301 十一月うさぎのないしょ話
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――>>4:+0――
ううん、この間のじゃがいもを使い切っちゃわないとって思って揚げたんだけど、お昼ごはんには余っちゃって。 開店前にバックヤードに持っていって食べてもらったの。 冷めてもおいしいやつだったから。
[冷めてしなっとしたやつ、のリクエストには応えられないかもしれないが、軽食のサイドにするには持ってこいだ。 店長に提案してみよう、と一度思い立てば、わくわくと目が輝いた。]
(0) mmsk 2019/11/29(Fri) 21時半頃
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[こんなふうに料理の話をするのは、何も変わらない気がするのに。 ほんの少し前から、目の前のひとが少し特別になった。 自分のことを、好きだと言ってくれる。 好かれる覚悟をして、と言ってくれた。 それは、思いの外どきどきと胸を躍らせた。]
そうしたら、いっぱい、教えてください。 わたしの……その、ええと……すきになったところ、とか、
[一目惚れではないらしい。なのに、今ではすっかりと言うのだから。 教えてくれなきゃ、わからない。 わたしの何を見て、何を好いてくれたのか。]
(1) mmsk 2019/11/29(Fri) 21時半頃
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だから―― 次の約束、しなくちゃですね。
[デート、というのが正しいかどうかもわからないけれど、最低でも宅本さんは、はい、って言ってくれたから。 たぶんこれは、デートなんだと思う。 名前のない関係、専用の*]
(2) mmsk 2019/11/29(Fri) 21時半頃
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[特訓初日は、大切にされたシンデレラ。 華やかなノンアルコールドリンクで喉を潤して、関係性だけ一歩進めた。 まだ、恋人なんていうのは早すぎる。 だけどきっと、おしまいにはならない関係な気がしてる。 それは突然の告白に浮き上がったせいかもしれないけれど、最低でも浮き上がってしまうくらいには、受け入れている。
帰り道。 一歩後ろを歩きながら、そっと指先で体温を求めようとしたら、コートのポケットの中に潜り込んでいた。 そこに自分を忍び込ませる勇気はまだない。 ただ、やっぱり紳士じゃないのは嘘だなと、後ろで一人はにかんだ。]
(22) mmsk 2019/11/30(Sat) 00時頃
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[それからあくる日、店長に自作のトスカーナポテトが店員二人に好評だったから、ランチにサイドディッシュとして出してみたいと提案した。 お昼だから、にんにくは希望者にだけ。それでもオイルに香りが移れば、贅沢な一品になる。 その分、たっぷりのローズマリーは遠慮しない。 からっと揚げて、香りのドレス以外は塩をまぶすだけ。 必ずサンドイッチにサイドポテトをつけていく一番客が、ちょっと照れくさくないかといえば、嘘。
もうすぐ店休日。うさぎ穴の扉が閉まる日。 ――待ち合わせは、駅前。]
(23) mmsk 2019/11/30(Sat) 00時頃
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――駅前で――
[5分くらい前にはついていたかったのだけれど、信号運が悪くて3分前。 モッズコートの見慣れない姿に、ぱたぱたと駆け寄る。]
お待たせしちゃいました?
[駆け足になった分、白い吐息はいくつも風に溶け。 サイドを三つ編みにして後ろでまとめただけの髪が、さらさら揺れた。]
……あの、お買い物したいなんて、変なお願い聞いてくださってありがとうございます。 でも、大切なことだなって、思ったんです。
[行きましょうか、と促して。 積もる話は歩きながらでもできる*]
(24) mmsk 2019/11/30(Sat) 00時頃
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みとっ……
[>>27見惚れてた、なんてさらっと言うものだから、驚きすぎて言葉を失った。 なんてこと言うんですかと口を塞ごうにも、もう遅い。 風は冷たいのに、お酒だって飲んでないのに、顔が少し火照る。]
そうですか? 変じゃないかな。 何を買うか、っていうと、そうですね。
宅本さんの買いたいものとか。
[誘った側が、相手の欲しいものを買うというのはなかなか不思議な感じもしたけど、必要なことだと思っていた。]
(29) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時頃
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[疑問を持たれたら、ちょっぴりはにかみつつ持論を話す。]
……宅本さんのための料理を、作るって言ったでしょう? だから、知りたいなって思ったの。
何を食べたいって選ぶのか、どんなものが好きなのか。
[アーケード付の商店街へ向かいつつ、どこに寄ろうか考える。 この時間は食べ歩き用のフードや惣菜物なども充実している。]
(30) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時半頃
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え、えと……
[容姿を褒められるのは、まだ少し戸惑いがある。 というよりも、私服で来ているとはいえ、それほど普段と変わらない姿を、会うたび可愛くなると言われても反応に困る、というのが正直なところだった。 ただ、口から出てくるのが褒め言葉から質問になれば、答えることはできるから話しやすい。]
そう、いつも自分でやってるの。 髪、まとめないと落ちたりするし。
今日はキッチンじゃないから、おろしてるけど。
[店では出来ない髪型は、特別な関係故に出せるもの。 リボンだけは変わらず青だけれど、ここが"外"であることの、ささやかな証明。]
(31) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時半頃
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……うん。
[三つ編みに手の伸びる気配があれば、こくんと小さく頷いた*]
(32) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時半頃
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……ヘアピン?
[宅本さんの指が、整えられた前髪を挟む。 弁護士の先生が、仕事中につけるとは思えないし。 意図が読めずにニ、三瞬くうちに、自分用のものだとわかれば、ぱっと顔が熱くなるのを感じる。
食の話だと訂正すれば、顔が熱くなったのはこちらだけではなくなったようす。]
ふふ。 でも、ヘアピンも買いに行きましょうか。 派手すぎない、かわいいやつ。
[ヘアアクセは、どうしても必要になるし。 いくつあっても困らない。]
(40) mmsk 2019/11/30(Sat) 16時頃
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短いほうが、大変かもしれないですね。 跳ねたら蒸しタオルで抑えるといいですよ。
[ひよこになっている後ろ髪を、隣を見やって想像する。 今日は跳ねてはいないよう。けれど、ぴんと立ち上がったのを思えば、つい口元に笑みが乗る。]
やってくれるんですか?
[ヘアアレンジを覚える、というのはそういうことだろうと結びつける。 三つ編みが指先で遊ばれるのは、なんだか耳元より心がくすぐったい。 照れくさくはにかみながら、視線をそちらに向けようとする。]
(41) mmsk 2019/11/30(Sat) 16時頃
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一人でできるようなことしかしてないから、難しくはないはずですよ。 三つ編みはできます?
[そこさえ出来れば、関門はもう何もないと言っても過言ではない。 あとは、ピンの刺し方くらいだろうか。 話が出ただけなのに、どんなアレンジをしてもらおうか、すでに心躍りながら。]
あ。 ねえ、クレープ食べません?
[見慣れた駅前の、いつもなら通り過ぎるだけの店。 最近タピオカドリンクもはじめた、商店街の小さなクレープ屋さん。 宅本さんは何を選ぶのか、そわそわと気にしている*]
(42) mmsk 2019/11/30(Sat) 16時頃
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ちゃんとつけますよ。 特別ですから。
[青いヘアアクセサリーは、自分で買い集めたものばかり。 誰かと買いに行く、という経験はなかったから、そういう意味でも特別。 前髪を止めるヘアピン、どんなものがいいかなと頭の中で想像を巡らせる。 細身で、シンプルなやつがいい。並べてつけられるようなものにしようか。]
でも……妬いて、くれないんですか。
[妬かない方、というのはありがたいことなのだろうけれど、ちょっぴり寂しいな、とか。]
(51) mmsk 2019/11/30(Sat) 21時頃
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後ろに目、欲しくなりますよ。 慣れるとできるようになりますけど、やっぱりあわせ鏡とか欲しいですね。
[街を歩いて、時折カットモデルの声がかかるような髪。自慢の髪。 それを好いてくれるのは嬉しい。褒めてくれるのも、嬉しい。 やってみたい、と言われれば、首肯する。]
――いいですよ。 いっぱい、触ってほしい。
なんて。 まだ、ちょっと緊張しちゃいますけど。
[えへ、と照れ隠しに笑って、クレープ屋さんへの距離を小走りで詰めた。]
(52) mmsk 2019/11/30(Sat) 21時頃
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[低い声が、胸の奥側からすくい上げられるみたいにどきんと胸を鳴らしたから、自分の感覚に驚いてしまって。 それを隠したくて、急ぎ足。]
バナナチョコホイップ。いいですね。 じゃあ、バナナチョコホイップひとつ。
[ひとつ。だって、この胃の容量は限られているから。 クレープをいきなりひとつまるごと食べてしまったら、この先が思いやられるし。]
半分こ、しましょう。
[いいですか、と小首かしげ*]
(53) mmsk 2019/11/30(Sat) 21時頃
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ん……
[妬く対象筆頭の名前が上がって、困ったように眉寄せた。 紳士的に――宅本さんの言葉を借りるなら"行儀よく"好いてくれる宅本さんの、そうでない面を見たくて妬いてくれないかなんて言ったのに、対象が同僚となると、当然のことなのに躊躇いがあった。]
……え、えと、二人に迷惑にならないように、なら。
[嫉妬の結果が自分に向くなら、まだ。 言っておきながら不安が勝ってきたので、この話は終わりにしようと口噤む。]
(62) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時頃
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わたしが半分にしようって言ったんですから、遠慮なんていらないですよ。 図々しい方がい――あ。
[クレープと交換になった小銭の出処に、A音が出る。]
わたしが頼んだのに。
[買われてしまった、と思うけれど、スマートな支払いに文句を重ねることまではしない。 差し出されたチョコバナナホイップ、甘い香りが鼻腔をくすぐる。]
(63) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時半頃
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ん。
[髪が落ちないように耳にかけて抑えて、前傾姿勢でクレープの端にかぶりつく。 小ぶりな歯型を残して、ひと切れのバナナと、チョコソースとホイップクリームを口内に迎えた。
焼き立てのクレープは端がぱりっとしていて、口当たりがいい。 香ばしい甘さにミルキーなクリームとチョコレートの香り。 それぞれ違う甘さが4種類混ざり合って、口が幸せ、というのがぴったりな気分。]
ふふ。
[定番の味は定番になるだけあって、おいしい。 唇をちろりと舐めて、チョコソースを拭い取った。]
(64) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時半頃
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宅本さんも、どうぞ。
[最初の一口目をもらってしまったけど、もともと彼のリクエストだ。 順番が変わってしまった、と次を促す*]
(65) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時半頃
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――ハッピー・ノット・アンバースディ――
[今日はうさぎ穴の生まれた日。 気がつけば自分も長くここにいるなぁ、と思いながら、昼から煮込み料理の仕込みをしていた。
今年の仕込みはロールキャベツとポトフ。 大人数で食べやすいよう小ぶりに仕立てたロールキャベツは、トマトとミルクのスープで煮込むオリジナル。 否、正確には、トマトもミルクスープも好きで、どっちかに決められなかった結果の名前のないスープ仕立て。 野菜の旨みを効かせて、いくつかの香草と一緒にとろ火でくつくつと。]
(73) mmsk 2019/12/01(Sun) 00時半頃
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[もう片方のポトフは、先日自宅で作ったものの再現。 食べたいとリクエストをもらったきりだったから、どうせならみんなで食べられる日に、と今日に決めた。
これはなんてことない、シンプルなポトフ。 ソーセージとベーコン、玉ねぎとじゃがいも、にんじん。それからセロリをたくさんと、目についたからかぶ。 セロリたくさんが、オリジナリティといえばそうかもしれないというくらい。 ローリエ落としてコンソメでことことと。 パーティでは鍋ごと置かせてもらうつもり。]
(74) mmsk 2019/12/01(Sun) 00時半頃
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ん。
[一口味見して、納得して頷く。 このまま出して、申し分ない味。
今日はその場その場で料理を作らないから、店員たちもみんな表に出て、お客様たちとざっくばらんなパーティをする日。 だから――少しだけ挑戦をしてみようかな、なんて、胸に秘めていた*]
(75) mmsk 2019/12/01(Sun) 00時半頃
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態と?
[>>79聞き返している時点で、断じて態とではなかった。 怖いもの知らずか好奇心かと言われれば、まごうことなき好奇心。 猫は一度死ぬまで、己の好奇心の危険さに気付けない。
気付けずにいるから、ひと口クレープを食んでしまえば、そちらに意識取られる。]
……、
[わずかの静寂、甘みのハーモニーを味わう途中。 切ったはずの話題が帰ってきて>>80、微かに眉を寄せた。 が、理由を聞けば少しは納得する。 二人のことは魅力的だけれど、比べるものじゃない。 それはそのとおりだと思うから、口を開けないぶん首肯した。]
(87) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃
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んん、
[>>82節だった指が耳に触れ、そのくすぐったさにぴくりと強張る。 指が動くたび、自分以外の存在を明確に感じて心臓が何度も鐘を打った。 耳元にもうひとつ心臓が出来たみたいに、体温がうつっていくだけでどきどきする。 それがするりと自分の体のかたちをなぞって、頬に降りて。 咀嚼なんてしている場合じゃなくなって、止まっていたけど。]
っ、んむ、――
――はい。
[返事を求められて、急いで喉奥に持っていった。 ちゃんと言葉で、返したくて。]
(88) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃
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[でも、言われなくてもこんなこと、他にやる予定はない。 特別同士。そんな関係だから、自分もさまざま心を許しているつもり。 触れることも。ヘアアレンジも。好みを知るためのお買い物も。]
そうですね。 ……だって、そのつもりで半分って言いましたから。
[>>83間接キスも。 間接じゃなくしちゃいますか、とまで言い出す勇気はまだ出てくる気がしなくて、もう一口をもらうふりして飲み込んだ。]
(89) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃
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[クレープを食べ終えるころ、次はどこに向かうかの算段をつけながらぐるりと目線を巡らせる。]
……あの。 商店街抜けた先くらいに、よくヘアアクセ買ってるショップがあるんですけど。
ヘアピン、見ていきますか。
[一番に買いたいと言ってくれたものを優先したい。 宅本さんの欲しいものを買う買い物だから、自分の計画よりヘアピンだ。 商店街を抜けた先に、ショッピングモール。 安価でも質がよく、可愛いデザインのアクセサリーが揃う気に入りのテナントが入っている**]
(90) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃
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ずるいんですか? ……、
[宅本さんのいう狡さの本質を飲み込みきれなくて、なのにやっぱりとついて、軽く目を見張る。 それなら宅本さんだってずるいです、とか、お互い様ですよ、と売り言葉に買い言葉風に続けようとしたが、クレープを口に入れながら、指先の温度に心臓鳴らしながらで回せる範囲の頭では、反論するだけのずるさを見つけられなかった。 彼の振る舞いはいつも紳士然としていて、穏やかだ。 強いて言うなら、]
宅本さんだって、こんな風にするの、ずるいです。
[そんなに紳士なくせに、こんなにどきどきさせてくるのが、ずるい。 猫と羊に騙されたまま、心はゆっくり育っていく。]
(107) mmsk 2019/12/01(Sun) 20時頃
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せ、かいいちは言いすぎじゃないですか。 わたしが可愛く見える、……のが、宅本さんの気持ちの問題なら、不安に思うことなんて、何にも。
[自分で可愛く見えるというのはなかなかに照れくさく、口にしてから急速に言葉尻がすぼんだ。 事実、近年特に浮いた話もなく、こんな初々しい関係になったのも久しぶりだ。下手すると学生時代以来かもしれない。 そんな自分だから、不安にさせることはないと思っていた。]
(108) mmsk 2019/12/01(Sun) 20時頃
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はい。 アクセサリーが色別に区分けされてて探しやすいんですよ。
[行きつけのショップテナントの話に切り替われば、声のトーンが上がる。 単純に好きなもののこと、話すのも楽しい。 そこに、故意犯の指先が伸びてくる。 末端で体温を混ぜ合わせるように、掌と掌が重なって。]
――ふふ。 やっと出てきてくれましたね。
[思い返すのは、はじめての夜の帰路。]
(109) mmsk 2019/12/01(Sun) 20時頃
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