88 吸血鬼の城 殲滅篇
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 16時半頃
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[暗さに目が慣れていなかったのだろうか。 闇がわだかまっているとばかり思っていた場所に、人間がいた。
あるいは、犬が消えたのと逆の魔法か。 魔法と割り切ってしまえばさもあらんと思う。 それよりも──]
(65) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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[草の上に立つ偉丈夫の姿は、よく見覚えのあるものだった。 それでいて、会ったことがある気はしない。
どこで──と悩みかけ、答えに思い当たって、わずかに瞳孔が開かれる。]
先代──…
[城主の部屋に南接する画廊に掛けられた肖像画。 そこに描かれた先代城主の姿が今、目の前にある。]
(66) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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おれが忠誠を誓ったのは、先代にではありません。
[そう言い返しながらも、中庭へと進んで背後の扉を閉めると、剣を左手に持ち替えて地面に拳をつき、その傍らに左膝を並べた。 かつて城主の座を占めていたと主張する者への礼を尽くして。]
(69) 2012/05/01(Tue) 17時半頃
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幽霊、とご自身で申されたが、 先代は…、生きてはおられぬのだろう?
[ふと口にしたのは、先代が肖像画の姿のまま齢をとらずにいることの奇異に気づいてのもの。 死してなお、霊魂がその地に留まり、守護あるいは呪いをもたらすという話はいくらもある。 それならば、城主クラリッサが殺されたこのタイミングで祖霊もまた復讐のために現われたのだろうと受け入れるのは、ヒューにとって難しいことではなかった。]
(70) 2012/05/01(Tue) 17時半頃
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[先代城主とクラリッサの具体的な関係は知らない。 クラリッサは町で育ったそうだ。 それはつまり、彼女が妾腹の姫だという事情なのだろうと憶測して、ヒューは領主の血筋については立ち入ったことは一切聞かずにきたのだった。 出生がどうであれ、クラリッサは至誠を捧げるに相応しい主君だと。
ただ、肖像画を前にした時のクラリッサの横顔は、悲しげにも甘やかにも見えたことを覚えている。]
(71) 2012/05/01(Tue) 17時半頃
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[先代は死んでまた甦ったという。 そんな深淵の魔法の使い手がどれほどいるかは知らぬ。
だが、黒犬はこの男と同じ声で喋り、影に消えた。 クラリッサもまた魔法の巧みな使い手だった。
こうして実物を前にしてみれば、男とクラリッサの容貌はまったく似ていないにも関わらず、どこか不可分なものを感じさせる。 それが「血の縁」であるとは思い至らぬままに、ヒューは硬質な光を宿す双眸で先代を見上げた。]
(76) 2012/05/01(Tue) 18時頃
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姫を彼岸から連れ戻す方法があるのなら──
おれはどんなことでもしよう。
(77) 2012/05/01(Tue) 18時頃
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[二君に仕えるは騎士の恥だ。 だが、私情に走った魂はすでに堕ちている。 そんな自分の命で、クラリッサが呼び戻せるのなら──
ヒューは剣の刃の部分を掴んで、頭の位置より高く掲げた。]
クラリッサ = アール・オブ・アヴァロンの騎士ヒュー・ガルデンは、貴君に忠誠を誓う。 身命、惜しむことなし。
(81) 2012/05/01(Tue) 19時頃
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ヒューは、ヘクターへと宣誓する。**
2012/05/01(Tue) 19時頃
別に情けをかけた訳では無いのですが……。
[クラリッサの言葉に、苦笑いを浮かべつつ。
続く言葉には、僅かに表情を翳らせる。]
どうしてこのような……。
皆はどうなってしまうのでしょうか……?
[じっと、アヴァロン伯を見つめるのだった。]
[鏡に自らと騎士の姿が映れば、軽く目を見張る。
そうして、次に映し出されたシーンを見れば、声を失う。]
ドナルド…………。
[クラリッサの言葉を聞いても、信じられないと言うように、力なく頭を振る。]
嘘だ。
ドナルドが、吸血鬼にだなんて……。
[かつて共に戦った仲間の、愛嬌ある笑顔が思い起こされ。
鏡に映る姿とそれが重なれば……記憶の笑顔が、ぼんやりと霞んだ気がした。]
情けでないなら
如何してあの時……
私に優しい言葉を掛けたの……?
[一緒に、行きましょう、と。
微かな笑み浮かべて紡がれた其れ
情けでないなら何であったのかと不思議に思い尋ねる]
――…其れは
[どうしてこのようなことになったか。
女には其れがぼんやりと分かっていたが
自分の死が引き金になったと思えば一瞬間が空き]
領主さまが目覚めたのは
私があの方から頂いた血が流れたから――…
あるべき場所に血が還っていったからだと思う
残された彼らは……
あの方に血を与えられ闇の眷属となるか
殺されて私たちのようになるか
その何れかだと……
嘘であればどんなによかったか
[ドナルドに対してのラルフの言葉に
やりきれぬような思いを漏らした]
[ドナルドを映していた鏡は大広間の光景を映し出す。
ラルフを呼ぶジェフの声が
鏡を通じて地下聖堂に響いた]
――…仲間思いね
もっと冷たい人なのかと思ってた
[見えなかった一面が垣間見えた気がした]
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── 中庭 ──
[宣誓とともに捧げた剣がヘクターの手に渡り、振り下ろされる。 その容赦のなさに戦士としての本能は身体を引きかけるが、意志の力で引き留めた。
刹那、重く鋭い衝撃が革鎧の肩当てを易々と破断して、刀身が胸郭を押し開く。 血の霧で視界が覆われた。]
(119) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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── ── … っ !!
[激烈な痛みに喘ぐ躯が大地に縫い止められ、熱が暴走する。
それでも、意識を覆う先代の言葉に 諾、と頷いたのはクラリッサを想う一心で。]
(121) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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[ドクン、と。
脈打つ感覚に女は目を瞠る。
驚きに半ば開かれたくちびるが震えた]
――…ッ
[中庭で流れた血が
城に滲み女へと流れ込むを感じる]
[血と共に伝うは騎士の心]
……ぃ、ヤ…
[女は騎士が血を流す事を望まない。
厭うべき事態が起こっているのだと感じ取り
子供が愚図るようにふるふると頭を左右に振った]
ヒュー
[鏡には映らぬ景色を想い
女の眦から一滴の涙が零れ落ちる]
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[世界が音をなくしてゆき、冥く狭まる視界に傾ぐ、クラリッサの慈しんだ被雷の木。 それを囲む薔薇の生け垣。
深紅の濃密な香りに包まれる。 それを最期に、意識は闇に呑まれた。]
(134) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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[今は主ともなった先代城主の広く逞しい肩に担がれて運ばれている。 意識はないはずなのに、昔の記憶を見ていた。
──まだふたりともが生きていた頃。 城主だというのに、クラリッサは庭師のように自ら薔薇を丹精した。 薔薇のもたらす深紅はクラリッサの肌に髪によく似合ったから、彼女が花を愛でるのを止めるつもりはなかったが、ヒューは薔薇の刺が彼女を傷つけるのを心配した。
それで、ヒューは一群れの薔薇の刺を勝手に全部、取り除いてしまったことがある。]
(150) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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[翌日、クラリッサは目を潤ませただけで何も言わず、ヒューの指に軟膏をつけてくれたが、薔薇の方は季節が変わっても刺を折った痕が歪に残り、ひどく細くなった茎は他の株に比べて明らかに弱かった。
自然の有り様に手を出すべきではなかったのだ。 すみません、と謝罪したヒューにクラリッサはいつもと変わらない微笑みをくれた。
どうして、今、それを思い出したのかわからない。 クラリッサの夢ならいつまででも見ていたかったけれど──]
(152) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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