197 獣ノ國
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― 回想:>>1:308より少し前 ―
[――ズー、ズーとコートのポケットを静かに震わす感触に、黒髪を揺らしながらそれを掴み出す。
緑のランプが点灯した通信機器の画面に、暫し目を凝らし。ようやっと、何となしに付けた鍵の解き方を思い出せば、たどたどしい指付きで通知の先を開く。]
…… ……来ちゃった。
[思わず零れた呟きは、じわりと薄っすらと湿った空気に溶ける。 自然と緩慢になる歩みの中、そう多くもない文面をじい、と見下ろして。何を告げた物かと、暫く書いては消しを繰り返した。]
(5) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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―――――――――――――― 宛先:シメオン>>1:329 ―――――――――――――― Re:迷子の友人へ 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 出会ったその日に言う位だから、余程酷いのだとばかり
なら、明日の朝にでも みすみす迷子にさせるのは忍びないから、迎えに行く 確実に行ける場所、教えて
どうでもいい話。もし獣に会ったら、シメオンはどうする? ――――――――――――――
(6) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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[余談を四行ほど削り、"どうでもいい話"と頭に足し。
完成した本文>>6を数度読み返してから、"送信"の文字に指を押し当て――――離す。 "どうでもいい話" を "そういえば"と書けばよかった、と後悔するは、送信済みと描かれた画面が表示された頃だったか。
そのまま画面が自然に消えるのを見送って。そこでようやく、思い出したかのように浅く息を吸い、長く長く吐き出した。]
(――丁度いい機会 って言うの? こういうの。 迷子常習犯ぐらい、"もしも"もどうにかなるだろうし――)
[互いに対しても、顔の見えない同類…仲間に対しても、一つの"例"に成り得るだろう、と。 会って間もない友人は、そこまで友人でもない…筈で。
そこまで思考を回して、自分が顔を顰めている事に気づく。 マフラーの上端を垂れ幕のように額に当て、深く息を落とし、低く静かに唸り、――笑った。]
(7) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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[はたり、瞬きが落ちる。]
(――素直)
[それは喉に引っかかる響き>>3だった。間を埋めるように、首を傾げるに似た曖昧な頷きを落とし。それを払拭するように喉を鳴らせば、"冗談"と言葉を続けて。]
それもそうだね。…鹿に世話焼く狼もいるけれど。
[赤ずきん、と呟きながら。柔い瞳を真意の読み辛い笑みへ、赤頭巾へと、順に向ける。
その後に投げた問いも、一瞬の間の後に続く答え>>4も、半ばどうでもよかった。相手が不思議そうに問いを投げた>>1:380時点で、少年の心中は概ね固まりきっていたのだから。
――さて。お喋りな狼の話は、どう綴り伝えようか。"そっか"と短い返事の合間にも、脳裏を文字が駆け巡り。見上げた鳶色に好奇が映り込んだ。]
(97) 2014/10/05(Sun) 16時半頃
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……なんだったかな。確かめたかった、のかも。
[マフラーに鼻先を埋め、カツと足踏みを一つ。飛び出した理由>>4、と小さく呟きながら、曖昧な心情に記憶を、言葉を、嵌めて行く。]
――…いつも通りなのか、そうでないのか。 …家の中で怯え待っている気分でも、なくなったし。
[そう、自分の背中を押した言葉があった。徐にコートのポケットの上から通信機器を撫で、蜘蛛に告げられた言葉を思い返す。]
後。そもそも、買い物しないと家に食糧が無い。
[道草で腹が膨れたらどんなにいいか。
葉野菜が食べたい、と溜息混じりにごちりつつ。ふと空を仰げば、"随分と話し込んだような…"と我に返ったような気持ちになり。ふう、と細い息を漏らした。]
(98) 2014/10/05(Sun) 16時半頃
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[――着信が来たのだろう。取りだされた機器を追うように、視線が昇り流れる。 失礼、と告げては機器を操作する相手>>84に、一拍遅れて頷くと、その手付きに素直に感心しつつ、用が済むのを見届ける。
…やがて、視線が帰って来るなり、告げられた問い>>85にはゆるゆると首を振り、肩を竦めた。]
…何かあれば、それを仲間に伝えるまでだよ。 まあ、赤ずきんを貰えれば、少しは気が楽になるかもね。 ――いないよ。飼われるなんて、想像がつかない。
[……受け入れて欲しい人は、いないような、いるような。 なんて小さく零れてしまった囁きには。思わず目を瞬かせ、泳がせる。狼の耳に、その声は届いてしまっただろうか。
…どちらにせよ。ここでその心情を深く考えようとは、まず思わないけれど。]
(99) 2014/10/05(Sun) 17時頃
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オスカーは、[抑えられた言葉>>93を耳にすれど、喉奥で静かに息を鳴らすに留めて。]
2014/10/05(Sun) 17時頃
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[――ふと我に返ってしまえば、掲げていた努めは静かに萎み。それに従って、鳶色に一時浮かんでいた好奇も沈んで行く。
残るは回した口から喉へ、胸へと落ちる薄っすらとした疲労感。
今までもそうだったのか>>110と問われれば、喉に言葉を詰まらせながら、"別に、"と淡々と切り返す。 そこまでも語る必要は、恐らく、ない。]
……知らないのは、皆同じだろうから。きっと。
[相手の紡ぐ「仲間」は、意味深な響きを纏っているような気がして。その解釈の正誤も、相手の真意も見えぬままに、反発を胸に潜めながら言葉を返す。
あぁ、だから外に出たのだろうか。 と、そこに理由を見出したのは、また少し後の事。]
(122) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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[携帯の有無については、一言肯定を返せば、連絡先が綴られたメモ>>110を手渡され。マフラーの裏で、自宅が知れているのに、少しだけ口を締めた。]
(…携帯あると、便箋使わなくなりそう)
[呟きを拾われてしまえば、返す言葉はないとマフラーに頬を埋め直し。尖りかける唇を抑えるように微動させた。
その合間に切り出された言葉>>111には、一寸の思考と共に言葉を纏める。あの童話は――]
……、――遠慮しておく。 道草をしすぎたら、間に合わなくなってしまうからね。
[――赤ずきんは、確か。お使いを真っ直ぐやらなかったから、狼に食べられる羽目になったのだ。 最後ぐらいは、と努め通りに愛想の込めた笑みを一つ浮かべる。]
花畑にも寄らず、真っ直ぐお使いをこなすよ。
[次に彼と出会うのは、赤ずきんに扮する時だろうか。 ひら、と小さく手を一振りすれば、相手の返事は待たずに、真っ直ぐ商店街の方へと足を進めて行っただろう。*]
(125) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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― 現在:本屋→商店街 ―
[鹿角を生やした少年(>>1:308)が本屋へと入ったのは、白い少女が既に立ち去った後>>117の事。
雨に降られる前に帰ろう。角に気を付けながら、店の奥へと足早に向かい、カウンターの前へ。 ――そこに店主の姿はあっただろうか。]
[店主らしき青年の姿を見止めれば、どこか恐る恐るバイト応募の旨を伝え、その詳細に耳を傾けたか。履歴書等が必要ならば、少し迷った末に承諾して。
もし、なければ応募の旨と連絡先を書いたメモを、カウンターの上に残して行っただろう。]
[そうして、カウベルを再び鳴らしながら本屋の外へと出れば。疲れたとばかりに、溜息染みた深呼吸を一つ。
そのまま近くの青果店に足を向ければ、向けられる視線に少しばかり縮こまりながらも、キャベツを一玉買って道へと戻る。
…買ったキャベツを見下ろし、悩む事数分。蹄が道を叩く音を響かせながら、商店街の裏道へと走り去って行った。*]
(141) 2014/10/05(Sun) 20時頃
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― 商店街 → 裏路地 ―
[――外葉の一枚だけなら、という出来心。唇から僅かに緑を食みださせながら、ゆっくりとそれを咀嚼し、口内へ、喉へと流し込んで行く。
どうにも、角が生えてから、殊更野菜が美味しくなった気がする。ごく、と喉を鳴らしつつ。知っている道から離れ過ぎない程度に裏路地を一つ、また一つと抜けて行く。]
…… ……、
[ぱた、ぱた、と頬を微かな雫が叩く。既に小雨がちらついていた。頬を守るようにマフラーをずらし上げて、ちらりと曇天を仰ぐ。]
(……明日は晴れますように)
そして、変わりない――。 睫に落ちた雫が膜を張りだせば、それを払うように首を振り。本降りになる前にと、地を蹴った。
やがて、足を進めた先に雨宿りの出来そうな屋根を見つけると。数拍の躊躇の末に、あまり広くないその空間へ身を寄せ、通信機器の画面を灯したのだったか。]
(155) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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オスカーは、ルーカスに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
オスカーは、ヤニクに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
オスカーは、シメオンに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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― 裏路地 ―
……ええと、
[文字が滲まないよう、手の水気を拭ってから。コートのポケットから新たな連絡先を二枚取り出すと、交互に見比べては感慨に浸った。
そして、漂う湿気が染みこむ前にと、せっせと慣れない文字盤を叩く。 ヤニクの手付き>>85をふと思い出せば、感嘆を込めながら息を吐いて、少しだけ指の進みを速めてみる。もっとも、ミスタイプの要因となって、余計に入力は遅れたのだが。]
…――何、書こう。
[とりあえず一通、と開いた画面。無題、と表示された欄がじとりとプレッシャーを放つ。
どうして題名なんてあるんだか、とごちても始まらず。悩みに悩んだ末、仕方なく本文に書こうとしていた文章を一つ打ち込んだ。]
(176) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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―――――――――――――― 宛先:亀吉さん ―――――――――――――― 雨、大丈夫? 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 傘、持ってなかった気がした
さっき聞きそびれたんだけど。もしかして吉さんも獣、だったり? それとも鹿角、珍しくなかった?
あと。アオギリさんって呼んだ方がいい? ――――――――――――――
(177) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[出来上がった文章を眺め、小さく唸る。 名刺>>1:385に刻まれた"鼬"の文字。それはただの偶然か、それとも。
同じ一文を何度か書き消しした後、結局、"獣?"の一文は消さずに、メール>>177を送信する。]
――…聞きたかったんだから、うん、
[打ち付ける雨音に溶ける声には、ほんの少し、期待が滲む。]
…… ……さむ…、
["便利屋"に頼めば、傘を運んできてくれるのだろうか。 足元に流れ来る雨水を見つめながら、一時悩んだ末、その案は――主に財布の事情から――却下される事となった。]
…………あ、
[天気予報が確か見れたような、と徐に再点灯した画面には通知が一つ。 途端に詰まり出す胸の重さを、ゆるゆると薄く開いた唇から吐き出しつつ。そこに詰められた文字を、目に映した。]
(178) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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― 裏路地 ―
[薄っすらと眉間に皺寄せながら、曇天によく似た鳶色はじわり、じわりと文面を読み進めていた。(>>178) ――故に、そこに和装の男が近づいて来ていた>>179事に、気づけなかった。]
……――…っ……!?
[思わず、高く引き攣った息を漏らしては、僅かに深まる影の先を仰ぐ。がつ、とその拍子に鹿角が壁を叩き、その衝撃に小さく呻いた。]
――――ッ、 …… …ええと……先、生? 確か、………… そう、大学の。
[課外授業ならぬ見学で、その講義を耳にしたような。 朧な記憶を引き出しつつ、相手の外見をじいっと見つめ、小さく息を落とす。人、と頭は認識した。]
……先生の行く場所まで、ついでに入れて下さい。
[強まりつつある雨音に耳を澄ませて。観念するような低い声と共に、軽く頭を下げた。
――先生とか久しぶりだ。そう思いながら、促されれば傘の中へ入り。自宅であるアパートの方向を、一応告げては、相手に合わせて足を進めたか。]
(183) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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― 回想:>>150の少し後、本屋 ―
[本降りになる前にと、カウベルを鳴らしながら滑り込んだ身体は、いつもより少しだけ機敏に動く。 棚と棚の間を目測しては、少しだけ身体を斜めにして。口元を覆うマフラーの上端を引きながら、何やら作業に勤しむ、店主らしき青年の元>>150へと。真っ直ぐ、足を進めた。]
――…こんにちは。
[そう静かに声をかければ、青年は顔を上げてくれただろうか。 剥き出しの鹿角に一瞬、意識を回して。それを受けて早まる鼓動に、胸を少し詰まらせながら、ゆっくりと口を開く。]
バイト募集の張り紙を見て、来たん …ですけど。
[言葉が、詰まる。一寸、喉で息を鳴らし――意を決して、口を開き直した。若干、声が震えた事には目を瞑る。]
…こういうモノでも、 ――雇って貰えますか?
[右手を鹿角へと這わし、僅かに首を左に傾げて角先持ち上げる。青年の反応は一体、どんなものだっただろうか。
あまり良い色でなければ、"すみません"と(注意深く)頭を下げながら告げて、その場を後にするつもりで。 ――それがもし、快さげな物だったら。そのまま、続くだろう話に耳を傾けようと、姿勢良くその場に留まっただろう。]
(224) 2014/10/06(Mon) 00時半頃
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― 路地裏 → 自宅アパート ―
…大丈夫、です。
[差し出された手拭い>>192に、はたと鳶色が瞬き。やはり覚えのあるような、無いような…そんな男の顔と、手拭いを交互に見比べ、遠慮がちに受け取る。
受け取ったものの、何から拭けば――と、一考。とりあえず、何かと物を引っかける、剥き出しの鹿角から順に水気を拭った。
その間、高校生かと問われれば、無言のままに頷く。 本当に、厳密に高校生か、というとその自信はないのだが。
互いが互いを観察する視線を交えて。男が笑えば、居た堪れなさを覚え、僅かに眉尻を下げた。
――これは本当に、日常なのだろうか。
そんな事を思えば、湿り下がったマフラーが途端に頼りなく感じられて、引き締めた唇を微かに噛みしめた。]
(233) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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[「案内してくれ」と言われれば>>195、知りもしない男の住居を思いつつ、首を外へと傾げ、男に角が当たらないようにしながら歩き出す。
コンビニエンスストアに入るとなれば、一瞬表情を強張らせて。それでも、後を追うように慣れない眩しさの中を進む。
棚から手に移る物をぼんやりと眺め、義務感に近い足取りで己より高い背に続く。保温器を指差されれば、いつの間にか乾いていた口を開閉させ、声を捻り出す。]
え、…――あ、あんまん? で。
[出た声は予想よりは、普通めな声色に聞こえた。その事に安心していれば、それが購入されるであろう事に気づいたのは、既に会計が済んだ後。
温かく小さなビニール袋は、差し出されるがままに受け取り。少し悩んだ末にカイロの封を切る。それが一番の"応え"になるのだろう、と自分に言い聞かせつつ。]
(234) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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[――カイロのじわりとした熱に、いつの間にか冷え切っていた薄赤い指先は、じわりと元の色を取り戻していった。
その合間に他愛ない話>>211を投げかけられれば、少しだけ表情を緩めて頷く。]
でも…火を通せば、そこそこ甘いと思います。
[――自分は生で充分甘いですけど。 そんな事を胸に浮かべれば、キャベツ…もとい葉野菜が、いつの間にか特別になっている事をぼんやりと自覚し。 込み上げる薄ら寒さを前に、まだ温かいカイロを固く握り締めるのだった。
……他愛ない話をどこか規則的な音の群れに挟み込むうちに、馴染みのアパート前に辿り着く。
そのまま深い謝罪と、どこかぎこちない感謝の言葉を連ねては、鹿角の当たらぬ範囲で一礼し、アパートの軒下へと走った。
やがて、ポケットに眠る、水気を含んだ手拭いの存在に気づいたのは、開いた我が家の扉に身を潜らせた後だったか。*]
(235) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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― →夕刻:自宅アパート ―
[被ろうと思っていたバスタオルを、仕方なしに首にかけつつ。ソファーに腰を沈めては、仄かな温かさを残すのみとなってしまった、あんまんを口にする。
柔らかな甘味と胡麻の風味が、鼻と喉を満たす中。眇めた瞳は右手に握られた携帯の画面を映していた。
増えた新着通知は、ひとまず横に。 そのまま放置される形となってしまっていた文面に目を通し、緩む頬と引き締まる喉の、何とも言えない感覚に目を伏せた。]
…… 、
[――ねえ、友達って何?
何一つ確かめられてもいない記憶の中に、答えは勿論ない。 仮に本人に問うた所で、その答えが得られるのか否かと言えば――分からない、と頭は保留する。]
(271) 2014/10/06(Mon) 11時半頃
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[気怠さがかかる首を机の引き出し、一段目へと向けて。そこで眠る書きかけの便箋に、想いを馳せた。 ――この突飛な話を、どこまで綴ればいいのだろう、と。
…もう一度、画面に光を灯す。 ゆっくりと読み進めれば、少しだけ、重く落ちていた唇が浮かび上がり。緩く、緩く、弧を描く。]
――…どうするんだろうね。その、立場だったら。
[――正確な思いは、もう分かる事はないのだろう。]
(272) 2014/10/06(Mon) 11時半頃
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―――――――――――――― 宛先:シメオン>>28 ―――――――――――――― Re:不可抗力です 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― …本当に最低限じゃないの、それ
本屋ね。分かった、ならそこの前で待ち合わせ で。ところでも何も、自分で言ってた気がするんだけど。違った? ……本当に迷った時は、先に連絡入れて
獣。獣人、でもいいけど 何でもって、結構度胸あるんだね。なめくじとか、俺は無理 でもそれ以外は、似てると思う 怖かったら逃げるし、興味があれば近づくし、好きなら居るし
ありがとう。それだけ ――――――――――――――
(273) 2014/10/06(Mon) 11時半頃
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[机に眠る便箋が使えないのを、少しだけ惜しく思った。
ぼんやりと一周だけ視線を巡らせて、送信を押す。ソファーに携帯を握る手を投げ出して、浅い息を吐いた。]
…… …… ……。
[言葉に滲ませた、その思いだけは。 獣も、人も、そう多くは変わらないのだろう。 少なくとも自分に限って言えばそうだ、と思っている。
だから、明後日の事は考えなくていいのだと。胸が囁いた。]
[…続きを、と画面を見遣る。新着通知を開けば、"鼬"の文字。 些かタイミングがずれてしまった一行目には苦笑し、続く分には丸くした目をはたりと瞬かせ、息を飲み、…首を傾げた。
何から、と小さく呟きながら。小さな唸りと共に文字が進む。]
(274) 2014/10/06(Mon) 12時頃
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―――――――――――――― 宛先:青桐 ―――――――――――――― Re:雨 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 大丈夫、今帰ってきた。ありがとう ちなみに便利屋は、メール依頼も受け付けてる?
本当? …じゃあ、もしかして獣人コミュニティの鎌鼬って青桐さん? 人違いならぬ、鼬違いだったらごめん
「青桐」って苗字か何か? そんな感じだったよね、和系の人の名前って まあ、そう呼ぶ事にする。青桐さん ――――――――――――――
(275) 2014/10/06(Mon) 12時頃
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[思えば、"鎌鼬"と"亀吉"には、それなりに共通点があったような気がした。例えば、そう。横文字が苦手とか。
――コミュニティはコミュニティ以外に、言い様があるのだろうか。…流石に、それぐらいは通じてくれる筈、と信じたい。
最後の文には、やはり首を傾げた。草履から今の今まで、何かあっただろうか。]
……どうして、俺?
[――懐かれた? …犬猫じゃあるまいし。 見つかりそうにない答えを探すのはすぐに諦めた。それよりも先に、出来れば早急に探すべき物が、目の前にあった。]
…ちゃんと、残ってるといいけど。
[少し埃被った、くたびれ、膨らんだ通学鞄。教科書の類も、細かなプリントの何枚かも、全てがここで眠っている。
もしかすれば、忘れてしまった先生の名前も――。 洗面所に、洗剤と共に置かれたままの手拭いを、胸に思い浮かべる。雨音が屋根を叩く日でも、アイロンをかければ乾くと予想を重ねながら。
送信のボタンを押しては、ソファーに携帯を軽く放り投げる。 難航する事態をぼんやりと想定しつつ、袖を捲っては、薄埃を落とす作業に取り掛かった。**]
(277) 2014/10/06(Mon) 12時頃
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……、…――懐かし…
[――化学資料集にはいつになっても心を奪われる。 そんな感想を浮かべては、床に座る背は丸くなり。めくりめくり、現を抜かしてしまうのだった。
――そんな事がありつつも、真面目に捜索していれば目当ての冊子は思いの外、すんなりと見つかった。 ふと、冊子から僅かに飛び出す白い角を引き出して見れば、短い感嘆が後に続く。]
――そう、レポート書いたんだったっけ。 ええと…イガラ――じゃない。……、ナントカ錠 …先生。
[――どうして振り仮名を振らなかったのか。 当時の自分を恨みつつ、放っていた携帯を手に取り。灯した画面には、早速「青桐」の文字があった。 そのまま本文に目を通せば、溜息の混ざった笑みが零れる。]
(風邪引きそうなのは、そっちでしょ)
[長らく丸めていた背を反らし、伸ばし。ん、と小さく気を入れ直す。そして、冊子と共にソファーに腰を沈めると、返事を打った。]
(377) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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―――――――――――――― 宛先:青桐>>283 ―――――――――――――― Re:風邪… 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― それは、こっちの台詞なんだけど。濡れ鼬サン
依頼の方。五十蔵 錠って言う、 大学で民俗学(の筈)を教えてる人の住所が知りたい (…便利屋、ってこういう頼みしていいの?)
メールで教えて貰えると、メモが省けて嬉しい 後、お代はどれくらい?
そう、黒鹿。結構近くにいたんだね、何だか変な感じ コミュニティに書くか、ちょっと迷わなくもない
…俺が呼んでいいの、それ。大切な人に、って。どうして? ――――――――――――――
(379) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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[――大切な、人。目を細めながら、小さく口にする。 そのまま何か聞き落としたか、見落としたか、一日と少しの記憶を探り――戸惑いを滲ませながら、呟く。]
…大切、ってどうして? 獣の、よしみ?
[そわりと身動ぎつつ、その言葉を文へと変える。 「大切」ともう一度口にすれば、胸に重い物が落ちて来た気がして、身体を丸め、横になり。そのまま、送信を押した。]
……獣だから、か。
[それが一番しっくり来る話だった。それ以外だったら、と考えると喉が引き締まり、胸が詰まった。
携帯を肘掛けの上に乗せ、ぼんやりと立ち上がる。 横になった拍子に落ちたバスタオルはそのままに、ふらりとした足取りの中、また伸びを一つして。]
(380) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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[――狼サンはもう帰ってきているのだろうか。 ふと、雨音の奥に耳を澄ませれば、いち、に、さん、と鳴り響くノックの音>>371。妙な偶然に、少し顔を綻ばせながら返事と共に僅かに扉を開く。
その先に片手を上げる青年の姿を見止めれば、会釈をして。抱えられた赤ずきんに視線を落とす。]
何せ、扮するモノ一つないから。
[差し出された赤ずきんに、一瞬眉を顰めるものの、差し出されるがままに受け取る。冷たいような、温いような、半端な温度が掌の熱を奪う。]
――雨が止むまで、赤ずきんは家の中かな。
[くるりと赤頭巾を丸めては、どこに干すか思案しつつ。どこかへ行く様相の相手のからかいには、]
良い子にしていたら、――ご褒美まで付いて来たよ。
[と微笑み返して。どこかへと向かおうとする背中には手を振って、その姿が夜に消えるのを見送った。
…やがて、扉にかけられた袋>>261に気づけば、不思議そうにそれを手に取る。 中を覗いては、そう重くもない紙の包みに首傾げつつ。添えられたカードに目を通しながら、部屋の奥へと戻るのだった。]
(381) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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