88 吸血鬼の城 殲滅篇
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―― 地下聖堂>>92 ――
[記憶にある重力を再現するかのように レオナルドの指から零れた亜麻色はさらと肩に流れる]
――…まあ 八つ裂きだなんて、こわい事を
[驚いたように目を瞠り、女はわらう。 狂気が彩るその双眸を静かに見遣り]
そう、ね 貴方の言葉も心に留めておきましょう
[焦らすかのように確たる約は口にせず 彼の言葉を遠く聞きながら 纏う明るさを眩しがるようにふっと目を細め、消えた]
(102) helmut 2012/05/05(Sat) 13時半頃
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―― 大広間 ――
[暫し時を置き、エリアスと共に並んでいた遺体に目を遣る。 復活するその直前まで話していたレオナルドの器が在るを確認すれば 少しだけ考えるように首を傾げた後、彼の許へと歩み寄る]
私の血は――… 貴方の望みを叶えるに相応しくないかしら
[尋ねに似た響きをそと漏らし エリアスに血を与えた時と同じ箇所を傷付け レオナルドのくちびるを指先で開かせて その口腔へと赤い雫を流し込んでゆく]
物足りぬなら…… 彼の方に願ってみると良いでしょう ここから先は、貴方の心が望むままに
[血を分け与える行為を終えて 女は手指に残る血をぺろりと舐めとる*]
(103) helmut 2012/05/05(Sat) 13時半頃
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手伝い クラリッサは、メモを貼った。
helmut 2012/05/05(Sat) 13時半頃
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―― 大広間>>104 ――
[初めて血を与えたエリアスが目覚める気配に 女は安堵したように目許を和ませた。 ぼんやりとしていた眸が焦点結んでゆくを見詰める]
エリアス
[呼ぶ声に、名を呼び返し 頭を垂れる彼女の髪をそろと梳き撫でた]
――…ええ、勿論 あなたが傍に居てくれると嬉しいわ
[髪に触れた手をそのままエリアスの前に差し出し 顔を上げ立ち上がるよう促して]
主さまにも私の可愛い娘を紹介しなくては、ね
[微か弾むような音色で愛し子に笑いかける*]
(105) helmut 2012/05/05(Sat) 14時頃
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[吸血鬼と討伐隊。 立場の違ったあの頃は見られなかったエリアスの笑みが 今はこんなにも近くにある。 問うような響きにはたりと瞬き]
此処の城主、ヘクターさま 私の“親”にあたる方なの
[城主の名を彼女に告げて。 レオナルドの許へと歩んだのはその後の事*]
(107) helmut 2012/05/05(Sat) 14時半頃
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―― 地下聖堂>>112 ――
[甘美な誓いに酔いを覚え溺れ掛けるは 焦がれ続けた存在と交わす口接けゆえと知る。 主の言葉に魔法の効力がみえると安堵の吐息を零した]
痛みが少しでも和らいだなら良かった ヘクターさまに何かあればと思うと、怖くて……
[交わる視線。 主の紅の双眸に見惚れていれば 歩みの為の振動が腕の中にある女にも伝わり 己が未だ抱き上げられたままであることに気付く]
――…ッ、ヘクターさま…! 私、自分の足で歩けます、から…… もう、大丈夫ですから、……
[おろしてください、と頬を朱色に染めた女が 消え入りそうな声で囁き彼の肩口に顔を埋めた*]
(130) helmut 2012/05/05(Sat) 18時半頃
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[ヒューが騎士となる一年ほど前の事。 彼の姉であるリンダが侍女として傍に居た頃、 午後になると彼女と共にお茶を飲むのが日課となっていた。 テーブルを挟んだ対面に座るリンダを見詰める女が じっと彼女の眸を見詰める]
最近またきれいになった リンダ、若しかして、恋でもしたの?
[好奇心と期待に満ちた眼差しのまま、尋ねた。 彼女は一瞬きょとんとして それから頬を赤らめ慌てる様子を見せた]
図星ね ――…それでどんな人? ヒューにはもう言ったの?
[尋ねを重ねて彼女の答えを待つ。 彼女とこういった話をするのも楽しみの一つだった]
(151) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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「とっても楽しそうですね。 あまりからかわないで下さいよ」
[そんな前置きするリンダは何処か幸せそうで微笑ましい]
少しくらいいいじゃない それで――… ?
[女がヘクターとの思い出を語ると リンダもまた好奇に目を輝かせていたから お相子だと笑いながら先を促した]
「お城に出入りしている貿易商の方なんです。 あ、弟にはまだ、言い辛くって」
[彼女の語るその彼はとてもいい人のように感じた。 何より彼女の声や仕草から好きだという感情が滲んでいて それから時折、彼女の恋の相談に耳を傾けるようになった]
(152) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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[それから半年が過ぎた頃。 いつものお茶の席でリンダの様子がおかしいことに気付いた。 溜息の数が増え、思い悩んでいるようで 口を開き何か言いかけては言えぬまま視線そらしの繰り返し。 大事な話をしようとしているのが分かるから 女は彼女自身の心が決まるまで口を出す事はしなかった。 カップも空になりお開きという頃、リンダが重い口を開いた。
貿易商である彼が旅に出るということ。 その彼からついてきて欲しいと言われていること。 此処から離れたある村で妹に似た娘を見掛けたという噂。 行方知れずの妹を捜すためにも、共に行きたいと思っていること。
ぽつぽつと語る彼女の言葉を聞いて]
それがあなたのしたい事なら応援するけれど ――…寂しくなるわね
[溜息まじりに呟いて女は困ったように笑う]
(153) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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その事、ヒューには……?
[尋ねればリンダは首を横に振る]
「妹をみつけたら戻ります。 弟には余計な心配かけたくないから。 その時まで秘密にしてくれませんか」
[これまでいくら捜しても見つからなかった彼女らの妹。 漸く得た情報に期待も大きかったはず。 期待が大きい分、見つからなかった時の反動は計り知れない。 だから、彼女は自らのみで抱える事を選んだようだった]
ヒューはあなたと同じで優しいから あなたが居なくなったらきっと心配するわ 約束して、落ち着いたらヒューに無事を知らせる、と 約束してくれるなら、――…
[交わす約束。 お守り代わりであった髪飾りと対の首飾りを彼女に贈る]
(154) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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[翌日、侍女の一人が居なくなったと知らせを受ける。 クラリッサのお気に入りであった彼女。 後日、それは駆け落ちであったとそんな風に噂された**]
(155) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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[ヘクターが肩を竦めれば>>143 女はくすりと小さく笑み零した]
――…はい ずっと、お傍に居るとお約束しましたから 何があろうと、今度こそ 最期の一瞬までヘクターさまと運命を共に
[主が長く眠りにつくことになったあの時は 何も分からず守られるだけで果たせなかった事。 もし次があれば少しでも助けになりたいと思いを綴る]
(175) helmut 2012/05/06(Sun) 11時頃
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[女の訴えは聞き届けられず長い通路を抜ける間も 抱き上げられて距離は密となったまま。 おずおずと顔上げて主の紅を見詰める。 今はその優しさに甘える事にしたかコクンと一つ頷いた。 少しばかり過保護な気がするが 大事にされているようで、恥ずかしくも嬉しい]
夜の王にしてアヴァロン治める我が主・ヘクターさま おかえりなさいませ 御帰還を、ずっと、心待ちにしておりました
[物見塔で二度目の死を迎えた女は あの時言えなかった言葉を想いこめて囁いた**]
(176) helmut 2012/05/06(Sun) 11時頃
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[事を成し終えた女の耳に澄んだ音色>>182が微かに届く。 不思議と惹かれるベルの音に誘われるように北の塔へと向かった。 通り過ぎはしても使うことのなかった一階にある部屋の 半ば開かれた扉に手を掛ける。 誰の為の部屋かは知れぬが使い手の趣向が窺える品々の中 深紅を纏う騎士の姿が目に留まる]
ヒュー ?
[何処か趣違って見えるその横顔に呼びかける声]
(183) helmut 2012/05/06(Sun) 12時半頃
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[潤みを帯びる騎士の眼差し>>184と呼び声に胸が熱くなるを感じる。 家族を除けば、一番長い時間を共に過ごした存在で その関係を壊しがたく魔性であると告げられなかった相手。 正体を知って尚、変わらぬ忠節を捧げて呉れた騎士]
――…ごめんなさい 騎士であるあなたに何も言わず姿を消して
[ゆっくりと歩み寄り手の届くほどまで距離を縮める]
――…ありがとう ヒューが呼んで呉れたから還って来られた 私を呼び戻す為に多くの血を流した事も、知ってる
[膝をつき俯く騎士の前で女もまた冷たい床へと膝を折る]
(186) helmut 2012/05/06(Sun) 13時半頃
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[嗚咽堪える気配は微かな肩の震えから伝わるか。 女は両の手を騎士へと向けると 彼の頭をそのまま自らの胸へと引き寄せる動き]
我慢しては身体に毒よ 誰も見ていないから……
[せき止められた騎士の感情をそと撫でる*]
(187) helmut 2012/05/06(Sun) 13時半頃
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[溢れる騎士の涙を受け止めて 落ち着くまで赤い髪を柔く撫でた。 語られる一つ一つの言葉に耳を傾けていたが 騎士が退く気配に女は腕を解き、それを胸もとで重ねて]
――…全て私を想ってして呉れた事でしょう ? 貴方の手を血で染めてしまったのは私の弱さが招いた事 罪深きは、この私……
[祈るかのような姿勢で眸を伏せる]
私もまた貴方に逢えて嬉しい
[拳で拭われた涙の跡残る騎士の双眸に深紅を交え あいたかった、と小さな紡ぎ]
(192) helmut 2012/05/06(Sun) 15時頃
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――…変わらぬ忠節をありがとう 私の真を知って尚、変わらずにおもって呉れたこと感謝します
[秘めた心を汲むような騎士の言葉にふと目を細める]
闇を知るのは私一人だったけれど ヒューとリンダが傍に居て呉れたから 孤独感も寂しさも、癒された 貴方に護られていたのは確か――…
[自負は錯覚でないと伝える声は真摯 騎士の掌が添わされた胸へと視線落とし]
(194) helmut 2012/05/06(Sun) 15時頃
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叶うなら永久に我が騎士として傍にいて欲しい ヒュー、あなたを頼りにしています
[騎士の忠節に応えるように 儚さが滲む声に深く確かな響きをのせて 女はそろと立ち上がり、 白き手の甲を騎士へと差し伸べた*]
(195) helmut 2012/05/06(Sun) 15時頃
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[分け隔てられた騎士の心と身命。 胸に僅かな疼きを感じ女は柳眉を寄せた。 誓いが嬉しいと思うと同時に寂しさと切なさを感じる]
あなたの働き、期待しています
[形にならぬ思いは言葉にすることなく 騎士を前に女は主の役割を演じるように言葉を掛ける。 其の手に騎士の口接けを受けた女は微かな笑みを見せ 自らの手を引き寄せようとするが其れは騎士に阻まれる]
………、
[ヒューに繋ぎとめられた細い手首。 流れるような連なる指先がピク、と小さく跳ねた]
(219) helmut 2012/05/06(Sun) 17時頃
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お願い……?
[仰ぐヒューの眸見詰め続く言葉に耳を傾ける。 その内容に驚いたように女は二度三度瞬きを繰り返した。 彼の動きを追うように深紅の眸が仰ぐかたちとなる]
騎士であるあなたが望んで呉れるなら 我が血を、あなたに捧げます
[琥珀の双眸を見詰め答えると 女は肩に掛かる髪を後ろへと流して首を僅かに横に傾いだ。 白く頼りない首筋を騎士の眼下に晒し、瞼を閉じる*]
(220) helmut 2012/05/06(Sun) 17時頃
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[騎士が礼をすれば其処に留まる空気が流れる。 肌で其れを感じながら待つのだけれど動きの感じられぬ間があった。 呼気に混じる音に思わず伏せた睫が震える。 声を掛けようとくちびるが僅かに開かれるが 音を結ばぬまま閉じて、断りの声を聞いた。
顎へと触れる指に促されるまま顔を上げる。 傍からみれば口接けを待つ乙女の姿にも似るが 幸い周囲に人目は無く気付くものも無く。
騎士の髪が頬へと触れる。 くすぐったそうな吐息を漏らし ヒューの白き牙をその身に受け入れた]
(238) helmut 2012/05/06(Sun) 19時頃
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――…ン、
[チクと刺すような痛みは一瞬。 吸血という行為が齎す甘い痺れがその背に奔る。 女の手指が縋るように騎士の胸へと纏わるも 震えるくちびるがそれ以上の音奏でるを耐えるように結ばれた。
肌に感じるは信頼寄せる騎士の息遣い。 穿たれた牙が引き抜かれる気配に軽く喉を反らした。 女は絡めた手を下ろし蕩けかけた深紅の双眸を露にする。 彼が口にした血の量は僅かで 礼には及ばないと、ゆるゆる首を振ってみせた]
(239) helmut 2012/05/06(Sun) 19時頃
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貴方には沢山、貰っているから……
私の命をヒューが必要とするなら それは私にとって喜ばしいこと
[狂うことはないという騎士に頷きを返し]
我が騎士が飢えに悩まされることあらば 今日のように命の雫を貴方に捧げる
(240) helmut 2012/05/06(Sun) 19時頃
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[微笑む騎士の誓いに綻ぶような笑みを浮かべ]
――…ヒュー 貴方は私の自慢の騎士よ 貴方が私の騎士である事を 誇りに思います
[凛とした声を其処に響かせた*]
(241) helmut 2012/05/06(Sun) 19時頃
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[やっぱり、と続けられたヘクターの言葉>>229に 深紅の双眸がまあるく見開かれる。 本当に、と尋ねたくなる衝動を抑え]
若し、そのように…… 以前と違って映るのなら
ヘクターさまを想い待ち続けた時間が 私をそのように変えたのでしょう
[主の心の内を知らぬまま 晴れやかな笑みを彼へと向けた]
(247) helmut 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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ヘクターさま、――…我が君
[強き宣言と共に差し出された掌に 女は己の掌をそっと重ねてその眸を見上げる]
お預かりしていた“The Earl of Avallone”の称号を 今、あなたさまにお返し致します
“ My Lord ”
[主従であり父娘でありながら そのどれとも違う響きで呼び掛けた華は アヴァロンの領主の傍らで楚々と咲き誇る**]
(248) helmut 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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[女の身に生じた熱は 首筋に穿たれた跡が薄れゆくと同じ速度でひいてゆく。 其処に在る赤い雫だけが吸血という行為の名残。 女に傅き誓う騎士にゆると一つ頷いて]
――…私の、唯一の騎士・ヒュー 頼りにしています
[其の忠節に足る人物であろうと背筋を正した]
(282) helmut 2012/05/06(Sun) 23時頃
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[ヒューが差し出すは物見塔の屋上で失くした髪飾り。 騎士の両の手に触れ紅玉輝く飾りを受け取り]
大事な、祖母の形見の品なの 届けてくれてありがとう、ヒュー
――…嗚呼 ドナルドにもお礼を言わなきゃ、ね
[自らの最期は覚えているが気にする素振りはなく “血の兄弟”知らせる騎士に不思議そうに瞬いた]
私が不在の間に何があったか 茶会の席ででもゆっくり聞かせて頂戴
(283) helmut 2012/05/06(Sun) 23時頃
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[ヒューとドナルドが兄弟であるなら 本来ならば自分もまた同じ位置にあるはず。 けれど騎士と主というそれまでの関係を崩そうとは思わぬのか 其の点には言及せずにおく]
ドナルドに逢いにゆきましょうか 共に、在るならば、…… 新しき同胞に挨拶しなくては、ね
[騎士に立つよう促す仕草をみせ、彼のエスコートを待つ様子。 ふ、と思い出したように女は再び口を開き]
討伐隊にいたエリアスという娘を覚えていて? 彼女も此処で過ごすことになるから――… 仲良くしてくれると嬉しいわ
(284) helmut 2012/05/06(Sun) 23時頃
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[一日では語りつくせぬ事があった。 それは隣で女の手を引く騎士もまた同じだろう。 全てを知って尚、騎士として誓いを捧げてくれた彼に 秘密を抱えたままではいけないとも思う]
ヒュー 貴方に話したい事がたくさんあるの
[彼の姉の事もまた打ち明けよう。 一日で語りつくせずとも 私たちには他より長い長い時間があるのだから――**]
(298) helmut 2012/05/07(Mon) 00時頃
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