88 吸血鬼の城 殲滅篇
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
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── 2階 小ホール付近 ──
[隻眼の男がクラリッサの可憐な姿に何を思ったか躊躇い、クラリッサも彼の名とおぼしき音を紡いで唇を動かす。
逆に金髪の剣士はためらいなく彼女に切っ先を向けた。 自然、ヒューの標的は金髪の青年へと絞られる。
「私は此処を離れたくない」とのクラリッサの言葉に、御意、と小さく呟き、踏み出した。]
(9) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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そこの修道士を城に残すがいい。 その者が傍らにあることが姫の潔白の証になるだろう。
──他の者は立ち去れ!
[声をかけたのは、背後からの攻撃は騎士の信念に背くゆえ。 言葉より早く気配に気づいた金の髪が振り向けば、即座に切っ先をクラリッサから外すべくヒノキの棒で突きかかる。 殺意はなくも、脅しではない。
荷を探るレオナルドやエリアスの動きにはまだ気づいていなかったが、助勢が巻き沿いをためらう距離までジェフとの間合いを詰めるべく、負傷した身体の動くかぎり素早く移動する。]
(20) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[円を描くような動きでジェフを誘い、クラリッサを背後に護る陣形とするのがヒューの狙いだった。 だが、逆にラルフがその流れを断つような位置に立ち、ドナルドの威嚇射撃も動きを阻む。 プロ同士のコンビネーション。
武器の貧弱さ、疲労の度合いからしても長くは支えきれないのは明白だった。]
くッ…!
(29) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[ラルフの刃がクラリッサに向けて煌めけば、とっさに身を投げかけるように跳んだ。]
──やめろッ!
[それによってジェフとラルフ、双方の刃を受けることになろうとも構わぬと。**]
(32) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 01時頃
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── 城主の部屋 ──
[魔法の眠りから目を覚ましたヒューは意匠の細やかな、だが華美ではない天蓋つきのベッドの上にいた。 清潔な寝具に片頬を埋めた俯せの姿勢から、ゆるりと瞼をもたげる。
通気口の修理だとかチェストの移動だとか、そんな男手の必要な時に数度、入ったことがあるだけだったが、ここが城主の──クラリッサの私室だということは思い出せた。]
な… に ?
(154) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[未婚の女主人の寝台である。 枕にほのかに亜麻色の髪の残り香を感じれば、混乱と羞恥が同時に押し寄せて、顔にカッと血がのぼった。
やむを得ぬ事情があろうと騎士たる者のすべきことではない。 不敬罪で自分を罰したいくらいだ。]
(155) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[痛みのない拳を強く握りしめた時、不意にこうなるに至った「事情」が脳裏に甦る。]
(157) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[クラリッサを魔物だと言って引っ立てて行こうとした男たち。 叩き付けられた欺瞞。強情。信仰。過去の憧憬。 張りつめていた空気が破れ、振り抜かれた刃。 炎。滴る血。黒い犬。 背に触れた陶磁の肌──
「私は大丈夫だから 少し休んでいてね」
そして身体を満たした優しい鈍麻。]
(158) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[どれほどの時間を自分は眠っていたのか。 乾いた血はそのままだけれど、傷は癒されている。 クラリッサが、自らの生命力を与えてくれたようにも感じられた。 あれから彼女の身はどうなったのか。 あの場にいた男たちが収穫もなしに帰ったとは思われない。]
姫 …っ!
[ヒノキの棒はどこかで失くしたらしいが、ベルトに差したナイフはまだそこにあった。 それだけ確認して、ヒューは部屋の北側にある唯一の扉に手を*伸ばす。*]
(159) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時頃
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[城主の部屋の扉を開けた瞬間、強い風が吹き抜けた気がした。 どこかで人の声がする。]
…姫 …、 どこにおられます…
[風の来る方向へ向かい導かれるように足を動かす。]
(236) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[ひとひらの風が耳元にからみ、優しい声を伝えた気がした。]
…姫?
(237) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[だが、改めて耳をすませば、漏れ聞こえるのは男たちの言葉だった。
「灰が一粒残らず散り散りになってしまったのが残念だな」 「取り敢えず、これで任務は済んだんだから」 「アヴァロン伯の遺品」 「討伐に成功したことはこの目で見届けさせていただきました」
あとは、血の匂い。]
(238) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[すべては遅きに失したのだと察して瞑目した。]
……申し訳 ございません。
[頭を抱えて床に膝をつく。 嗚咽にも似た呻きがこぼれた。]
(241) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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──…。
[そうしていたのはわずかな時間。 再び立ち上がったヒューは討伐隊に先んじて階下へと向かう。
門を閉ざし、"篭城" の支度をするために。]
(242) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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──誰一人として、生かしては帰さん。
(245) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[主を失った騎士は、いまや復讐者と化す。]
(246) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時半頃
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── 城の入り口前 ──
[外を見やれば、空気はひんやりと湿って空が暗かった。 昏く重い霧がしずしずと這い登ってくる。
尋常ならざる光景であったが、今のヒューを脅かすものではなかった。 城が、姫──おそらく魔法によって焼き尽くされて灰になったのだろう──を悼んで味方してくれているとすら思った。
滑車を操作して、落とし格子で出入り口を塞いでおく。 その重い音は城内にも響いたか。 滑車を動かすレバーを取り外して、窓から湖へと投げ捨てると、ヒューは黙ってその場を離れた。]
(259) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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ヒューは、ドナルドとクラリッサの会話を思い出す。
2012/04/29(Sun) 23時頃
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[階段にワイヤーを張り、戸棚を開ければナイフが落花するように細工する。 致命傷とならないまでも神経を苛つかせるいくつものトラップ。
毒を用いなかったのは、ヒューにその知識がなかったからに過ぎない。 今ならば、騙し討ちも厭いはいなかった。]
(263) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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── 看守部屋 ──
[元々は監獄塔の看守部屋であり、虜囚というものの居たためしがなかったクラリッサの治世には倉庫代わりになっていた東の塔の1階の小部屋に行き、ヒューは武装を整える。
王城に行くときに持っていったものはすべて失った。 ここにあるのは稽古用に使っていた革製の胸当てと篭手。予備の剣。 大広間から持ち出したナイフは、狩猟用のものに代えた。
それから、秘蔵のアイテム「竜の牙」をベルトポーチに装備する。 己の血を含ませて地に落とせば、スケルトンウォーリアーとして使役できるというもの。 痛みを感じず迫り来る骸骨兵の威圧感は、民兵なら悲鳴をあげて逃げ出すほどだ。 魔物討伐に長けた彼らにはそれほどの効果はないだろうが、手数は稼げよう。]
(282) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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── 大広間 ──
[殲滅戦をやり遂げることを神に祈りはしなかった。 ただ、大広間に戻れば、いつもクラリッサが座る席の前に膝をつき、黙礼する。]
……、
[彼女がそこにいないことの喪失感と静寂。
ここへ来てからの、いくつもの出来事が脳裏に甦る。 ボートをひっくり返してしまったこと、チェンバロを教わったこと、20歳の誕生日… その傍らにはいつもクラリッサの姿があった。
たおやかな声、優雅な立ち居振る舞い、芯のある心。
故郷を失った自分に、居所と生きる目的を与えてくれた人。]
(284) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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優しいあなたは復讐を望まないでしょう。 これがご恩に報いる手段と驕っているわけでもありません。
けれど、おれには他に道はない。
[立ち上がると、戦支度の仕上げに、細く裂いた白い布を額に巻く。 ヒューが生まれた地方に伝わる「弔い戦」の印。]
(286) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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──愛していました、クラリッサ。
(289) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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