218 The wonderful world
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−−−回想:南武前の邂逅−−−
[名前を出せば、覚えがあるという風なリアクションが返ってくる。 もう死んでんだから意味なんてないはずなのに、そのことは素直に嬉しかった。アイツらと築き上げたものが、認められたような気がして。]
おぉ、知ってんのか。嬉しいね ま、こうなっちまったら知名度も何もねぇけどな
[ミッションをクリアしたのが良い方向に働いているんだろう。リンネとテルと言ったか、ふたりともこっちに対して友好的に見えた。 "個人的な事情"で印象を悪くしがちなのは自覚している。なるべくなら、そんなくだらねぇことで敵を作りたくはない。 ただ、死因の話にあまり触れられたくないのも正直なところで。軽口を叩いて誤魔化し、目をリンネからテルへと移した。]
忠告さんきゅ。まぁ、アイツなら問題ねぇよ
[身を案じてくれているらしい男に、心配ないと片手をひらり。 その二の腕の先、あるはずのものがない空間に、一瞬目が止まってしまった。これまで出会った人型のものは皆五体満足な姿をしていたものだから、僅かに動揺で視線が揺らいだかも知れない。 本人からの説明には小さく相槌を返し、話を変えるように相方の名前を出す。]
…
(5) 2015/03/08(Sun) 11時頃
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あ、一応教えとく。相方の名前はシメオン 偉そうな金髪の外人だから、すぐわかると思うぜ
[よろしくな、と男の肩を軽く叩いて。女の方には、握手でも求めただろうか。ふたりが立ち去るのなら、ただそれを見送った。 突然視界が闇に覆われて、気が遠くなったのは、そのすぐ後。*]
(6) 2015/03/08(Sun) 11時頃
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−−−??:2日目−−−
……ぅ、ん
[重い頭を横に振って、身体を起こす。 辺りを見渡すと、またモノトーンの雑踏。ただし、昨日意識が途切れた南武前とは全く違う場所のようで。]
ここは…? シメオン、いるか?
[相方は近くにいるだろうか。まず気にかかったのは、そのこと。バラバラの場所に飛ばされたのでは、探すのが余りに手間だ。 眩い金髪を探すついでに、辺りを見渡す。見覚えのある建物から察するに、ここは…]
3…か?** (1.サプライズガード 2.ソル・イクリプス通り 3.ヒラサカ駅 4.ステラ・ストリート)
(7) 2015/03/08(Sun) 11時頃
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−−−あの時−−−
***っ!!
[咄嗟に伸ばした手は、ちゃんと届いた。 アイツがいつも着ている、ダークグレーのジャケット。厚手の布を掴んで、あらん限りの力で引き戻す。 いつも細い細いとからかっていた体なのに、腕一本で取り戻すには妙に重くて。 ちょうどアイツと入れ替わるように、転げ出るように、俺の体は前へ傾く。 警笛の音と、目を眩ませるふたつの大きなライト。線路を軋ませる規則的な音が近づく。
あぁ、嘘だろ。こんな所で終わるのか。 もう二度と、音を重ねられねぇのか。 三人で、やっとここまで、来たってのに。
焦りと諦めの狭間で、ホームに尻餅をついたアイツと目が合ったけど。このあと起こることを考えると、顔を見ていられなくて、視線を逸らした。 アイツの前で、こんな終わり方、なんて]
(16) 2015/03/08(Sun) 14時頃
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……笑えねぇよ、なぁ*
(17) 2015/03/08(Sun) 14時頃
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−−−ヒラサカ駅:非情な現実−−−
[駅の看板を、どれくらいの間ぼさっと眺めていたか、自分ではよくわからない。 ともかく、名前を呼ぶ相方の声>>13で、我に返った。反射的に顔を向ければ、そこには不敵に佇む金髪の王。]
……ぁ、あぁ、悪ぃ
[まさか、死に際のことを思い出してたなんて言えるはずもない。小さく溜息をついて、相方のほうに歩み寄る。]
ふぅん。日付変更、ミッションリセットか それにしても…
[モノノフの次はヨミの主。 あのカツサンド男は、謎かけにハマってでもいるんだろうか。指令はもっとわかりやすく出せっての。 顎に手を当てて、しばらく考え込む。 ヨミ、暗い、洞。キーになりそうな単語をまじまじと見つめ。2 (1.早々に匙を投げてしまった。 2.何かが頭に引っかかった。 3.ピンときた。珍しく頭が仕事をする気らしい。)]
(18) 2015/03/08(Sun) 14時頃
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ヨミ……?
[ヒラサカに洞窟なんか無い。だから後半はしらん。 ただ"ヨミ"の響きには、少しだけ覚えがある気がして。眉間に深く縦皺を寄せ、記憶を手繰る。 何でもいい。出て来い。たまには仕事しろ、俺の脳。]
−−あ
[アレかもしれない。が、確証はない。 …ダメならダメで他の連中がうまくやるだろ。じっと考えてんのは、性に合わない。 覚悟を決めて、口を開く。たぶん、コイツも同じ意見だと思うが。]
シメオン、ひとつ考えがある カンみてぇなもんだから、外れる可能性もあるけど …乗るか?*
(33) 2015/03/08(Sun) 19時半頃
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[個人的な事情に、奴はそこまで深く踏み込むつもりはないらしかった>>34。 その方が、助かる。いま迂闊に口に出せば、みっともない姿を見せてしまう気がする。 俺にだって意地や体面はある。パートナーとして信頼してはいても、見苦しい弱音まで晒すことは出来ない。]
いや、何でもねぇ やなこと思い出してただけだ
[さらっと告げるに止めて、話題はその先へ。 心得た顔の相方>>37を見るに、俺がとやかく言わなくても、正解は出ていたかもしれないが。]
大した考えじゃねぇよ ただ単に、"ヨミ"に心当たりがあるってだけ
[いかつい指先で、とん、と突くのは端末の画面。 メールの文面の、"黄泉"の二文字。]
(38) 2015/03/08(Sun) 20時半頃
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ヨミフクロウ、まぁよくある目印の石像みてぇなもんだ こっからだと…線路に沿って行くのが早ぇか
[頭の中に周辺の地図を思い浮かべて、最短ルートを導き出す。 昨日のミッションより時間の余裕はあるが、有限は有限だ。何処かの誰かに任せて遊んではいられない。 俺は何としても、生き残らなけりゃならない。ならその道は、自分では開くしかない。]
俺の頭で思いつくのは、これが限度 この辺りだと、他に目ぼしい場所はねぇと思う お前は、どう思う?
[意見が同じでも割れても、コイツの考えは聞いておきたい。 黒い瞳をみすえて問い掛けてみる。回答は、揃うだろうか。*]
(39) 2015/03/08(Sun) 20時半頃
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そういうこと。異論は…了解、なさそうだな
[こっちの提案に、奴は少しばかり大げさな拍手を送る>>48。考えていたことに齟齬はないらしい。 照れ臭さで頬が緩んで、しかし、唇が弧を描くことはない。 外から見ると、不自然に顔が引き攣って見えるだろうか…エントリー料については、そろそろ話す頃合いか。 ついでにコイツの身上も聞いておきたい。何せ、俺は親愛なる相方について、名前以外ほぼ何も知らないに等しいのだから。]
さすが、博識なことで 賛成、ここに長居する理由は無い。行こう
[先に立って歩き出したシメオンに続きながら、ちらりと駅舎に目を向ける。 途中で辺りに轟いた銃声は止み、駅前は今は静寂に包まれている。 構内で何があったかは気になるところだが、暴れてる奴らは放置でいい。俺たちは俺たちで、為すべきことをこなすだけだ。*]
(62) 2015/03/08(Sun) 22時半頃
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―――モルコ付近・再会―――
[向かう先さえ決まってしまえば、あとは迷うことはない。 モルコの横を通り抜け、フクロウ像を目指すだけ。 ――そう、その予定だったのだが。]
シメオン、ちょっと待った …誰か暴れてんな
[肩に掛けていたベースを前に回し、4本の弦に順番に指を掛ける。 前方にいる二人組は、昨日接触したリンネとテルか。ノイズとの戦闘中で、俺たちにはまだ気づいていないようだ。更にその先に見えていた壁は、どうやら奴らの手によって開けたところらしい>>106。 あのふたりなら、多少手を貸してやってもいいか…あ、そういやコイツは知らねぇんだっけ。]
あー、ちょい待ち 詳しいことは後だが、あいつらは大丈夫 一旦共闘しようぜ
[チューニング代わりに軽く弦を鳴らせば、あの二人もこちらに気づくかもしれない。一瞬でも顔がこっちに向いたなら、ひとこと挨拶でも投げようか。]
(107) 2015/03/09(Mon) 02時頃
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よぉ、また会ったな。加勢するぜ
[同時に求めた効果は、昨日上手く働かなかった遷延―delay―。 獣共の耳から時間差で這入り込む音波は、今度こそ敵の平衡を狂わせ、多少なりとも動きを鈍らせるはずだ。]
行け行け、すぐ追いつくからよ それまでやられんじゃねーぞ
[音は繋ぎながら、あくまで茶化した調子で送り出す。 周りのノイズは、ざっと残り4体といったところ。俺たちの手にかかりゃ、別にどうってことはねぇ数だ。 次に試す手を考えながら、指先を踊らせる。 後、試していないのは、確か――**]
(111) 2015/03/09(Mon) 02時頃
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[一緒に行くか>>108と問いかけてきたリンネに、小さく首を横に振る。 アイツらに見えているかどうかはしらんが、少なくとも俺の目には、行く手を阻もうとする新しい壁が見えていた。これを自力で何とかしないと、先には進ませない、ということだろう。]
待ってるってんなら、それも選択だ お前らがそうしたいなら、協力するぜ …ま、そん時はまた、俺たちで見せ場は攫っちまうけど
[しれっと舌を回して、行くなら行けと左手を振る。 その間も、弦を爪弾く右手は止まらない。この効果は、音の繋がりを止めれば途切れてしまうから。 こっちの声に対するテルの返事はなかなか強気で>>113。本心かどうかはともかく、その姿勢は嫌いではない。]
ふぅん…言ったからには、実行しろよ?
(117) 2015/03/09(Mon) 03時頃
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[テルがリンネを促して、先に進んでいく>>114。 その背中が小さくなったのを確認してから、半ば放置していた相方に視線を戻した。 先に他のペアを行かせたことで、多少機嫌を損ねただろうか。 ま、そこまで器の小さい奴ではないと思うが。コイツは俺と同じで、他力本願の対極にある人間だろうから。このまま見知らぬ他人に盤面を委ねてしまうという選択は、たぶん取らない気がする。]
さて相方、待たせたな こっから先は俺たちのターンだ
[足止めを解除して、ノイズ共に対峙する。 次に使う効果−effect−も決めた。 もし鬱憤が溜まっているというのなら、こいつらで発散してもらうとしよう。]
ま、言わなくてもわかってると思うが 俺だって、黙って放っとくつもりはねぇよ 手柄取られる前に、さっさと先に進もうぜ**
(118) 2015/03/09(Mon) 03時半頃
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だから言ったろ? こういうのは、言い出したら負けなんだよ
[ヘッドフォンから聞こえてくる相方の声は、遊戯に興じる愉悦が滲む>>144。常に現状を楽しむ余裕があるのは、こいつの強みだと思う。 生きていた頃なら、こっちもにやりと笑みを返していただろう。 こっちに来てからというもの、どうしても調子が狂う。感情の一部が欠落した空虚が、何をしていてもつきまとうのだ。]
あー…だってお前、あん時いなかったじゃねぇか 閉鎖空間の中なんだし、顔合わす機会くらいあんだろ
[向こうは向こうで、他の参加者に興味でもあったのだろう。奴らと接触できなかったことが、心底残念そうだった。 宥め半分からかい半分でマイクに語りかけていたが、不穏な単語>>145を耳にして、音を繋ぎ続けていた指が止まる。]
(171) 2015/03/09(Mon) 21時半頃
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はっ、おいおいおい待っ−−
[数歩飛び退いた次の瞬間に、元いた場所を不可視の砲弾が通り抜け。 その先にいた哀れなノイズを一体、巻き添えに吹き飛ばした。]
この馬鹿野郎、殺す気か
[ヘッドフォンのマイクに口を近づけ、正当な不満の意を表する。 とはいえ、仲間にも化け物どもにも殺されてやる気はない。距離をとって見据えた的は、残り3つ。 扱う技法は降−slide DOWN−。]
(172) 2015/03/09(Mon) 21時半頃
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[弦を抑えた指先は、ネックの根元から先の方へ。 澄んだ高音は一転、坂を下るように地の底へと。 それに呼応するように、衝撃波が虚空から地面に向かって注がれる。]
潰れちまえっ!
[声に応えて、衝撃波はハンマーのようにノイズを2体叩き潰す。 その様子はこっちに向かう相方にも見えただろうか。]
…どうせなら、次のゲームでもするか 勝利条件はシンプル 『より多くのノイズを潰すこと』だ
[合流したシメオンに、新たなミニゲームを提案して。人差し指が、ゴング代わりに弦を弾いた。*]
(173) 2015/03/09(Mon) 21時半頃
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ったく、言ってくれる 俺が消えたら、お前のソレ、使えなくなるからな
[全く反省の色も見せない相方>>178がいる方角に、やれやれと目を向けた。 こちらに向かってくる王の姿を認めれば、ヘッドフォンを耳から外して、一旦その動向を見守る。 更に続けて放たれた砲撃は、残念ながらハズレ。 ざまぁみろと舌を出し、次の曲を奏でようとしたが。 残念ながら相方の”3発目”の方が早かった。]
だな、やっぱ偶数じゃどうしようもねぇか …じゃ、勝負はこの先に持ち越しで
[隣に並んだシメオンの肩を軽く叩いて、視線を前に向けるよう促す。 俺たちの行く手を阻んでいた壁は、たぶん条件クリアで消滅するはず。その奥には、雑多なノイズがひしめいている。 今のゲームの決着は、その気なら壁の向こうで着ければいい。ただ、ミッションを他の奴らにクリアされるのも癪に障る。だから。]
(200) 2015/03/09(Mon) 23時半頃
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今度はアレだ、主にトドメを刺した方が勝ち ただし他の奴らに先を越されたら、両方とも負け
[どーよ?と問いかけて、大きく一歩前に前進を。 "エントリー料"さえ取られてなけりゃ、この状況を楽しむこともできたんだろうが…それは、無い物ねだりが過ぎるだろうか。**]
(202) 2015/03/09(Mon) 23時半頃
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