3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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― 北棟生徒会室 ―
――…、……。
[赤色が視界に入る。 残念ながら、まともに顔を見れなかった。]
……ああ、 …どうも。
[誤魔化すように資料の山に眼を向けて、 透きとおる指先で辿り、探す。]
…―― !
[ビー玉の色、に びくり、と反応する。 薄紫色の眼を、向けて]
……別に、…好きにしたらいいだろ。
[名簿を手に取った。]
(424) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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奏者 セシルは、名簿に書かれた名前を読み始める。「Kate」を探して――{1}>>#25
2010/03/01(Mon) 22時頃
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― 北棟生徒会室 ―
…、――
[瞬きひとつ。 じっと、ドナルドを見た。]
ぁ、…いや…べつに、なんでも、ない。
[ビー玉が転がってくる。 指先で硝子玉に触れると、高い澄んだ音がした。]
……。…綺麗な色だな。 …眼の色に 少し似てる
[ひび割れもしていない、綺麗な。 少し眼を伏せた。]
(431) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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……、 …ケイト・ブッシュ、 ?
[小さく呟く。 ドナルドも、同じ名を見つけたろうか。]
…そんな歌手が居たな。…、
[一応、メモをとることにした。]
(432) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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―生徒会室―
……――、… お前のみたいに、澄んでない。
[ビー玉について、眸伏せたまま謂う。 視線を宙に動かす。向かう先は、闇。]
……ケイト。
[睨むように見た。]
…は、…答えあわせ … 本当に“遊び” のつもり …か
[背にはしる、冷たいもの。 美術室の、ケイトの力の発現など知らず。 もうひとつ、名簿を手にする。――{1}>>#25]
(441) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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…… …
同姓同名多すぎだろう。
[文句を謂う。 ちらとドナルドに視線を向けてから、 ――またひとつ息をついて、辿り始めた。{2} >>#25]
(446) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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―生徒会室>>445― [ツッコミが聞こえて、 薄紫色の双眸を瞬かせた。]
…… ……
[身を乗り出し、ドナルドの手元の名簿を覗き込む。]
……、…KEI TO …なんの駄洒落だ。 …… ん?
[そうした拍子に、はらりと落ちた一枚の名簿。 とっさに押さえた鉱石の指が指し示したKの列]
…ケイト=グリフィズ……
(449) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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[――ドナルドの胸の内など知らず。 突如上がった声にびくりとして]
ドナルド? っ、どうし、――……、
……?!
[ケイトの声が、聞こえる。 セシルに姿は見えない。]
……ケイト=グリフィズ…… そうか、これが、お前か……。 [名簿の年月日を確認し、手の内に。]
(458) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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―生徒会室― [薄紫の双眸を向けて頷き ドナルドの隣、濃紺の視線を、追う。]
…――……、 …校長室に隠し金庫があるらしい。 この年代、…手がかりになるかもしれない。
[小さく囁くように耳打つ。 視線は、見えぬケイトを見つめたまま。]
(462) 2010/03/01(Mon) 23時頃
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― 生徒会室 ―
……名前だけじゃない? ……ケイト、…
[赤い眼の、幽霊の少女。 莫迦じゃないの。(莫迦じゃないか) 嫌いだ。(嫌いだ) ――多分 少しだけ似ている。]
……お前の存在 ……お前は、何処にいる? ……お前の…、“何”が、“ない”んだ。
[ドナルドの囁きには、是と頷き返し。 ――紺色が見える。 聞きたい事。知らないくせにといいながら なにも、なにも――自分は、何も]
(476) 2010/03/01(Mon) 23時頃
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―生徒会室―
――…、わからない
[――ピアノを 弾くのが 好きだった]
[――今は]
[わかりません]
[わからない]
……――…、
……だから、…探せ か
……迷子 …なのか
(480) 2010/03/01(Mon) 23時頃
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[生徒会室の扉が開く。 はっと視線を其方へ向けた。]
…キャロライナ、
[他に、誰かの姿があったろうか。]
(484) 2010/03/01(Mon) 23時頃
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―生徒会室―
…… ――すこし 俺に ……にてる
[>>487 ドナルドの言葉に、 薄紫に消えた闇を映しながら 小さく呟く。 その後だったろうか、扉が開いたのは。]
(491) 2010/03/01(Mon) 23時半頃
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――生徒会室>>498――
――……ぇ?
[眼を、丸くする。]
……何、謂ってる。……キャロライナ。 化け物なんて、…居ない……。
[ドナルドを見る。――彼女の眼に映るものを、知らない。]
ドナルドなら、此処に……
(503) 2010/03/01(Mon) 23時半頃
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―生徒会室―
……――嗚呼、
[手に抱えたままだったシャツを見る。 そういえば自分も血塗れのままか。]
――これ、
[差し出しながらも、 キャロライナの様子がおかしいのを、注視する。]
(514) 2010/03/01(Mon) 23時半頃
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……、
――なんだ?
(*115) 2010/03/01(Mon) 23時半頃
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―生徒会室>>516― ……――、キャロライナ?
――どういうことは、…お前だ
[表情が、険しくなる。]
……ケイト、 何をした…?
(524) 2010/03/02(Tue) 00時頃
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っ、 やめろ!!
[反射的に、庇うように飛び出した。>>529 モップの行方は、何処へか。]
(533) 2010/03/02(Tue) 00時頃
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……――ケイトが
また、 おかしなことを
――嗚呼、 …ケイト。 あいつの名前は …ケイト=グリフィズ…
ッ !!
[それは、キャロライナが現れた直後のこと。]
(*119) 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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―生徒会室―
――ッ、…!!
[突き飛ばされ、跳ね除けられた身体が 生徒会名簿の詰まれた机にぶつかる。]
っ、つ、…
[ばらばらと落ちてくる過去の蓄積。 動かない化石の時間と。 闇。影。]
……ばか、やめろ、…ちがう、 …、…――っ
[なにをやっているのだ、と 思う。けれども。]
(551) 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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…キャロライナの様子がおかしいんだ。気をつけろ。
…… 、…え、…今、そっちに、ケイトが…?
[思うは、去り際の――]
――…、…… …ケイトは
たぶん、迷子なんだ。
(*122) 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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−生徒会室へ−
っ、好きで…襲われてるわけじゃな…!
[続きがなんだか、 聞こえた気がする。>>555 机に腕を掛けた。 ざっくりと、名簿のうちの一枚が裂けている。 眼を見開いて自分の指先を見た。
透ける指先は、僅かに血痕を残し、 煌いていた。]
(561) 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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―生徒会室へ―
[眼を眇め、身体を起こす。 耳を劈くような悲鳴が、聞こえた>>567]
…、 ――…、はなれろ
離れろドナルド、逆効果だ…!
[腕を伸ばしかけて、指先を握りこむ。 嗚呼、――どうして、今になって。 薄紫が僅かに揺れた。]
(571) 2010/03/02(Tue) 01時頃
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― 生徒会室 ― [ドナルドが壁際に行くのを、見遣る。 僅かに身体から力を抜き、息を吐いた。]
キャロライナ、……此処から離れてろ。 フィリップ、…誰か、… 嗚呼、…ピッパ、…… 頼む、キャロライナを、
……落ち着くまで、どこかに。
[自分は手を伸ばせない。 ――触れれば傷つける手は伸ばせない。 ――そんな資格などありはしない。 ――どこかで誰かが嘲笑う。 ――嗚呼、お似合いだ。]
…… …っ うるさい、 …
[小さく、呟いた。]
(586) 2010/03/02(Tue) 01時頃
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奏者 セシルは、自分の二の腕に、爪を立てた。
2010/03/02(Tue) 01時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/02(Tue) 01時半頃
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−生徒会室−
……、…
[キャロライナを一度見下ろした後、 二の腕を握り締めたまま眼を逸らした。 フィリップの顔を見たときには、瞬きをしたがそれ以上は追求しない。距離を、とるやり方を、もう一度。
――いつも通りだ。]
そいつにはドナルドが化け物に見えてるんだろう。 ……今眼を覚ましたら、逆効果だ。 連れて行ってくれ。
ドナルドを運ぶより、よっぽど、楽だろう。
[ピッパのほうに視線を呉れて、そう言い放つ。]
……――だろうな。…下手にケイトを刺激するな。
(595) 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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……ああ。 …ケイトの本名は、ケイト=グリフィズと、謂ッ…
[不意に手首を掴まれて、びくりと半歩後ずさる。>>593]
… っ…、触るな。 切り裂かれたいのか。
[フィリップを睨む。二の腕には血が滲んだ。]
(596) 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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――、… 何
[怪訝そうに、眼を見開いたのが見えたろう。]
(*126) 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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−生徒会室−
[ピッパが答えるのに、 ちらとだけ視線を送る。>>597 手首を掴むフィリップが眼を軽く見開くのを、 怪訝そうに見た。]
――…、…怪我が増えて大丈夫なわけあるか
[もう半歩、離れて 何処かばつが悪そうに眉を寄席、手を離す。 眼は逸らしたままだった。]
(604) 2010/03/02(Tue) 02時頃
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……そうじゃない。
[――気を紛らわすため、とか。 ――それに痛みは丁度いい、と思っていた]
……、
…――ただの癖だ
[だめ、と謂う声には、困ったような、 きまり悪そうな気配が、あった。]
(*129) 2010/03/02(Tue) 02時頃
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−生徒会室−
…――。
ケイトは、「笑ってた」。
[名前を読み上げたとき、 わらうでなく、嗤うでなく、哂うでなく、 笑っていた。>>@53]
…聞いた。隠し金庫の話だろ。
[――そうして。制服のラインのこと、知っていることを、告げた。]
(607) 2010/03/02(Tue) 02時頃
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――……、
……、知ってる。
[そうして、一度ドナルドの方を見た。 伏せた眼は、複雑な色だった。]
…、何で今になって。
[今だからこそ、なのかもしれないが。 わからない、と呟いた。]
(*131) 2010/03/02(Tue) 02時頃
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