人狼議事


199 Halloween † rose

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視点:


【人】 猫の集会 クシャミ

─ 海の見える街 ─

[黒猫は、今日も窓辺で海を眺めていた。
 船が見えると、長い黒尾をゆらゆら揺らし、汽笛が響くと、尖った耳をぴくんと立てた。

 あの日から、黒猫はちょっと大きくなった。
 けれど変わらず、悪戯好きで甘えん坊で、猫のくせに中華菓子が大好きだった。]

 ……ミャ!

[そして、聞き慣れた足音が聞こえてくると、いつも一目散に扉の前まで迎えに出た。]

 ミャーオ、ミャーオ!

[ぱりぱりと、いつもズボンの裾を引っ掻いては、抱っこをねだる。]

(197) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[黒猫の背中には、ちょっとだけ、他より長い毛が生えていた。
 黒に混ざった黒が、なんとなく浮かび上がるのは、グレッグのもとで更に二十年近くが過ぎた頃。
 その頃には、先代「ミー」は、もうこの世にはいなかったろうか。]

 ミーャ。

[大切にされていた黒猫は、足腰こそ弱ったが、毛艶も爪も、とても綺麗なままだった。
 けれど、その背中の毛の一部に、ちらほらと白いものが混ざりはじめた。

 何かに似た白い毛は、年々、少しずつ増えていった。]

(198) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ 2X年目の春 ─

[窓から差し込む柔らかな日差しを浴びながら、黒猫は、いつものようにカボチャバケツの中で眠っていた。
 中に敷かれているタオルはもうボロボロだし、取っ手のリボンは色褪せている。
 錆びた鈴は、もう何年も前から音色を無くしていたけれど、それでもまだバケツに結ばれたままだった。]

 …………。

[いつの頃からだろう。
 黒猫が、日々の大半を眠って過ごすようになったのは。
 何か夢を見ているのか時折、耳や尻尾がぴくりと揺れた。

 そして。
 どんなに深く眠っていても、大好きな足音が近付いてくると、ゆらりと金色の瞳を開いた。
 もう、駆け寄って飛びつくほどの体力はないけれど。
 ゆっくりと歩み寄っては、ぱりぱりとズボンの裾に爪を立てた。]

(208) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 ミー…… ミャーォ……

[あたたかな腕の中で、喉を鳴らし、か細い鳴き声で甘える。
 背中に生えた白い毛は、随分と増えていた。
 それは、まるで………]

 …………ャー、ォ

[か細かった鳴き声は、徐々に、更に小さく。
 金色の瞳は、夢に誘われるかのように揺らめきはじめる。]


   ……ミー……  ァ……


[そして、瞼がゆっくりと落ちてゆき……]

(209) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ



  『 ありがとう、グレッグ。


 
     おれ、先にいって、待ってるよ *』

 

(210) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ 天の三叉路 ─

[そこは本来、ふたつの路しか存在しない場所。
 天国か地獄へ続く路がひとつ、現世へ続く路がひとつ。
 けれど目の前には、路がみっつ。
 それは、以前、魔の力に触れていたからだろうか。]

 遅いなグレッグ。
 おれ、待ちくたびれた。

[グレッグを出迎えたのは、あの日、初めて出逢った時の、悪戯好きな黒猫だった。
 言葉とは裏腹に、嬉しそうに笑ってその手を握る。]

 グレッグ、これからどうしようか。

[問いかけてはみるけれど、心はもう決まっていた。
 見つめた先は、グレッグと同じ方向。]

(247) nordwolf 2014/11/03(Mon) 01時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 うん。

 おれも、もう一度グレッグに会いたい。
 そしたらおれ、また、グレッグのこと好きになる。

[そのために、このやさしい温もりを忘れない為に。
 現世への路へ足を踏み入る瞬間、手を握る力を一際強めた。*]

(248) nordwolf 2014/11/03(Mon) 01時半頃

【赤】 猫の集会 クシャミ

 いっしょだ……グレッグ。

   ”ずっと”一緒にいよう、な……。


[向けた笑みには、小悪魔の片鱗が*]

(*18) nordwolf 2014/11/03(Mon) 02時半頃

【赤】 猫の集会 クシャミ

 ……───餌を、くれよ。


[巣くった闇が、もっと深くに根を張って、いつか深紅の魔華を咲かせるまで。

 グレッグの魂が、闇の眷属に相応しい、罪の色に染まるまで………*]

(*23) nordwolf 2014/11/03(Mon) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ XX年、ハロウィン ─

 おかーさんおかーさん、ぼく、かっこいい?

[母親に、黒い猫耳の付いたパーカーを拵えてもらった少年は、鏡の前で、嬉しそうにターンした。
 背中には、ちっちゃな蝙蝠の翼、そして黒い半ズボンには、ふっわふわの黒猫の尻尾もつけてある。]

 えーっと、とりっくちゃーとりー?

「Trick or Treatよ。
 オバケに襲われないように気をつけて行ってらっしゃいね」

 はーい!

(334) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[この街に引っ越してきたのは、ほんの2ヶ月前のこと。
 そして今年、4歳になった少年は遂にハロウィンデビューを果たした。]

 とりっくりー
    とりーと!

 ……あれ?

[なんか違うなと時折首を傾げながら、カボチャバケツを抱え、大通を目指す。]

 とりっく……えーっと

 ……あっ!

[行く先に見つけたのは、自分よりちょっと年上らしい少年の姿だった。
 沢山のお菓子に引かれるように、その子の方へ駆けて行き]

(335) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 とりーとおあとりーと!

 えーっと、おかしくれなりゃいたずらするぞ!

[まだ空っぽのバケツを掲げ、満面の笑みを向けた。]

(336) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 ちびねこじゃないよ! ぼくクシャミだよ!
 何それへんなかっこー!

>>342明らかにチビなのだが。
 それでもチビじゃないと反論したあと、両腕を広げた少年の姿が、何だかおかしくて笑い出した。]

 なーなー、おかしちょうだい!

[そう言って掲げたバケツの中に放り込まれたのは、蜥蜴の形のグミだった。
 グロテスクな、けれど初めて貰った菓子である。
 嬉しくて、目をキラキラさせて尻尾から摘み上げると、ゆらゆら揺らしてから早速口の中に放り込んだ。]

 むぐ……ん?

[提案に首を傾げる。
 そして、向けられた笑みを見つめ返し]

(346) nordwolf 2014/11/04(Tue) 01時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 うんっ!!

[黒猫は、少年に手を握られて走り出した。
 あたたかな手は、初めて握ったはずなのに、なんだかとってもドキドキした。
 これが恋だと気付くのは、まだまだずっと、先の話になるけれど]

 はろいんってたのしいなー!

[楽しい思い出は、変わらない。
 鐘の音は、いつかくる未来を暗示するかのように、軽やかに、明るく、街中に響き渡った**]

(347) nordwolf 2014/11/04(Tue) 01時頃

猫の集会 クシャミは、メモを貼った。

nordwolf 2014/11/04(Tue) 03時半頃


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