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![]() | 【人】 採集人 ブローリン[宙を泳ぐ手に、首から手を離した。ほとんど、無意識だから。 (45) 2012/03/29(Thu) 16時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル―本屋― (46) 2012/03/29(Thu) 16時頃 |
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ ……ナタリアさんも、多分ブローリンさんのこと (47) 2012/03/29(Thu) 16時頃 |
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ[再び書かれる文字に、大好きと返す単語に、 (48) 2012/03/29(Thu) 16時頃 |
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ 謝らなくて、いいの。 (49) 2012/03/29(Thu) 16時頃 |
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ ブローリンさんが、先に此処を出ることがあったら (50) 2012/03/29(Thu) 16時半頃 |
![]() | 【人】 採集人 ブローリン[そう、思ってくれているだろうか。きっと戦場に往く事まで重なる。 (51) 2012/03/29(Thu) 16時半頃 |
![]() | 【人】 採集人 ブローリン[困ったようにも、驚いたようにも見える表情を閃かせる。何事か、口を動かす。 (52) 2012/03/29(Thu) 16時半頃 |
![]() | 【人】 採集人 ブローリン"自分も、ここに帰って来ていいのだろうか" (53) 2012/03/29(Thu) 16時半頃 |
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ[じっと書かれる文字を見る。 (54) 2012/03/29(Thu) 17時頃 |
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ ……結局、泣いちゃったわ。 (55) 2012/03/29(Thu) 17時頃 |
ー見知らぬどこかー
[村を出て、どれ程経ったか。
気がつくと、見たことのない光景が。
明るい光に満ちた場所だった。
魂だけになってしまったこの身には分からないが。
多分、春のように暖かいのだろう。
咲き乱れる色とりどりの花が溢れていた。
香りが分からないのが、悲しかった。
その片隅に、ほっそりとした人影がひとつ。
うら若い女性のようだ。
彼女はこちらに気づいたようで。
ふたつに結った栗色のおさげを揺らして振り返る。
その顔はあの写真の……。]
[死を感じてから、意識が途絶えるまでの間は酷く長く感じられた。
痛みは感じない。
思うのは村のこと。
残してきた母と姉と。
きっと泣いているだろうクラリッサと。
会いに良く勇気をもてなかった本屋のことや、果たせない約束を交わしたダーラ。
手紙を出す暇もなかったこと。
ホレーショーが、どうして思いつめていたのかを知って、その不器用さを想う。
見送ってくれたブローリンがくれたお守りも、こんな死に方なら、大事にしまっておけば良かった。
母や姉の元に、死の知らせが届かなければ良いと想う。
反面、死んだことを知って、泣いて、立ち直って欲しいとも、希った。
そして意識は途絶え――]
― エリアスの自室 ―
[主のいなくなった部屋は、すこし物悲しい。
たくさんの本が詰まった本棚と、小さな机。
机の引き出しには、貰った絵を仕舞いこんだ箱が置かれたまま。
戦地には持って行かなかった。
部屋からなくなっているのは、旅立つ前日、貰った絵。
それと数着の衣服と、本屋で買ったばかりだった「とある結社の手記」。
それ以外はそのまま残されている。
――そして、帰らぬ主を、待っている**]
[ブローリンとクラリッサのやり取りを見ていた]
……あぁ…二人を引き裂かないで……
[恋が出来なかった自分の代わりに、
クラリッサにはせてめ、幸せにと願う。]
クラリッサ…あなたに私と同じ体験はしてほしくない…
[心清らかなクラリッサには余りにもにも似つかわしくない戦場に、送り込んでほしくなかった。]
メモを貼った。
![]() | 【人】 採集人 ブローリン[非道いのはやはり自分だ。彼女の涙すら愛おしいと思うのだから。 (56) 2012/03/29(Thu) 18時半頃 |
![]() | 【人】 採集人 ブローリン[例えこの村に帰れなくとも、彼女と共に居られるなら、とも思う。 (57) 2012/03/29(Thu) 18時半頃 |
![]() | 【人】 採集人 ブローリン[それから何を話したろう。人の…何より軍人の目がある。 (58) 2012/03/29(Thu) 18時半頃 |
……メアリー?
[写真の姿から、幾分幼さが抜け。
どこか大人びた様ではあったが。
夢見る様な少女の瞳はそのままで。
"こちらをしっかり見つめている。"
もう自分はダーラの手により葬られ。
魂だけの状態のはずなのに。
そんな驚く様子まで見えているのか。
メアリーは真っ直ぐ近寄り、微笑んだ。]
[立ち尽くす自分に向かってくる彼女は。
『ヤニクさん、ですわね?』
まるで生者に語るがごとく。
迷うことなく話しかけてくる。
『ドナルドから聞いてますの。
彼は最後にメアリーのところへ帰ってきて。
……そして、逝ってしまいましたわ。
「渡したいものは"親友のヤニク"に託した。」
そういい遺して。』
そして、うふふと笑う。]
あの……ここは?
[まるで天国のようだが。何かが違う。
あたりをよく見回すと、ガラス張りの小さな建物。
『この温室のチューリップは。
全部、彼……ドナルドが育ててましたわ。』
うっとりと語るその様子に。
一瞬たじろぐが、狂気のようなものはなく。
穏やかで理性的で、どこか包み込むように優しく。
自体を飲み込み切れない彼に。
『メアリーは死んだ方が見えてお話しできますの。
ちょっと……素敵でしょ?』
にっこりと名前に違わぬ聖母の微笑み。
多分、彼女の元に訪れる魂は。
悪しきものではないだろう。
その清らかさに浄化されるか触れられるものか。]
メモを貼った。
メモを貼った。
[刹那驚くも。
『赤いフードの旅人さんが来たら。
それは"ヤニクさん"ってドナルドが。』
その名をつぶやく彼女の瞳はどこか儚げで。
……同じ、いや自分よりもさらに深い悲しみを。
持っているのだと思った。]
― 昔語り ―
[戦地に向かうまでに思い返していた話のひとつ。
それは戦争が始まる前の追憶]
[山奥の村で生まれた一つの命は、未熟児だった。
早産ゆえの未熟。
月満ちて生まれていれば幼馴染の二人とは一つ違いになっていただろう。
母親自体、産後もなかなか体調が戻らなくて、父と、そのときはまだ生きていた父の母親――祖母が手伝ってくれたからこそ、なんとか育ったようなものだった。
そういった話は、ある程度育てば思い出話になる。
けれどこのとき生まれた命は、何が悪いという明確な原因も見つけられず、けれども虚弱とも言えるほどに体が弱かった。
熱を出さない日は無く、元気に動き回った日の夜には熱を出すような子で。
村にいた医者に、長くは生きられないだろうと言われるような、そんな体だった]
[それでも、生と死の境に何度も近づきながら、ある程度育ち。
熱を出さない日が長く続くようになってきた5歳のある日。
村の、悪戯盛りの年かさの少年たちが、ちびっこと遊ぶ日。
三つはなれた姉もまた、自分の遊びに夢中になった日のこと。
めったに遊びに参加しなかった、体の弱い子供が遊びの輪に入り。
けれど、仲間についていけずに置いていかれたのだった。
それだけならごく普通にありふれた村の一日だ。
子供ゆえの無邪気さで、一緒に居てもつまらない相手から自然と離れるのは仕方がないことだ]
[無理についていこうとした幼子が、村はずれの雑木林の中で迷ってしまったのもまた、仕方がないことだろう。
戦争が始まる前にはあの場所も、林というよりは森に近いほどに木が密集していた。
5歳児にしては小さい子供が、仲間とはぐれて戻ってこれるような場所ではなかった。
もとより、家の周辺から離れたことのない子供が、一人で帰ってこれるはずも無く。
日が暮れ始めれば、雑木林の中は瞬く間に暗くなる。
そんななかに取り残された幼子が恐怖を覚えないわけがない。
その場に立ち竦み、泣き出してしまったのだった。
当時、子供たちのリーダーになっていたのは村一番の乱暴もので。
ナタリアの孫は、それを諫める側に回ることも多かった。
14歳15歳、そういった年齢の子供たちなら、十はなれた子供の面倒を見させられたり、労働力として期待されもするころ。
それゆえに休みとして与えられた、遊べる日にまで子供の面倒を見てられるか、とリーダーがに煽って逃げ出したのが実情で。
そのとき、傍に居なかったナタリアの孫の少年がそれを聞いて雑木林へと助けに向かった]
[助けてくれたときの少年の顔は憶えていない。
泣き疲れていたのもあり、熱を出していたせいもある。
ただ、しっかりと抱き上げてくれた腕の確かさと、触れた体のぬくもりと。
気を紛らわせるためだろうか、祖母であるナタリアが作る、美味しそうなお菓子の話が記憶に残った。
雑木林で迷っていた話は、まだ大人までには広がっていなかった。
だから家族はただ遊んで疲れたのだろうと思い。
姉もまた気づかぬまま。
そうして村の子供たちとほんの少し溝ができて――かわりに、ときどき、ナタリアの家に顔を出すようになった。
ナタリアをばあちゃん、と呼ぶのはその名残]
[そうして、それが――二十歳になるまでも続くとは。
その時はナタリアも、その孫も。
なにより、そのときの子供も、思っても居なかったのだった*]
メモを貼った。
![]() | 【人】 放蕩者 ホレーショー − 本屋 − (59) 2012/03/29(Thu) 21時半頃 |
![]() | 【人】 放蕩者 ホレーショーありがと、これくれ。 (60) 2012/03/29(Thu) 21時半頃 |
![]() | 【人】 放蕩者 ホレーショーあんがと。 あ、何か手伝いとかあったら言ってくれ。 (61) 2012/03/29(Thu) 22時頃 |
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