人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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─ 3回目の9月1日、花火の回想 ─

[3回目のループ。
根良伊川近くの公園で花火をすることになった。
俺は事前に安住先輩に言われていた通り人の居ない辺りを陣取って、そこから様子を見ていただけだった。

服にかかった重み()はもうとっくにないはずなのに、まだどこか引かれているような、
余韻のような錯覚がある。

だから俺は自然とその重みの持ち主の方に視線をやると、安心してため息がひとつ漏れた。
ああ、よかった。宍井が笑ってなくて。()]


[日が落ちて暗くなってきた公園でみんなそれぞれに花火に火を灯す。
鮮烈に光を放つそれは綺麗で、遠くから眺めるだけでも十分なほどで。
安住先輩が色とりどりの花火を踊らせるみたいに、くるくると輪を描く。(

誰かに花火を勧められることもあっただろうか、俺はなんだか気恥ずかしくて。
だって本当ならこういう場所に俺が誘われるようなことはないから。

結局自分では一本だけ。
手元で光る花火は、指先や頬にちり、と熱くて。
それは日差しとも違うし、台所にあるコンロの火なんかとは全く違ったものだった。
もっと瞳の奥まで痺れるような。
むず痒いような気持ちになって、早く終わればいいのに、とも思った。

けどそれは本当に眩しくて、眩しくて、ひどく勿体無いような気持ちになって。
忘れたくないと思った。
ここに居る誰一人も、秋山先輩も、殆ど知らないような人もいるけど。
俺たちは、人間は、色んなものを忘れるものだけど。
それでも。]


 
    [まあ、そんな淡すぎる願いは
     却下されたわけだけど。**]
 


─ 3回目の9月1日・夜 ─

[忘れたくないと、思ったんだ。


俺は花火の帰り道に少し寄り道をした。
みんなが公園から帰路についた頃、タイミングを見計らってまた叶い橋の方に戻るつもりで居た。

大した理由なんてない。俺はこの、9月1日同盟の奴らのことをよく知りもしないし、仲良くなりたいなんて、微塵も思わない。だってあいつらが俺なんかと仲良くすることに何もメリットがない。

実際あいつらが他人をそんな風に値踏みする人間かどうかは知らない。
そんなのはどうでもよくて、"値踏みする人間"から"自分が無価値だ"と教えられてきた俺は、あの価値ある人達とどう接すりゃいいのか。

わからないんだ。]

 手がかりの一つでも見つかりゃいいけど。

[もう辺りは真っ暗だ。
かなり離れたコンビニから叶い橋の方を目指して歩き始めた。]



[瞬間、暗いはずの視界が赤く揺れた。(>>*3)

明滅。
いつもの通りの切れかけの街灯のある景色に、とてもじゃないけどそぐわない強い炎が灯る。
見間違いだと思った。

けど声がする。灼けるような声で、確かに俺に話しかけてる。]

 何…

[何を見たんだ、声の主にそう返したいけど喉が震えて声が出ない。

人だ。

頬と鼻先を掠めて、目を灼くような熱を理解するのに一瞬。脳が"炎"を"炎"だと認識するのに一秒。
その中心にあるものが人だと…女の子だと理解するには、もうほんの僅かの時間がかかった。]



 誰…ッッ

 っっいっ……でぇ!!

[肌が灼ける。 ビリビリと順序を問わずに炎に炙られた箇所から痛みが走る。全身が燃えてただゆらゆらと藻掻くばっかりで、蹲ることすら出来ない。痛みに息を飲めば、今度は喉の奥から焼かれるようだった。

突然の出来事に混乱しながら痛みに呻く中、俺に語りかけてくる声にハッとする。

「君は、死んでいない、って
 大切な人が、あの子にそれを教えてくれたんだ」

…航だ。]


 
[女の子の唇からこぼれた何かが、音を立てて弾ける。
それを眺めながら俺は泣いていた。

痛い、熱い、悲しい、苦しい、辛い、辛い、辛い、辛い。]

 ………いや、だ…

[焼かないで、
  消さないで 

初めてだったんだ家族じゃない誰かと、祭りに行ったのも、花火したのも、楽しかったのも、頼られたのも]
 



 わ……

[わたる、なんで助けてくれないんだよ航。
俺が父さんに毎日怒鳴られてたのも
大叔父さんに馬鹿にされて笑われてたのも
祖母さんに俺だけ打たれたのも
なんで、なんで助けてくれなかったんだよ。なんでお前だけ逃げるんだよ。

なんで……]


[息ができない。
涙ばかりがぼろぼろと流れて、彼女がどうして俺にこんなことをするのか。その理由に航が関わっているということしかわからなかった。

燃えて、焼け爛れて、溶けて、崩れて、歪んだ彼女を恐ろしいとは思いこそすれ、醜いと思うことは俺には終ぞ出来なかった。
他人を醜いと見下せるほどの自尊心がないのだ。
そんなものは長い時間を掛けて家族にぐちゃぐちゃに、丁寧にすり潰されてしまった。
ああ、ああ、どうして。
俺はこんなに毎日死にたいまま、ただ何の宛もなく生きて、生きて、生きて、生きてきて、今日やっと]


 
[目の前の恐ろしい人が笑って言う。「おやすみなさい」

 どうして今日なんですか。どうして俺なんですか。

 どうして消しちゃうんですか。どうして、どうして。]
 


 
 …………


[泣いているように見えた。泣くくらいならやめてくれよ、と思った。
もう、声も出そうにないけど。

ものを かんがえるのも  やっとで]
 


 
 
『根岸くん』



[もう めもみえない

ただおれは だれかに ふれたくて

こわかったから なまえをよばれたから

でもおれは さいごまで



……───**]


 
  [最期まで、彼女から目をそらさなかった。**]
 


 
[服に何か引っかかったような重みも、
肩を組まれた暑苦しさも、もう二度となくてもいいから。
頼むよ、消さないで。]
 


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─ 9月1日・朝 ─

[家の中を歩き回る足音、大きな話し声と大勢の笑い声。
そして父親の怒号で目を覚ます。

だから俺はこういう日は図書館に逃げ込むのだ。あそこなら静かだし、人目も少ないし、何より涼しい。気付かれればまた何だかんだとうるさいから、見つからないように出かける準備をして、靴を履く。
ポケットのスマホが震えた。]


[普段通知があるとすれば親からの呼び出しの電話だとか、用事のないダイレクトメールくらいだ。

だから完全に靴を履いて、玄関を出て少ししてから時計を見るためにスマホを取り出した。画面には、同級生で、同じ塾の女子の…宍井の名前があった。(

『根岸おはよ。いきなりでごめん。
 みんなでプールいくんだけど、いこうよ』]


[何を言っているんだこいつ。人違いじゃないのか、いや俺の名前が書いてある。名指し…何でだ。]

『は?』

[まず返せたのは、一言。
罰ゲームか、それとも何らかの気を使って誘われているのか。俺から見て宍井は割とそういう、よくわからん気を使うような奴にも見えていた。逆に、もしいじめの一環だったとして、こんな見え透いたことを宍井はしないだろう。
とにかく、どちらにしろ行くという選択肢はまず無い。]

『なんで俺? 無理だわ』

[行けるわけがない。行ったところで不快なだけだろうし、何よりわけがわからない。なんならこの連絡にすら俺は少し苛立っていた。
宍井からの返事はすぐに来た。()

『そっか。無理いってごめん!
 返事ありがと』]


[既読をつけて、息を吐く。
じりじりと照りつける日差しに頭が蒸し焼きになりそうになりながら、俺はスマホを再びポケットにし仕舞う。
返事をする必要はないだろうと思った。
宍井だって俺なんかと延々話す気もないだろう。

地面を目で追って歩きながらいつも以上にぼんやりとしてしまうのは、日差しのせいだけじゃないだろう。

傷つけただろうか、宍井は何か、すごく気を使って誘ってくれたのかもしれない。無下にしてしまっただろうか。……けど、無理なものは無理だ。

誘うなら…誰か、俺以外の奴を誘うといいと思う。
宍井が誘えばきっと、誰でも頷くだろう。]


[そこで俺は呆気なく考えることをやめて、
 図書館へと向かった。




 祭り囃子が聞こえる。


  セミが鳴いている。**]


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