3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[印刷室の入り口に闇が溜まり そこから 虚ろな少女がゆらりと揺れて 現れる 闇色の瞳は ケイトを睥睨して]
――……自分一人だけ見つけてもらって、 ……願いを叶えてもらって、それでおしまい? 私をこんなにしておいて……私から何もかも奪っておいて……
満たされないまま、求められないまま 私は終わるの?
……そんなの赦さない ケイトはずっと ここにいるんだ 家になんか帰さない……自分だけ帰るなんて
――絶対に赦さない
[ぼそりと呪詛を紡いで ケイトへと近づこうと]
(+102) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[閉じ込めて置きたい。独り占めしたい。
その感情は理解に値するから。
心底己を嫌悪した。 本質はきっと、アレと同じなのだろうから。]
(+103) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[>>@43の声を聞くと反射的に体が動く]
消えかけで役に立てねと思っていたけど、最後に役に立ちそうだ。
[闇の方に駆け出す]
(+104) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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何故閉じ込める必要があるのです。
……そうまでして執着しても、心は手に入ることなどないでしょうに。
[少しだけ。いらついた声]
(+105) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[あの子を見つけてあげないと。 あの子を探してあげないと。 あかい こえ で 言い続けていた言葉。
やっと闇にとらわれた少女へと手が届く。
伸ばし続けた手が、 届いたのだとしたら]
おねがい、あの子も… フィリップくんも、助け て… !
[闇にとらわれ、闇に変じた少年、 きこえない こえ が きこえない]
(+106) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[虚ろな少女の身体は 無数の闇色の茨と化して そのままケイトを絡めとり、闇に引きずり込もうとする]
(+107) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[少しだけ闇が薄れた]
ケイト… もう鬼ごっこはおしまい ゲーム終了だよね!っ
(+108) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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……キャロライナ・コールリッジ、おやめなさい。
あなたが失ったものはたくさんあるでしょう。 だからといって、闇に引き込んでいいものではありません。
貴女も闇から、開放されるのを待っていたのではないのですか。 それとも、闇に囚われたままの方が良いのですか。
[出てきた名前はするりと馴染んで]
(+109) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[…指が震えて、なかなか…手を離せないでいるけど]
ちょっとだけ
[ジェレミーの目をじっと見て…]
冷めるまで 付き合うっていったよ…ね
(+110) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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やめあがれ!!
人を巻き込むんじゃねよ。 立ち止まらなければ、未来はあるんだ。
[言葉を言うたびに、動くたびに存在が軋む]
(+111) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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わがままだよね こんなにしあわせなのに
[僅かに薄くなった闇を見渡す。 手を離さぬまま、鳶色だけを動かした。
声がする。あの少女の声が]
それが答えなの? あなたの
[誰にともなく投げた言葉は、暗闇に溶ける。]
(+112) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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小柄な少女のほうへ思わず駆け出して
キャロライナ! 待って
ケイトを離して! 一緒にいるのが誰でもいいなら一緒にアタシがいてあげる
(+113) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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フィリップくん… だめ… だめだ よ もう いいんだよ みつかったんだよ
そんなこと しなく て いい から…
[闇を 流れてゆく 風 のような何か が 冷たい涙を 一筋の光の糸のように さらう。
虚空へ差し伸べる 手は 届かない と しても]
(+114) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[闇色の茨はスティーブンの呼びかけに応えることもなく ケイトを闇に引きずり込もうとして
少女の手に握られたビー玉の温もりに触れればパキリと罅が入り]
(+115) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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ゴメン 猫だったけど、約束したから… 寂しかったら抱いててあげるって
あたしでいいならいてあげるから
[思わず駆け出しててキャロライナに手を差し伸べる]
(+116) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[闇から聞こえる声。声 声。
まるで
闇の中に差す
光のようにも思えた]
(+117) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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俺はよくばりなんだよ。
[ケイトの腕を掴むと反対の手でキャロライナに手を伸ばす] もう少し持ってくれ、ヘクター。
(+118) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[そうしていれば、ぎゅっと手をとられる力が強くなり]
[黒く染まりつつある瞳でピッパの視線を合わせると、 彼女の問いかけに対して大きく頷いた]
……ああ。
[けれど、その呟きが彼女に届くか届かないかの時に]
[解放されようとするケイト。 それを止めようとするキャロライナ]
[人の形をなんとか保つ闇で動こうとしたけれど、首を振ってやめた]
(誰でもいいなら、誰がいたってさびしいままさ) (一人で幸せになれないのに、他人がいて幸せにはなれないよ)
[思念を走らせるけれど、声にならない]
(+119) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[向けられる言葉に、少女の掌から伝わる 大地の色の輝きに 闇の中に差す光に やがて茨は罅割れ 砕け
黒い花弁となって――舞い上がる]
(+120) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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(自分で、頑張れ。迎えに来てとか思うなよ。 自分で逃げなよ、自分で扉を開けなよ、ケイト)
(もう肉体はないんだ。 闇に邪魔されたって、強く思えば自分で光のところに行かれるよ)
[理想論を、語る。ずっと最初から唱えていた夢の音]
(諦めるなよ)
(+121) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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キャロライナの手をとれば ヘクターも同時で
ふたりでキャロライナを引っ張る形で…
(+122) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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なぁ、キャロライナ。 消える俺の分まで頑張ってくれよ。
[それは懇願]
(+123) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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…何があろうと、俺だけの君で居て。 君だけの俺で在り続けるから。
[それはなんて、歪んで醜い愛なのだろう。 自己嫌悪に心刻まれても、それでも欲しい気持ちは変わらない。
例えその先に、破滅しか無いとしても。]
(+124) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[帰りたい、帰れない、帰らない。
引き込まれたものたちの、未来を憂う。
それは未来であるのか。それとも。
「光」を感じて、闇に侵蝕していった魂は、緩やかにもとの色を帯び始めた。
けれども]
……この闇が、ケイトが見つかった事によって晴れればいいのですけどね。 そうしたら。
[帰れなくても安らかに眠れるのだろうか]
(+125) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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格闘技同好会 へクターは、全てを確認すると目を閉じて、最期の時を待つ。
2010/03/09(Tue) 01時頃
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[吹き上げられた花弁は 黒い花吹雪のように 舞い散り 踊り はらはらと皆の上に降り注ぎ
ヘクターから ピッパから伸ばされた手を少女の手が掴む]
(+126) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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フィリップくん… !
[ あの やみに とどかない こえ も きこえない ]
―――…ッ、止めて もう、止めてあげて……
[彼が ころす のを 。 差し伸べる 手 届いたなら]
(+127) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[自分が帰ることを望むものは居るだろうか。 受け入れてくれるものは居るのだろうか?
いなくなって悲しむものは居るのだろうか?
それでも、
永遠を永遠にするために、大切なものと共に壊れてしまえたらと願う。]
(+128) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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理事長の孫 グロリアは、あの やみ を 抱きしめて でも とめる のに
2010/03/09(Tue) 01時頃
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キャロ…
[捕まえたと思ったのに…名前を呼ぶ声が宙に浮く]
(+129) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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フィリップくん……
(+130) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[鳶色は再び葡萄色>>+124を見上げ 美しい余韻を思わせる双眸ににこりと微笑む。]
――……うん。ずっとね。
[握り締める手に力をこめて、頷いた。]
(+131) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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