296 ゴールイン・フライデー
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[暫く続けたタヴェルナ通いをパタリと止めた。
昼の世界の侵攻に怖れをなして戦略的撤退を決め込み、夜のしじまに引き籠る。胸に生い茂った焦燥と懊悩を掘削し、恋の蕾を寂しさで枯らした。 何の進展も望まず手入れを怠った割には育ち過ぎて辟易したが、この作業も初めてのことではない。幾度か枕を濡らし、精神不安に陥って自己嫌悪に至る。若い頃から何度も繰り返したことだ。 ほどほどに自己愛で補完したら、あとはつまらぬ男がひとり残る。 ――― そこまで戻れば、逃げ切ったと安堵できた。]
(48) momoten 2019/05/25(Sat) 02時頃
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今度はあまり近づき過ぎるのは止そう。 どうしても油断してしまう。
次はアイドルとか如何だ? うん、痛々しい。
[ひとつの恋が終われば自己反省会を開いて、次の生き甲斐を探す。己が欲しいのは人生の伴侶ではなく、無音の好意を突き刺す先だ。 同性愛者でなければ宗教に嵌っていたに違いない。]
(49) momoten 2019/05/25(Sat) 02時頃
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アイドルとはいかないまでも、容姿は整っている方が良いかな。 [己の見目は平凡で息子らは皆美形だから、コンプレックスも眼も肥える一方。 恋から恋へ移り変わるインターバルの間は、寂しいよりも可笑しい妄想に憑りつかれる。裁断機の調節やら革の縫い合わせやらと妄想遊びを並行させて靴を作るのだ。 若い頃はこの緩急の付け方が分からず、作る靴も頑丈なだけが取り柄だった。]
出来れば―――…、ゲイで。
[苦笑して零すのは願望。 昼の世界から異端者のレッテルを貼られるのは、少し休みたい。理想を重ねるなら、幸せそうなゲイが良い。石を投げるマジョリティさえ、ほぅと溜息をもらして見惚れてしまうような。]
(53) momoten 2019/05/25(Sat) 02時頃
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美青年のパートナーがいて……、 そして、私の靴を履いて、街の小さな教会で……、
[口にすれば口腔に切なさが拡がり、嚥下すれば甘かった。 妄想で感極まるのも久々だが、現実感がないからこそ捗ると言うもの。頭の中では白い礼装を身に纏う美青年が祝福されていた。 多分、自身の人生にゴールが存在するなら彼の足元だ。
気が付けば手は止まり、鼻の奥が痛んだ。 年を取ると涙腺が脆くなっていけない。
そんな世界はありえないのに、優しい昼の世界に憧れる。
己の誇りを纏い、自身の人生を肯定してほしい。 枯らしてきたすべての想いの果て、 成すべき仕事があったのだと。
―――― 己にしか、創れぬ幸福があるのだと。]
(56) momoten 2019/05/25(Sat) 02時頃
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[洟を啜って天井を仰ぐとドアベルが鳴る。
修理か、オーダーか。 どちらにせよ珍しいと掌底で鼻を押し、脚を踏み出した。
* まだ知らぬ、幸福な理想を目指して。 *]
(57) momoten 2019/05/25(Sat) 02時頃
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