303 突然キャラソンを歌い出す村4
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寂しいのか。 そうだよなあ、ひとりで閉じ込められたんじゃな。
[歌われた孤独は、身につまされるもの。 やつは堕天だ。つまりは、過去天使だった。 受けた仕打ちは天でのことか。静かに憐憫に眉が下がった。]
よかったな。 "癒し"は天使の得意技だ。
[堕天使に向ける微笑みはやわらかく、慈愛に満ちている。]
(394) 2020/01/10(Fri) 00時頃
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[天使候補生の歌声は、その想いだけなら充分に合格。 けれど、力は少し足りない。ならば、添えてやればいい。]
イキんなって、素直になると楽よ?
[>>397クソパシリ呼ばわりされようと、穏やかな微笑みは崩さない。 あくまで天使然としたふるまいで、相手が歌いはじめようと声を重ねる。]
(404) 2020/01/10(Fri) 00時半頃
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窓を開ければ変わる景色 ほんの小さな変化だけれど 見たことはある?勇気を出して キミが動けば世界が回るよ
ねえ覚えてる?泣いてたあの日 下手くそなジョークに笑ってくれたね ただそれだけでいいんだよ あいしている キミのすべてを
──Dreaming──
キミが走れば 風を吹かせよう 愛らしいステップがもつれて花びら散らさぬように キミが走れば 抱き止めよう
あいしている キミのすべてを
(405) 2020/01/10(Fri) 00時半頃
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ははッ、落としてくれてもいいよ? 一緒に落ちてくれんならな。
[>>407それを呑む相手じゃあなさそうなのは百も承知の上で、言葉遊びめいて笑う。 ヨーランダが今なお説得するように歌うなら、時折コーラスを添えるように神聖力を織り交ぜた。 こちらの精神もじわじわと削られてはいるが、向こうも同じく見える。 剣の軌道が落ち着かない>>423。]
(431) 2020/01/10(Fri) 01時頃
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[本来なら、剣先の嵐になっているこんな空間に、候補生を残しておけない。 互いに羽根のある同士、ステージを空中に切り替えて気の済むまでやりあえばいい。 だが、それには少しばかり、人が集まりすぎてしまった。 翼を隠したほうがいいのだろうが、有働の背にもくろぐろとある以上今更だ。 今はそれよりも、協力者が増えたと喜んでおくべきかもしれない。]
(436) 2020/01/10(Fri) 01時半頃
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エゴに巻き込んでる点では、オレらも人のことは言えないけど、ね!
[シロが吠える>>444。指が変じた爪を振り下ろすのに、ヨーランダを抱き寄せ道を作った。 エゴ。己の思うままに行動を振りかざす点では、只人を天使に召し上げようとするのも、悪魔が堕落に引きずり込もうとするのも、どちらもエゴだ。 天使ジェルマンは、堕天使の歌を否定しない。それは違うだとか、やめろだのとは言わない。 ……まあ、下劣で品性のない歌は美しくないとは思うが、事に及ぶのは生の本能でもあるわけだし、生命を尊ぶ立場としてはそれもまた感情のかたちのひとつだと思う。]
(446) 2020/01/10(Fri) 01時半頃
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[天使ジェルマンは、堕天使の歌を否定しない。 代わりに、こちらの歌を届けようと再び歌いはじめ――る、はずが。]
――レイ!?
[声が聞こえて>>425、振り向いた。 目線を外したのが災いして、堕天使の剣の切っ先が頬を掠める。 あかい血が滲み、玉を作って流れ落ちた。]
(449) 2020/01/10(Fri) 02時頃
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来るな! キミは今、ただの人間なんだぞ!!
[踏み込む足を言葉で制止するが、止まらない。 ふたりを守るのは流石に手が足りないぞ、と内心冷や汗をかいていれば、彼女のそばにいたはずの"マイク"がヒトガタでないことに気づく。 マイクが"マイク"として、ここにある。 それは僥倖と言えた。]
(450) 2020/01/10(Fri) 02時頃
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レイ! やめろ!!
[>>453言うまでもない。ヨーランダのことは最優先だ。 胸に抱き寄せて、背で庇う。 いくつ剣戟がつこうと、かまう暇はない。 そこにレイまで、というのは重ねて言うが厳しい状況だというのに、彼女は止まらない。
彼女はもう候補生ではない。ただの人間だ、特別視はできない。 だというのに。マイクを――増幅器を渡しに、入ってきたというのか>>455。]
(459) 2020/01/10(Fri) 02時半頃
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……っ、――歌って、ヨーラ。 大丈夫。今度こそ、カンペキにオレがついてる。 オレ以外も、みんな見てる。緊張はしなくていい。
思うままを――乗せて。
[そっと。語りかけるように、諭すように。 マイクを受け取ったヨーランダに話しかける。 一息吸って、歌にすればいい。 彼女が歌うなら、またコーラスを乗せよう。 今度こそ、凍った堕天の心を、融かすように――*]
(460) 2020/01/10(Fri) 02時半頃
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