296 ゴールイン・フライデー
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[ 金曜日は休肝日――なんてこたぁない。 酒のアテの度を越した美食で腹を満たすだけ 酒足は普段より緩やかなだけだ。
オンエアーの合間の休憩中。 昨夜を思い出す。
香ばしい薫りと、酒気に帯びた愛しき空間。 ]
(17) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ スモーキーな風味とバルサミコ酢の絡み合いが 絶妙なハーモニーを生み出す鴨ロースト。 齧り付けば肉汁と旨みがじゅわりと舌を喜ばせ 咀嚼するほど口の中が幸せになれてしまう。
だが、このひと皿を肉だけで満足してしまうのは邪道だ メインディッシュの引き立て役である筈のシュパーゲルが 小麦色の焼き目を目立たせて俺も食えと誘っている。 ソースをひたひたにつけ回してから口に運べば 繊細な甘みがじゅわりと広がって涙腺が弱くなりそうだ
この皿は、主役がふたり居た――感動に喉を震わせる ]
(18) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ わかったわかった、 未だこれだけじゃないんだろう?お前のドレスは。 ちょいと待ってろ クチイワシのコラトゥーラを頼んでやるからな
シンプルに塩気を纏ったシュパーゲルは 果実酢とも兼ね合うが 酒飲みの血が騒ぎソース単品を頼む事にした。 とろりと垂らすだけで余熱も相まってか 醤油焼きを彷彿とさせる香りが鼻腔を擽る。 ハーブで下ごしらえしてある為か 魚醤特有の生臭さはちっとも感じさせない。
思わずにんまりだ。 こいつは、酒を飲ませたがる味だ。 6瓶目のメッシーナビールを易々と空にした。
そろそろワインに鞍替えをしようか ……いや待てよ、トマトのジェラートが気になる。 一度口直しにグラッパと氷菓と洒落こもうか… ]
(19) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ その時、あの客のテーブルに新たな料理が運ばれた。 キャサリンを呼び止めようと上げかけた掌は、 吸い込まれるようにテーブルに付く。
かぶりつく唇の動き、舐められたソース 忙しなく動く喉、――なんだかゾクゾクする。 ]
(20) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ 食事風景にエロスを感じるだとか、 スパイシーなジョークだと思っていた時期はあった。 それが正しいと、追いかける視線に篭る熱が物語る。
氷菓を頼むつもりだった心は打ち砕かれて あれ持ってきて、と同じメニューを頼んでしまう。 デザートの気分がすっかり攫われた。 名前も知らないあいつに。 ]
(21) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ 別に夜の蝶たちと違って商売じゃないから 無遠慮に話しかけにくい…なんてことは無い。 旨そうだな、どんな味だと問いかけることが たわいない世間話>>0:33が喉を絞り出そうとしても ひとつも出てこない理由は ――やっぱり ]
(22) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ ああ……、顔を覆いたくなる。
慌ててビールの代わりを注文し、 酔いのめぐりがいいのだと 鼻まで赤い顔を誤魔化す。
勘弁してくれ…、声を掛けるどころの騒ぎじゃない。 今までずっとストレートだと自己認識してたのに なんで野郎相手にどきまぎしなきゃならないんだ。 悪戯にテーブルの下を駆け抜けた猫の尾が 足元にすれただけで内心、飛び上がりそうだった。 ]
(23) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ 本番の30分前だと揺らされて毛布から這い出る。 タヴェルナがL.Oを迎えた後は、 朝までやっているパブで飲み直し 気がついたら路上で目を覚ます低落だったものだから ――― 今日も、二日酔いだった。
なぜかゴミ捨て場で死んだように眠っていたせいで 今日のシャツは少しばかり生ゴミ臭い。 シャワーを浴びれば遅刻、着替えたら遅刻だ。 何ひとつ身支度を気づかえないまま出勤してしまった。 なんか変なにおいしますよと 女ディレクターに鼻をつままれたが それも、まぁ、些細なことだ ]**
(24) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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モーニング行ってQP サタデースペシャルのお時間です! 今日もみなさんに元気な朝と愛をお届けします!
土曜の行ってQPはコイバナ大好きおじさんこと MCデリクソンがゲストを交えて進行していきまーす
今週のゲストは二人組ユニット、ベイビーシープさん!
[ ローカル局は売れっ子アイドルを呼べない。 キャンペーンガールに毛が生えた程度の知名度だ。 今日初めて知ったくらいだし。
まだ大学に通っている駆け出しの彼女たちは エネルギッシュで若さに満ち溢れている。 見るからに生意気そうだし世間知らずに鼻が尖ってるが 軌道に乗れば、道はひとつでは無いだろう。 羨ましくなんか、ないぞ。 ]
(47) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ 彼女らの繰り広げる話題は あっち行ってこっち行って脈略が無く 流行を追う内容が殆どを占めていて 雑誌付属のポーチが何処のデザイナーのものだとか 聞いてもいない事で盛り上がり、内輪談義。
嫌いなタイプだ。 酒が入ってたら、テンションが高かったら 気にもしないかもしれないが―― 二日酔いの翌日だからなのか余計にブルーになる。 進行無視してきゃっきゃきゃっきゃ始めるやりとりに 苛々が蓄積されて、知らずうちに拳を握っていた。 ]
(48) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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へえそうなんだあ、ミスコン上位なんてすごいじゃない? 二人とも顔ちいさいし足細くて目立つもんねえ。
えーっと、じゃあ次のレターね。 ラジオネーム郵便屋さんから 「おはようございますデリさん。 三年付き合っていた恋人と先週別れて傷心中の僕には バーで知り合ったばかりの女友達がいるのですが その子のことが気になっているんです。 別れて一週間で次の恋に踏み出すのは軽薄でしょうか ふとした時にその子が何をしてるか考えてしまって、 仕事が手付かずになることもあって…悩んでいます。」
(49) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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そっか、郵便屋さん――
[ いつものように共感コメントしようとして 先んじて口を開いたのはロングヘアの方。 「それは恋じゃない、恋だとおもってるだけ。 寂しさを埋めてくれる人が欲しいって感じ」 ボブヘアーの方が釣られて口を開く。 「心が乾いてる時に好きになるのは恋じゃないよね 満たされてる時に好き!ってなるのが本物の恋でしょ」 「男ってそういうとこあるよね、デリカシーない。 三年も付き合ってたのにすぐ忘れられる元カノさんも 相談乗っただけで惚れられる女友達さんも可哀想」 ]
(50) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ 抑えろ、抑えろ。 相手は若い女なんだから、狭い物差しで淘汰しようが 珍しいことでも無いだろ。
オンエア中だから、相手はゲストだから。 言い聞かせたのに、なにかが頭の中で弾けてしまった ]
……は? 人を好きになるのに不謹慎扱いって何。 いつ誰を好きになったって、そいつの自由だろ なんで悪者扱いされなきゃいけないの?
本物だとか偽物だとか、お前らに関係ないじゃん たかだか二十年ぽっちしか生きてないくせに 男の価値を語るほど、 お前らたいした恋してないだろ
(51) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ 包み隠さない本音は、放送事故だ。
――そこで、直ぐにマイクが切られ、 収録済のアナウンスに切り替わる。 持ち上げられることに慣れきっていた 女二人のヒステリーや 憮然とした口から飛び出る言葉の刃は FM電波に乗ることは無い。 ]
(52) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ 自分より若いディレクターに説教されて 今日という時間が過ぎていく リスナーを馬鹿にされた正義感からじゃない 褒められたことじゃないけど
想うことすら偽物だと無責任に言い切られて きっと、積み重なる恋情を否定された気になっていた。 ダメ中年の烙印を押された俺に 良い事なんてちっともない。 酒を浴びるほど飲んだって、現実逃避は続かない。 父親と娘くらいの年齢の女に腕を引かれて甘えられたって 浮つくどころか、ストレスさえ感じてしまう。 ]
(53) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ だから、 週末に居合わせるだけの素性を知らない相手の 食事風景に熱をあげるくらいしか、 枯れ切った心を潤すことはできない。 それの、何がいけない、いけなかった。
でも、そうだな。 これもたいした恋じゃないんだろう。
でもストレートだと言い聞かせて過去で 食ってきた女に持たなかった閊えや痛みは、 一時の気の迷いだと祓える軽傷どころか――― ]
(54) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ 深く深く、心の中で根を生やして 記憶の中のあいつの姿を無意識に思い浮かべてる ああ……駄目かも。 ]
(55) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ 説教から解放されて帰宅途中。 クールタイムに頭を抱えながら、空を見る。 真っ赤なトマトをつぶしたような色の空に ジェラートを食いっぱぐれた後悔が押し寄せる。
来週は、あいつも頼んでくれないだろうか。 酸味がきいてて何処か青臭い――恋味ジェラートを。 きっと、切なさも緩和されるだろうに 数あるデザートは目移りを誘う。 叶ってくれと願うほど、大それた夢でもない。 涙腺が緩むのは歳だからだ。 理由をつけられるのに、祈るのをやめられない。
星も出ていないのに――…ばかなこと ]**
(56) 2019/05/18(Sat) 09時半頃
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[ 〜♪〜〜♪ ]
明日からは嬉しい週末! 仕事を終えた貴方もこれから仕事に行く貴方も 今日を乗り越えて張り切っていきまっしょう!
ではではっ、また明日!
[ 降板とならなかったのは、いくつか理由がある。 流れ流れて下落の一路を辿る男が哀れまれたのと ゲストに対する苦情の方がMCより多かった。 翌日と翌々日の放送までは殊勝な態度を心がけたが 数日の経過を経て音沙汰も冷めいつもの調子に戻り 待ちに待った金曜日最後の収録であることから 伸びやかな声でこの日最後の放送は幕を下ろす。
リスナーのリクエスト曲である ゴールイン・フライデーと共に収録を締めくくり 女ディレクターにも笑顔を向けて退散しかけたが ]
(94) 2019/05/19(Sun) 03時頃
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えっ……
[ 「デリクソンさん、金曜日はすごい元気ですよね。 土曜日はため息ばっかりついてるのに。」 別れ際不意に向けられた指摘に なにを装うことも無いのに挙動不審になる。 ]
そう…?そうかあ? 週末――だから?
[ 土日も天気予報や渋滞情報の繋ぎとなる 持ち番はあるから週末イコール休みではない。 仕事のある週末はそんなに嬉しいものかと 首を傾げられてしまった。 ]
ヨーコちゃん俺のことよく見てるねえ。 やっぱり俺に気があるんじゃ……
[ 話題をすり替えて、否定の声を背に受けながら 早足で店までの道を行けば ――先週仲良くしたゴミ捨て場に出て。 ]
(95) 2019/05/19(Sun) 03時頃
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[ 出会ってしまった、そいつに。 ]
(96) 2019/05/19(Sun) 03時頃
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[ 猫といえば、目的地がタヴェルナである事から 餌の気配に敏感な看板猫であったが>>1 シュパーゲルの箱から顔を出したのは 単色の毛色を持つやんちゃそうな子猫だった
おそるおそると歩み寄れば、首輪の跡がある ]
……猫。
[ 収集車が訪れるような時分ではない。 でも、こんな場所を寝床にしていたらと顔を顰めた。 先週ここを塒にした男が言えた心配じゃないが
いや、首輪の跡があるということは野良ではなく 最後の収集以降に、此処に捨てられたのだろう
自己評価を正確にするなら、男は慈善家ではない むしろ自分に甘く自分にだらしない。 昔の話をするなら報道になった夫も子供もいる女優に 侘びのひとつすら入れずに着信拒否したくらい ]
(97) 2019/05/19(Sun) 03時半頃
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くそぉ……お前なんでそんな色してるんだ…。
[ 見て見ぬふりか、もっと拾われやすそうな場所に ダンボールごと移すくらいしかしないだろう。
ただ、その猫の毛色と瞳の色が。 あの客に、似ていて―――
無心で猫詰めダンボールを掬い上げてしまった。 軽い重量感と甘く鳴く声を聞いたら もう、戻すことも。 場所を移動させることも 選べない選択肢になってしまった。 ]
(98) 2019/05/19(Sun) 03時半頃
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……………いやなんだよなあ 生き物飼うと、一気に年食うみたいでさ。
[ せっかく、いつもの時間よりも 早く店に行けると思っていたのに、
なにを血迷ったのだか。 その足でペットショップに走り、 必要なものを店員の勧めに頷くまま 買い漁るハメになった。 ]
……だから、お前が最初で最後だぞ。
[ 幸いにもペット禁止ではないマンションで 飲食の世話をしてやりながら 片手で持ち上げても重くない子猫を抱く。 ]
(99) 2019/05/19(Sun) 03時半頃
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イデッ…… 俺で爪研ぐなって…!? [ やんちゃな子猫に顔を引っかかれながらも 温かくて柔らかい存在に頬ずりをする。 ふわっ…ではなくて、ぶにゅって感じだ。 あと、生ゴミの臭いが気になる。 風呂にも入れてやらなきゃ、ああ…やる事が多い。
生き物なんて面倒くさい、 世話だってしなきゃいけない 別れは絶対に寂しくて らしくなく、涙脆くなってしまう
でも、それは恋に似ている。 面倒くさくて、憎らしくもあるのに ――――堪らなく、愛くるしい。 ]
(100) 2019/05/19(Sun) 03時半頃
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[ 愛着の理由は、あの客を重ねてしまうからなのは 否定の効かない事実ではあったが 重ねるには名前も何も知らないから名付けを迷う ]
シュパーゲル アーサー2世 タヴェルナ…… [ あの店を想起する (あの客を想像する) 名前の候補をひとつずつ告ぐ。 どれにも顔を上げなかった子猫は、 最後に囁いた一言だけに 腕を伸ばし、鼻筋に肉球スタンプをする。 ]
(101) 2019/05/19(Sun) 04時頃
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フライデー? オーケイ、お前は今日からフライデーだ。
よろしくな、フライデー。 俺はデリックだ。 お前は記念すべき俺の家族一号だよ。 [ ささやかな幸せをくれる金曜日。 ささやかな苦しみをくれる金曜日。 面倒くさくてけれど愛しい金曜日。 ]
(102) 2019/05/19(Sun) 04時頃
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[ 猫を風呂に入れて毛並みをなでてやったら いつの間にかL.Oの一時間前になっていた。 ケージに入れてやり、自宅を後にして。 早足に訪れた店のドアを開ける。 ――― 自然と目で探すのは空席ではなく あの客の姿だ。 ]
やぁ、最近猫を飼い始めたんだけど もう少し大きくなったら アーサーに会わせに来るよ。
とりあえずビール。
[ 盛況の時間をいくらか過ぎたせいか 賑わいが穏やかな店内で未来の報告を。 だらしなく襟の伸びたシャツに 猫の抜け毛がくっついているせいか 看板猫と目が合って、笑顔で手を振る。 素通りされてしまったけど ]**
(103) 2019/05/19(Sun) 04時頃
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