人狼議事


315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】

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視点:


【人】 廃品回収 マリオ

[ラルフお兄ちゃんに連れられて厨房に行けば
いい香りの湯気がふわっとおれを撫で包む。
こんな時でも、お腹がぎゅうっと鳴る。
たくさんの人が死んじゃっても、
どんなに悲しくても、
おれの体は生きようとしていた。

ラルフお兄ちゃんがスープを注ぐ間>>3:32
ぼんやりと机を眺めていた。
既にテーブルはセットされている。
マーゴお姉ちゃんが準備してくれたんだろう、
椅子なんかは人数分ある>>2:78
だけど、半分以上が空席のままだ。
見るほどにみんなの気配が匂い立つようで
現実との差に胸が沈み込む。
かといって、悲しくても、狭くても
どけるのは嫌だった。]

(1) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[おれはお皿を4枚重ねて
ラルフお兄ちゃんの横に並び]

これも……

[居ない人の分もねだった。
貴重な食糧なのは分かってるけど、
故人を悼む一杯ぐらいは許されるだろう。
温め直せば、また食べられる。

ジャーディンさんはどうなったのか。
相変わらずいない。
怖くてほとんど話せなかったけど
おれが戻ってきた時、
みんなの中にジャーディンさんへの信頼を見た。
なにがあったのかはわからなくても、
早く戻ってきてほしかった。]

(2) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[ラルフお兄ちゃんは
蒼白な顔をしていたけれど、
目が合えば安心させようとしたんだろう。
大丈夫、と口にした言葉は>>3:33
おれに言っているようにも、
ラルフお兄ちゃん自身に
言い聞かせているようにも聞こえた。

お兄ちゃんの気遣いを思うなら
ここで話を切り上げた方がいい。
分かっていても、
続けずにはいられなかった。]

……マーゴお姉ちゃんも、
少し休めばよくなるって言ったんだ。
だけど、死んじゃった。
ラルフお兄ちゃんは、今の言葉を
嘘にしないで……

(3) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[──重苦しい空気をかき消したのは、
ヨナの叫び声だった。
最初は怖い、耳障り、と感じた声に
今はとても助けられた。

嘘つきにならずに済むなら、
断れない、だけど守れるかも分からない
約束を強要するなんて
ラルフお兄ちゃんを苦しめるだけだから。]*

(4) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

kumiwacake 2023/01/06(Fri) 22時半頃


マリオは、おれもおれもー!マリオ[[who]]を抱き締めつつ書いてる

kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃


マリオは、みんなおやすみだよー(セルフぎゅー

kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃


【人】 廃品回収 マリオ

──厨房にて──

[マーゴお姉ちゃんが作ってくれた
スープを掬い上げる。
指先が震えているせいか
スープは何度でもこぼれ落ちた。]

マーゴお姉ちゃん……美味しいよ。
ありがとう。

[胸の中に話しかけると
マーゴお姉ちゃんに嘘を見破られた気がした。
死んじゃった後のマーゴお姉ちゃんは
生きている時よりもずっと鋭い。]

(19) kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[鼻をすすり上げると、
ウゥと喉からうめきが漏れた。

ごめんね、マーゴお姉ちゃん。
本当は、色んなことがありすぎて、
味なんてほとんどわからないんだ。
口に運ぶと、少しえぐい何かの葉や
赤い果実の酸っぱさを感じる。
この旅の中で食べた食事の中で
一番食べやすくて、滋養がある。
添えられていた不思議な形の卵だって
ぶりんぶりんした謎の食感だったけど
それまでに口にしてきたものに比べれば
ずっと美味しいはずなんだ。

だけど、美味しいと感じる心が
ポッカリと抜け落ちてしまったみたいだ。
何の味もついていない清ら水の方が
はるかに美味しかった。
あの時は、みんながいたから。]*

(20) kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

──食事の後──

[味なんか分からなくても、久しぶりに
お腹を満たせば活力が湧くもんだ。
つくづく、体は生き延びようとしていた。

ラルフお兄ちゃんは
ジャーディンさんを探しに行った。
足手まといにしかならないから
ついていかなかったけど
ぼーっと留守番なんてしたら
悲しいことばかり頭に浮かんでしまうから
とにかく身体を動かした。]

(25) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[綺麗な水を瓶に汲んで、
ロイエお姉ちゃんと
マーゴお姉ちゃんの体を清める。
フェルゼお兄ちゃんや
ラルフお兄ちゃんよりかは
子供のおれが適任だけど
服まで脱がすのは躊躇われたから
髪や顔や手や、見えてる範囲だけを
清めた布で拭う。
そういえば、マーゴお姉ちゃんも
こんな風に、おれの髪の土を払ったり
濡れた服を拭ったりしてくれた。]

(26) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[過酷な旅のせいで、
水は何度取り替えても濁った。
それでも、根気よく拭ううちに
土埃に煙られた肌は磨かれて
白く滑らかさを増していく。
二人のお姉ちゃんは、青白く光を放つようで
ゾッとするような、作り物めいた、
不健康な美しさを宿し始めた。
皮一枚下の血の巡りが止まれば
肌とはこんな仄白さを灯すんだろうか。
あるいは、失われた命への渇望が
二人をこんなにも美しく見せるのか。

反面、触れるほどに、その冷たさに、
肉の硬さに、否応無しに気づかされた。
時間をかけて拭き清めることで
おれは何度も現実を確認した。

嗚呼──二人はもう、命を終えたんだ。]

(27) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[穴は、フェルゼお兄ちゃんが
掘ってくれただろうか。
ロイエお姉ちゃんと
マーゴお姉ちゃんをお墓に運んだ。
と言っても、おれは戦力外で
細々した埋葬品を持って
てくてくと隣を歩いただけだ。
埋葬の時には、ラルフお兄ちゃんも
戻ってきていただろう。
だけど、ラルフお兄ちゃんが
胸ポケットに納めた種>>3:4には
気づかなかった。]

(28) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[陶器のように磨き上げた肌を
湿った土に横たえれば、
ますます白さは際立った。
きっと、土の下で眠るうちに
目も肌も肉も、何もかも溶けてしまっても
見たこともない二人の骨だけは
こんな風に白く残り続けるんだろう。

精一杯かき集めた花を添えて
毛布をかけるように、ひとすくいずつ
柔らかい土を下ろす。
瞼に土がかかっても、
ピクリとも動かないのが、
まだ少し不思議だった。

おれ達は、静かに黙祷した。
二人の厚みの分だけ、
畝みたいに盛り上がった土が
悲しかった。]

(29) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[埋葬を終えると、流石にくたくただ。
おれ達は、はじまりの泉に戻った。
おれは喋る元気も使い果たしていて
二人が何かを話していても
無言で足だけを動かし続けた。
泉に辿り着いた頃
もうすっかり慣れたヨナの叫びが
空気を揺るがした。

心に緩みができるたびに、ヨナは叫ぶ。
おれが気づいていないだけで
ヨナはずっと見守っているのだろうか。
最初は観察されているみたいで
居心地が悪かったけれど。
あるいは、知らせていたのかもしれない。
この時は、そんな風に思う余裕は
なかったけれど。

ラルフお兄ちゃんが、
苦しそうに声を上げた>>14から。]

(30) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


ラルフお兄ちゃん?

[見上げて様子を伺えば
顔を歪めたラルフお兄ちゃんが
頭を抑えていた。]

痛いの? どこが? 頭?

[苦しそうにしながら、けれど
ラルフお兄ちゃんは返事をしない。
べろがもつれるのか、回らないろれつで
ラルフお兄ちゃんの体調じゃなくて
フェルゼお兄ちゃんのことを話す。>>15
体の苦痛を取り除くのを諦めたように。
嫌な予感に、血の気が引いた。]

(31) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

やめてよ、縁起でもない……
なんで急に謝るのさ……

[絞り出した声は、弱々しい。
ラルフお兄ちゃんの体が傾く。
支えようと手を伸ばして、
おれの細い腕では抱き抱えられず
ラルフお兄ちゃんは
音を立てて倒れ込んだ。

ヨナの叫びが、再び響く。
叫びは城をも揺るがして、吹き抜けの中庭に
パラパラと白い破片が落ちてきた。]

(32) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


ラルフお兄ちゃん! やだよ、
ラルフお兄ちゃんまで──冗談やめてよ!

[バクバクと心臓がうるさい。
体の中で何倍にも膨れ上がったみたいで、
肺が押しつぶされてうまく息ができない。
だけど、ラルフお兄ちゃんはおれ以上に
息苦しそうで──やがて、反応しないままに、
息は、止まった。
おれはしばらく呆然と、
開いた瞳孔を見つめた後、
その、血の気の失われた頬を、
思いっきり引っ叩いた。
怒りが込み上げて仕方がなかった。]

(33) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


ずっと俺が守ってあげたかったって、
なに……見栄張って、勝手に無理して
それがお前のため、みたいな顔して、
そんなの、自己満足だよ!
どれだけ体を張られたって、
ちっとも嬉しくない!

[悲しみが、体裁とか、建前とか、
いい子な自分を全て取り払った。
丸裸の魂の叫びが、涙と共に溢れ出した。]

(34) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


自分が頼りないせいで
大切な人が犠牲になるのが
どれだけ辛いか……
少しは、考えたことある!?
守られたくて、盾にしたくて
一緒に居るんじゃない!
そんなことだったら、
いっそわたしから離れて
あなただけでも逃げて、
自分の幸せを探してほしかった!

[これは本当におれの言葉なんだろうか。
共鳴する部分は確かにあるけれど。
まるで、名前も知らない誰かが
おれの口を借りて
まくしたてているみたいだった。]

(35) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[それから、ふっつりと
糸が切れてしまったみたいに
心を言葉にできなくなった。

ただ、ラルフお兄ちゃんの
お腹に突っ伏してわんわん泣いた。

はたいた手がジンジンと熱を持つ。
はたかれたラルフお兄ちゃんは、
もう、痛みを感じないだろう。]*

(36) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[お腹に突っ伏して泣いていると、
 ラルフお兄ちゃんは徐々に冷えて
 とても縋りついていられなくなった。
 泣きすぎて頭が痛かった。

 ぐずぐずと鼻をすすりながら
 フェルゼお兄ちゃんに話しかけた。]

(37) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 あんなに元気だったのに、
 なんでみんな死んじゃうのかな……

[おれが知っている三人だけじゃない。
 今までここを訪れた人も、死に、あるいは
 フェルゼお兄ちゃんも知らぬ間に消えてしまう。
 たくさんの人が、ラメトリーを目指したのに。
 ラメトリーには綺麗な水も、
 おれ達は食べなかったけど安全な芋虫もいるのに。
 今まで訪れた大勢のうちの
 ただの一人も残さずに、何故。

 口に出してはみたけれど、
 きっとフェルゼお兄ちゃんも
 答えは分からないんだろう。]

(38) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[そして、フェルゼお兄ちゃんは穴を掘りに。
 おれはラルフお兄ちゃんの身を清めるために
 中庭に残った。

 ロイエお姉ちゃんと
 マーゴお姉ちゃんを清めた時と違って
 水甕を持って階段を往復しなくていいから
 体力的には楽だ。

 ラルフお兄ちゃんの手は傷だらけだ。
 この大きな手で、色んなものを守る代わりに
 たくさんの傷を負ってきたんだろう。
 苦労と優しさがにじみ出る手だ。
 一生懸命拭っているけれど
 爪や怪我の奥深くまで汚れが入り込んでいたり、
 謎の草の汁が浸み込んでいたりして
 なかなか綺麗にならない。
 躍起になって拭き清めるうちに
 おれの手はすっかりふやけてしまった。]

(39) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[何度、甕の水を取り替えただろう。
 数えるのも忘れるぐらい汲み上げた時、
 指先に痛みが走った。]

 ……いてっ

[ラルフお兄ちゃんの傍に甕を置いてから左手を見る。
 小指の先に小さな傷が走っていた。
 甕を見れば、縁が少し欠けている。
 どうやら、ひっかけてしまったようだ。]

 あーあ……

[こういう時は、傷を抑えれば治りが早い。
 両方の親指でぎゅうと挟み込めば
 血が膨れ上がった。

 ──その時。
 横たわったままのラルフお兄ちゃんが
 ピクリと身じろぎをした。]

(40) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ……えっ?

[驚いてそちらを見るのと
 ラルフお兄ちゃんの胸ポケット>>3:4から
 何かが飛びついてくるのは、同時だった。

 とっさに振り払おうとすれば、
 空いた左腕、肩の下の内側に
 その何かがぶつかった。]

(41) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 わ、 わっ!
  何、なに!? ──ウッ

[遅れて、痛みが走る。
 見ると、紐みたいな何かが
 おれの左腕からぶら下がっていた。
 根元からは、服ごしに赤が滲む。

 ──食いつかれている。
 振り払おうとしたけれど
 それはぶらぶらと揺れるばかりで
 服を、柔らかい肌を突き破ったまま
    ・・・・・・・
 徐々に短くなっていく。]

(42) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[まさか。
 悲鳴も忘れて上着を脱げば
 やせっぽちの腕に、ぼこぼこと
 見覚えのある赤い文様が浮かび上がる。
 それは、皮膚の下を走る血管に潜り込んで
 徐々に徐々に根を伸ばしていた。

 肌着の奥で激しく脈打つ、心臓に向かって。]

(43) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[助けを呼ぼうにも声が出ない。
 頭がくらくらして、目の前が白くなっていく。
 その文様が脈打つたびに、喉が渇いて仕方がない。
 早く引っこ抜かなくちゃいけない、と思いながらも
 指先に力が入らなくて──
 意識は、あっという間に遠ざかっていった。]*

(44) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃

マリオは、マリオ[[who]]に子守唄をせがんだ。

kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時半頃


マリオは、眠れーよ眠れー良い子はねんねしなーふんふふーん……

kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時半頃


マリオは、ナニってそりゃあナニだよ

kumiwacake 2023/01/10(Tue) 20時頃


【人】 廃品回収 マリオ

[けたたましい音が、意識を呼び戻した。
 気づけばおれは倒れていて、
 なぜか頬も腕も胸も、べしょべしょに濡れていた。

 ずるり、とおれから何かが抜けていく。
 初めての感触に、震えあがった。]

 う うぅッ

[腕から肩へ、血管の中を昇っていた何かが
 今はその全身を見せて、
 のたうちまわりながら離れていく。
 おれは半身を起こして、それを見つめた。]

(49) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ……助かっ た?

[思わず、ハァーッとため息が漏れた。
 左腕を抑えながら観察してみれば、それは赤い蔦だった。
 のたうちまわるので精一杯なのか、
 離れていく速度は、歩くよりもずっと遅くて、
 手負いのおれでもすぐに追いつけそうだ。
 表情は読めないけど、苦しんでいるように見えた。]

 逃げてる……なんで?

[心当たりが無くてあたりを見渡すと、
 水を入れていた甕が倒れていた。
 襲われたはずみで倒して、
 中の水を被ってしまったのだろう。
 蔦にもその水はかかったみたいで
 蔦が這ったところは、かたつむりの痕みたいに、
 水と、おれの血の軌跡が描かれていた。]

(50) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 もしかして、水が嫌い、とか?

[問いかけたところで、答えはない。
 ぼたぼたと、赤髪から水雫が落ちる。
 抑えていた腕から手を放し、恐る恐る覗き込めば
 さっきまで赤く浮き上がっていた部分が
 枯死したようにどす黒く変色していた。]

 うえぇ……これ、治るかなぁ……

[普通に悲しい。]

(51) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[それにしても、とまじまじと
 黒くなった蔦蔓紋様を見る。]

 どこかでこの模様、見たんだよなぁ……
 どこだったっけか……

『──血を飲めば 永らえる
 水を飲めば 終焉を迎える』

[不意に、謳うような言葉を思い出した。>>2:118

(52) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[そうだ。
 あの時おれは、マーゴお姉ちゃんで手一杯で
 あの言葉の意味を考えもしなかった。

 後に残ったものは全て封じてくれ、と
 その人は言った。>>2:120
 喉から胸元へ走る、紅色の蔦をなぞりながら。
 何かに寄生しても危ないから、と。
 そして、その人は走り去った。>>2:128
 干からびるところを見られないように、と。

 あの時は訳が分からなかったことが
 頭の中でパチパチとつながっていく。
 遺体も、その欠片さえも見つかっていないのに
 その蔦は、死の匂いを運んできた。]

(53) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[のたうちまわる蔦に、おれは呼びかけた。]

 ……ジャーディン、さん?

[蔦は、おれの言葉に一切反応しなかった。
 よく見れば、まだ発芽したばかりなのか
 付け根らしき場所には、種の名残が残っていた。

 もしかしたら、全く関係ないかもしれない。
 だけど、ジャーディンさんだと考えれば
 ラルフお兄ちゃんが、わざわざ
 食用にもならなさそうなこの植物を
 持ち帰った理由が分かる気がした。]

(54) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[蔦は、先程から全く変わらず、
 逃げることもできずに苦しんでいる。
 この汚染された世界の中に唯一残された、
 毒を持たない清らかな水によって。]

 ……………………。

[横倒しになった甕を持ち上げて、水を汲む。
 ばしゃん、と再び水をかければ
 それは少し流されながら、
 一際激しく暴れて、そして──
 鮮やかな赤はくすみ、徐々にどす黒く変色して、
 やがて動かなくなった。]

(55) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 これで、ジャーディンさんは、
 少しでも安らげるのかな……

[空っぽの甕を抱え込んで呟いて、
 すぐにその考えを打ち消した。

 マーゴお姉ちゃん達が、
 死してなお教えてくれた。
 死者のためじゃない。
 おれ自身の心の安らぎのために弔うんだ。]*

(56) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃

マリオは、えっちな気配を感じた!

kumiwacake 2023/01/11(Wed) 13時半頃


マリオは、フェルゼにむぎゅうした。

kumiwacake 2023/01/11(Wed) 13時半頃


マリオは、ごろんごろーん

kumiwacake 2023/01/11(Wed) 18時頃


マリオは、さてお風呂

kumiwacake 2023/01/11(Wed) 21時半頃


【人】 廃品回収 マリオ

[すっかり喉が渇いていた。
 泉の水をがぶがぶ飲んで、お腹がいっぱいになったら、
 中庭に仰向けに寝転がった。
 
 悲しいこと、怖いこと、色んなことが
 立て続けに起こって休む暇も無かった。

 ぼうっと吹き抜けの空を見上げれば
 紫色の毒雲が、その陰影を美しく映している。
 大きな鳥のシルエットが通り過ぎた。ヨナだろう。

 中庭は別世界で、まさしく唯一残された楽園だ。
 さらさらと風が吹き抜ければ
 心地良い清水の香りが頬を撫でた。]

(62) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ……本当に。
 なんでみんな、死んじゃうのかな……

[綺麗な水がある。
 芋虫も、食べられる人にとってはご馳走だ。
 それでも、一人もここでは生き延びられなかった。
 ──なんで?

 ふと、先ほどの赤い蔦を思い出した。
 あの蔦は枯れた。清らかなはずの水によって。

 蔦だけじゃない。外を生きる化け物達も、
 もとは安全な水を求めていたはずなのに
 いつのまに、変化してしまったのだろう。
 きっと本人さえ気づかないうちに少しずつ
 毒を取り入れて、狂った世界と調和していったんだ。
 世界が変われば、栄養源も変わっていくから。]

(63) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[──変わったのは、植物だけ?
 おれ達人間は?

 うとうとと微睡ながら、
 気が付けば誰かがおれを覗き込んでいた。
 ヨナなのか、フェルゼお兄ちゃんなのか、
 死んでしまった誰かかもしれなかった。

 おれはうわごとのようにつぶやいた。]

 ずっと、不思議だったんだ……
 なんでここはこんなに安全なのに、
 人が増えて行かないんだろうって……
 

(64) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[訪れた全員が、あるいは立ち去り
 あるいは死んでしまうような過酷な場所なら
 ラメトリーなんて誰も目指さない。
 噂は本当だった。清らかな水はあった。
 枯れかけてはいたけれど、
 まだその時は訪れていなかった。

 だけど、ラメトリーにたどり着くまでにも
 食べなければ生きていけない。
 悪夢を見せる果実を齧り、
 ぶよぶよした卵を飲んで
 少しずつ、汚染された世界に適合していた。
 水の清らかさに耐えられなくなっていたのは、
 人間の方だったとしたら。]

(65) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[甲高いヨナの鳴き声の中に、
 カチ、カチ、という歯車の音を聞いた。

 そういえば、ラルフお兄ちゃんが
 フェルゼお兄ちゃんは機械か何かで
 この泉か庭園を守ってるんだと思う、と
 死の間際で言っていたっけ>>4:15

 長い長い時をかけて、
 水は変わらぬままに人間が変化して
 水の清らかさに耐えられなくなったなら──
 それをフェルゼお兄ちゃんが
 数多の命を繰り返しながら守っていたなら
 あまりにも皮肉だ。]

(66) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[言葉にするつもりは無い。
 どうせ、ただの仮定だ。
 いずれにせよ、みんな死んでしまうなら
 何があっても、残るのは無だけ。
 それを、フェルゼお兄ちゃんは埋めている>>2;55。

 それに、原因が水だったとしても
 きっとフェルゼお兄ちゃんのやることは変わらない。

 楽園を求めて訪れた人のために、
 安らぎを提供する。それだけのこと。>>2:23

 おれはフェルゼお兄ちゃんみたいに
 命を繰り返すことはできないけれど
 その心と行いは引き継ごうとしていた>>2:57

 今、この状態になっても
 おれが提供できるものは何だろう。]

(67) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 フェルゼお兄ちゃん……

[覗き込む影がフェルゼお兄ちゃんだったのか
 そうでないのかは分からない。
 けれど、おれの目には
 フェルゼお兄ちゃんが見えていた。]

 おれ、物は何も持ってないけどさ……
 ひとつだけ、あげられるものがあるんだ……

[口を開けるのがおっくうで、
 言葉の代わりに何度もあくびが漏れた。
 起きているはずなのに、
 聞いたことのない変ないびきをかきながら
 やっとの思いで伝える。]

(68) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 この、体……あげる。
 フェルゼお兄ちゃんが埋めて。
 きっと、心が軽くなると思うんだ。
 おれで最後だと、思ってるんでしょ?

[埋葬には時間も手間もかかる。
 正直に言えば、面倒な作業だとも思う。
 それでも、必要なことだ。
 フェルゼお兄ちゃんにとって。]

(69) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 おれ……姉さんのこと、見捨てたんだ。
 あれじゃあ助からない、仕方ないって……
 死ぬところも見れなくて、弔えなかった。

[だから、罪悪感だけが凝ったまま
 今もこの体を嘘で包んでいる。
 時折姉さんに見られているように
 感じる時があるけれど
 それは見守っている、という感じではなくて
 おれのことを恨んで、見張っているように感じる。

 実際のところは、もう聞けない。]

(70) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 姉さんのことも供養できたら、
 姉さんの魂と一緒に
 おれの心も養えたんだろうなって
 そう思うんだ……
 マーゴお姉ちゃん達は、見送らせてくれたから。

[だから、フェルゼお兄ちゃんにも
 おれのことを見送って欲しい。
 おれは来訪者の一人にすぎないから
 悲しみを受け入れるためじゃない。

 忘れてしまうほど長い時間勤め上げた大役の、
 その終焉を実感するために。
 肩の荷を下ろすために。]

(71) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[カチ、カチ、カチ。
 歯車の音は一定のリズムを保ったまま。
 一時も休まずになり続けるその音が、
 おれには時の流れのように聞こえた。
 決して乱れることなく、逆行もせず、
 死に向かって流れ続ける時に。

 その流れに身を任せていると
 胸の奥底から湧いた言葉が、
 泉のようにこぼれ出て、
 おれはうっとりと呟いた。]

 ああ、それにしても……
 お水、おいしかったなぁ……

[──ごちそうさまでした、と。]**

(72) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時半頃

マリオは、ラルジャ!

kumiwacake 2023/01/12(Thu) 00時頃


マリオは、なでなでされて目を細めた。

kumiwacake 2023/01/12(Thu) 00時頃


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