど… この間だって、華月斎さんの舞台を大喜びの大興奮で観てたんですよ? ―――でも、そうですね。
[華月斎の声音が真剣なものだったから。ありえないことだと思っても、「もしも」のことを考える。]
もし、サイラスが何か悪いことをしたんなら。 力になることは、匿う事じゃないって、思います。そんな事を私はお願いされたんじゃないって思うから。 その場合、力になるっていうのは…彼の心を、救う事だと思います。 どうやってか、方法は、わかりませんけど。
(97) 2011/01/16(Sun) 16時頃
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[自分の問いにも、弁護にも、華月斎は否定も肯定もしなかった>>99。多分それが彼の返事で、一体何故、と瞳を揺らす。]
酷な、選択…
[華月斎の言葉を繰り返して。それが明確な彼からの返事なのだろうと思う。]
頼まれたから、だけじゃないです。 サイラスは…私にとっても、大事な友達ですから。 サイラスがどう思ってるかは知りませんけれどね?
[華月斎の微笑みに、そっと微笑み返して。続く言葉に首を傾げた。]
若い、女…?
[真っ先に思い浮かぶのはケイトの姿。華月斎の舞台に、二人は一緒に来ていたのだし。ケイトはサイラスに思いを寄せている。けれど、それはありえない事。]
サイラスと仲が良くて、一緒にいたって言われて思い浮かぶのは、ケイトなんですけど――― でも、それは絶対違います。ありえないです。
[困ったような顔で、華月斎に倣うように冷たくなったコーヒーを飲んだ。]
(102) 2011/01/16(Sun) 16時半頃
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[コーヒーは冷たく冷めていて苦かった。そもそも自分は、いつもこの店ではカフェオレなのだ。モーニングセットについてくるのはコーヒーだと知ってはいたのだけれど。 口元が歪むのは、コーヒーの苦さのせいなのか、それとも。 思わずきゅっと唇を噛み締めた時、名前を呼ばれた。>>103]
芙蓉さん。 おはようございます。
[首をそちらに向けて挨拶をすると、自分の体が随分強張っていた事に気がついた。お邪魔だったか、と言われて、少し困ったように華月斎の方に顔を向けた。]
(106) 2011/01/16(Sun) 16時半頃
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そうですそうです。その子がケイトです。
[こくこくと華月斎の言葉>>105に頷く。]
劇場に二人で来てるの、気づいてらっしゃいましたか? あの子がケイトなんです。…被害に遭った、ケイトです。 サイラスと、仲良さそうでしたよね? だから…サイラスが事件と関係なんて、あるはずないんです。
[力を得たようにそう言うけれど、華月斎には別の心当たりがある様子。]
さほど親しくなさそうな、女の子? サイラスは、自称フェミニストですから。顔見知りの女の子には大体親しげです。 それだけでは、なんとも…大学の友達とか、私わからないですし。
(108) 2011/01/16(Sun) 17時頃
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ソフィアは、華月斎に、別に邪魔というわけでは、と首を横に振った。
2011/01/16(Sun) 17時頃
ソフィアは、サイラスは本当にいい奴なんですよ?と自分に言い聞かせるように。
2011/01/16(Sun) 17時頃
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[こちらの言葉に、華月斎は否定も肯定もしなかった。>>111 自分の知らない、何か華月斎しか知らない、確信を抱くに足るものがあるのかもしれない。 気になるけれど、はっきり尋ねるのもはばかられて、視線は落ち着かなくあたりをさまよう。 華月斎が芙蓉に席を勧め、芙蓉がそれにしたがって座るなら、自分もカフェオレを店主に注文した。]
ミッシェルさんの事… はい、新聞で読みました。 でも、警察は間違ってます。 サイモンさんが最後に目撃された時、ミッシェルさんと一緒だったから、って容疑がかけられたみたいですけど、私あの日、ミッシェルさんと別れて一人でいるサイモンさん、見かけましたし… それに、犯行現場は人形資料館でしょう? おかしいです。そもそも、ミッシェルさんがサイモンさんを襲うなんて、あるはずないのに。
[芙蓉から振られたのもミッシェルの話だった。サイモンのためにパンを買いに来ていたミッシェルのことを思い出し、どうしても興奮気味になるのを押さえられなかった。]
(115) 2011/01/16(Sun) 17時頃
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…すみません。ちょっと頭に血が上っちゃいました。
[まくし立ててから我に返り、申し訳なさそうに謝ると、お冷に口をつける。冷たい水が喉を通ると少し落ち着いた。 ふぅ、と息を吐いてグラスをテーブルに戻した時、店の奥からサイラスが出てくるのが見えた。]
―――あ。
[華月斎はどう反応するだろう。ちらりと横目で流し見てから。]
おはよ、サイラス。
(116) 2011/01/16(Sun) 17時半頃
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[いつも鷹揚な芙蓉が、怒っている。そのことが、逆に自分を冷静にさせた。]
掛け合って、聞いてもらえるでしょうか。 真犯人さえ捕まれば、容疑は晴れるんじゃないかなって、私は思ってるんですけど。
[犯人、と言葉にすると、自然思い浮かぶのはケイトの事で、自然、声は震えた。]
なんで、どうしてあんな事、するんでしょう。 本当に、なんで、なんで…
[何故という問いは、そのまま自分に跳ね返ってくる。]
危ないって、わかってたのに。 なんで私、ケイトを一人で帰したり、したの―――
[思わず漏れたのは、何度も繰り返した、何度自分を責めたって意味のない問いかけ。 その声は、珍しく仕事に励むサイラス>>118の耳にも届いただろうか。]
(120) 2011/01/16(Sun) 17時半頃
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ソフィアは、サイラスに力ない笑みを向け、「ちょっとね」と返事をした。
2011/01/16(Sun) 17時半頃
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[サイラスも、どこか疲れているように見えた。>>122 サイモンに、ケイトに、ミッシェル。立て続けに事件が起こって、それが自分とは無関係ではない人々なのだ。無理もない、と思う。 静かに問いかけられて、こくりと頷いた。]
ケイト、私に会いに店まで来てくれたの。 一緒に散歩して、広場でお昼食べた。
[会話の内容を今ここで言う事ははばかられた。華月斎には成り行きで話してしまったけれど、あまり人に言う事でもない。後でサイラスと二人で話さなければいけない、と思う。]
送っていくって、言ったんだけど。ケイト、大丈夫だ、って。 無理やりにでも、送らなきゃいけなかったんだ。
[今更言っても詮無い事だけれど。]
(123) 2011/01/16(Sun) 18時頃
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コネ…芙蓉さんが、警察に?
[思いがけない話>>124に、思わず大きな声を出してしまった。はっと口をつぐんで、それでも、自分の証言だけでは足りない、と言われるとしゅんと肩を落とす。 ケイトの事を尋ねられると、少し表情を和らげて。]
ケイトは、可愛くて、とってもいい子なんです! それに、とっても優しい…
[彼女から「優しいソフィア」と言われた事を思い出すと、少し瞳が潤んだ。]
ケイト、自分が人形な事、隠してなかったから。自分は危ないって、よく知っていたのに。 そんな時でも、自分の心配じゃなくて、人のことを心配しちゃうような…そんな子なんです。
(125) 2011/01/16(Sun) 18時頃
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…ありがと。
[サイラスからの気遣いの言葉>>127には、小さくそう返す。 自分を責める思いは消えないけれど、気遣われる事は素直に嬉しいと思う。]
サイラスも、元気出して?
[きっと自分も酷い顔色をしていて、その言葉に説得力はないのかもしれないけれど。舞台を見に行った時の楽しげな二人の様子を思い出すと、暗い顔をしたサイラスもまた、心を痛めているのだろうと思って。 力づけるように小さく笑んで、そう言った。]
(129) 2011/01/16(Sun) 18時頃
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警察の、お世話に。
[芙蓉の言葉>>128を思わず復唱する。気になったけれど、それは聞いてはいけない気がした。 表情を和らげて呟かれて、うん、うんと頷き返す。]
本当に…いい子なんです。
[思い出すのは、昨日の広場。 サイラスへの思いを、自分への感謝を、語ってくれたケイトの事。 人間だとか人形だとか関係なく、彼女の思いは本物で、だから彼女は、自分の大切な友人で。 涙がこぼれてしまわないように、俯いて強く目を瞑る。]
(130) 2011/01/16(Sun) 18時半頃
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そか、真っ青か。あはは。
[サイラスの笑み>>132に乾いた笑い声を立てる。サイラスも苦しそうだけれど、それでも表面上はいつもと変わらない軽口を聞くと、なんだか少し落ち着いた。]
パン屋の店主さんにも、言われちゃった。 そんな顔じゃレジに立たせられないから、今日は帰れって。 まだまだだね、私も。 サイラスは、ちゃんと仕事してるのに。
[珍しく褒める様な事を言ってしまったのは、やはり今の自分が弱気になっているからだろうか。らしくないな、と自分でも思って、照れ隠しのようにカフェオレを飲んだ。]
(135) 2011/01/16(Sun) 18時半頃
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[ぽんぽんと頭を撫でられて>>134、ますます強く目を瞑る。]
駄目です。今はまだ、泣いちゃ駄目なんです――― 泣くのって、体力使うから。まだそんなことに、体力使っちゃ、いけないんです。そんな場合じゃ、ないんです。 泣くのは、事件が解決して、全部終わってから。 それまで私は、泣いちゃいけないんです。
[泣いて事態が好転するなら、いくらでも泣くけれど。そんなことがあるはずもなく。であれば、今は、涙に逃げてはいけない。そう自分に言い聞かせて、唇を噛み締めた。]
(137) 2011/01/16(Sun) 18時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 18時半頃
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そうなんだ。 うん、でも、たまにはここのお料理もいただかないとね?
[持ち込みがないことを指摘される>>140と、小さく笑って。 現実味がない、という言葉には頷いた。]
それは、そうだね。私も、まだ頭のどこかが信じられない。 けど、それでも、現実として受け止めてるのは…ケイトから、覚悟の言葉を聞いてたから、なのかも。
[自分の身は危ういと、ケイトははっきり自覚していて。ケイト本人から、その事を聞かされていたから。だからなのかもしれない。 芙蓉に「強い」と言われるとゆるゆると首を振って。>>141]
強いっていうのは、私じゃなくて、ケイトみたいな子のことを言うんです。 私は、強くないです。一度泣いちゃったら、多分もう、ガタガタになっちゃうってわかってるから… だから、必死に踏みとどまってるだけなんです。
[泣き出しそうな顔のまま、それでも芙蓉に笑顔を向けてみせた。**]
(142) 2011/01/16(Sun) 19時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 19時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 20時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 21時頃
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[辛いな、とサイラスに言われて>>147、首を横に振った。自分の辛さなど、ケイトの苦しみに比べたらどうということもない。]
サイラスも、苦しそうに見える、よ。
[痛みを堪えるような笑顔で、サイラスにそう言って首を傾げてみせた。 自分でも無理をしているな、と思う。 けれど、そんな笑顔でも、芙蓉は十分だと言ってくれて。>>150]
芙蓉さん…?
[ちらりちらりとほのめかされる芙蓉の過去。この街へ来る以前の芙蓉の事は、何も知らない。けれど、その話は、今する話ではないだろう。 手を振って出て行く背中に声を掛けた。]
あの、芙蓉さん! その、ありがとうございました! 弱音じゃなくても…今度また、ゆっくりお話しましょう、ね? この事件が終わったら、きっと。
(157) 2011/01/16(Sun) 21時頃
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[華月斎も席を立つ。>>144]
華月斎さんも。 ありがとうございました。 また是非、パン屋にもいらしてください。今度こそお礼をしますから。
[いつもの満面の笑みとはいかないけれど、顔に笑みを浮かべて頭を下げた。華月斎の顔は、どこか、何かを思いつめているようにも見えて。 それは多分、自分は知らない、華月斎がサイラスを疑う根拠となっているものなのだろう。]
―――あの。 華月斎さんも、どうか、お気をつけて。 …それと。
[続く言葉はためらいがちに。]
せっかく遠くの国からこうやっていらしてくださったのに、こんなタイミングで、立て続けにこんな事件が起こって。 でも、この街は、いい街なんです。 この街の事、嫌いにならないでいて下さったら、嬉しいです。
[そう言って、もう一度頭を下げて、喫茶店を出て行く華月斎を見送った。]
(158) 2011/01/16(Sun) 21時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 21時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 21時半頃
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[賑やかだったテーブルが、また自分ひとりに戻った。カフェオレを飲みながら、いつになく真面目に働いているサイラスを、見るともなしに眺める。サイラスは、真面目に働いているのに、どこか心ここにあらずという風に見えた。]
それはそうか。 無理もない事だよね。
[そういう自分は職場から追い返されてここにいるのだから。]
…サイラス。 サイラスもさ、気をつけなくちゃ、駄目だよー?
[ぽつり。言葉が漏れる。 人の減った喫茶店内。その声はサイラスにもちゃんと届いただろう。]
(163) 2011/01/16(Sun) 21時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 22時頃
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だってさ、サイラスはさ、サイモンさんのところに出入りしてたんでしょう? 被害者になる可能性も、容疑者にされる可能性もあるんだよ?
[どう見てもサイモンを慕っていたミッシェルでさえ連行されたのだ。自分の考えすぎだとは思えない。]
十分気をつけて。なにかあったらちゃんと言いなよー?
[ケイトには、「力になってほしい」と言われた。けれど、具体的に、自分に何ができるのかさっぱりわからない。だから、そんな事しか言えなかった。]
(166) 2011/01/16(Sun) 22時頃
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ひどっ! また子ども扱いするー! 私だって働く女性なんだからっ! …その、今日はちょっと働いてないけど。
[後半の台詞はぼそぼそと、少し決まり悪そうに。]
そういう自信過剰が危ないんだから! 人がせっかく心配してるんだから、素直に心配されときなよねー!
[頬をむうっと膨らませて、ぷんすかと怒ってみせた。少し、わざとらしかったかもしれないけれど。 努めて、いつもどおりに見えるように振舞って。]
(170) 2011/01/16(Sun) 22時頃
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じゃあ70になっても80になっても「年下の女の子」ですかそうですか。
[売り言葉に買い言葉。じと目で言い返した。]
仕方ないじゃない。その…
[そこまで言って、考える。果たして「ケイトに頼まれた」と言っていいものか。サイラスの、ケイトへの気持ちなど、自分は知らない。その上ケイトは自分より年下なのだ。]
…フランスパン占いで、不吉な結果が出たんだから。
[迷ったあげく、意味不明な返事になった。背を向けて別のテーブルに向かう背中をじと目のまま見つめていると、思いがけない言葉がサイラスから漏れて、目を見開く。]
―――え?
[らしくない、弱々しい声に眉を寄せた。]
(174) 2011/01/16(Sun) 22時半頃
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[自分の言葉に、なにかサイラスを滅入らせるような要素はあっただろうか。考えたけれど、思い当たらない。自分はただ、彼の身を心配しただけだ。 内心首をひねっていると、ドアの開く音がする。]
―――あ。夕顔。 こんにちは。
[喫茶店の常連同士。彼女の顔は見知っていた。 サイラスに向けていた怪訝な表情は消して、小さく笑みを浮かべて挨拶した。]
(176) 2011/01/16(Sun) 22時半頃
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くっ、全く、口が減らないんだから…!
[ものすごくレベルの低い問答だと理解していても、引くに引けない。じと目でにらみ返していたが、フランスパンについて聞き返されると、ぐっと言葉に詰まった。 あれは馬鹿だった。ものすごく馬鹿馬鹿しかった。どうしてよりにもよって思いついた言い訳があれなのか。]
その。フランスパン占いの話し、こないだしたでしょ。あれ、次の日もやってみたの。私の名前でも、サイモンさんの名前でも折れなかったのに、サイラスの名前を言って振った途端ぼっきり折れたんだよ! おかげでフランスパン、また買い取りになったんだから! だから、その。なにか不吉な感じなの! 虫の知らせなの! …多分。
[後半は半ばやけくそだった。]
…それに、それにさ。 一応、サイラスみたいのでも、その、友達だって、思ってるしさ。 それに―――
[やっぱり黙ってはいられなかった。思い切って、言った。]
それに…サイラスのこと、心配してる人に、頼まれたから、さ。
[誰だとは、言えなかったけれど。]
(180) 2011/01/16(Sun) 23時頃
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[珍しく夕顔から話を振られた。>>179 いつもの自分なら喜ぶところなのだが、話題が話題で。 夕顔をしばらく見つめ、そっと目を伏せる。]
―――うん。 夕顔も、気をつけなくちゃ駄目だよ?
[そう言ってから、顔を上げて、少し明るい声を出す。]
聞いてよ、夕顔。サイラスにもさっきからそう言ってるのに、サイラスったら素直に人の厚意も受け取らないんだよー? 酷いよねー?
[そんな風に言って夕顔を味方につけようと。]
(184) 2011/01/16(Sun) 23時頃
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[やっぱり笑われた>>185。案の定笑われた。]
そ、そんなに笑うことないでしょー!
[膨れながらも、サイラスが笑ったことに少し安心する。 サイラスは落ち着いた後、珍しく素直にこちらの話を聞いてくれた。首を傾げられると、こちらも首を傾げ返してみせる。]
さあね? 自分で考えてみたらー? でも、私は約束しちゃったからね。だからサイラスの事、気にするよ? それはもうサイラスにはどうにもならないの! 仕方ないの! あきらめるんだねー。
[言わなかったのは、意地悪心が半分。サイラスが、自分で気づいてほしいと思う心が半分。]
(188) 2011/01/16(Sun) 23時頃
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[ソフィアは、味方を、手に入れた!>>189]
だよねだよね! 夕顔もそう思うよね!
[我が意を得たりとばかりに頷く。]
でも、夕顔も。お屋敷の中は安全かもしれないけど、こんな風に出歩いてる時は十分気をつけるんだよー? 夕顔、小さくて可愛いから、あっさり物陰とかに引きずり込まれたりしちゃいそうでなんだか心配だよ。
[自身の小柄は棚に上げてそんな風に心配した。]
(191) 2011/01/16(Sun) 23時半頃
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だ、だって。あんなにあっさり折れるなんて、やっぱりおかしいなと思って、確かめたくなっちゃったんだもん。 わ、笑うなー!
[弱々しい反論を試みる。しかし、最初の動機がそれでも、途中から少し悪乗りしていた事は否めなかった。 拗ねたような口調で、「もう聞かない」と言うサイラス>>192をじっと見つめた。]
そりゃあ、もう18にもなってますから? 私だって言う時は言うんですよーだ。
[返ってきたサイラスからの返答は、拗ねたような口調で。だけれど、浮かぶ表情は拗ねたそれではない。 軽口を叩きながら、サイラスの顔に浮かぶ、複雑な表情に少し目を細めた。]
(193) 2011/01/16(Sun) 23時半頃
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人間も、お人形もあんまり変わらないと思うけどなあ。 ケイトはまるっきり人間みたいだし、夕顔はお人形みたいに可愛いし。
[夕顔の内心など露知らず、自分は人間だから、と言う夕顔>>195を心配そうに見つめる。]
人間だからって、安心できないよ。 …この街は、そんな街じゃなかったと、思ってたんだけど。
[声音は少し寂しげに。けれど、サイラスに卑怯だ、と言われると>>196、すぐに声は明るく弾んだ。]
そりゃあ、私たちはか弱い女の子ですから? 二人がかりくらいでちょうどいいんですー。
[ねーっ?と夕顔に首を傾げてみせて。]
いつまでもいじられてばっかりのソフィアじゃないのですよ、サイラスくん。 いじり方にだって磨きをかけないと、私だって日々成長してるんですー。
[にやにやと笑いながらそんな風に言うけれど、さりげなく視線を外されれば、わずかに違和感を覚えた。]
(200) 2011/01/17(Mon) 00時頃
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ソフィアは、夕顔に、「お、面白いと思うくらいならいいんだよ。あんなに笑いとばさなければっ」と味方の確保に必死。
2011/01/17(Mon) 00時頃
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頑張っていじりの道を研鑽するんだね、サイラスくん。
[ふふん、と笑っていじけるサイラスを見やる。先程から感じている違和感。]
―――…
[ふと、口をつぐんでサイラスを見つめた。ああそうだ、と思う。 目が合わない。それが問題なのではない。 先程から、ずっと。サイラスの言動は、 ―――わざとらしい。]
(203) 2011/01/17(Mon) 00時頃
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