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―俺もそう思うわ。
[頭を掻きながら、激するわけでもなく、静かに笑う。
こうなったのは全て自分の所為。
因果応報とはこの事を言うのだろう。]
メモを貼った。
[ぐちゃぐちゃと、鬼が空っぽのカラダを咀嚼する音が聞こえる。
ふわと身を翻してその様を見やって、明らかな嫌悪を浮かべた。]
どっちに見える――ね。
[黒宵を一度見て、緩く首を傾げたのを真似するように首を傾げ、
また、噛み潰される自分のものだったカラダを見やった。]
人間でも鬼でもどっちでもいいし、いい気味だと思ってるけど――。
ど、どうせ鬼に食べられるなら、あなたの方がよかった、かも。
―す、少しは味わって食べてくれそう。
[また、くすりと笑って軽く肩を竦めた。
本当に鬼になってしまえば、ただ欲求のままになってしまうのかもしれないけど。]
[何かを咀嚼する音に気付けば、そちらを見て思わず顔を顰める。
どちらにも見える、と言われれば苦笑を浮かべ]
…見た目では分かんねぇんだよ。
外見に変化が生じない限りは。
[飢えを満たすように彼女の身体を喰らう明夜の様を見て、あぁ、これが鬼の姿か、と思った。
鬼が人を喰らうのを目にするのはこれが初めてだ。
―自分もああなっていたら、と思うと怖気が走る。]
あぁ、それでい…。
…はぁ…?
[いい気味と思って貰っていて構わない、そう応じようとして、続いた彼女の言葉にあんぐりと口を開ける。
暫し固まっていた後に、長くため息を吐いて。]
―あのな。
味わうとか、そんなんじゃないと思うぞ、あれは。
[きっと、只、欲を満たす為のものでしかない。
実際になった事のない自分には分からないが。]
あなたにはわからないでしょうね。
自分のカラダが食われてるのよ?
[ふわ、と黒宵に近寄って顔を覗きこむ。]
少しはおいしそうにしてくれなかったら、浮かばれないわ。
それも、あんなヤツに。
[明夜は顔見知りでもないし、最初から薄気味悪かった。
どうせなら存在を知っていた黒宵の方がまだましだった―とは、当然に思うこと。]
喰われるのだけは嫌だったのよ。
人と思えば腹も立つわ。
[鬼だとはわかっているけれど。
人と変わらぬ見た目なれば、やはり人にも見えて。
―諦めたようなため息を落とした。]
![]() | 【人】 三元道士 露蝶― 洗面所 ― (17) 2013/05/25(Sat) 21時半頃 |
![]() | 【人】 宝飾交易 黍炉
(19) 2013/05/25(Sat) 22時頃 |
…っ、それは…そうだけど。
[顔を覗き込まれれば、驚いたように思わず後ろに引いた。
目の前で身体を食われる気持ちは、自分には想像も出来ない。視線を落として詫びる。]
…わり…。
[明夜のあのノリは、正直自分の気持ちを軽くもしてくれたので何も言えない。
暫くしてため息が聞こえれば、そろそろと窺うように相手を見ながら]
何で明夜より俺のがいいわけ。
あんたと俺って面識あったっけ?
…似たような声、何処かで聞いたような気もするんだけど。
![]() | 【人】 三元道士 露蝶
(20) 2013/05/25(Sat) 22時頃 |
![]() | 【人】 三元道士 露蝶
(21) 2013/05/25(Sat) 22時頃 |
―そういう、正直なところがあるからじゃないの?
[何故黒宵の方が―。
それに、目を細めてそう返した。]
なんて、嘘よ。
声を聞いた通りだと思ったからかもしれない。
[首を傾げて、こちらを伺う黒宵を見返し、]
「―運んでもらいたいものがある。
ただし、こちらの指定どおりに動くのが条件だ。」
聞き覚え、ないかしら?
あれ、私なのだけど。
[いつかの依頼をした時の言葉を再現してみせた。
依頼時に名乗ったのは、窺鼠という情報屋としてのものだったが。]
![]() | 【人】 道案内 ノックス腹いっぱいとか、そういうんじゃないんだよね。 (22) 2013/05/25(Sat) 22時半頃 |
は…?
[目を細めて言われた言葉、すぐに嘘だと言われて軽く混乱する。
―そんなに分かりやすい性格をしているんだろうか、自分は。
けれど依頼の時の声を再現されれば、以前に情報屋を名乗る人物に依頼された案件を思い出し。]
…っ!あぁ、あの依頼か。
ん、でもあれって確か…。
[依頼の時に名乗られた名前が違う気がする。
そう、確か]
―あんたが「窺鼠」?
![]() | 【人】 道案内 ノックス[露蝶の問いには] (23) 2013/05/25(Sat) 23時頃 |
ええ。
私が窺鼠―だったの。
あのときは、指示どおりに動いてくれてありがとう。
[依頼の時は比較的上からの物言いだった。
おまけに、何時にどこへ行き、そこからどちらへ―と、
都度連絡をいれていたので印象はよくなかったかもしれない。]
―あ。
[肉を食む音ではなく、別の声が聞こえてきた。
見れば黍炉と露蝶が来ていて不安げな色を浮かべた。
鬼が2人を食らう姿を想像してしまったのだ。]
![]() | 【人】 宝飾交易 黍炉 何時までも満たされないんじゃ、お前を殺すしか止める方法は無さそうだな。 (24) 2013/05/25(Sat) 23時頃 |
![]() | 【人】 三元道士 露蝶[いつまでも満たされない感じ、と明夜は黍炉に言った。 (25) 2013/05/25(Sat) 23時頃 |
いや、まぁ仕事だし。
…はぁ、それでね…。
声の雰囲気が違うから分かんなかったわ。
[色々と指示をされて閉口したが、終わった事は気にしない主義だ。
という事は、名乗った時点で彼女は自分の事に気付いていたのか。もし知っていたら…、と考えるのは詮無い事。
何かに気付いた佩芳の視線を辿り、黍炉と露蝶の姿が目に入る。]
―来た、か。
[自分が死んで二対一。
どう見ても分が悪いが、あいつはどうするつもりなのだろう、と。
只、行く末を見守る。]
![]() | 【人】 道案内 ノックス殺してやればいいさ。 (26) 2013/05/25(Sat) 23時半頃 |
![]() | 【人】 三元道士 露蝶
(27) 2013/05/25(Sat) 23時半頃 |
――ふ。
[わからなかったと言うのに、目だけで笑った。
しかし、生きていた頃の話をするには、
近くの人間の方が気になって―。
仇を、とまでは行かないが。
この鬼を野放しにしてしまっては、さらに―
あの、惨い写真のような事件が起こってしまうだろうから。]
爆弾が少しは役に立ったらと思ったけど―。
鬼ってどうやったら死ぬのかしらね。
[仲間だったんでしょう?
黒宵を見上げて、首を傾げた。]
![]() | 【人】 宝飾交易 黍炉 ――っ! (28) 2013/05/25(Sat) 23時半頃 |
![]() | 【人】 三元道士 露蝶[――己の中の、何かがぶち切れた。] (29) 2013/05/25(Sat) 23時半頃 |
[笑う気配は感じていたが、目は三人の動きを追っていた。
明夜が自分を露蝶の憎む相手だと明かした事には瞠目した。
嫌がっていた奴もやがて殺すようになる、と言ったのは露蝶の恋人ではないのか。]
…さぁ。身体能力が上がるだけで、傷がすぐに癒えるわけじゃない。
…殺そうと思えば、殺せるんじゃねぇのか。
[首を傾げる相手に答えるのは、自分の推測。
明夜と交わしたのは殆ど、自分達が生き残る為にどう動くかといった話で。
研究者が薬品を地下の研究室から持ち出していたのなら、やはり多少丈夫なだけで普通に死ぬのではないかと。]
![]() | 【人】 道案内 ノックス[回し蹴りは不発に終わり、 (30) 2013/05/26(Sun) 00時頃 |
![]() | 【人】 宝飾交易 黍炉 ぐっ――っ (31) 2013/05/26(Sun) 00時頃 |
ふうん…殺せば、殺せるの。
それは、見た目が人間と変わらないから?
[見た目から鬼なったりしたら、不死になったりしないのかしら。
鬼を野放しにして欲しくないと思いながらも、そんなことを考えた。]
―――あぶな、い!
[回し蹴りを放つ鬼の動きに目を奪われる。
飛びのいた黍炉がナイフを突き出し、
それと同時に露蝶がナイフを構えて駆け寄っていく。
さて、鬼は―?]
やっぱり、アイツ嫌い。
[人間の攻撃をものともせず、怯む様子も見せない鬼。
それを見る視線は、やはり嫌悪を帯びていた。]
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