人狼議事


197 獣ノ國

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【人】 教え子 シメオン

――昼頃・→本屋前――

[ ――過ぎ行く景色を。見慣れた光景を。やがては緩んだ表情を取り戻しながらも視界へ流して、足を進めている。
目へ口へ縫い止められた軽薄さは、それでも昨日の、現状の目紛しいまでの“変化”に確かに波立ちを見せながら。
手に持つ薄い鞄に、課題の1、2科目程度は入っていただろうか。
単なる口実として上げたそれらの、それでも義理深く安否を訝しんだ>>2:273 相手の反応を思えば。――端末を幾度か確認して。]

 、……

[ 丁度本屋へ向かう路地を曲がらず――曲がりかけた頃だったろうか。
通知音を立てるそれ>>107 を開けば、画面に新着を表示させる。本屋の前、黒のコートにマフラー、キャスケット。単語じみた文章を小さく反芻しながら。
下文には>>1:44 出会ったころ交わした鳶色を過らせ、文面から滲むそれに僅かに目元を緩ませた。*]

(164) 2014/10/07(Tue) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン


 ――、…

[ やがて本屋の前に立つ、文面通りの相手の姿と>>106、目が合ったか。つばを上げたキャスケットの奥から覗く変わらない鳶色に、歩幅を伸ばし近づいて行く。
――店前に>>88 傘を借りた少女の姿があるのには気付かないまま。しかし陰干しにして室内に閉じ置いたままであれば、その時点返せることもなかったが。

互いに向き合って軽い挨拶に一間を留めれば、マフラーに覆われていないそこが問いを投げるのには小さく頷いて。
その視線が自らの襟元から地へと落ち着く>>107のには、首を傾げたままその線を追いかけている。


――2人で、と。先を示すように、友人へと手を伸ばしかけて。


“どうする”と己を呼び語尾を上げた相手が、キャスケットを外せばその頭には、

  黒く硬く伸びた――角、だろうか。

現実味が無い、とどこか遠くに思いながら。友人の顳かみ辺りから生えるそれに、小さく暗灰色を移ろがせる。]

(165) 2014/10/07(Tue) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン

   ――、…オズ?


[ 緩んだ思考は声を大きく上げて驚く事もなく。ただ目の前の光景へと、首を擡げた。
獣人、と幾度となく見聞きした単語が胸中に落ちては、
――だから、と以前受けた唐突な問いを思い返す。
口元を引き締め、眉は寄せたまま落とされた鳶色はただ交わることもない。ぴんと張った糸のような空気に、つられるようにこちらもただ微かな息を零した。
目の前の彼は、動かない。


     獣。


触るか見るか聞くか、――逃げるか。
革靴が地面に掠れれば、小さくざらついた音が鳴った。乾いたシャツの衣擦れが、互いの間に落ちる。]

(166) 2014/10/07(Tue) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン

 ……、オズ。…それ痛いの?

[ 引き締められた表情に、小さく軽く、視界は斜にしたままに声をかける。
向き合った距離を緩慢に詰めて、伸ばしかけていた腕をそっとその腕へと向けた。戸惑うようならただ静かに手を下ろし。それ、と角に目を向ければ、獣人だったんだねと、流石に掠れた声を漏らす。

――やがて暗灰色を鳶色へと落とせば、“獣人って単語、出来る?” と先の約束を軽口めいて付け足した。]

(167) 2014/10/07(Tue) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン

――回想・自宅――

[ ――“シメオンくんが”

その先も中途で相手の咽喉奥へと途絶えてしまえば、また改めて聞き返すこともなく。以前の語>>125に含まれた意味を辿れば、自惚れじみた思いが過った。小さく眉を顰めて薄笑いに息を零しては、

――他の誰かに独り占めされるぐらいなら、と腹の底深い部分が緩くぐらつくのには、声を殺す。


やがて胸を張る相手に笑い返しては。机上に皿を並べるその背を眺め、出来上がった暖かい食事を口に含む間も。
癖付いた笑みはそのままに、ただやわに滲む感覚は暗灰色に映しながら。*]

(168) 2014/10/07(Tue) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン


[ そうして、壁時計が深夜の入りを伝える。
小雨が窓硝子を打つ音を微かに聞きながら、ソファに座る相手を黙ったまま見つめていた。口元が、伏せられた睫が揺らぐ動きを擡げた視界に捉える。
――微かな瞬きを終えれば、その視線が絡んだ。小さく咽喉奥が鳴れば、声が鼓膜を叩く。]

 ……失望、――

[ 自分だけに、と告げられたのには僅かに体を硬くする。
失望、の言葉の真意は分からずとも、手のひらを微かに戦慄かせる姿を見やれば、思わず名前を呼びかけて。
――開いた襟元近くを縋り付くように掴まれれば、自然体が相手へと傾く。]

 …――恥ずかしい?

[ 胸元へと沈められる顔を見下ろせば、宥める様にその背へと手を回した。くぐもった声が“君が”と告げれば、シャツが強く握り込まれる。
――薄笑いも緩い口調を保つ余裕もないまま、回した手を静かにその頬へと動かし、耳元へと顔を寄せた。]

(169) 2014/10/07(Tue) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン

    好きだよ、先輩。…何があっても。俺だけは。

    だから、――俺には全部見せてよ。


[ ――背凭れへと相手の体にゆっくりと体重を掛けては、耳朶へ、首筋の横へと幾度か口を近付けた。
途中その顔が上を向いたなら、真っ直ぐに視線を絡めながら。今度は自分から深く唇を合わせ、自らのそれを口内に割り入らせる。

服の上からその腰元へと手を滑らせ、抵抗を見せるようなら静かに手を下し。
受け入れられたなら緩く撫ぜ、その先を求めただろう。]

(170) 2014/10/07(Tue) 23時半頃

メモを貼った。


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 00時頃


[そうして、淹れられた珈琲が無くなった頃。机の上に置いたままの携帯端末が震える音が、レコードの音へとジワリと混じる。
端末の画面を覗いたのなら、見慣れぬアドレスがひとつ。メールを開いてみればそこには、一昨日始めて話したあの小さな郵便屋の名前と…一通の文。]

…成る程、参ったな…手紙を入れておくべきだったか。

あぁ、すまない。同じ珈琲をもう一杯頂けるかな。

[書かれた文章には、困ったように肩を揺らし、浮かしかけた腰を戻して追加の珈琲を頼みながら。
何処か律儀な所がある彼女らしいと言えば、彼女らしいとも思うけれど。
このメールが来たと言う事は、あの家の時が止まった事は、知れてしまったのかもしれない。
自分が可愛がっていたあのサボテンとそのお友達も、彼女の手には渡ったのだろう。]

…届け物なら、もう届いているんだが…どうしようか。

[昇る湯を見ながらポツリとそんな一言を。困ったように呟かれたその声は、何故だか何処か楽しげなもので。
サボテンも、その友達も――そしてあの時計も。確かに彼女の言う通り、大切なものだが、それはどれも他でも無い彼女へと宛てたものだったのだけれど。]


[――そう、彼女は郵便屋。
宛名が無い荷物は、きっと届ける事は出来ないだろう。
そして宛名を書かなかったのは、自分の失態に他ならない。]

…君には。
礼を欠いてばかりだな…クラリス。

[彼女がくれた花の贈り物が、あの時の止まった時計へと贈られた事など、遠く離れた地に居る男には知る由もなく。
幾日経っても届く事の無いその花を見て、彼女が何を想うのか――それすらも知り得ないのは、それは酷く残酷な事かもしれないけれど。

初めて言葉を交わしたのは、あの最初の休みの日。向けられた反応が愉快で、ついからかってしまったあの日。
二度目は同じく玄関で。まさか菓子折りを持って詫びに来るとも思わずに、借りを作ったままにしてしまった。
――そうして最後に、宛名の無い贈り物。
結局、あの"優しい郵便屋"への礼は、最後まで…出来なかったのかもしれない。

…だけれど、きっと彼女は自分を見つける事は出来ないだろうから。
その間、あの時計はずっと彼女の手の中で時を刻むのだと思えば――それもそれで、悪くは無かった。]*


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 01時頃


メモを貼った。


【人】 教え子 シメオン


[ 擡げた視界に映る僅かな動揺>>204 には、ただ緩い姿勢は変えずに歩み寄る。声に出さず首が振られるのには、小さくそう、とだけ頷いた。“じゃあ何でそんな顔してるの?”とは心中の疑問に留めたまま。顳かみ付近から伸びる黒角と、鳶色を交互に見やりながら。]

 …ッ、……?

[ ――キャスケットが地面に音を立て、落ちる。

その間に伸ばした腕を掴まれるのには、寸暇呆気に取られながら。
取ったその手が震えていれば、咎める事も振り払う仕草も見せずただ従った。怯え切ったようなそれに、暗灰色は静かに、微かに――緩んでは。

――まるで獣に出会ったヒトみたいだな、と心中で喩えては、逆の立場になったような錯覚に陥る。
獣から見ればヒトは、皆同じ様に見えるんだろうかと揺れる思考のままに巡らせつつ。

……しゃがみ込むのには腕は取られたまま、友人を見下ろしていた。絡む鳶色は微かに揺らいでいたのだったか。
問いには応えず、ただ伏せられるそれを追う様に、自らもその場に腰を下ろす。*]

(205) 2014/10/08(Wed) 07時半頃

【人】 教え子 シメオン



 ……怖い。 俺が? ――どうして?


[ こわい、と。まるで幼い子供が告げるようなそれ>>204には、柔く斜にした視線を落とした。
交わした鳶色の奥と、合わせた掌を思い返すように脳裏に過らせつつ――問いかける口調はただ軽薄に。力なく握られた腕は、抵抗無いままにだらしなく垂れ下がったまま。やがて耳にした軽い声色には、黒い鹿角の生え際をただ一度見据える。
硬く伸びた、人のものではないそれ。人とは違うオズ。――獣の。]


 ……呼ぶよ。
 ねえオズ。――オズの目から、俺は何に見えるの?


[ ――掌は取られず、それでも逃げる事もなく。
落ちたキャスケットを空いた手で拾い上げ、砂埃を払いながら。その鳶色を掴もうと、顔を傾けては尋ねかけた。]

(206) 2014/10/08(Wed) 07時半頃

シメオンは、トレイルに話の続きを促した。

2014/10/08(Wed) 07時半頃


【人】 教え子 シメオン

――回想・自宅――

[ 背から手を離せば名を呼びかけられ、僅かに惜しむような瞳とかち合い、
――低く咽喉が鳴る。誘われるように頬に触れ、その耳元へと息の篭る声を流し込んだ。鴉色が自らの頬に触れかかれば、じり、と背筋に熱が走る。]

   ――、…俺もだよ。

[ 途切れかかって、それでもこちらに応える言葉>>194には暗灰色を細めて。
その声を更に求めるようにして、背凭れへと押し付ける力を強くする。
耳朶から首元へと擦るようなそれに微かな声が上がれば、抑えが効かなくなる感覚に口角を歪めた。
……やがて絡んだ視線に尚それが煽られれば、探る舌を深く咥内へ這わせる。相手のそれが絡むのに柔く応えつつ、途中漏れる息には、自身の芯へと熱が昇るのを感じながら。*]

   …ッ、は、……

[ 耳奥で鳴るのが相手の、または己の拍動なのかも分からないまま。
重なった手がシャツをたくし上げ、誘導するのに任せ、その中へと手を滑り込ませる。

――腰から上へ辿り撫ぜながら、付いていた膝をその両足の奥へと割り込ませた。スカートが自然ずり上がれば、露わになった大腿へ布地を擦り付ける。]

(207) 2014/10/08(Wed) 07時半頃

【人】 教え子 シメオン

   ――責任取るから、乗っていいよ。

[ 先輩がナルシストになっても、と口頭に乗せれば、首元へと>>195息が近づく。
まるで食事じみたその行為には、上がりかける声を抑えた。――鎖骨に歯を立てられるのにはびくりと体を震わせて、眇めた視線を熱い息ともに相手へ落とす。]

    …ッ…、先輩…―

[ 腰に回る手を感じながら、体ごと割り入り相手の膝裏へと手を掛けた。緩くそれを持ち上げながら、ソファへ横になるよう促す。
従ったのならそのまま再度シャツの中へ手を這わせて。もう片手の甲を何度か内股に滑らせ、その奥へと触れかかりつつ。
先ほどへ返す様に首元へ顔を近付け、白いそこに何度か吸い付いて跡を残しながら、弱い皮膚へ歯を立てる。]


    ――脱いで、


[ 顔を寄せたまま、熱に上擦った声色でシャツを示し告げては、また緩く口付けた。**]

(208) 2014/10/08(Wed) 07時半頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 08時頃


―自宅―

[郊外にある自宅に戻り、まず行った事。それはスーツの上着を脱ぎ、袖を捲り上げる事だった。
箒に雑巾にモップに。一通り買い揃えて来た掃除器具を手に持ち、気が遠くなる惨状から目を逸らさずに掃除を始める。
人を雇う、という選択肢は最初から男の中には無い。自宅に人を入れる事を、男はあまり好んで居なかった。
うず高く積まれた埃を払い、床を磨き。日が傾く頃には漸く、全ての部屋を掃除し終えただろうか。
そうして運ばれて来た家具を受け取り終えた時には、もう日はほとんど暮れかけてしまっていたけれど。]

………、歳かな。

[シャワーを浴び、身体に付いた埃を落とし。バスローブを羽織ったまま、ソファに身体を沈める。
そのまま数分、軽い微睡に身を任せてはいたけれど。新しく買ったヤカンの湯が沸いてきた音が聞こえたのなら、立ち上がり棚から珈琲の豆を取り出す。
昼間に行った喫茶店で買った豆だ。ミル等も、あの店で揃えさせて貰った。
未だ手に馴染まないそれでガリ、ガリリと豆を挽きながら、ふ、と。あの友人に借りた本の事が、頭に浮かんだ。]



……"外"に、誰か居たかな。

[異国の言語で綴られたその本を思い返し、男は豆へと湯を注ぎながら訝しむ。ここは最早、國の外なのだ。多少は読めはするものの、やはり訳が欲しくはあるもので。
――最悪、自分で訳すか。
興味のあるものに対しては、そんなものはさして苦にもならない。
男からの返信が来ぬ事を、きっとあの友人は訝しんでいる事だろうけれど――返信は、そこそこに豆だったものだし――今や、どうする事もなく。
まるで神隠しのように消えた自分を、彼は果たしてどう思うかと苦笑しながら、ソファに再び身を沈めながらこの地で初めて淹れた珈琲を味わう。]

――……む。

[――嗚呼、少しばかり温度が低かったらしい。新しい地で、新しい道具で。今迄通りとはいかないものということだろうか。
そうして溜息をひとつ。少々味気ないものになってしまったその液体に、男は小さく、肩を竦めた。]


【人】 教え子 シメオン

――回想・自宅――

[ こちらを窺うような視線>>238 を感じながらも、強い抵抗は見せなければ、ソファに押し倒す。
その中にまた柔い力で入り込めば、腰から胸元へ緩く線をなぞる様に辿った。しかしやはり釦が締められていれば、もどかしさに眉を顰める。
――内股の奥へ追うように掠らせた片手を掴まれれば、戸惑うそれには大人しく手を止めた。頭に血が昇る感覚を抑えつつ、けれど離されれば再度緩慢な所作で、今度は足先へと辿るように触れながら。*]

  ……見たいから。

[ 汚れるし、と緩い口付け混じりに息を落とす。“シャツだけで”と途切れたのには、脱ぐなら下も、と短く返した。太腿の内側へと滑らせていた手を僅かに持ち上げれば、スカートがやわに皺を作る。]

(251) 2014/10/08(Wed) 17時頃

【人】 教え子 シメオン


  ――、先輩。

[ シャツを肩から下ろしたところで、視界が塞がれる>>239のには動きを止めて。一瞬前見えた引き攣ったような笑みと、耳に届いた熱の篭った声には、芯から背筋へ欲が走った。

視覚が掌に奪われたまま、口元へ触れかかる湿った感触には体を震わせる。合わせたそこを何度か擦らせ、開いてはまた咥内へと舌を差し込んだ。暗い視界に確かめるように息を重ねては。
――サスペンダーを下し、シャツを脱がした手が胸元へ撫ぜ這う感覚に、詰めた息を零す。]

  ――ッ…ずるい、って。…そっちこそ、

[ 弄る手には、嘆息じみた声色で小さく反駁する。鋭敏になった感覚へのそれに脳芯まで溶けかかるのを、唇を噛み締めて堪えた。

――やがて片手を塞ぐ手を取れば、ソファの端へ縫い止める様に手頸を押さえつける。もう片手でインナーの端を掴めば、ずりと上へ引き上げかけながら。]

(252) 2014/10/08(Wed) 17時頃

【人】 教え子 シメオン



  見せて、先輩。


[ 全部、と。やや強引なそれを咎められても、思うまま顔を寄せては耳朶へと息を落とし込んだ。

――失望したりしないから、と以前の言葉を思い出し、声を重ねる。
間に割り入った体を、微かにその足の内側へ擦り付けるようにしながら、欲の篭った暗灰色を相手へと落とした。**]

(253) 2014/10/08(Wed) 17時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 17時半頃


【人】 教え子 シメオン

――午前・本屋前――

[僅かに俯くように彼が顎を引けば、一層鳶色はかかる前髪に陰を落とす。鹿角がこちらへ傾くのを、緩く視界の端に映しつつ。先端から根元までを追い、――自分には無いそれに、微かに目を細めて。

相手の胸中へ落ちた声>>254は聞く事もなければ、ただ落とされる問い(>>204)には問いを重ねた。
伏せられた鳶色から溢れるものを見れば、やはり目元が緩むのは堪え切れないまま*]

     ――、へえ。

[ “分からない”、と返されたのには緩い視界を更に、傾げた。覚えを含んだ目の前の友人に、見慣れない両角に。添えるようなそれを手向ければ、手頸を掴んだままのそこへ目を移す。

次いだ、途切れては矯正を繰り返す言葉には眉を寄せながら。
――腕に微かに力が篭ったのには、丁度手を放した相手には気付かれていただろうか。これ以上は、と冷めた声が遠くで嘯いては、蚕が首を擡げる。

下ろされるままになれば、それは友人の頬へと一度向けられ、――やがて静かに落ちかけて。]

(291) 2014/10/08(Wed) 22時半頃

【人】 教え子 シメオン


   ……――、なら、なってよ。友達。
    …友達って、何するのか知ってる? オズ。

[ 逃がされた鳶色を歪めた暗灰色で追いながら。汚れを払ったキャスケットを手渡せばそのまま、その手首を掴んだ。
“ともだち”と、殆ど拙いまでのその声色>>256に、今度は微かに、――薄く上げた口角を震わせながら。]

   ……今日は良いよ、課題。また“今度”で。

[ それでもすぐにいつもの軽薄さを取り戻して、マフラーに鼻先を埋めた友人へ再度、緩く暗灰色を傾けた。]

(292) 2014/10/08(Wed) 22時半頃

[日もすっかりと沈み、町の喧騒も遠く消えた頃。あのぬるい珈琲を渋々と楽しんだのなら、男は寝室へと向かう。
バスローブから着替え、部屋の小さな灯りを灯し。机の前の椅子に座り、ふう、と息を。
――本当なら、もう少し小さなベッドで良かったのだけれど。
近くに見える、大きなベッドに視線を移せば、小さく、小さく笑い。年甲斐も無く、彼が此処へと来るのを楽しみにしている自分に、少々呆れもするけれど。]

……明日か、明後日か…、来週…来月。

[もしかしたら十年、二十年後かもしれない、と。朝に届いたあの二通のメールをもう一度開きながら、そんな呟きをひとつ。
この文面を見る限り、そう遠くないうちに会えるのだと、ついつい期待はしてしまっているのは事実だけれど。
――嗚呼、一日千秋の思いとは、こう言う事を言うのか、と。浮かんだその考えに、男は部屋で一人、小さく吹き出した。]


……まさかこの歳で、そんな初々しい事を考えさせられるとはな。
俺に責任を取れと言うなら…取ってやるとも。
だが、君にも取って貰うぞ…ヨハン。

[画面に浮かんだその名を、慈しむように指でなぞり。呟いた"恨み言"は、彼には届きようも無いけれど。]


[――嗚呼、嗚呼。彼をもしも再び、この腕の中へと迎える事が出来たのならば。
そうしたら、今度こそ。嘘偽り無く、きっと離しはしないのに。
移ろう月のように、この気持ちは決して変わったりはしない。例え彼がここに来るのが十年の後だとしても、百年の後だとしても。
この生ある限りは、焦がれに焦がれながらも彼の姿を待ち続けてやろうと。]

――……我ながら、執念じみている。
だが、余りに来ないようなら…迎えに、行ってしまいそうで怖いよ。

[クツ、と一つ喉を鳴らし、キチリと響いた指からは細い糸がたらりと垂れて。
獲物が巣に掛かるのを待つではなく、待ちきれずに獲物を追い掛けて行くなどと、何とも《蜘蛛》らしくは無いとは思いつつも――それもまた悪くない、と。]

……綺麗な月だ。

[そんな想いを胸に密かに滲ませて、男は部屋の灯りを消す。
窓に見える仄かな月の姿にあの白を重ね、愛おしいあの姿を重ね。
"嗚呼今宵の月は何と美しいのだろう"、と。
――そんな事を、思いながら。]*


ー回想•昨晩、一時過ぎー


[気がついたら銀河鉄道に乗っていた。


(…気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした。ほんとうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座すわっていたのです。)



ベネットは窓の外を見た。ああほんとうにまるで銀河鉄道の夜みたいに、ジョバンニみたいに、青白く光る銀河の岸に、銀いろのすすきがもうまるでいちめんさらさら さらさらと波を立てていたので、ここは銀河鉄道だった。

銀河ステーションもカムパネルラも、黒曜石でできたりっぱな地図もないけれど、ここは銀河鉄道だった。


銀河鉄道だった。


銀河鉄道ーーー…?



[はた、とベネットはそこで思いとどまった。そうだ自分は、黒髪の少年と、銀色の少女とバイトの話をして、それから…………それから?

うんうんと思い出そうとしても、しろいもやがかかったようで思い出せない。目をつぶれば暗闇にちりばめられた緑や橙や青の光がじゃまをして、なんにもわからないのだった。

ああでも、容姿がほんとうに少女がカムパネルラで、少年がジョバンニのようだ。二人が来たから、もしかしたら二人の今生の幸いのために自分が代わりに連れ去られてしまつたのかもしれない。
なんて、馬鹿馬鹿しいけれど。

不思議と逃げ出したいとは思わなかった。ただただ、放置して来てしまった二人のことが心配だった。困惑しているだろう。嗚呼ヤニクとの約束も、こちらが破ってしまった。性格がよろしいとは言えない彼だから、怒っているかもしれない。本をどれでもひとつもっていっていいから赦してくれないだろうか。伝える機会もないけれど。


メモを貼った。


【人】 教え子 シメオン

――回想・自宅――

  ―― ……ッ

[ 手を外さないままでいれば、詰まる息のまま添えられた声>>281に、背筋が粟立つ。顔は寄せたまま、片手でインナーを首もとまで引き上げれば、露わになった胸に掌を這わせ、その先を緩く弄った。
……相手がスカートのチャックを下げれば、雨か汗か、湿り気を帯びた濃紺色をその足から引き抜く。
そうして抑えた手首に加わる力へ、静かにそこから手を離した。*]

  ッ、 ……先輩、

[ 下着を片足に掛けたままに、相手の下部が体を擦れば、自身と同じ熱さを持つそれに息を飲む。腰を揺らすさまに、ただ合わせるように緩く体を上下させながら。

――それでも自慰じみて動くそれには手を触れないまま、はだけさせた胸元へ顔を寄せる。
柔く芯のある先を口に含み、舌先で突き軽く歯を立てては、口先に挟み吸い付くのを繰り返しながら。]

(312) 2014/10/09(Thu) 00時頃

【人】 教え子 シメオン


  ――、……俺、も好きだよ。

[ 舌足らずに、息に紛れて聞こえた声>>282には、もとからねじの飛んだそこから理性すら失せかけるのを感じながら、ただ同じ言葉を重ねた。手を重ねられるのには任せたまま。掠れた懇願には暗灰色に熱を滲ませ、未だ擦り付けられるそれへと手を伸ばした。“それとも私が”と腿が体に触れるのには、緩く口角を上げては。
――自身も下半身の衣を下げれば、同じ様に屹立したそこへ、相手の手を取って添えさせる。]

  ……触って、先輩。

[ 余裕無く乾いた咽喉が、息混じりの声を落とす。
……改めて相手の硬いそれに手を移し、何度か掌でしごき上げながら。添えさせた手を離せば、相手の薄い腹から腰の付け根へと、促すように撫ぜ這わせた。**]

(313) 2014/10/09(Thu) 00時頃

汽車のなかに自分はひとりだ。

カムパネルラが姿を現さなければ、ジョバンニはずっと、ずうっと、白鳥の停車場にも、プリオシン海岸にもいけず、北十字も見られず、鳥を捕る人にも会えずにくらい銀河のなかを走り続けてゆかねばならないのかもしれなかった。]


ひとは誰もが、自分だけのカムパネルラを探している


[そう喩えたのは誰だっただろう。自分の暗闇を照らす唯一の光を、照らして手を伸ばしてくれる誰かを探している。

そのカムパネルラが、どこまでもゆこうと言った途端に消えてしまうのだ。銀河鉄道は、そうゆうことを表しているのであり、カムパネルラもまた、人間だったのだ。

賢治のカムパネルラは妹のトシだった。


カムパネルラーーー信仰を一つにするたったひとりのみちづれが消えてしまうそのことに、何度胸を打たれただろう。

黄玉(トパーズ)や青宝玉(サファイア)を散りばめたような賢治の世界が、窓の外に広がっている。



孤独の散乱する、綺麗な空だった。


けれども自分には、カムパネルラはいないのだ。
いつだって、いまだって。



このまま何処へゆくんだろう。


大声で泣いた。少しだけ笑った。

このまま何処かへゆくんだろう。



ことんことんと、振動音だけが響いていく。]


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 00時頃


シメオンは、錠(名前も知らない和装の男)はどんな本を書くのだろうと*

2014/10/09(Thu) 00時半頃


[月の光の差し込める薄闇の中、ぼんやりと月を眺めてどれ程の時間が経っただろう。
傍に置いた懐中時計の針を見たのなら、思いの外時間が過ぎていて――"とんだ時間泥棒だ"、と月に喩えたかの人へと捧げる恨み言を胸に。
そうして漸く、その月から目を離したのであれば。図ったように、携帯端末が音を立てて震えはしただろうか。]

……、土産か。
それは嬉しい。どんな時計を…贈ってくれる?

[そろそろ見慣れたその名とアドレスに、知らずのうちに顔を綻ばせ。返信の代わりにぽつりと言葉を零しながら、眉を寄せて目を伏せる。
――嗚呼、折角。今宵の月が、恋しさをほんの僅かにだけ慰めてくれたと言うのに。
このタイミングで送って来るとは…これじゃあ本当に、ひと時たりとも彼を浮かべぬ事など出来ないじゃあないか。]



………、あの時は、太陽が昇らなければ良いと思ったものだが。

[あの夢の一夜へと、想いを馳せて。あの時話したささやかな趣味の話を、彼が覚えてくれていた事に歓びを。
彼のくれるという時計は、果たして如何なるものなのだろう。年甲斐も無く踊る心を宥める気など、今はとてもありはしなくて。
全て置いて来たあの時計達も、また集め直さねばなるまい。そしてその最初の一つが…彼からの土産であるのなら。
それは何と、幸せな事だろう。]

……今は、太陽が昇るのが…何よりも、待ち遠しいよ。

[呟いた声に、最早皮肉も余裕もありはしない。只々その身を焦がす恋しさだけを滲ませて、最後にひとつ呟いた名は、月明かりの中へと溶けて行きはしただろうか。]*


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


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