307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜
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墓
少
霊
全
ルリに3人が投票した。
アトレイユに1人が投票した。
ルリは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
/* お疲れ様でした。
特に天声などは落とさないので自由にロールを続けたり雑談して大丈夫です。
延長は、特に希望があれば行います。
お集まりいただき、本当にありごとうごじいましあ。
(#0) 2020/09/18(Fri) 07時頃
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― 深夜 ―
[ 二張りのテントを立てた広場に置かれたランタンは、その数を一基減らしていた。テント内に入れたものはそのままで、外に設置したうち片方がどこかへ姿を消していた。。 持ち去った誰かはどこか、此処から場所を変えて睦みあっているのだろう、と特段気には掛けなかった。 外に残ったもうひとつを取り、社務所へ向かう。]
……恵瑠。起きてたか。
[ そう呼び掛けたのは社務所の縁側でだったか、それとも屋内に入った先でだったか。共に浴室を出た時には同じ濃紺の浴衣を着ていたものだとは憶えているのだが。]
もう、ぼちぼち星が降ってくる頃やき。 一緒に見んか。
[ と、手を差し出して。]
(0) Hermes 2020/09/18(Fri) 12時頃
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― 深夜・広場 ―
[ 恵瑠の手に手を繋いだら、行き先を伝える。 もう片方の手にはランタンを掲げるようにして。]
テントの広場。空いとるようやから。
[ 手を繋ぎ、いざない向かう先の広場。 木々に丸くぽっかり開いた夜空を見上げれば、流星の光る筋が時おり目に映ったことだろう。テント内からキャンプ用の厚肉の断熱マットを引き出して、地面に引いた。]
ここ、並んで座ろ。何なら寝転んでもええが。
[ くるくると広げた銀色のマットは二枚、 およそ二畳ほどの広さになるか。 腰を下ろすと恵瑠を見て、夜陰の中で微笑んだ。]
風呂でも言うたが。 ようがんばったな、恵瑠。
[ それだけ言って、星々が浮かぶ夜の空を見上げた。]*
(1) Hermes 2020/09/18(Fri) 12時頃
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―深夜・縁側―
[早希と炊事場で言葉を交わした後。 夜の散歩でもしようかと思ったが、何も言わずに外に出ては引率にいらぬ心配をかけそうだし、かといって優も瑠璃も姿が見えなかった――色んな可能性があるので探しはしなかった――しで、結局、ひとり縁側に腰掛けていた。
団扇を手で弄び、足を戯れに揺らして。 幾度か夜空を見上げては美しい星の煌めきに目を細め、ちいさく息をつくのを繰り返す。
いつしか、うとうと、瞼が落ちかけたとき。]
……! 優さん。
[足音と、名を呼ぶ声。>>0 パッと勢いよくそちらを向けば想像通りの姿があった。 誘いの言葉より先に下駄を履き、ちょっと転びかけながら、優の元へと近付いたことだろう。
自分は優を待っていたのかもしれない。 それを自覚し、気恥ずかしくなりながら小さく頷くと、差し出された手に手を重ねた。]
(2) saiki 2020/09/18(Fri) 13時頃
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――深夜・広場――
[手を繋いで歩く。>>1 時折、ランタンに照らされる横顔を見上げては、転ばないように意識を引き戻すのを繰り返した。
広場に敷かれたマット。 同じ浴衣姿で優の隣に正座する。 狭いから、もう少しで触れ合う距離。
そこでようやく夜の空を仰げば、満点の星たちと、光の尾を残しながら消えてゆく流星が瞳に映った。 思わず息を飲んで、小さく歓声を上げ。]
……今日の夜、は。 ぜんぶ、優さんが教えてくれたから、です。
[がんばったなって。 その言葉になんと返していいのか迷って、優の笑みに視線を彷徨わせ、頬を染めながらそう答える。 彼が相手でなかったらどうなっていたか。 今は想像もできない。]
(3) saiki 2020/09/18(Fri) 13時頃
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[流れ星を目で追いながら、思う。]
……。
[宵越しで優と時を過ごせたこと。 それはとても幸せだったから。 今も、こうして心があたたかだから、
お願いごとより、御礼を言いたい気分だなぁ、と。]
綺麗だね、優さん。
[今度はまた、彼を見上げよう。*]
(4) saiki 2020/09/18(Fri) 13時頃
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― 深夜・広場 ―
[ 正座する恵瑠を見て、優は可笑しそうな声を洩らした。銀色のマットにちょこんと行儀良く座る様子は浴衣姿と相まって、可愛らしい人形のようにも見えてしまったのだ。]
脚、崩してええぞ。 そうかしこまらんでも。
[ ふとすれば恵瑠を注視しようとしてしまう自分に気づいてそう言った。少し手を動かせば触れる距離。輻射で伝わってくる熱がその近さをはっきりと伝えていた。 天を眺めるうちに音もなく流れる光の軌跡が見えて、隣で小さな歓声が聞こえる。]
……はは。 結局、恵瑠を独り占めにしてしもうたな。
[ 彼女の返事から少しして、 ちらと横目で恵瑠を見た。]
(5) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃
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[ ぜんぶ、教えてくれたから。 そう恵瑠が言うものだから、彼女にそうした場所も 寝室だけではなかったと優には思い出されてしまうのだ。
シャワーと桶の湯で汗と汚れを流した後、 手に乗せた泡で互いの背中を洗い洗われしてみたり。
湯舟の縁に腰かけて、先ほどまで彼女を責め立てていた 部位を眺めさせ、あるいは触らせてみたり。
手指で触れるだけでなく、舌や唇を使ってみようかと 恵瑠を口巧く誘導してみたり。
そして同じように、恵瑠にも、と。 破瓜の痛みが揺り戻さないよう丁寧に花苑へ口づけ、 舌と唇で愛でられることの快感を教えたりも。]
(6) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃
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[ それらを言葉にはしなかったが、脳裏にその時の愛らしい姿や声が蘇ってくるのは致し方ないことだっただろう。
とはいえ、恵瑠の気配は穏やかで安心に満ちたものだったから。心地よい無言のひとときを壊すことなく、恵瑠と並んで空を見ていた。]
……ああ。 ずぅと昔に生まれた光も、 ついさっき生まれた光も。綺麗やの。
[ と、恵瑠の瞳が優を見上げていることに気づく。 視線を返し、静かに笑って。]
(7) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃
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恵瑠。 せっかく張るの、手伝うてくれたのやき。
寝るのは、テントにせんか。
[ そう誘った。 ちなみに寝具は寝袋になるが、人形型のものではなくて 長方形の辺でジッパーを閉じる封筒型のものである。]
夜通し眺めてたい、というなら勿論、 朝まででも付き合うちゃるが。
[ そうするなら幾らか途中で夜食なり飲み物なり、取りに行くのも良いだろう。キャンプの後夜祭のように過ごすのも楽しかろう、と考えるのだった。]**
(8) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃
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―深夜・広場― >>5>>6>>7>>8
星の生まれた時間の違い……。 あまり、考えたことなかったかもしれないです。
すごい年齢差なんだろなぁ。
[例えば自分たちの年の差なんてないのと一緒か。 可笑しそうにくすりと笑う。
返ってくる視線、彼の黒い瞳を見つめる。 夜闇の中、明かりがなく瞳に浮かぶ感情は捉えづらくとも、彼の声と気配が穏やかなのは分かるから、安心感に包まれていた。
マットにぺたりと崩した足を乗せ、空へ指を伸ばす。 あそこのは秋の四辺形だろうか、あっちの明るい星は何だろう、優さんはあれが何の形に見える?と。 流星の合間も飽きることなく楽しむ。
少しずつ、距離は縮まっていた。 意識しないほど自然に。]
(9) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃
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うん、テント、賛成です!
[はしゃぐように頷いてから、当然のように共に寝ようとしていることに驚く。 自分こそ彼を独り占めにして良いのだろうか。 ちらり、社務所のほうを見遣ってから少しの間をあけ、こちらから優の片手をそっと握った。]
じゃあ、もう少しだけ、眺めてたい。
[本当はすでに瞼は重くなってきている。 でも眠ってしまい、いつの間にか朝になっているのが勿体なくて、そんな風にお願いをしたことだろう。
夜食については――、]
喉は乾いたけど。 えっと、食べるのは、あの、……。
[自らの口元に指を添える。 幾度も口付けを交わしたせいか、薄ら赤みを帯びた唇。 瞼を伏せ、その先は言葉にできなかったけれど、お風呂でこの唇が何に触れ、舌が何をなぞったのか、優こそよく分かっていることだろう。]
(10) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃
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ちょっと、まだ、やめておきます。 朝ごはんはちゃんと食べるけど。
[それから、はっとしたように。]
あ、あの、嫌だったとかじゃなくて! 思い出しちゃうからってこと、ですから、ね。
[それだけは勘違いされたくなくて付け加えたが、余計に恥ずかしいことになった気がする。 暫くは顔が上げられないに違いない。
寝袋をひとつ用意して。 暫くまた、隣に並んで星空を見上げよう。
星を語っていた声は少しずつ静かになり、無言であっても穏やかな時間が流れるなら。]
(11) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃
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……、ぅ、……ん、
[こくり、こくり。
いつしか瞼は落ちかかり、半分眠りの中。 優の身体にもたれるようにして高めの体温を伝えるか。
口元は柔らかな弧を描いている。**]
(12) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃
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― 深夜・広場 ―>>9->>12
そうなぁ。 でも俺かて、今ふと思うただけやぞ。
[くすりと笑う恵瑠>>9を見て、そういうところが素直なのだと改めて思う。恒星と流星。遥か遠くからと、すぐ近くからと、それぞれに届いた光。距離に違いはあっても、どちらも届いたことは同じなのだ。
つかの間見つめ合って、伸ばされる指の先を一緒に眺めた。秋の星座に明るい星は少ないけれど、この島でならくっきりと輝いて目にできる。
天頂に掛かったペガスス座、西寄りに明るく見えているのはきっと、夏の大三角のなごりのデネブ。形を尋ねられればそうだなあ、と思いつくまま答えていった。 それが帆や網、錨といった海にまつわるものばかりだったのは、船乗りならではといえだだろう。]
(13) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時頃
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[ 寝る場所の議題は満場一致で可決された。 何か感じたらしい恵瑠の雰囲気と、社務所の方を見やる様子>>10に別のことを合点する。そっと握る手に指を添わせて、頷いた。]
ああ、そうしよう。 早希ちゃんのことなら、瑠璃が気に掛けとうき。
俺は今夜は、もう打ち止めじゃ。
[ 女子を相手の手ほどきは、というように勘違いしたのであった。打ち止めと言ったのが真実かどうかは多少、自分でも疑わしいものだったけれど。求めたくなれば襲ってしまいそうだし、求められれば無論応えてしまうだろうから。 それはさておき。]
……?
[ 彼女の仕草にしばし疑問符。そうして今度は過たず察することが出来た。確かめる言葉はなくとも、睫毛をかざして視線を伏せる様子を見れば、恵瑠の細い指が添えられた場所がどうされていたか、と思い至る。]
(14) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時半頃
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[ 推測の裏付けは恵瑠の声>>11でもたらされ、軽く苦笑の息を洩らしてしまった。恥ずかしげに顔を赤く染めながら、優を見上げては一心に口で奉仕していた様子を、うっかり思い出しそうになったのだろう、と。]
言わんでええ。 言うと余計に、思い出してしまうき。
[ 彼女が顔を伏せてしまったのを良いことに、 優は空を見上げてその時の様子を思い返していく。 寝袋を取ってくる、と恵瑠がふと口にするまでの間。]
(15) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時半頃
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[ おずおずと口から小さく覗いた舌先が 粘膜をそっと舐めてくる感触。 意を決したような表情で、可憐な唇が 雄肉の先をはくりと咥え込んでくる様子。
舌の動きは拙くとも、必死に慣れようとしつつ頭を動かす恵瑠の様子はいじらしくさえあって、肉と心の両方の欲が同時に満たされていくものだった。
時に雄肉へ触れてくる歯の硬さすらも 快感に混じるアクセントと感じられてしまうほど。
劣情が押さえきれなくなってしまう前に、 交代しようか、と言い出したのだ。 浴室にまで避妊具は持ち込んでおらず、 外で出すとしても確実な避妊になるとは言えないから。
そうして今度は、攻守を入れ替えて 彼女を優が愛でていくことにしたのだった。
蜜が顔を汚そうとも気にならないが、その上ここは浴室なのだ。念入りに情愛を籠めて、じっくりと。 浴室を出る頃には二人とも湯に中てられたようになってしまう程、恵瑠と睦み合う時を過ごしたのである。]
(16) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時半頃
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― 深夜・広場 ―>>11>>12
[ 恵瑠がテントから持ってきた寝袋を広げ、脚を半ばまで入れて夜空を見る。肩と腕を触れ合わせた寄り添う形になって。星がわずかずつ位置を変え、流れる星を見上げることも次第に少なくなっていった。 語る言葉よりも、ただ伝わる体温と息遣いだけを感じている時間。温かな幸福感に満たされていく時間だった。]
…… 、 める。
[ 彼女の背中に回していた右腕が、傾き寄りかかってくる身体の動きを感じ取る。半ば眠りに誘われてしまった様子の表情は柔らかく、優は声をひそめたまま呼びかけた。]
(17) Hermes 2020/09/18(Fri) 23時頃
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― 深夜・テント内 ―
…… そろそろ、ねるぞ。
[ 小柄な少女の体躯を横抱きにして腕の中へ収めると、片方のテントへ歩んでいった。 中から物を持ち出していない方のテントである。
黄色みがかった光に照らされた内部は意外なくらい天井が高く、恵瑠くらいの背丈であれば頭がつかえることもなく歩けるほど。 長方形のシュラフの一方に浴衣姿の彼女を横たえて、眠りの深さを確かめるように顔を寄せた。]
…… おるからな。ずっと。
[ 唇にかるく口づけて、もう一方のシュラフを引き寄せた。大きく開いた長辺を彼女のそれに重ねていって、寄り添い眠れるように拵える。横になり、恵瑠の額に掛かった髪を撫でるように片手を添えて優しく撫でていくのだった。]*
(18) Hermes 2020/09/18(Fri) 23時頃
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―夜中・石段―
もう…あんまり言ったら恥ずかしいでしょうが。 おっきくなったのはおっぱいも乳首も、両方だけど…
[最初に優と経験した頃よりは、少なくとも倍以上に肉づいた乳房を縛られたまま、乳首を固く勃たせたまま、後ろから突き込まれている。 こんな夜でなければ決して見せられない姿。それも、いくら宵越の手ほどきでも少年少女相手にこの有様はいくらなんでも見せられない。性癖が歪む。 そういう様を晒せる相手というのは、恋愛とはまた違う奇妙な関係ながら、優だけなのだろう]
さっきから、ずっといっぱいしてたから…中、凄いでしょ。 けど、優だって…さっきいっぱいしたでしょうに、まだこんな、すごい…
(19) yusuron 2020/09/19(Sat) 00時頃
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[何度も射精したと思われるのに、まだ膣内に分け入って、中をかき乱す雄の怒張。音を立てて腰がぶつかると、喘ぎが漏れてのけぞり、突き出た胸が卑猥に揺れる]
んんっ!や、そこ…… 覚えてたっ……? あん、ん、くぅっ……
[早希とした時にも、自分で刺激するように突き込ませていた場所。勢い良く突かれると顔が蕩けてしまうし、小刻みにそこを叩かれるとたまらない]
あ、ううっ……これ、ダメだって…… そこ、ダメになるの…
[手ほどきする男の子や女の子には、そこまで責められる事はほとんどない。 涼しい外で裸のまま交わりながら、体の芯はじっとりと熱く燃え上がっていく]
(20) yusuron 2020/09/19(Sat) 00時頃
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ひあ、ん…… お尻、そんな揉まれるの、弱いんだってば… あん、んっ…… ら、めっ……
[一番深くを怒張でこじ開けられて、快感を引き出されていく。 先ほどまでの女同士も延々と交わり続けていたから体はとっくに出来上がっている。軽くなら何度かイってしまったかもしれない。 そのうえ両胸を両手で揉みしだかれ、乳首を押し込まれたら、どうしようもない]
や、もう…… それ恥ずかしい。 昔は恥ずかしかったんだから…… こんな揉まれたら、もっとおっきくなっちゃうでしょうが…
[そんなに嫌そうな口ぶりでもなく、柔肉を揉んで、離して。膨らみきった乳首を、まるで乳牛の乳搾りのように扱き上げられる。 後ろから膣内を蹂躙する突き込みに、いっそう膣内が締まってしまうのは、そんな風に豊乳を弄ばれ、辱められるのが一番感じてしまうから]
(21) yusuron 2020/09/19(Sat) 00時頃
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種付けって、や、そんな…また、牛みたいな事言う… 感じてるよ、優の、さっきから嫌ってほど感じちゃって、はぁ、ああっ、んっ…!
[軽く頭が白く染まって、きゅうっと膣内で暴れる怒張に吸い付いたまま締め上げる。女らしくどこもかしこもむっちりと肉づいた体全体で、男の欲望を受け止める。]
もう、なんか……普通に、もっと突いて、いっぱいして、私で気持ちよくなって、して、ぇっ……
[流星雨の時間が近づくほどまで、手ほどきの時の姿とはまるで違う、獣のような欲に塗れた交わりの声が境内に響き続けていた**]
(22) yusuron 2020/09/19(Sat) 00時頃
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―深夜・広場― >>13->>17
[める、と。 その声にふわりと意識が浮上する。
いつの間にか自分は眠りこけてしまっていたらしい。 のろのろ体勢を持ち直して目を擦りながら気付く。 秋の気配の涼しさの中なのに、身体の片方だけがあたたかい――ああ、寄り掛かってしまっていたのか。]
重くなかったですか、って、わっ……!
[心配の言葉を向ける前に、抱え上げられる。 反射的に優の浴衣の襟元にしがみ付いたことだろう。 しかし彼は危なげなく歩みを進めるから不安定さなどなく、手のやり場に困って、結局大人しく縮こまる。 まだまだ堂々と抱き上げられる度胸はなかったのだ。]
(23) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃
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……、
[力持ちだなぁ。 そっか、船乗りさんだもの。
こっそり胸元に耳を寄せる。 とくり、とくり、優の鼓動の音が伝わってくる。 なんだか無性に安心して、胸の奥がじんわりあたたかさを増し、また眠気に抗えなくなっていく。
テントに着く頃には、また眠ってしまっていた。]
(24) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃
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[横たえられて。>>18 優が顔を寄せれば、薄らと目蓋を上げる。
口付けとともに瞳を閉ざして。 彼が隣に寄り添うように隣に並べば、すう、と身体の力が完全に抜け、眠りに落ちてゆく。
絆創膏はもう取ってしまった額。 撫でられるそこに、傷跡はかすかにしか残っていない。 嫌がることもなく穏やかな吐息が零れる。
夢の中。
私は丘の上から海を眺めている。 嬉しそうに笑い、飛び跳ねるみたいに手を振っている。
視線の先には、波に揺れる漁船が一隻。
そこに立っているのは――、]
(25) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃
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――ゆう、……、
[寝言は、彼の耳に届くのだろうか。
ずっと海の夢を見ることを恐れていたのに。 寝顔に浮かぶ表情はどこまでも柔らかだった。
夜空を眺めながら、星を繋ぎ、船乗りらしい言葉を紡ぐ優が、幾度かかつての父の思い出に重なっていて。 それは心の奥底が絞られるような切なさも齎したけれど、決して悲しいばかりではなかった。
だから、夢は、幸せなものになる。 その中で、大切に思う名前を呼んでいた。*]
(26) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃
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[ 恵瑠の寝顔を見ながら、ふと思う。 両親を失って任海の家に引き取られた彼女。 盆祭りの時にはその両親とも、心配して島に帰っていたのではないかと。
自分は女ではないから、娘を置いて逝ってしまった恵瑠の母親の気持ちを想像することはできない。けれど、水瀬のおじさんと呼んで親しんだ父親の気持ちなら、想像することが出来るのだ。]
『今日やれることは、全部、せえよ、優。 明日、海で何があるかは分からんきな。 毎日毎日、後悔ないように過ごすのやぞ』
[ 初めて水瀬の船に乗った時、少年の自分に深く食い込んだ言葉がそれだった。対等な大人に接するように、だが人生の先達としての重みを込めて諭された言葉。 だから、水瀬のおじさんは、きっと。]
(27) Hermes 2020/09/19(Sat) 00時半頃
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[ 遭難したあの日の朝も、妻と娘に出来るだけの愛情を 伝えて海に出ていったのに違いない。 それが他からはいつもと同じような一日の始まりに 見えていたとしても、きっと。
置いていくには早すぎることを詫びたとはしても、 決して最後まで後悔だけはせずにいたのだと思う。
彼が居なくなった後も、恵瑠の幸せは誰かが必ず 守ってくれると信じて。]
(28) Hermes 2020/09/19(Sat) 01時頃
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[ 黙想から戻り、安らかに寝息を立てる少女の顔を眺めた。 その額にはごくうっすらとした傷のあと。 脱衣場で絆創膏を目に止めなければ、 おそらく気づいていなかった。]
……迎えに。いくでな、恵瑠。
[ ほんの小さな声で囁きかけるようにして、 優もシュラフにもぐり込む。 かすかな声が呼び返したように聞こえて、 その唇を見つめるうちに。 柔らかな眠りの腕がしのび寄ってきていた。]**
(29) Hermes 2020/09/19(Sat) 01時頃
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― 宵越し翌日・優の家 ―
[ 優には3歳違いの姉と妹、それに10歳ばかり離れた弟が居る。姉は既に結婚していたが、嫁ぎ先がごく近いこともあって子連れで実家を訪れることもしばしばだった。 昼食の席でその姉に質問を向けられて、優は真面目な表情で口を開く。]
宵越しの引率、な。 今年で終いにしようと思うとるよ。
今朝もちらと話してきたきぃ。 明日、迎えに行かせてもらうで、て。
[ 神社で朝食をとり、後片付けを進める途中、恵瑠にも同じように話していた。 現代ではその要素は薄れているものの、宵越しの夜は古くは嫁取り婿探しの儀式という意味合いを持つ風習でもある。
むろん一方的に婚姻が成り立つようなものではないが、この夜がきっかけとなってやがて結婚まで至る島の男女は少なくない。現に優の両親も姉も、そうだったのだから。]
(30) Hermes 2020/09/19(Sat) 14時半頃
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[ 迎えに行くという相手は誰なのか、と姉が問う。 もしかして、と挙がった名前。優は笑って首を振った。] ……おお、違うで。 瑠璃はまた街に帰りよるやろ。 姉ぇ、見送り、一緒に行くか?
[ 姉と瑠璃も知らない間柄ではないし、仲も悪くはなかった筈である。優の姉は少し残念そうにしつつ、じゃあ誰、と重ねて問いを向けた。]
水瀬のとこの、恵瑠よ。 今は任海じゃが。
[ 彼女と恵瑠とは10歳ほども年は違う筈だが、来歴は知っていただろう。箸を置いた姉はじっと優を見つめた。]
(31) Hermes 2020/09/19(Sat) 15時頃
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……ああ、大丈夫や。 幸せにするきぃ。
[ いつの間にか、居間の戸口から母が顔を覗かせていた。 それに気づけばさすがに少しきまり悪そうな表情で、 優はそちらを見やるのだった。]*
(32) Hermes 2020/09/19(Sat) 15時頃
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―宵越し翌日・任海家―
[養父と養母。そして義兄。 4人で食卓を囲んだ後、話がありますと切り出した。
父母は自分の宵越しにはやはり特段興味はないようで、これまで何も聞かれてはいなかったけれど。 その瞬間、もしや、と表情を変えた気がした。 村の風習の意味合いを知っていたから、続く言葉の予想ができたのかもしれないと、後から思うことになる。]
私のことを、迎えに来て来てくれる、と――。 そう言ってくれる人が、います。
だから、あの、……。 これからもご迷惑をかけてしまうとは思うんですが。
[真っ直ぐにそれぞれの瞳を見つめてから。 両親がいなくなってから、ここまで自分を育ててくれた人達と兄に向けて、正座し、ふかく頭を下げた。
本当にありがとうございました、と。]
(33) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃
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[相手の名を伝えておくべきか。 注がれる視線に緊張しつつ、唾を飲み込んでいると、普段から寡黙な養父が最初に口を開いた。 彼とはこの家に来た日以来、数えるほどしか話したことがないような気がする。 何を言われるのかと鼓動が激しくなる。
怒られたりするのかな。 それか、居なくなって良かった、とか。 思われてしまうのかな。
掌に爪を立てていれば、――彼が口にした言葉は、どこか意外なものでもあった。]
『あいつなら、娘が決めたことに反対はしないだろう。 なら、俺から言うことは特にない。』
[あいつ。 血の繋がりのある死んだ父をそう呼んだ養父は、それだけ言うと、席を立った。]
(34) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃
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[どこか困惑を残している養母は、ちらりと自分を見てから、ふっと息を吐き出した。]
『まぁ、この村ではよくあることね。』
[苦笑の滲む声だった。 兄は不機嫌そうな表情で何も言わないまま。 定食屋を営む養父に、下拵えでもしろと家の隣の店に引っ張って行かれるとき、此方を睨んできたけれど。
何を言っていいのか分からなくて。 でも、このままじゃいけないとは分かっていたが――その日の家族の時間はここで終わったのだ。]
(35) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃
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[その日の夜。 こっそりと家を抜け出した。
秋の虫の鳴き声を聞きながら、歩き慣れた道をゆく。 片手に持った古びた懐中電灯を揺らしながら辿り着いたのは、海が見渡せる場所にある墓地だった。
夜の闇と波の音。 やっぱり、まだ足が竦みかける。 それでも進むことはできた。]
……お父さん、お母さん。 今日は天気がいいから、星が沢山見えるね。
[少し離れた場所にポツンと立つ墓石の下に、遺骨は収められていない。 彼らはふたりとも海へといってしまったから。
そこに座り込んで、流星を見上げていた。**]
(36) saiki 2020/09/19(Sat) 18時半頃
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ー翌朝ー
[早希は流星雨を見に来ていたか、それとも自分一人で眺めたのだったか。 どちらにせよ、宵越しの夜が明ける頃には彼女の近くで寝ていたと思う。 朝日が差し込む頃、早めに目を覚ます。 昔は、こんな朝に毎日境内にラジオ体操に来ていたな、と思いながら]
起きた?おはよう、早希ちゃん。 これで、朝御飯を食べて片付けして、それで宵越しはおしまい。
…昨日の事は、昨日だけのこと。 そういう建前。 ま、実際はそれがきっかけで結ばれる人達も少なからずいるんだけど……
(37) yusuron 2020/09/19(Sat) 18時半頃
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ま、ともかくお疲れ様。
私はもうしばらくこの島にいるけど、早希ちゃんは町に帰っちゃうのかしら。 それとも、まだこっちにいる?
[そう言って、ふと思い出したように一枚の紙を取り出して、渡した]
はい、私の名刺と、連絡先。 そうね、これも何かの縁だし。 何か困ったことがあるとか、相談事とか、あったら連絡して?
早希ちゃんの事なら、なんでも力になるつもりだから。
[そう告げたら、彼女はどうしただろう**]
(38) yusuron 2020/09/19(Sat) 18時半頃
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― 夜 ―
[ 水瀬の両親にも、報告しておかないとな。 任海家を辞してから、優は村の墓地へ足を向ける。 昨夜と同じよく晴れた夜空だった。
半分より少し丸みを増した月を見ながら坂道を上り、 小高く丘になったその場所へ至る。 敷地の端の方、小さな光がぽつんと見えた。]
(39) Hermes 2020/09/19(Sat) 21時半頃
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……恵瑠。 こっちに居ったのか。
[ 小さな光の元が彼女であると気づき、そう呼び掛ける。 水瀬家の墓石の前、屈みこむと両手を合わせた。]
(40) Hermes 2020/09/19(Sat) 22時頃
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[ 祈りと共に報告する。
――恵瑠のこと、貰わせてほしい。 ――きっと、幸せにする。 ――どうか二人、見守っていてくれるだろうか。
そうして、恵瑠を見た。] 任海の家では、今おらんぞ、と言われたからな。 もしかしてと思うたが、当たりやったか。
[ 空を見上げていた彼女と同じように一度見上げて、 また恵瑠に目を戻す。]
今夜も、綺麗な星空じゃの。
[そうだけ言って、彼女の応えを待った。]*
(41) Hermes 2020/09/19(Sat) 22時頃
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―夜―
え……? 優さん!
[なにかの気配に振り返る。 こんな時間に誰か? ――ああ、もしかして、なんて。
視線を巡らせた先にいたのは、優で。 驚きと安堵がない混ぜになった表情が浮かぶ。]
お参りに来てくれたんですね。
[手を合わせる彼をそっと見つめてから。 ほんのり嬉しげに微笑んだ。]
(42) saiki 2020/09/19(Sat) 22時半頃
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|
あ、家に行ったんですか!? どうしよう、黙って来てたんです……。
[というか、優にそう説明したのなら、自分が家を抜け出していることは気づかれていたのか。 これまでもそうだったのかもしれない。 時折耐えきれず、夜にここに来ていたから。]
――はい。キラキラしてて。 星たちがどんな願いごとも、叶えてくれそう。
……実は、今ひとつ叶いました。
[ふふ、と口元を綻ばせる。 優の隣に立って、波音の中、星空を仰いだ。*]
(43) saiki 2020/09/19(Sat) 22時半頃
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― 夜 ―
叶うたか。そりゃあ良かった。
[すぐ傍ら、同じように天を見上げる気配。 彼女の腕に手を添わせ、繋ごうと下方へ探って。]
家じゃ、そう怒ってはおらんようやったが。 そら何かしら、思うところはあるじゃろうけど。
(44) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時頃
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……まあ、それも今晩までやき。
[ 恵瑠の手を引いて向かい合うように。 夜陰に慣れてきた目で、 灰色がかった彼女の瞳を見つめる。]
恵瑠。 お前に、俺の嫁になって欲しい。 俺のとこに来て欲しい。
突然で、早すぎると思うかしれんが。 ここに参りに来たんは、その報告もあったのや。 水瀬のおじさん、おばさんにも。伝えとこうと思うてな。
(45) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時半頃
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俺のとこに来てくれるなら、 俺は必ず恵瑠のとこに帰ってくる。
この願い事は、――
[ 小さく苦笑するように笑って、]
――――どんな星空でも、叶えられん。
(46) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時半頃
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|
恵瑠は、叶えてくれるか。 この願い事。
[答えを待つ。波の音。虫の声。月の光。 それらの中、恵瑠を見つめて。]*
(47) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時半頃
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―夜―
[星は願いを叶えてくれた。 この人とここで過ごす時間を、機会を、くれたのだ。
ここから先を願い、――叶えるのは。 彼と自分自身なのだと分かっている。
繋がれた手にぎゅっと力をこめて。 向かい合わせ、優を見上げて。 彼の瞳を見つめる。 その瞳は、夜空の色にも、夜の海の色にも似ていたけれど、どちらとも違うのは確かな熱が感じられること。 自分だけを映してくれていること。
それが何より心を震わせた。]
(48) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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[自分はまだまだ子供で。 宵越しを過ごしても、心はすぐには大人になれない。
恋とか、愛とか。 はっきりと口に出せない。 本当は、よく分からないから。
でも、そんな自分にも確かなことがある。]
わたし、……、
私は、もっと、たくさん、優さんと一緒にいたい。
[たどたどしく想いを言葉にする。]
(49) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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誰より近くで、ずっと。
優さんは、特別なひとだから。 優さんのこと、大好きだから。
[くしゃりと笑って。]
……行ってらっしゃいって手を振って。 お帰りなさいって言えるまで、ずっと待っているから……待ってる、から。
[片方の手で目元を拭う。 それでも、視線は逸さなかった。]
(50) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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――――はい。
[頷いたら、堪え切れなくて。 結局涙が落ちてしまう。*]
(51) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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[ 恵瑠の笑顔に感情がこみ上げた。 可愛らしく、いとおしい彼女。 大切にしてやりたい、守ってやりたい、と。] ……ちゃんと恵瑠の部屋も、用意はしとろうが。 まあそれやら、じきに俺と同じ部屋に移ってきても 良えかもな。
[ 答えと共に頷く彼女を腕の中に抱き入れた。 熱いものがその頬に伝うのを感じる。 拭うように胸に押しつけて。]
答えてくれて、嬉しいぞ、恵瑠。 ……届けも何も、まだ出してはないが。
(52) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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|
今から、俺と恵瑠と。 夫婦や、と思うて良いな?
[ 誓いの言葉を紡ぐ代わりに。 義父母のみたまに証ししよう。 恵瑠の頬を両手で挟むと、彼女の瞳をじっと見つめて。]
水瀬のおじさんも、おばさんも。 祝ってくれると、俺は信じとる。
[ きっと、いつまでも幸せにする。 そう想いを込めて、見つめる距離を近づけていった。]*
(53) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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[将来の不安がないと言えば嘘になるだろう。 こんな自分が嫁としてやっていけるのか、とか。
でもそれ以上に優先したいことがあった。 彼の願いを叶えたかったし、自らの願いをさらに重ね、ずっとずっと、手を繋いでいたかった。]
お父さんとお母さんは、きっと祝ってくれます。 私がそうしたいと願っているし――相手が優さんだもの。
驚いてはいるかもしれないけど。 私、そういう話、全くしたことがなかったから。 ……ふたりとも、安心してくれるかな。
[夫婦という響きは慣れなくて。 気恥ずかしくも、嬉しさで胸が熱くなる。
抱き寄せられればあたたかい。 この温もりが自分をなにより安心させてくれるのだと、昨日知り、今日また実感する。]
(54) saiki 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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[近づいてゆく距離に。 潮風に吹かれる髪を耳にかけ、そっと目蓋を伏せる。
視界が閉ざされて。 そばには優しかいない。
そのはずなのに、ふと、ふたりぶん。 気配が現れたかと思えば、頭を撫でられたような――すぐに消えてしまったけれど、それは、まるで。]
……優さん、好きです。
[誓うように言葉を紡いで。 ほんの少し背伸びして、唇を寄せた。*]
(55) saiki 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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――俺も。 他の誰より、好きやぞ、恵瑠。
[ そっと重ねた唇は柔らかい。 だからこそ、 決して折れたり欠けたりしない絆の味がした。]*
(56) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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>>2:20>>2:21
アイスもあるんだ。なんかキャンプと言うよりお泊まり会だね!
[教えてくれた冷凍庫から棒アイスを一本取り出して早速銜える。メルもそのまま飲み物に口をつけて一息ついてる様子に変な雰囲気にならずひとまずは安心した。]
ん?大人っぽくはなってないよ。でも私もメルも年相応にはなってるのかもね!
[話してみてようやく昔のメルと今のメルが重なりだしてくるけれど、印象としてはもう今は私よりも大人だ。そう感じるのはやっぱり夜の出来事だけどそれは触れないまま]
島の外かー。 色々気を使う生活で肩が凝るよ? 人間関係だったりごちゃごちゃしてたり……
[苦労した日常の変化。女の子らしく都会の子達の輪に入るために色々変えた自分、メルを見てると懐かしい反面羨ましくも思えたりする。]
(57) 荊棘花 2020/09/20(Sun) 10時頃
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……メルはどうなの?今の島の生活はどんな感じなのかな…? 島から出たいって思う?
[少し痛む股間に椅子には座らず少し壁に凭れる程度で、半分溶けてるアイスを口に咥えながらきいてみる。服とかではあまり汚れてはいないけれど、首にはキスマークがしっかりと残されている**]
(58) 荊棘花 2020/09/20(Sun) 10時頃
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― 次の週末 ― [ 軽ワゴン車の鍵を手に青空を見上げた。 普段は漁網や工具類が置かれている荷室は空っぽで、ブルーシートが敷かれている。一度時間を確かめて、家の中へ呼びかけた。]
成海ー! そろそろ行くぞー!
[ 助手席には3つ下の妹が乗りこんだ。 車を向かわせる先は任海家である。 阿東礼の家に移って貰うにあたって、当座の着替えや勉強道具、日用品の類は恵瑠当人に持ってきて貰ってはいたが、私物の多くはまだあちらに置いたまま。 本格的な引越しは今日、という話になっていたのだ。]
すまんなあ、手借りることになって。 ……が、成海がおると助かるきな、色々。
[ まあ、私の方は気にしてないけどね、と 悪戯っぽく笑う妹の声を合図に、車を出発させた。]
(59) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃
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[ 今でも付きあっているかは定かでないが、恵瑠の兄である健一から成海が一時期強く言い寄られていたのは優も知る過去だった。
3年前の宵越し当夜。 前年すでに宵越しを済ませていた成海の姿は、いつの間にか家から消えていたのである。
彼女が帰ってきたのは翌日の昼、参加者たちより遅いくらいだったか。何があったかまでは流石に想像でしかないものの。 おそらく宵越しの集まりに忍びこんでいたのだろうとは簡単に予想がついた。
約束してたからねー、と唇に指を当てる妹の小悪魔めいた表情を見て、何となく察せられたのであった。]
[ 後部座席に恵瑠の姿があったなら、 その折の話を―"約束"の相手が健一だったことも交え― 面白そうに話して聞かせたことだろう。
心配しないでいいよ、恵瑠ちゃん。 健一の相手は私がしとくから、と付け足して。]*
(60) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃
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―宵越しの深夜・早希と― >>57>>58
[アイスを口にする早希と隣同士。 少しひそめた声で、穏やかに言葉を交わし合う。]
そっかぁ。 島の外だと、学校に何百人も生徒がいたりするんだよね。 仲良しの友達作るのも大変そう……かも。
[女の子らしくお洒落な子も多そうだ。 早希は素のままでも可愛いと思うが、周りに合わせないわけにはいかなかったのかもしれない。 それでもやはり、どこか輝いても見えたけれど。]
早希ちゃんなら、これからも、きっと大丈夫だよ。
[無責任な!と言われたりして。]
都会のどんな子だって、あんな高いところに登れないし、飛び降りられないだろうし。 私にとって早希ちゃんは最強だもの。
(61) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃
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[自分へのカエル100匹はトラウマものだとは思うが、あれをわざわざ用意しただろう早希に驚きすぎて、なんとなく良い思い出ですらある。 その辺は口には出さないで。]
……時々強がってないかなーとか思ってたけど。
[くすりと悪戯っぽく目を細めて。]
私、都会に出た早希ちゃんのこと、時々考えてた。 どうしてるかなって。
渡くんとか、心配してたんじゃないかなぁ。 瑠璃ねぇも、かな。
[早希を見て、微笑む。]
(62) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃
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[問われたことには。 窓の外の夜空を見上げてから、ぽつりと。]
島の生活……ちょっとしんどかったんだ。 出ていきたいって、少し思ってた。
[不思議なほど素直に言葉が溢れていった。 早希が今村に住んでいないことと、なにより、彼女がなんてことない様子で聞いてくれたおかげだった。]
でも、ね。……今夜で、変わった。 島に居たい理由ができたよ。
宵越し、来て良かったなって、おもう。 早希ちゃんは、――どうだった?
[彼女の首元の赤い印。 それが彼女にとって良いものであることを願いながら。*]
(63) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃
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―宵越しから数日後―
[色んな意味で慌ただしくなった日々。 それでも、優と夫婦になることが村中に知れ渡る前に、自分の口から伝えたいなと思って。
優にも予め伝えておいただろう。 宵越しから数日後、本格的な引越しの前、お礼兼手土産の袋を抱えて瑠璃の家を訪れることにした。]
ごめんください。
[ベルの音を鳴らして。 瑠璃が出てきてくれたなら。]
あの、ちょっと、お話ししたいことがあって。 いえそれより先に、……この前の宵越しでは引率してくれて、ありがとうございました。
[ぺこりとお辞儀をする。]
(64) saiki 2020/09/21(Mon) 16時頃
|
|
これ、良かったら。 あまり上手く焼けなかったけど……。
[差し出した袋の中にはクッキーが入っている。 早朝台所を借り、ここ数年ご無沙汰だったお菓子つくりなんてものに挑戦したのだ。
宵越しの前、島を出たいと零した時。 それよりもどこか晴れやかで柔らかな表情を浮かべ、瑠璃へと笑っているだろう。*]
(65) saiki 2020/09/21(Mon) 16時半頃
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―次の週末― >>59>>60
[本格的な引越しは青空の広がる日になった。 優のそば、軽ワゴン車の隣で眩しげに目を細める。
荷運びは、優の妹である成海も、手伝ってくれるらしい。 遠慮がちながらも嬉しげに礼を言う。 後部座席に座ると、ガタゴト道を走る音と共に、運転席と助手席、兄と妹の会話を耳にして表情を緩めていた。 なんだか聞いているだけで心がほかほかする。
大好きな人と、その家族。 仲良さそうなのって素敵だなと思うのだ。]
……え、健一兄さん?
[そうして成海の口から飛び出たのは予想外の名前。 きょとん、と目を丸くする。
面白そうに語られ始めた様々な過去の顛末を、表情をころころさせながら聴くことになるのだった。]
(66) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃
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そんなことがあったんですか。 全く知らなかった……。
[そう、自分はあの兄のことを殆ど知らない。 話しかけられたら怖いと、苦手だと思うばかりで、返事をするより早く逃げたいばかりだったから。
成海の語る兄は、なんだか少し親しみやすく感じた。 すぐに彼への印象は変えられないかもしれないけれど、これから先への希望が見えた気がした。]
成海さん、ありがとうございます。 教えてくれて。
これから……少しずつ。 兄とも話していけたら……いいな。
[ほんのり眉を下げて微笑む。 関係上は自分が義理の姉になるのかもしれないが、年上の彼女のことを姉のように慕い始めていた。**]
(67) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃
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―数日後―
[宵越から数日後。そろそろ実家を離れて街に戻ろうか…と思っていた頃>>64、ベルの音に玄関に顔を出すと、恵瑠の姿が見えた]
あ、恵瑠ちゃん。お疲れ様。 夜はあんまりお話しできなかったけど、優が相手してくれたのよね? いいのよ、お礼なんて。 ……これ、私に?
[差し出されたクッキーを手に取り、恵瑠の顔を見つめる]
美味しそう。後でゆっくりいただくわね。 話、か。……ふふ。恵瑠ちゃん、なんかいい事でもあった?
[宵越の日の朝にカレー作りを手伝ってもらった時より晴れやかな顔に、少し首をかしげて問いかけた**]
(68) yusuron 2020/09/21(Mon) 18時半頃
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―数日後― >>68
[瑠璃に、良いこと、と言われて。 素直にこくりと頷いた。]
瑠璃ねぇに、私から伝えたかったの。
[お世話になってきたお姉さんだから。 そして、彼の、優の大切な幼馴染なのだと思っているから。
ほんの少し言葉に迷ってから。]
私、優さんと、家族になれることになりました。
……えっと、結婚、……します。
[実は結婚の2文字が気恥ずかしくて。 耳まで真っ赤になっていく。 結局、なんとなく締まらない報告となったのだった。*]
(69) saiki 2020/09/21(Mon) 23時頃
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そっか。 良かったじゃん。そう思える理由が見つかってさ。
[詳しくは聞くつもりは無かった、しかし同じように"参加して良かった"と思っている自分にメルの言葉は何とも言えない共感を生んだ。それと同時にしんみりした気持ち、悪いとは思いながらもメルの問いかけに神妙な表情で答え始めていく]
……ん、私はさ、正直この島に帰りたくなかったんだ。 田舎臭いし蛙はうるさいし不便だし。親は何度もこの島を出る出ないでずっと小さなときは揉めてたし。
何も楽しくない毎日に都会に憧れ抱いても、現実は生活が違いすぎて笑われたことのが多かったよ。 だから昔を思い出すあなたにも渡にも会いたくはなかった。ごめんね……こんな話して……
[そう答える自分の顔は暗いもの、でもだからと言ってそのまま沈黙はしない]
(70) 荊棘花 2020/09/21(Mon) 23時半頃
|
|
でも変わったんだ。 あなたと一緒。ここを好きになる理由がちょっとだけ出きたの。 風習や儀式で片付けるのは簡単だけど、もっと大切なことたくさん学んだなって……
[その頭の中に絆みたいなものを想像してルリ姉の存在を思い浮かべている。きっとこれからそういう深い絆で結び会える人は増えていくだろうと思いながら、ふと窓の外に見えていた星が流れたような気がして]
……いけない!流星がどうとか言われてたんだった。 それじゃまたゆっくり話きかせてね! 優兄の感想なんかをさ!
[慌てたように動き出し最後にクスリと笑ってあとにしようとする。*]
(71) 荊棘花 2020/09/21(Mon) 23時半頃
|
|
―数日後―
結婚?
[その報告を聞いた時の顔は、多分きょとんとしたものだったと思う。恵瑠が結婚するという事はすぐにわかったけれど、その相手が優だという事とは結び付かなかったものだから。]
…え、優と?!
そ、そっか。 ……そっかぁ…… そう、結婚するんだ。
えっと、ううん。ちょっと…いや、結構意外だっただけ。 恵瑠ちゃんがっていうか…優がそう決めたっていうのが。
(72) yusuron 2020/09/22(Tue) 00時半頃
|
|
[島に残っている同級生も少なくなり、この島で一番懇意にしている友人と言えば彼という事になる。 愛情とは違うが、好意はあった。だから、一瞬しんみりとしてしまいはしたけれど]
おめでとう、恵瑠ちゃん! それと、ありがとう、報告してくれて。
式は上げたりするのかな… その時は必ず呼んで。お祝いに行くからね。
[にこりと微笑んで、彼女を祝福した**]
(73) yusuron 2020/09/22(Tue) 00時半頃
|
|
―宵越しの深夜― >>70>>71
[早希が、良かったじゃん、と言ってくれるから。 じんわりと嬉しそうに表情を緩める。
早希の語る都会の生活は大変そうだったし、そこに至るまでの村の生活でも色々あったのだろうと察せられた。 謝罪の言葉には、そっと首を振る。 それでも彼女はここに来て、共にキャンプの時間を過ごし、今もこうして隣り合って話してくれている。 それが嬉しいなと思う。]
そっかぁ、早希ちゃんも一緒なんだね。
[変わった、という彼女の顔は明るいものか。 そっと見上げて微笑む。]
早希ちゃんも、よかった。
[心の中があたたかかった。 ガキ大将な彼女も好きだったが――時々ついていけなかったり泣きべそかかされたりもしたけれど――、今の彼女も好きだなと思う。 誰かを想っているみたいな、表情。]
(74) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃
|
|
あ、流星? うん、また話そうね!
[何か思い出したかのような早希に笑って手を振る。 宵越しを過ごした相手と約束をしたのかな。 というか、相手って、限られて――。]
っ、え? な、それ、
[優兄の感想、とは。
ある意味当然なのに、思いっきり色々バレていることを今更認識し、一気に真っ赤になると。 冷たい飲み物を一気飲みし、早希を見送ったのだった。
最後に爆弾、さすが早希ちゃん。 ふと昔の彼女の姿が脳裏を過った。**]
(75) saiki 2020/09/22(Tue) 14時頃
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―数日後:瑠璃の家― >>72>>73
[祝福の声に、嬉しそうに。 そして少しだけホッとしたように表情を緩める。
瑠璃が祝ってくれないのではと思っていたわけではないが、ほんのり、緊張がなかったわけじゃなかった。
彼女にとって優は大切な幼馴染なのだろうし。 長い付き合いの中で色々あるのだろうし。
でも、姉のように慕ってきた彼女は、 自分を祝う言葉をくれた――心がぎゅっとする。]
あっ、結婚式!
[そういえば引っ越しなどで精一杯で、式を挙げることについてあまり考えが及んでいなかった。 自分は彼と共にいられることが第一だったのだ。]
(76) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃
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[呼んでね、という言葉に勿論と肯く。 真っ先に招待状を送ろうと決定したのだった。]
瑠璃ねぇ、ありがとう。
[勉強を教えてもらっていたあの頃から数年が経ち、お互いに様々な変化があったのだろう。 けれど、同じように素直に礼の言葉を伝えた。**]
(77) saiki 2020/09/22(Tue) 14時半頃
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― 翌年 ― [ 恵瑠と共に連絡船に乗り込んで、大都市の広がる本土を目指す。新婚旅行の出発地として訪れてはいたけれど、今回は違う目的だった。 神社で挙げた祝言の時には着られなかったウェディングドレスの試着と撮影である。せめて写真にだけでも残したい、と島から連れ出したのだった。]
すまんな、俺のわがままに付き合わせて。 でもな。やっぱり一度、見てみたいと思うたのや。 恵瑠がこういうドレス、着ているところ。
[ 言う手元にあるのは、滞在先のホテルが提案する婚礼プランのカタログだ。といっても式を挙げる訳ではないから、あくまでタキシードとドレスを新郎新婦が着用し、チャペルでの誓いと写真撮影を行う程度の半日プラン。 結婚指輪は改めて、いま填めているものを贈りあう形になるのだという。]
(78) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃
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|
― ホテル・チャペルにて ―
[ 試着室で見ていても胸に迫るものがあったけれど、実際にチャペルの扉が開かれ、介添え役のスタッフに伴われた花嫁の姿を目にすれば格別な思いがあった。 まだ一緒になって一年、初々しい日頃の様子は変わらず、彼女と過ごす日々には常に心をときめかせるものがあった。しずしずと歩んでくる姿を見守りつつ、恵瑠が隣にまで至ればその手を取ってゆっくりと壇上へ向かう。]
……恵瑠。
[ 神父が口を開く前、そっと傍らを見て呼び掛けた。 ベールの下に隠れた表情は目を凝らさずとも分かる。 紅潮した頬、潤んだようになった瞳。 ドレスに隠れた胸はどきどきと高鳴っているのだろう。 それは自分の鼓動も同じくらい、強く打っていたから。]
……しっかりと、誓おう、な。
[ 花嫁に呼び掛けて、壇上に待つ神父の方へと歩んでいく。 これからもずっとそうであるように、恵瑠の手を取り、 共に、一歩ずつ。]*
(79) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃
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|
[高鳴る鼓動をどうにか押さえつけて。 ドレス姿に、慣れないヒールの靴で彼の元へと進む。 気を抜くと転んでしまいそうで。 でも手を取られたら、それだけで不安定な気持ちは掻き消えて、ただただあたたかな想いだけに満たされる。
名前を呼ばれて、優を見上げる。 ベール越しの黒い瞳。 それが自分を見つめてくれるのが、何よりも好き。
タキシードもとても似合っていて素敵だけれど。 結局のところ、優ならばなんでもいいのだと思う。]
うん、――誓います。
[ふわりと笑った。
一歩を踏み出す、優と一緒に。**]
(80) saiki 2020/09/23(Wed) 00時頃
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― 十年後 ―
[ 恵瑠が二十歳になって、それから更に数年が過ぎた。 今では避妊具は使うことはなく、授かった子が健やかに育つことを願いつつ、妻と子たちを愛しむ日々を過ごしていた。
――そうして今夜も、優は自分の部屋を訪れる。 愛する妻が待つ寝室へ。 初夜の折に求めた事は、今でも変わらぬまま。
コンコンコン、と扉をノックするのが 自分だけであることも変わりない。
子どもたちは別室で安らかに眠っている。 室内に入り、まずは妻たる恵瑠の裸身を眺め渡した。]
(81) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
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|
今日も、可愛らしいの。恵瑠。
次はどうやってしてやろうか、って思うといつも、 俺は堪らんくなってしまう。
[ 夫の訪れを正座で待つ。 その時間は長いものでないとはいえ、彼女の心にも昂ぶらせるものはあったのだろう。そうさせている自分が興奮を覚えることの次に重要な要素がそれだった。
既にはっきりと勃ち起こった屹立を示して、恵瑠の唇に近寄せる。無言で見下ろす視線は要求となって彼女に告げる。しっかりと咥えて、舐めて、準備してほしい、と。]
……ふふ。舌の使い方も、上手になった。
[ 快感に目を細めつつ、妻の頭を優しく撫でた。 正座したままの彼女が小さく身じろぎして、雄肉に加わる感触が変化する。やがてふと息を洩らして、優は腰を引いた。]
(82) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
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|
……さ、身体を開いて、見せてみい。
今晩も、たくさん。 抱きしめて、手を繋いで。
[ そっと布団へ倒れ込ませた彼女の花弁に、 生の体温を宿した怒張を押し当てる。 片手を繋ぎ、片手を背中に差し入れて。]
恵瑠がずぅと、俺のものやと。 感じさせてやろうが。
[ 開かせた両脚の間、露わになった秘所。 それは優が指示するまでもなく、恵瑠がそうするように 年月を掛けて教え込んできたことでもあったから。
彼女の仕草を見ればそれだけで、快悦が優の中に生まれていくのは当然のことでもあり――]
(83) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
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――っ、 っ、ふ ……ぅ 、
[ 熱く潤った柔肉の中に己自身を沈めれば、 更なる快感を覚えて吐息が洩れすのも自然なこと。 よく熟れた女の胎内を、何の隔てもなく行き来していく。]
……っ、 気持ち、いい、ぞ…… 恵瑠、っ、
[ 自らの快楽だけでなく彼女の反応も探りつつ、 あるいは激しく、時には穏やかに。 幾度身体を重ねたとて、一度も同じ交わりはないのだから。声には出ない会話を、身体を通じて交わすよう にして。]
……恵瑠、っ、 …… 恵瑠 …… っ !
[ 愛している、と言葉で伝える代わりに、 目を見つめ、唇を重ねて。 想いと同じだけの熱量を彼女の胎内に放っていくのだった。]**
(84) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
|
|
―宵越しから、数年後―
[春の日の朝。海の見渡せる高台。 両親のお墓から少しだけ離れた大きな木の根本。
定期的に訪れては、朝のひとときを此処で過ごす。 それは優と結婚してからも変わらない。 今朝もまた、幹に寄りかかりながら座って、書き終えたばかりの便箋を読み直していた。]
早希ちゃん、どうしてるかな。 瑠璃ねぇと会ったりしてるんだっけ……。
[手紙は瑠璃と早希に宛てた2通。 宵越しから時折、季節が変わったり行事が終わると、なんて事ない内容のものを送ったりするようになった。
早希宛のものには、渡に頼んで一言添えて貰った。 さてどんなことを書いてくれたのか。 微笑みながら確認して、よし、と鞄に仕舞い込む。
そろそろ時間だ。]
(85) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃
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|
[立ち上がれば、潮風にスカートが舞い上がる。 今日が最後の制服だった。
すでに結婚している自分だが、卒業のこの日は何か、節目のようにも感じられていた。]
よかった、少し風はあるけどいい天気で。
[崖のギリギリに立ち、春の風に目を細める。
空と海の色。その間。 もう何度も何度も探してきたものだから、目的の存在はすぐに目に飛び込んでくる。
じんわりと笑顔が浮かぶ。]
(86) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃
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|
[瞳に映るのは一隻の漁船。 そこにいるのは――たった1人の特別なひと。
きっと数年後には、何人かの子供の手を引いて、ここから船を眺めることもあるのだろう。 あれにお父さんは乗っているんだよって。 1人目はそう遠くない未来だと良い。 卒業したらって、自分から彼にお願いしたのだから。]
―――― 優さん、おかえりなさい!
[聞こえなくても声を張り上げて最愛の人の名を呼び、手を上げて大きく振った。
海から、私の元へと帰ってきてくれること。 それを毎日信じ続ける。
心と身体を通わせたあの夜から、それは変わらない。 これからも、ずっと。**]
(87) saiki 2020/09/23(Wed) 06時半頃
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