296 ゴールイン・フライデー
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[金曜のタヴェルナ。 最後の夜。
明日も朝から仕事だからと、酒は入れないことにして。 本当は、酒に記憶をうやむやにされたくなくて。
君の姿を、音を、キラキラした星屑みたいな記憶を、綺麗なままに琥珀色の想い出の中に閉じ込めて、しまうため。
あなたのことが、すきでした。
それなのに、夜を照らす星は、気づけばこちらに近づいてくるのだ。 その、瞳に己の姿が映りこんだと知って。 嗚呼人は、輝ける星に近づき過ぎたら、その身を焼かれてしまうというのに! 逃げることもできない俺はただ、息を飲むしかない。]
(31) だいち 2019/05/25(Sat) 00時頃
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あ…あーーー、あぁ、
[酒なんぞ奢ってくる相手に、迂闊に近づくなよ色男、とか。 気に入ってもらえたなら何よりだ、とか。
突き放す言葉も、繋ぐ言葉も思いつきはするのに唇には載らない。 だって、今。 焦がれることすら叶わなかった君の声が、鼓膜を震わせるのだ。 己の声なぞで、乱したくない、旋律で。
嗚呼でも、その言葉が、己のためだけに紡がれる音のひと繋がりが、どんな甘露よりも俺を酔わせる。 ひと時の、夢へ。
数秒の間の後、俺はふっと笑った。]
(32) だいち 2019/05/25(Sat) 00時頃
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…なんでぇ、バレちまってやんの。 格好わりィなぁ、俺。
[格好つけるのは、得意だった。 弾けて飛びそうなほどに脈打つ心臓を押し隠し、涼しい顔でニンマリ笑う。]
美味いだろ、それ。 オキニなのよ、俺の。 …ありがたく、頂戴すっぜ。
[最後の夢にしては、随分と都合が良くて、優しい夜だった。 グラスひとつ空けるまでの、わずかな時間。 終わればそこが、俺にとってのシンデレラタイム。
夢は、醒めるからこそ夢なのだ。
あなたのことが、すきでした。 灰にして燃やした想いは、二度と芽吹くことはない。
白く汚れたガラス越し、君の眼差しを描き込む。]
(33) だいち 2019/05/25(Sat) 00時頃
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[最後の夜。
俺の胸の内には、綺麗な琥珀がひとつ、静かに遺っていた。]
(34) だいち 2019/05/25(Sat) 00時頃
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