308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[>>2:#4外出を控えるようにと言われたからか 普段に比べれば、外の人通りは少なかったらしい。 公園には子供は全くいないし、 散歩やジョギングををしている人もいない。 住宅街にしては、寂しい光景だったそうだ。
それでも、大通りの方まで行けば話は変わる。 スーパーを覗けば、相変わらず混雑していて 棚の殆どは空っぽだったらしいし。
どこかの駅が封鎖になったのを聞きつけてだろう。 電車に乗れるうちに、都心から出来る限り離れようと そう思った人が殺到して、普段以上に混雑してたようだ。]
(0) 2020/10/23(Fri) 00時頃
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「駅と家の間にコンビニあるだろ? そこで、警官が何人かで、男を抑えつけてるのを見た。
近くに蹲ってる店員は、真っ赤になった腕押さえてて、 警官に捕まえられてる男の口元が血まみれでさ。 ……俺ももう、外は出ないから。 騒ぎが収まるまで家に一緒に居、……。」
[そこまでずっと話していた兄貴だったが、 急に。しっ、と。自分と僕の口をふさぐ。
庭に出られる窓の方から、ドン……ドン……!! と、何かが雨戸を叩く音がして。 やがて……気配は、遠ざかっていった。]
(1) 2020/10/23(Fri) 00時頃
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[僕と兄貴は顔を見合わせて、 互いに、ソファーに身体を預けて、大きく息を吐く。 外まで確認しにいく勇気は、無かった。
全身の力が抜けたまま、兄貴が僕に言う。]
「……そーだ、えーくん。 誕生日プレゼント、ありがとな。
あの絵を見てたおかげでさ。 コンビニの前で足が竦みそうになった後、 えーくんのとこに帰らなきゃってすぐ思って。 なんとか、逃げられたんだ。」
(2) 2020/10/23(Fri) 00時頃
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[まだ、世の中で何が起きているのか 信じきれない気持ちもあれば、 噛まれたらおしまいなんじゃないかと そんな恐怖もあったけれど。
今は、恐怖よりも何よりも。 外の何者かがどこかにいってくれて。 兄貴が、今日も無事で帰ってきてくれて。 本当によかったと……心の底から思うのだった。]**
(3) 2020/10/23(Fri) 00時頃
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[兄貴と、家に籠ると決めてから4日が経った。 外を歩き回る不穏な気配は日に日に増えていったけど 頑丈な雨戸は凹みこそすれ、壊れることは無かった。
食料だって、ゾンビ騒ぎが出始めたころに 兄貴が買ってきてくれたのが、まだ沢山残って居た。 元々、家に備蓄されていた冷凍食品や カップラーメンにも猶予があって。 このまま乗り切れるんじゃないかって……]
[そう、思っていたのに。]
(101) 2020/10/23(Fri) 22時頃
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[ ―――ッ!!! ]
(114) 2020/10/23(Fri) 22時半頃
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[それは、鼓膜が破れるんじゃないかというような、 ガラスが粉々に割れる音だった。
雨戸を降ろして、ガムテープで目張りをした窓達。 これで安心だと思ったのが、間違いだった。 二階の窓からは入ってこないと、 思い込んでいたのが駄目だったんだ。
二階にあるベランダには、 僕の部屋と、兄貴の部屋から出ることが出来る。 家のすぐ真横にある電柱に上った奴が、 ベランダに飛び移り、窓を割って来たらしい。]
(115) 2020/10/23(Fri) 22時半頃
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[音に飛び起きた僕は、目を疑った。]
[窓を割った際に刺さったのだろう。 頭や両腕から、血をだらだらと垂らしながら、
「 アー………ゥウウ、グォ……? 」
知性の欠片もない言葉を漏らし、 濁った瞳を此方にぐるりと向けた、そいつは。
隣の家に住んでいる、 僕達兄弟にいつも優しくしてくれていた、 兄貴より3つだけ年上の、若いお兄さんだった。]
[この騒動は、日常から遠い世界のように感じていて 身近の。普段から良く知っている人が。 "そう"なるなんて……思っていなかった。]
(116) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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ひっ……!!!
[かけ布団を巻き込み、ベッドから転げ落ちる。 一緒に落ちてきた枕を盾にしながら ずりずりと、部屋のドアの方まで後ずさりする間も お隣さん……ゾンビは、ゆっくりと近づいてきていた。]
……ほ、ら、 よく、見てくださ、 僕、縁、です。 ご近所 の、 先週も、出張のお土産、持ってきて、くれて、
[我ながら情けない、引き攣った声だった。 僕の声は、何も聞こえてないのだろうか。 ひょっとしたら、理解できないだけかもしれない。]
(117) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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ぅ、ああああっ!!! こ、こ、っち、……くん、な…っ!!
[持っていた枕を精いっぱいの力で投げたけど 僕の力じゃ、一瞬、怯ませる程度にしかならない。
会社帰りのままのような黒いスーツの下は 血で濡れたシャツを着たまんま、 ぼたぼたと、血混じりの涎を垂らしながら、 そいつの歩みは、止まらない。]
(118) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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[立ち上がってドアを開けたいのに、 身体が震えて、立つことすらできない。 恐怖で、歯がかちかちと鳴って。
(―――どうか、兄貴だけでも、)
『兄貴、はやく、家から逃げて』
メッセージを打って送ろうとした時だった。]
[ゾンビの後ろに、兄貴の姿が見えたんだ。]
(119) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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[ベランダから僕の部屋に来た兄貴は、 怒りの形相で金属のバットを振りかぶって、 力任せに、お隣さんの首のあたりに振りぬいた。]
『えーくんから……離れろおおお!!!』
[ぐしゃ、と、嫌な音がして、 ゾンビは部屋の隅へと吹っ飛んでいく。
兄貴は暫く呆然としたまま肩で息をしていたけど、 やがて、血まみれのバットを床に降ろすと、 僕を抱きしめて、よかった、よかったと、 何度も言ったんだ。
僕も、良かった、って言いながら 兄貴に抱き着いて……それで。]
(120) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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[あぁ、本当に。] [僕は、馬鹿だった。 安全なはずの二階から侵入されて 自分たちの甘さを思い知ったばかりだって言うのにさ。
兄貴の後ろで、ゆらりと立ち上がったそいつに、 すぐに気づくことができたのは、僕だけだったのに。]
(121) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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[―――全てが終わってしまってから、 どれだけの時間が経ったんだろう。 SNSを開いたのは、藁にも縋る思いだった。]
(122) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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[いつもなら、>>*22謎の猫Xの配信は絶対見ただろう。 でも、今は、動画の配信を見ている場合じゃなかった。 前に、彼に頼まれたアイコンは実はもう出来上がってて あげる機会を見計らっている状態だったけど。 今は―――そんな場合じゃ、ない。]
(*39) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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["対策を練りたい" ……そんな投稿が見えたのに対して。 前の返事のお礼をする事もせず。 震える指先で、打った。]
>>*6 ミドリ @fate824 噛まれてしまったら、どうすればいいんですか。
[いつも、人に返信するときに書くような 丁寧にと気を使って少し長めの長文とは、 全く様子が違う、投稿だった。]
(*40) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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ミドリ @fate824 噛まれたら、もう、助からないんでしょうか。 兄が、今さっき、目の前で……。 誰か……誰か。対策を知っていたら、教えてください。
[スマホの画面が、涙でぼやけて良く見えなかった。]
(*41) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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[僕は……何も、できなかった。
ゾンビが背後から兄貴に噛みついたときも、 兄貴がゾンビを引きはがして、 バットを拾って殴り殺すまで。 その場で力が抜けて動けなかった。
兄貴を助けなきゃ、って。 何度も何度も思っても、 腕にも足にも力が入らなかった。]
(123) 2020/10/23(Fri) 23時頃
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[僕に出来たことは、 兄貴がうめきながら肩を押さえてしゃがんだ時に やっと我に返って部屋から飛び出して。 兄貴の肩の傷の消毒をし、 全く巻き方の知識もないまま、 包帯をぐるぐると撒いたことぐらいだ。
でも、それが何だって言うんだ。 噛まれたら、もう、終わりなんだろう? 止血も、消毒も、意味なんて……]
(126) 2020/10/23(Fri) 23時半頃
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[何か情報がないか必死にSNSを見ていた僕へ 兄貴の声が降って来る。]
「……えーくん。」
[辛そうに額に汗を浮かばせ、眉を寄せていた兄貴が 僕を見て、微笑んだ。 泣きすぎて枯れた喉が、震える。]
う……、……兄貴、…… 僕のせいで、僕が、動けてれば、
兄貴じゃなくて、噛まれるなら、僕が……!
[自分が噛まれたのは、わかってるはずなんだ。 それなのに兄貴は、何もできなかった僕を叱ることも ゾンビになることを嘆くこともなく。
兄貴に縋りついて泣きじゃくる僕の背を撫でて、 酷く安心したような声で、言ったんだ。]
(130) 2020/10/23(Fri) 23時半頃
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「俺はさぁ……噛まれるのが えーくんじゃなくてよかったって思ってる。 俺ら、似たもん同士だな。」
[僕と兄貴は全く違うのに。 勉強も運動も出来て親にも期待されてる兄貴と ゾンビに立ち向かうこともできない、僕じゃ、 似ても似つかないっていうのに。
何故か兄貴は僕にずっと優しくて、 こんなときまでこんなこと言ってさ。]
何、言ってんだよ……馬鹿、兄貴…………
[兄貴は何故か笑ってたけど、 僕はもう、なんにも言うことができなくて。 暫く、ゾンビが倒れたまんまの部屋には、 僕のすすり泣く声だけが響いていた。]**
(131) 2020/10/23(Fri) 23時半頃
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[SNSは、誰も彼も、この大規模感染の話ばかりだった。 有益な情報は得られなかったけれど、
流れてきた>>*14東京の男性を探す投稿をシェアして 他の人の目にも留まるようにタイムラインに流す。 >>*33猫を探す投稿も、同じように。 自分のタイムラインに流した。
本当は、勇気づける声をかけられたら、よかった。 今の自分に誰かを勇気づけることなどできないし、 そもそも、そんな資格だって、ない。
(―――なにもできなくて、ごめんなさい。)
心の中で、誰に向けたものでもない謝罪を 何度も何度も繰り返し、懺悔のように呟きながら。 兄に声をかけられるまではひたすら、 拡散が必要そうな投稿をタイムラインに流し続けた。]**
(*45) 2020/10/23(Fri) 23時半頃
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