139 【飛歓】暇を持て余した神々の【RP村】
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[ぼやける視界に、最初は自分が目を開いたことさえ分からなかった。]
『とくり』
[絶え間なく響いていた音が、自分の心臓の音だと。気づいたのはしばらく経ってから。]
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[再び飛び出した容姿への褒め言葉に、>>193 (ああ、天然でこういう方なのね……)などと 些か失礼な感想を抱きつつ、押しかけて済まないと言われれば]
いえ。いつも、聴いてくれるのは兄ばかりですから…… ウトさまと朧さまがいらしてくれて、嬉しかったです
この子も、本当はたくさんの方に聴いて頂きたいだろうに わたしのせいで、ここに縛り付けてしまっているから
[労いを込めて、琴を、そっと撫で。 丁寧な礼を受け取れば、合わせて姿勢を正し、]
……有難う御座います。お粗末様でした。
[深く、頭を下げた*]
(200) 2013/08/14(Wed) 23時頃
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[落ちた神、追放された神の名を改めて聞けば、>>201]
……お二人の生が幸せであればと願うばかりです。
追放、は、……どうでしょうか。 明日のことなど、神といえど誰にも分かりませんわ。 わたし自身、わたしが潔白であるかなど、 自信を持って言えませんもの。
落とされぬこと、追放されぬこと。 お互い、祈るしかないのでしょう。
[神が祈る、というのも、考えてみればおかしな話で。 祟り神は居る、そう言って見据えられれば 微笑み返し、小さく頷いたろうか]
……人として、生きられることを。 わたしたち神は、誰に願えばいいのでしょうね
[吐息に隠して、呟いて**]
(211) 2013/08/14(Wed) 23時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 23時半頃
[ゆっくりと頭を起こす。
高天原の自分の屋敷とは比べ物にはならないが。
手入れの行き届いた部屋に、自分は寝かされていた。
どうやら、追剥や人買いに遭遇してしまうような非常事態は避けられたらしい。
――堕天そのものが非常事態ではあるが。]
…ここは?
[身を起こしながら、呟く声はかすれていた。
ずっしりと重く感じる体も。万物の神や霊たちから切り離された感覚も。
自分がただの人間になったのだと分かるのに。]
(…懐かしい?)
[不思議な気持ちで、部屋を見渡す。]
[声を聞いたものか、起き上がった気配を感じたものか。
家の者であるのか。老爺と老婆。それにお仕着せの衣を着た数名の供が姿を現した。
彼らは起き上がった明の姿を見て、膝をつく。]
……。
[僅かに両者に緊張が走る。
それを破ったのは、彼らだった。]
「稀人の来訪を、歓待いたします。」
[まれびと。稀人。客人。
それは――]
私は、神などではありませんよ。
[神の異称。
外界より訪れる、未知なる人への畏怖と敬意。
それが根付く土地に落とされたことに安堵しつつ、彼らの誤解をどう解いたものか。逡巡する。]
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 00時頃
[言葉を無くす明をどう思ったのか。
老爺が一歩進み出る。]
「爺が童の時の古老が、さらに古老に聞いた話にもなりますな。
数百年前にもなりましょうか。
この土地で行き倒れの者があり、それを里人で介抱しました。」
[旅人の行き倒れかと思われたその人は、星や月を読み、陽の運行を知り、神の祀り方を教え里を富ませたのだという。
それ以来、この里では外からの来訪者をこうして尊んでいるらしい。]
…その、最初の稀人とやらは一体どのような方だったのです?
[こうまで里人と信頼関係を築いているのだ。
妙な人間でなかったことはたしかだろうが。
思う矢先、耳を疑う言葉が飛び込んだ。]
「風変りな方で、自分のことを月様と呼ばせてらっしゃったようです。
気がつけば月を見上げていたので、当時はかぐや姫の化身かとも噂されたようですが」
……!
[あまりに無防備なその心根を、大丈夫だろうか、と心配して老爺に問うた。]
…私が、咎人であればどうするのです。
[里が危険なのでは?と問えば。
苦笑しながら返された。]
「里の者にも、近在の村にも、そのような上等な身なりの方は居りません」
[なつかしい気配。
数百年。
―――月。]
…っ。
[それに符号する人を、明は、知っている。]
……先代、様。
[この地に満ちる懐かしい気配。
それは今もなお、明を守ってくれていた。]
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