296 ゴールイン・フライデー
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[……後輩、のような存在に呼び出され、放置されて久しい別荘の中で、すごく……すごいグランドピアノと対面する。
辛抱強い子なんだねとオブラートに包んだ感想を言えば、すごくカビ臭くていっそ燃やしてあげた方がしあわせなピアノだねって言っていいんですよ!と後輩が。
……これからフリーランスでやっていくなら、常に穏やかな気持ちと表現の慎ましやかさを忘れない方がいいよと苦言はしたけども。
彼女は、佇まいに惚れたと言って、使命感と半分以上の趣味心でこのピアノを修復すると決めたのだ。 誰か一人でも見捨てないと決めたなら、そして若さで光輝く彼女の力なら……きっと息を吹き返すのだろう。 何年かかったって、根気強く手を入れ続ければいい。それが一番難しいけど、動機が「惚れた」なら仕方ないのだ。 きっと調律が終わったあとの音を聴けば、誰もひどい状態だったなんて信じないくらい、誰もが羨むくらい、魅力的な音を鳴らすのだろう。]
(8) icon 2019/05/24(Fri) 19時半頃
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[……音なんて、表層的な部分でしかない。でも、その表層的な美しさを保つための、苦労や複雑さを知っている。当たり前の一音が、考えられた丁寧な行程と、奇跡のもとに鳴り響くと知っている。 だからこそ、音の裏側に思いを馳せる。隠された何かを感じ取って、静かに……それが無事に続く音であるよう、祈る。
だからなおさら、メフィストワルツを始めとした複雑楽曲は勘弁してほしい。モーツァルトとかにしてほしい。 と、愚痴を言えば、タイムマシンを作ったら作曲家をはったおしにいきましょうねと笑われた。]
(9) icon 2019/05/24(Fri) 19時半頃
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[ついでにとベアラオホ摘みを手伝わされた。この山は穴場なんですよ!と弾む彼女の声。 シュパーゲルよりも短い期間しか楽しめない春の味は、ぴんとして緑に輝いていた。ペーストにしてスープにするもよし、パスタソースにするもよし。 ……俺は山師じゃないんだけど、と摘みながらぼやきはしたものの、収穫することについつい血湧くのは、この国の民族の習慣みたいなものだ。 ……根無し草なんかじゃない、俺はここに根差している。 大地を強くふみしめた。
とはいえ、自分では料理しないし……仕込みの時間を見計らって、女主人に連絡を。 だって、今日は金曜日だ。オープン前に届けたいです、と告げて電話を切った。]
(10) icon 2019/05/24(Fri) 19時半頃
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[この街の工房は後輩に貸し渡すし、他にも仕事の引き継ぎをいくつか。ずっと帰ってこなくてもいいですよ!なんて生意気な言葉には絶対帰ってくるからとムキになった。 そういえばローカルなラジオが面白くて、と彼女が言うので、最近は聞いてなかったけどと言いつつも同意した。 いちファンとしては、これからも長く活動してほしいところだけど、たまに危なっかしいので、打ち切られないといいなんて苦笑したりして。
"でも、人間あれくらい正直な方がいいと思いません?時に先輩は夜の営業でコンサートチューナー勝ち取ったんですかっ?あのピアニスト、ゲイだって噂ですもんね!"
"プロとしてはどうかと思うけど、きっといろいろあったんだろうね。……そうだ、懇意にしてるマダムの案件も引き継がないとな。若くて可愛い女の子に目がないんだ。……きっと「目覚め」させてくれるよ"
"いやです!!"
"新しい世界を知って少しはおしとやかになるといい"
"ごめんなさーい!!"
車を運転しながらの、いささか低俗な会話で、げらげら笑う後輩につられてこちらも忍び笑いがもれる。]
(11) icon 2019/05/24(Fri) 19時半頃
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[人間だって、ずっと平常にはいられない。もうこれ以上は音を鳴らせないと行き詰まって逃げ出すときもあるだろう。 そして、誰かが手をさしのべて、再び持ち直すことだって、いくらでもできる。
……自分はただのファンで、たまに同じ空気を共有するだけの間柄でしかないから、たとえ彼がくじけても、何もできることはないけれど。 この街に帰って来たときに、また快活な音が聞けるよう、楽しみにして、続くことを信じるばかりだった。]
(12) icon 2019/05/24(Fri) 19時半頃
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[金曜日のタヴェルナには、この街を発つまでにあと何回これるのだろうか。 いまさら名残惜しくて、寂しくなって、早く帰ってきたいと今から思いながら、一つ姿を探してる。
そうして彼を見つけたら、話しかける言葉は決めていた。]
(13) icon 2019/05/24(Fri) 19時半頃
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この間はありがとう。あなたがこの酒をおごってくれたと聞きました。
[手には二つのグラス。自分と相手の分で、カウボーイと言われるカクテルの、その意味は知らないが……。 アクアヴィテ……命の水を使ったその飲み物は、立ち上がれなくなったあの時の自分に活力を分けてくれた、そう、救いだしてくれたもので……。]
しばらく前に、怪我をされていただろう? 今は快方に向かっているかな、そうなら……今日は、祝い代わりに俺におごらせてください。
[そんな風に、レスキュー・ヒーローへ声をかけるのだ。]**
(14) icon 2019/05/24(Fri) 20時頃
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