123 霓虹鬼故事
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―――…え?
[目の前にいる、と。あの笑みを湛えながら明夜は言う。 それまで考えていていなかったことに、 思考が真っ白になったのは、ほんの少しの間のこと。
そのほんの少しの間に、明夜の蹴りが黍炉に向かっていた。 だから、それに露蝶が咄嗟に反応することはなかった。 けれど――。]
(27) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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――っ!
[じり、と動こうとした時にきた回し蹴りに驚きに瞳を見開き。 とっさに後ろに跳び退る。
ナイフを手にしたけれど、髪の毛を揺らした靴の先にすら掠めることはできないまま]
ったく、肉体労働には不向きなんだが。
[ため息を一つ零して、軸足を狙ってナイフを突き出す]
(28) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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[――己の中の、何かがぶち切れた。]
みん いぇ …――――っ!
[じくりとした肩の疼きも薄れる程、血が上る。 右手のナイフを腰だめに構え、体当たりして刺しにいく形で。 黍炉のナイフの切っ先が明夜に向かって突き出された時に、 脇目も振らず、その「鬼」に向かって駆け出した。]
(29) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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[回し蹴りは不発に終わり、 軸足を狙うナイフは避けない。
痛みは感じない。 怯むこともないまま、そのまま人離れした動きで黍炉に蹴りを。
そして露蝶に向き直り]
来いよ、いい顔するじゃねぇか。
[火傷した片側の顔が醜く歪む。 醜悪な笑いを浮かべて 露蝶を見る]
(30) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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ぐっ――っ
[ナイフが肉に刺さる感触と同時に、腹部に食らった蹴りにうめく。 薬のせいか、鬼というに相応しい膂力でけりつけられれば、受身も取れずに転がる結果。
それでも何とか立ち上がろうと、痛みに歪む顔をあげて]
露蝶……
[怪我した女一人に立ち向かわせるわけにはいかないとばかりに、痛みを堪えて立ち上がり。 せめて、明夜の動きを邪魔しようとタックルをしかけた]
(31) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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