54 CERが降り続く戦場
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《栄光》の本当の望み?
[その言葉に、槍が一瞬止まった]
ずいぶんと知ったような口をきくじゃないか。 アーディアスでもないお前が何を知っている?
栄光の…… 彼女の傍にいた者でなければ、その望みはわからないだろう。 お前こそ……知っているというのか?
ドナルド。
(294) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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……そうだな。確かにあまり周囲を無差別に巻き込むものではないか。次からは気をつけよう。
だが、お前がかの闇に染まったものでないとしても、自分がまるで博愛の使徒であるかのような言い方は癇に障る。
お前は一体今まで何を見た? 実態を取り戻していながら……力を有していながらこの星の滅びをただ傍観していただけか?もしそのうえで正義を気取るのなら、お前こそが最も、獣《ベースティア》にも劣らぬ悪だと…考えたことはないか?
[私は、攻撃を続けない。そのまま修道士ではなく、もう1人に問いかけた]
(301) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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……《栄光》…いや、やめよう。 グロリアは、グロリアではなくなる事を望んでいた。 2000年前…魔界戦争の後、私が私に封じられた後の事は知らない。
だが…彼女は疲れていた。世界の安定のため、自分という存在を求め続けられる。彼女は世界という舞台を安定させるための装置だった。
グロリアは、何者でもなく、ただの1人として生きることを望んでいた。 ……笑うと笑顔が太陽の……少し違うかな。 向日葵のようだったよ。 閉ざされし聖地でいた頃は、2人で他愛もない話をするのが好きだった。いろいろな事を毎日2人で話し合った。あそこにはなんでも……思い出がいくらでもあった。
好きな人もいたんだ…そう聞いたっけな。 誰なのかは結局わからなかったけれど…
[私と同じように]
[―――――だけど。私はもう1つ知っている]
(304) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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言ったはずだ。この槍は既に混沌を断ち割る槍…と。
[そう言いながらも。槍を構えたまま。『槍』は全てを断つ。それでもなぜか詠唱を中断することはない]
……だけど。
(306) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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お前は…… どうして《過去の栄光》ポーチュラカが、お前の前に現れたのか、考えた事はないのか……?
(307) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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答えろ、アーディアス!!お前はなぜ”裏切った”――――
(309) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/12(Sun) 03時頃
ピッパは、その答えが紡がれるのを妨害する素振りはない**
2011/06/12(Sun) 03時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/12(Sun) 19時頃
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―――いつだったかな……
私がまだ《運命》をその身に封じていなかった頃。 あいつと会ったんだ。眩しい奴だったよ。 魂のカタチはどうあれ、奴は《陽》そのものだった。
私達は何度も巡り合った。戦場を変え見える敵同士の事もあったし、そうでない事もあった。 だけど、私は知っていたんだ。奴には誰よりも真っ直ぐな信念があった。
巡り合い、戦い……私は超上位種《エルダーロード》の騎士だった。だけど、ある時思ったよ。 こんな戦いに、本当は意味なんてないんだって。
……世界のカタチがこうである限り、争いは終わらない。
(357) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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あの日、遥かな先にあいつから聞かされた。
私は遥かな未来でも、やっぱり《シュートザムーン》の名の元に星を壊し続けるんだって。 奴には負けないと言った、だけど… 本当は勝つだの負けるだの、どうでもよかった。
ただ、あいつがいなくなる事を恐れるようになっていたんだ。だから私はもう、戦いなんか止めてもいいと思っていた。
だけど、あいつの中には彼女(レナ)がいつでもいた。 それに私は超上位種《エルダーロード》。魂の器がそもそも違う。
……それでも、最後に会ったあの時。"約束"をしたんだ。
(358) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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もし次に会ったら、伝えたい事があると。
たとえこの時間に再び見えなくとも、いつか必ず巡り回って伝えたい事があると。
―――――だけど、その約束は遂に果たされない。
あいつは冥王になった。もうあの《陽》であった頃のあいつはいない。その《陽(ヒ)》を受け継いだ者もいない。
(359) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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こうして現れたお前が!!《陽》であろうはずなどない!!
[私は、その悪魔に。修道士の前に現れた悪魔に向けて跳び、一撃の元に首を叩き落とした。だが、既に雨は修道士の精神を灼いていた]
心を確かに持て!!呑みこまれるぞ!!
[アーディアスの言葉が聞かれる前か後か、私はそう彼に向けて叫んだ]
(360) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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……そうだろうと思っていたよ。
[目の前の男の答えに、私は静かに口を開いた]
私は…いや、オスカーもテッドも。お前が裏切ったと思っていた。
『だけど私は知っていた』
『お前が、《栄光》が何を考えていたか知っていた』
そして、《過去の栄光》、《小さき扉》ポーチュラカがなぜお前の元に現れたかも。 …あの子は……《栄光》が《過去》に成し遂げられなかった事の代わりとして遣わされたんだ。
お前に《救って》ほしかった。 今度こそお前に自分を《救って》ほしかったんだ。
……だけど、やっぱりそれだけじゃあない。
[修道士に《陽》の姿をした黒い悪魔が飛来したのはその直後]
(371) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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[私が首を落とした直後、アーディアスもまた《深淵》を発動させた。間髪いれず、首を落とされた悪魔から私は飛んだ]
あいつがお前に救ってほしかったものは、やっぱりもう一つある! お前にだってわかっているはずだ!! 本当は気付いていて、見ないふりをしているだけなんじゃあないのか!!
《栄光》の元になぜ《運命》が付き添っていたのかを! 《運命》は一体何のためにある!!
(376) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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――複合に集積されし星の叡智の殿堂《セラエノパビリオン》――
其処は何もない場所。 六角形の部屋が無限に集積し、螺旋階段が下へと果てしなく続く。他には何もない。 万物の記憶の発する電波《ノイズ》を受信し集積し続ける。 壁はなく、時折あらゆる時空の情報が映像という形を取って、音という形を取って、言葉という形を取って、何もない漆黒の中に、浮かび上がる。
―――誰にも侵せない場所。だが―
(384) 2011/06/12(Sun) 23時頃
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わかっているはずだ……!!
《栄光(グロリア)》が《救って》と願ったものは、グロリア自身!《過去の栄光(ポーチュラカ)》にもその願いはきっと受け継がれていた…
だけど!!もう一つあるんだ! ――お前に救ってほしかったものが!! ―――――混沌に身を委ねては救えないものが!
(388) 2011/06/12(Sun) 23時頃
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わからないか……!
[私もまた、苦々しく舌を打った]
お前は《栄光》と共に過ごし続けた…… もしかしたら私《運命》よりも長く、私の知らない事を知っているかもしれない。 それは全て、お前だけのものじゃない!この星の記憶《ユニヴァースメモリー》なんだ!
ポーチュラカは今もいる…私達の心の中なんて曖昧なものじゃあない!いるんだ!近くて遠い場所だが、今もいる!
だけど、獣《ベースティア》はそれも含めて全て無にしようとしているんだ! お前は奴の掌から欠片も抜け出せてはいない!
…お前は本当にそれで満足なのか
(423) 2011/06/12(Sun) 23時半頃
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―――――お前はグロリアと共に過ごした記憶を、
記憶の残る場所を失ってもいいのか?
その記憶を汚しても平気なのか?
…………グロリアがお前と過ごした記憶を、場所を―――
世界を維持するために存在していただけではなく、 お前と共に過ごしたその時間、グロリアは確かに救われていたんだ!!
もしグロリアが本当に繋ぎとめられていただけなら、きっと世界はとうの昔に活力を失っていたんだ… 彼女はどれだけ疲弊しても!《運命》である私が封じられてその力を失っていたとしても、世界を繋ぎとめていたかったんだ… それが願いだったんだ!
(431) 2011/06/12(Sun) 23時半頃
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それでも尚、彼女は《世界を》《救って》ほしかったんだ…!!
記憶《ユニヴァースメモリー》の中に眠りながら、 再びお前と、《栄光》なんかじゃない、ただの少女として一緒にいられる場所を守ってほしかったんだ……!
(433) 2011/06/12(Sun) 23時半頃
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わかっている……お前は裏切ったんじゃない。 《ジ・アキューズドワン》じゃない。
……一番肝心な時に傍にいてあげられなかった私に代わって、あの子を支えてくれていたんだ。 だからこそ、混沌にそれ以上身を染めてはいけない…!
[そこまで言って、後ろの気配に振り返った]
まずい!あいつは…もう混沌の雨に"灼かれて"いる…!
(454) 2011/06/13(Mon) 00時頃
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聞こう!《運命》は変えたいと願うものを変えるために!
お前の望む物が私と同じであるのなら!
(463) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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”風”の為に……その男のために。 一つだけ聞かせてくれ。彼は何を望む?
"陽"を殺してまで願ったものは……
[きっとそれは、そう、世界の―――]
(469) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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――――――理解した。
[男の言葉を聞き届けて、私はその言葉を承諾した]
《因果》の糸が誰かを縛りつけて切り裂き苛むるのなら、《運命》はその縛鎖を断ち切ろう。
《秩序》が誰かの胸に悲しみを作り出すのなら、 《運命》はその悲嘆も、《絶対(ルール)》も断ち切ろう。
(505) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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[私は、2人の男の前に立ち、手を翳した]
(510) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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―――人の世に 運命よ、それは月のように満ちて、欠けて、定まる事の無き物 栄光よ、それはいつか過去となりて玉座の間に朽ちし物
運命よ、それは人の世に車輪の如く回りて、表と裏を変える物 栄光よ、それは一方上れば一方沈み、移ろいやすく不確かな物
運命よ! 栄光よ!
しかしこの世に真理を告げる者は一方ならず
運命よ、それは絶対ならず再び巡り合わせる物 栄光よ、それは世界を形作り、その先へと導く物
運命よ、それは時に全てを飲み込み人の想いを形とする物 栄光よ、それはいつか蘇りて再び来る物
(521) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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運命を変えんとする意思を持ち 栄光を解き放つ覚悟を持つならば
それはお前に無限の真理で持ちて変革の力を与えよう
全てを受け入れ望む故に この鍵を手にする力は与えられん―――
(522) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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《guarnizione di rottura(開封)》―――!!
(523) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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[その時、表の鍵に呼応するようにアーディアスの…いや、赤と黒の男の体は輝き、裏の鍵は取り出された。
―――――そう、鍵という名の『盾』が。]
(527) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》を作り出す表の鍵と裏の鍵は再び揃った。
[私はその事を確認して、目の前の男達に告げる]
真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》はその時が来れば再度一つになってその力を発揮する。
……これで終わりだよ。 あとはお前に任せても構わないか、アーディアス?
…その男の事を。
[以前の裏の鍵の持ち主だった、修道士の方を見た]
(532) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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[だが、アーディアスの答えは決まっていた>>511]
……それをお前が望むのならば。
[そう言って、槍を翳した]
この槍は……混沌を断ち切る槍なのだから。
(536) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/13(Mon) 01時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/13(Mon) 01時半頃
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―――わかったよ。
[私はそう言って、槍を振りかぶった]
この『槍』は運命を紡ぎ断ち切る槍。 鍵の半分にして、人知の及ばぬ力を誇るもの。 この槍は闇より黒き混沌を切り裂こう!
[その槍は、寸分違わず男の胸を刺し貫き―――
同時に"混沌"という名の魔を断ち切った。 そして、運命に結ばれた男の魔も]
(561) 2011/06/13(Mon) 01時半頃
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………ごめんなさい。 あなたには、グロリアの事を全て任せてしまった。
本当は私がついていなければいけなかったのに。
……ありがとう。彼女の支えになってくれて。 グロリアを《救って》くれてありがとう……
この鍵で、私は今度こそきっと《救って》みせる。 あの子を縛る鎖も、悲しみも…
[私は、2人の男の傍に座りこんで、この悲しみを断ち切るように少しだけ泣いた**]
(579) 2011/06/13(Mon) 02時頃
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