199 Halloween † rose
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ドナルドは、ニコラスだっこしてねる*
oranje 2014/10/31(Fri) 01時半頃
|
—— その後・街中 ——
[街中をニコラスと共に泳ぐ>>12。 彼が追いかけるその存在に、ついに触れることは叶わず けれど、その手を離すことはしなかった。
見慣れた風景の中に混じり、改めてハロウィンの光景を眺めた。 何度も繰り返し、見慣れてしまっても仕方がないそれらは それでもやはり、愛おしい街並に違いはない。]
どうした、
[名を呼ばれ、その距離が狭まった>>13。 男は唇に笑みを引いたまま、彼の唇を受け入れる。 ざわつく街の中であっても、今だけはと、ニコラエの背を引き寄せる。]
……ん、
[吐息と共に一度伏せた双眸を、軽く開く。 冷えた舌の感覚に、思わず笑声が零れる刹那]
(31) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
|
|
————……、っえ?
[その動きは止まる。 それはよく知った、幼い声>>14。]
(32) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
|
|
[よくよく辺りを見渡せば、見知った顔が、馴染みの顔が、そうでない人も、こちらを見ている。 ニコラエが問う>>15、それに頷く小さなシーツのお化け。 まるでそこだけ、時が止まったかの様な錯覚。 否ーー正確には、動き出しているのだけれど]
は、……は、
[否応無しに羞恥で顔が、身体が熱くなる。 それでも繋いだ手は離さぬまま、傍らのニコラエの弁明に続けて]
(33) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
|
|
ハッピー ハロウィン!
[どうして、このタイミングで繰り返しが解けてしまったのか。混乱する頭はハロウィンに全てを委ねて、手を引かれ走り出す。 小悪党とて外で見せつけるような経験もなく、できることなら壁を通り抜け解けてしまいたいと思ってももうそれはきっとできない。 それでも、]
謝んじゃ、ねぇよ!
[時折隣から聞こえる謝罪の声に、男は赤い顔のまま笑った。 見られたことがリセットされて、人々の記憶から消えることはない。 若干春までの生活が不安になれど、これで前に進むことができるのだ、と。]
(34) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
|
|
—— ガラス雑貨店「Curcubeu」——
[ようやく辿りついたのは彼の店だった>>16。 あの場所からでは男の家には遠く、選択肢として間違ってはいないのだが、ここで彼と出会ったのだとここ数日のことを思い出せばやはり、気恥ずかしさを感じる。]
はあ、びっくりしたな…… ん、どうかな、行けっかな。色々聞かれるぞ?
[主に、酒の肴として。 走り抜けた心地よい疲労感を全身に感じながら息を整え、軽く首を傾いだ。 空いた手の甲で、額に薄らと浮いた汗を拭う。]
……だから、謝んじゃねぇって。 な?
[人の道に外れたわけではない。 小さくとも大きくともない街だ、その噂はいつか知れ渡ってしまうかもしれないけれど、自らの意と反したことをしたわけではない。 二つの緋色を伺うように見つめ返し、その背に手を回した。]
(35) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
|
|
[首もとがくすぐったくて>>17、笑みと共にため息を漏らす。 彼が離れて行ったあとも、しばらく余韻に浸るように佇んでいたのだが、そろそろとカウンター前の椅子に腰掛ける。 彼は風呂を沸かしに行ったのだろう、確かに運動の後ということもあり入りたい気持ちはある、しかし]
ニコラエ、なんか手伝えね? [彼が入るなら——、とその先を考えてしまって 芽生えた欲求を打ち消すかのように、声をかけた。]
(36) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
|
[この街で生まれ育ったのだ、下手すればおねしょの回数すら覚えている顔馴染みさえいる。 教師という立場上は多少問題になるかもしれないが、教師の前に人間である。だから、気遣いの言葉に>>37ゆると首を振った。
椅子を引き、立ち上がる。 戻って来たニコラエに手を伸ばし、その指先を絡め]
悪ィな、ありがとう。
[ほらまた、彼の心遣いは優しく>>38、笑みを深めた。 初めて一歩、プライベートスペースへ足を踏み入れれば、心音が早まるというもの。 後ろへと流した髪に指先が通される>>39くすぐったさに、目を細めた。 彼が口にしない、望みにはまだ気がつかぬまま。]
(46) oranje 2014/10/31(Fri) 23時半頃
|
|
—— バスルーム ——
[扉を開けば、ふわと熱気と湯気が身体を襲う。 服を着たままに爪先立ちでバスタブに近づくと、手のひらをそっと浸す。 少し熱めの湯温は心地よく、波立つ水面を覗き込む顔は満足げに笑みを刻んだ。]
丁度いいよ、気持ちいい。
[再び踵をあげたままバスタブを離れ、ニコラエの元へと戻る。 緋色の瞳と、視線を合わせ。 —— 一度離し、また、合わせ。]
……先、入るか?
[唇は迷うように、微かに空白を持たせて]
それとも、一緒に。
[疑問符がつかなかったのは——欲のせい、だろう。]
(47) oranje 2014/10/31(Fri) 23時半頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/10/31(Fri) 23時半頃
|
[赤ワインの香りが湯気の中にふわと立ち>>54、 口にしてもいないのに、酔いそうになる。
問いというよりも願いを唇に乗せた、その返答を待つ間は期待と、やや不安に満ち。 ニコラエの声音は、男の耳を擽り一拍遅れて初めて理解に及ぶ。 それが了解の言葉であったと>>55。 その色の変化した頬に、湯に浸した指先を添えた。 ——あまりに、愛おしかった。
ワインボトルを受け取って、赤い液体を注ぐ間に。 聞こえた声と、微かな衣擦れは男の手元を狂わせるには十分で]
あ、お、……う。 お願いしても、いいかな。
[だばだばと赤が注がれ、慌ててネックをあげ、答える。 大幅に遅れてやってきた恥ずかしさを隠すように、ニコラエに視線を向けぬままバスルームから出た。]
(62) oranje 2014/11/01(Sat) 00時半頃
|
|
[裏路地で——ニコラエによって到ったとはいえ、男性相手の経験は今までにない。 いや、そもそも一緒に風呂に入るだけなのだから、意識をする方がおかしいのか。 だんだんよくわからなくなってきて、ジーンズの上で尻尾が跳ねる。
それでも、ジャケットから腕を抜く。 恥ずかしさは真実、けれど、彼をもっと知りたいと思うのも、真実。]
—— 先入ってて、いいから。
[口にして、今度は照れで目元が熱くなる。 こういうとき気が利いた言葉が探すことができるならいいのにと、教科書には書いてなかったことを、場違いに恨んだ。]
(63) oranje 2014/11/01(Sat) 00時半頃
|
|
[導かれて指先は冷えた>>72——はずが 柔らかなその感触に、その動揺が伝播する。 もっと深く、触れ合ったこともあるというのに、それはまるで初めての恋の様な。]
迷惑なんか、
[そんなことはない、と顔を逸らしながらも紡ぐものの ニコラエを中心としてタイの引かれる音に、思わず吐いた息は熱い。 緩慢な動作でインナーを脱ごうと裾を捲り上げる刹那、]
(75) oranje 2014/11/01(Sat) 01時半頃
|
|
—— ッ、……あ
[近づく空気に、甘い香が混じり>>74 否応なくその緋色が色違いの瞳を射抜く。 一度、二度、と鼓動が大きく鳴りて。 その願いを——拒否する術を、男は知らない。]
…………、いい、よ
[だから、——染まりいく頬の色に笑みを深めて。 柔らかく、頷いた*]
(76) oranje 2014/11/01(Sat) 01時半頃
|
|
[上着に触れたニコラエの手>>80は離れることはなかった。 彼の願いを、拒絶するはずがない。 恥じらいはあるけれど、厭だと思うわけがない。 触れてほしいと思う欲は、ずっと自らの奥で燻っている。
だから、彼の礼を述べる声に小さく頷いて、 その繊細な手が衣服を脱がすそれに身を委ねた。 身体を覆うものが少なくなればなるほど、恥じらいの色を浮かべずにいることは不可能で、湯船につかる前だというのに顔が熱い。 ジーンズが尻尾に触れ、ぴくりと頬が強ばった。一緒に風呂にはいるだけだと言い聞かせても、欲は深まるばかり。 反応しないようにと意識を逸らそうとしても、愛おしい人に触れられ、脱がされ、これが反応せずにいられようか。]
——……、ああ。 下手でも、怒るなよ。
[下着に触れられ、その刹那息を飲む。 なんとか息を吐きだして、耳元をくすぐった声音に、言葉と裏腹に小さく笑声を零して]
(89) oranje 2014/11/01(Sat) 08時頃
|
|
[プラスチックのボタン一つ一つに両手を沿わせ、ボタンホールにその小さな塊を押し出す。 一つ一つ、ボタンを外すたび、男よりも白い肌が、首筋が晒される。 襟を引き、腕を抜いて貰おうと素肌に触れれば、その滑らかさに微か、喉を鳴らした。
衣服を一つ一つ籠へ落とし——スラックスはなるべく皺にならぬよう——、最後に残したのはやはり下着。
年甲斐もなく、片手で口許を覆い俯く。 視線は合わせられぬまま、「脱がせていいか」と尋ねた声は、果たして彼に聞こえたかどうか*]
(90) oranje 2014/11/01(Sat) 08時頃
|
|
—— バスルーム ——
[湯をかければ落ち着くかと考えていたものの、どうやら逆だったらしい。 赤ワインの香りが浴室に立ちこめて身体を包み、頭の芯から酔わされるよう。 促されるまま>>82椅子に座ると、跳ねる鼓動を落ち着かすように深く息を吐いた——のだが]
……、 いや……ニコラエが嫌じゃねぇなら、
[背中以外、その言葉は、男の鼓動を叩くには十分で、椅子に垂れ下がっていた尻尾は大きく揺れた。どこを現れるのか。完璧に勘違いをしていることは、気がつかぬまま。 背に、泡が、スポンジが当てられ滑っていくその心地よさと触れ合う感覚に、集中するように目を閉じる。 一糸纏わぬ中に抱きつかれれば、「ああ」と声に出さぬため息だけが漏れた。]
(91) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
|
|
毎日は……心臓が、持たねぇ。
[今でさえ、苦しい程だというのに。 けれどそうしてほしいと言わんばかりに、回されるニコラエの手の上から己の手を重ねた。 ひどく静かな空間に、互いの呼吸と声だけが響く。]
そうだな。たくさん、作ろう。 最初は不味いのばっかかもしれねぇけど。 美味いのができたときは、
[笑みを浮かべ、そう遠くない未来を想う。 いつかはステアだけでなく、シェーカーも使えるようになるだろうか。 振る舞うのは勿論彼にだけ。 満足いく仕上がりのものができたなら、]
(92) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
|
|
……褒めてくれるか?
[指先に力が入って、泡を、彼の指の形を確かめるように滑らせた。 教師が、まるで子どものように、甘えるように問う。 洗われている途中なのだから大人しくするべきだろうに、首を捻ってニコラエを伺う。 いい歳をして、これではまるで子どものようだ。
しかしそれも、彼だけにしか見せないもの**]
(93) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
[それまでの人生を語ろう。
それはびっくりするほどうすっぺらい。
母親が人狼で、生まれた時から人狼だった。
けれど、人間の中で育って、幼い頃にはそれには気がつかなかった。
それというのも、母親が、魔女に頼んで、人狼としての欲望を出さないように頼んでいたからだということだった。
その魔法は一生続けばよかったんだろうけれど、ある日魔女は突然、ここまでだよ、と言って、母親に代金の支払いを命じ、
母親はその日からいなくなった。
魔女が金色の毛皮を優雅に纏って家に来て、
死にたくないなら、私と契約をするかい?と尋ねてきたが、首を横に振ってそのまま街を出た。]
[母親がどうなったかはわからない。
けれど、街を出て、しばらくすると、身体はその金色の毛並み、いつのまにか獣になって走っていた。
理解するよりも早く、あとはただ本能で、山に棲み、生きた動物、訪れる人間、迷ってきた人間を食っていきてきた。
生きたもの、それでないと駄目なんだと思ったのは、ハイエナのように動物の死骸に歯を立ててみても、身体はそれを拒否するかのように、必ずそのあと、悶絶して苦しむこととなる。
そして、魔物として理解するのだ。それは、肉を食わなければならないわけではない。
命を食わなければならない存在、それが己なのだと。
それを止めるためには、自らの存在を消すか、もしくは、
母親がしていたように、より強い力に頼るしかないのだと。]
[そんな時、やはり命をくらおうと、その小さな金色を栗鼠に爪を立てようとした時、
なぜ、その手を振り下ろさなかったのか、そして、牙をかけなかったのか。
その瞬間もわからなかったし、もちろん、今でもしっかりとはわからない。
ただ、そのことをよく考えると、
その金色の栗鼠の色が、あの時、魔女がまとっていた金色の毛皮と同じ色に見えたから、かもしれない。
思い出したのは、小さな頃の生活で、
母親が一生懸命人間の料理を作っていた。
ハロウィンには、かぼちゃが並ぶのが当たり前で、
きっと味としては美味しいなんて感じてなかったけれど、
その形や色、それを食べるのよ、と言われ、食べていた。]
[その後できた金色の栗鼠の友達は、料理が得意で、しかも綺麗だった。
同じ魔物であると知って、少しほっとしたのをよく覚えている。
それからの旅は、魔女を探す旅だ。
生きていくためには、命を食べるか、それとも魔女と契約をするか、いずれかに思えたから。
途中で、たまらなくなれば、人間や動物を食べながら、やっとこの街についたのはいつだっただろうか。
魔女をみつけて、話をする。
魔女はそれなら、飼ってやろうか、そう、犬になるのなら。
残念なのは、母親と契約した魔女のような術は彼女は使えなかったことだ。
魔女はなるべく人間を食べないようにしてやるが、そのままではいつか死んでしまうと告げた。
だから、そっと、たまに人間を食べても、それがみつからないようにしてあげる、と。
そして、もう飢えていたオレにとって、その提案はもう最上にも思えたのだ。]
[あの日から、ベネットの犬となって、
でも、喜んで手紙を書いた。
金色の栗鼠、唯一の友達。
綴る文字は、多くはなかったけれど。**]
― ―
[目の前に現れた金色の獣。
その大きくて獰猛な存在は、ちいさな体躯を縮み上がらせた。
あまりに恐ろしい牙と、飢えた息と。
元の姿を取るのも忘れ、ただ木の葉をマント代わりにし、
目を閉じ、ぶるぶると震えていた]
「たべないで……」
[溢れた言葉はきっと、届かない。
そう思っていたが、目を開けても洞窟の中に己はいない。
じっとその狼を見上げる。
哀しい赤い目を、寂しそうな赤い目を、している
栗鼠は、再び彼に届く声で自身のことを明かし
城まで運んでくれと頼むのだった。
――せめて、この腹空かしの獣に食事を与えようと。]
この時期は、南瓜があまいので
[ハロウィンを知らない吸血鬼は、
ただ、「美味しい時期」だとは知っていた。]
ニンゲンの肉はあげられないけれど……。
[だから、振る舞えるのは、こんなものしか無かった。
街角で愛されている南瓜のペーストを挟んだパン。
牛ひき肉や玉葱、香草、米を南瓜に詰めて、肉詰めにしたもの
トマトと一緒に煮込んで、味をより芳醇なものに。
肉詰めから溢れるトマトブイヨンは、緋色である
せめて見た目だけでも狼の好む其れに近づけようとした。
肉詰めにした南瓜の色合いは白っぽく、白菜に似ている
それでも、食べればあの甘みをきっと、思い出す。]
[食事を取る狼男の対面で椅子に腰かけながら、
合間に、煩いとならない程度の声音で感想を聞く。
時を止めてしまった金髪の男は、
狼の子が手料理を食べてくれる光景を眺めながら
穏やかに微笑んでいた。]
……また、遊びにおいで。
私はヴァンパイアのニコラエ、君は?
―――… … 私と友達になろう、狼よ。
[その出会いは、城でひとり孤独に暮らす男にとって
退屈を打ち壊す「非日常」と為った
だから、彼が人里に住むようになったと文を寄越した時、
紅茶のラベルが彼の住まう街の住所を示していた時。
いってみたい、と思えたのだろう。
だって、狼に会えたら、つまらない灰色の毎日が、また**]
|
[背に感じる、肌の心地よさ。 柔らかく弾ける泡と、身じろぐたび擦れ合う感触は艶かしい>>95。 どんなカクテルを好むだろうか、そちらに頭を切り替えようとするものの、うまくいかない。回された腕に、思考は搦めとられていく。
はなまるは、教え子が一番も喜ぶもの>>96。 今までは描くばかりであったけれど、今度は彼が与えてくれる。 笑みが浴室に反響して、肌をも震わせるよう。 だから男も、つられて笑声を零したのだけれど]
——、……う、ぁ
[重ねていた手のひらが動いて、男の手は取り残された。 その降りていく先が予想はできたというのに、その両手は彼を止めることはなく。
なぜなら、]
(102) oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
|
|
仕方ねえ、だろ、 好きなヤツの裸見て、我慢できるほど人間、できてねぇ し、
[——男もまた、求む欲があったから。
問い>>97に答える、言葉は滅茶苦茶に途切れ 合間に息を吸う、その音すら響いてしまう。 耳元に掠めた吐息すら、下腹部に熱を集めた。]
ッ、……っは、 ニコラエ、 俺だけじゃ、ねぇよな、
[滑らかに細い指先が熱を包み、上下する。触れてほしかった、けれど、やはり刺激は強くて顎をあげ息を零してしまう。 彼の名を呼び、求むのは、]
お前も、——一緒、だろ?
[同じように、彼をも愛でたい。 指先は届かず、けれど、声音はただ貪欲に彼を求めた*]
(103) oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
オイ、好きなタイミングで鳴らせ。
[だから、そう告げるのに一切の躊躇はない。
時計塔の影 ひとつの影が揺れて――]
……で、テメェは結局なんだったんだよ?
[その問いには答えは返らない。
”N”の正体を抱いたまま、秋の気配を吹き飛ばす風に彼女の笑いが乗ってくるだけ。
他にもやるべきことはある。
一度咳払いして、]
クソネコ、”約束”の時間だぜ。
[さて、使い間の返答はいつごろになったか。
落ち合うまでは人間達に挨拶でもしてみようか、と
露天巡りの放浪はもう少しだけ続く*]
|
[包む手のひらが滑るたび、響く水音は増す。 それが石鹸のせいだけではない、自らの流す雫が溢れこぼれ落ちて行く。]
——……、 い、
[いいわけがない>>104、そう告げたかったけれど、思いのほか浴室に響く自らの声が色を孕んで、息をのむことしかできなくなった。 それでも、声を抑えることができぬ程の快楽が上り詰める。 瞬きすら、忘れて。
触れているのがニコラエだから、きっとここまで苦しいのだ。 あまりに気持ちがよくて、鼓動が早くて、気を抜くと全て飲み込まれてしまいそうで。 喩え彼がどんな姿形をしていたとしても、求むのは変わらなかっただろう。]
(119) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
|
|
ッあ、ぐ……
[彼の指先が、自らが、奏でる音に微か首を振る。 唇を噛んで思わず飲み込もうとして、肩口に感じた甘い刺激が唇を震わせた。 後ろの尾をも御されてしまえば、ただの呼吸すら喘ぐように、浅く早く吸い込んだ。
耳をも嬲る舌先とその声>>106は、魔法のように脳髄まで染み込み。 彼が求むのなら応えたい。 共にでなければ、意味がない。 熱の先から最奥まで、辿られる指先は跳ね続ける鼓動と共に、痺れにも似た悦を奔らせる。]
(120) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
|
|
——、ん、……待、て
[小さく頷き、椅子の上で身体を捻る。 身体ごと彼に向き直ることができたなら、色違いの瞳はその緋色を真っ直ぐに見つめて]
……見てる、ずっと 見てっから、
[手を伸ばし、肩に触れた。 その感覚を刻み込むように指先を滑らせ、ニコラエの熱源へと這わせていく。 忙しなく息をしていた口許を一度引き締め、ふと、笑みを零して 同じように、けれど幾分不慣れでぎこちなく、ゆっくりと手を動かす。]
ニコラエも、目——離すな。俺から。
[それはひどく傲慢な願い、けれど彼が「一緒」だと告げた言葉に、欲は深くなるばかりで]
(121) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/02(Sun) 00時頃
ボス……!
[時は進み、鐘が鳴った。
ハロウィンが終わらぬが故に保留され続けてきた”解雇”宣告も、いよいよ効力を発揮することになるのだろうか。]
分かったよ、ボス。
[シーシャのことを「ボス」と呼べるのも、もう後ほんの少しの間だけ。
さて、いまシーシャはどこにいるのだろうかと、耳を揺らして気配を求める。]
[顔の前に人差し指。]
この魂使ってもう一回生物として――寿命も姿もただの猫として生きるか
[今度は中指を伸ばした]
コイツを魔力に還元して、寿命も生態もただの猫じゃねぇ――軽く魔物として生きるか。
[以前、他の下等妖魔から聞いた話は、契約を解除しても、まだ多少の魔力は残る、契約者である人間が置いて死ぬまで、ずっと傍にいられるというもの。
けれど実際には、若干の違いがあった。
その妖魔が、また別な契約形態だったのか、それとも、魔として生きることに躊躇いがなかったのか……今更、知ることなど出来はしないが。]
ボス、おれは………
[悪魔との契約を破棄するということは、思っていたより、ずっとずっと、重い事柄だった。
けれど、決断に、そう時間を有することはなかった。]
おれ、ただの黒猫に戻るよ。
[たとえ、どんな永い時を得たとしても、その先にあるものが永遠の別れであるならば、そんなものに意味はない。
ならば、たとえ短い時であっても傍にいて、いつの日かまた、巡り会うことが出来るなら……]
|
[狭い室内に響く自らの名は、甘美な音>>158。 背面に感じていた彼の息吹を、正面から受け止める。 合わされた緋色>>159は、想像以上に蕩けていて、思わず喉が鳴る。]
……好い、顔、
[初めて出会ったときの、掴みどころのない表情。 想いを交わしたときの、微笑み。 そして今、自らを見つめる、全てを曝け出した貌。 どれもがニコラエで、どれもが愛おしく。 片手を反る熱の塊に、片手は太腿に添えて、擦れ合う感触を一つ一つ刻むように、ゆっくりと蠢かす。]
ん、……俺も、見てるから お前だけ、 ずっと、 ——、
[その唇から零れる声>>160すら、奪いさってしまいたい。 擦り上げる指先に、赤ワインを孕んだ蒸気とも違う、熱い雫が流れ落ちた。 彼が喉を震わせば、不慣れでも自らの手が彼を悦ばせているのだと、安堵と嬉しさとが満ちみちて。]
(170) oranje 2014/11/02(Sun) 08時半頃
|
|
っぁ、ふ、 ニコラエ、……っ
[彼の手がまた、己の欲に触れた。芯が掴まれ、全身が大きく震え、跳ねる。 求むまま、求められるがまま、只管に溺れて行く。]
は、 っ、…… っぅ ——ん、……好き、 だ
[ニコラエの腕に引き寄せられるままに、二つの身体はもっと近くに>>161。 至近距離で覗く舌の色が、男をさらに煽っていく。 下腹部が、そして唇が。触れ合って熱さを増していく。 もう我慢ができない程に男の雄は涎を零し、ニコラエの手を汚していく。 擦れ合う快感に、さらに求めるよう腰が跳ねた。]
っぅ、 あ、……我慢でき、な ニコラエ、ッ…… な、ぁ
[瞳を閉じることすら忘れ、伸ばされた舌を舐る。苦しさは、呼吸ができないそれが、今にも果てそうな切なさが、募っていく彼への思慕が、引き起こすもの。 だから——]
(171) oranje 2014/11/02(Sun) 08時半頃
|
|
——…… 一緒、に、 ——い、きたい、
[快楽と、恥じらいと、愛おしさと。 唇を離す僅かな合間、小さな声で囁いた**]
(172) oranje 2014/11/02(Sun) 08時半頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/02(Sun) 09時頃
|
[欲は底なしに深く、深く。 二つの緋色の瞳が身体の振動で揺らめくたび、背を甘い快楽が駆け抜けていく。 こうして知らなかった彼をまた一つ知る。 恥じらいの声をあげる>>175様子に、ため息とともに笑みを零すが、それすら重なった唇の合間に消えてゆく。]
っく、……ぁ、気持ち、 い、 ……ふ、まだ、……もっと、 ぁ——
[彼の声だけが脳を支配するように、自らの声を飲み込もうとしても、 重ねられた熱が、擦り合う指先が、さらに男を追いつめる。 粘膜が絡まりあい、ぷつりと離した>>176。 いつか一つになることができたら、焦がるる想いはなくなるのか——そんな行き過ぎた想いすら、過る中。
水音に混じる声音はさらに甘やかに。 至近距離で涙の玉が緋色に浮かぶ、まるで、闇夜の月のように。]
——……ッん、 ニコラエ、
[綺麗なのは、 ——ガラスより繊細で、愛おしい君。]
(201) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
|
|
[一際大きく響く声>>177と、揺れる身体。 彼の指を覆うようにあてていた手を、その背に回し]
ぁ、 ん ——……あ、ぁッ! ……、!
[爆ぜる熱が、散っていく。しなやかな背に彼の鼓動を強く感じた。 男もまた、ニコラエとともに欲を吐き出して、息をすることも忘れ]
っ、は、……ふ、ああ、…… あ、……ん、ニ……コラエ、
[息も絶え絶えに、まだ熱く震える唇を重ねた。 このまま余韻に浸って閉じてしまいたい双眸は開いたまま、ニコラエの蕩けるような相貌を見つめる。 彼が己の名前を呼んで、愛を囁いた>>177。その声音を、忘れないように心に刻んで]
(202) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
|
|
愛してる、ずっと、……—— 一緒だ
[悦楽に揺蕩うまま、それでも尽きぬ欲を 言葉にして、再びの誓いを**]
(203) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
|
|
—— 来る、11月1日 ——
[目を覚ましたのは、自宅のベッド。 いつもよりももっと遅い、目覚めであった。
あれからしばらくニコラエを離すことはできなかったが、やがてこの地を去るのなら一人で行いたいこともあるだろうと、男は一人戻ってきた。 目覚めたその場に、彼の温度は存在しない。 抱き合って眠った何度めかのハロウィンのように、白いシーツの上に手のひらを滑らせても、彼にぶつかることはない。]
…………、ああ 終わった……んだな。
[カーテンを引けば、窓から見える風景にもう、オレンジ色は混ざらない。 まるで夢を見ていたかのように。
——けれど、“夢ではない”と囁くように ベッドサイドでガラスの靴が *緋く輝く*]
(204) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
悪魔とヤんのはすげぇイイらしいぜ?
[舌なめずり一つ、彼に言い訳を与えて−−−深く深く、ベッドに沈み込む。
運命を共にする影二つ*]
|
—— 11月1日 その後 ——
[ニコラエがいなくなる日。暫しの別れの日。 理解していながら——男は、必死に机に齧りついていた。
見送って果たして、己の決意が揺らがぬか。 堅牢だと思っていたそれも、あの緋色の前では無に帰してしまいそうで]
用法容量を守った上で、1度の施術で8割方快方。 痛みや違和はなし。液体の色に抵抗はあったものの、テクスチャは濃く眼球を覆う質感が保護の点でも大変優れていると感じた。 副作用……、尻尾。発症は点眼から3時間程。 同時に点眼した左目を中心に全身に熱が広がり、意識を失う。 尻尾はレッサーパンダ科レッサーパンダ属のそれに似ており、自在に動かすことも可能。 感触は、……書くべきかな……
(232) oranje 2014/11/03(Mon) 00時半頃
|
|
[今は、キリシマへ提出するレポートに集中できることがありがたかった。 書き記す合間にも、その行間に、ニコラエの姿を幻視して]
————…………、ああ、
[今はまだ、互い違いの色。 いつか消えてしまうその左の緋色を、ゆっくりと閉じた。
暫しの別れを告げるように、荘厳に、*鐘が鳴る*]
(233) oranje 2014/11/03(Mon) 00時半頃
|
|
—— 空白の間に ——
[ハロウィンが終わってから、男の周りは少々慌ただしかった。というのも、多数に目撃された路上での熱烈な口付けが些か問題になったのだ。
呼び出された校長室で滔々と叱責をうけるのはいつぶりか。 教え子の前でその姿を見せてしまった不注意に関しては、素直に反省し何度も頭を下げた。 けれど、]
……彼は、俺の大切な人です。
[同性を愛したと、それに戸惑う声は思いのほか多く だから男は変わらず、そう言葉にし続けた。
彼の店に急ぎ走った、あのときに握りしめていた手のひら。 今は重ねる手はなくとも、同じように、握りしめた。]
(253) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
|
[あのハロウィンの日から、一日一日が長くも、短くも感じる。 何度も繰り返したその中で出会った、数々の顔を思い出し。
転がった焼き栗、ぶつかって荒げた声、 透明な鉤爪、東洋の不思議な菓子、 猫型のロリポップキャンディ、共に味わった揚げ菓子。 いつも迷惑をかける友人や、可愛い弟分、気難しくも優しい薬屋。 麦の穂が金色の狼の鬣のように靡くその季節に、かけがえのない存在がひとつ。]
————、……
[男が紡ぐその名は、魔女の魔法のように遠くまでは届かないけれど。 美しい緋色はいつでも、思い出すことができるから。]
(255) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
|
—— 来る、春の日に ——
[雪が解け、花が咲いた。 教え子たちが手を振って、男の元から去っていく。
教師として、なんとか留まることができた男は 望み通り、最後の児童を送り出すことができた。 あの日以降、変化する目も揶揄する言葉もあったが、手を振り別れる彼ら彼女らの表情が晴れやかなものだったから、男は口許に笑みを引くことができた。]
「先生」
[見送る男に、声をかける児童が一人。 それはかつての、小さなシーツのお化け。]
(256) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
|
「お兄さんは、元気?」
[男はただ黙って頷いて、「卒業おめでとう」と送り出す。 その背中が遠り、やがて見えなくなっても、見守り続けていた。
あれから、ニコラエがこの街から去ってから。 彼の住んでいる場所がどこであるか、聞いていなかったことに気がついた。 大凡の国はわかるものの、それ以外のヒントはない。]
(257) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
|
[——それでも、男は荷物をまとめて街を出る。 挨拶は簡素に、しかし下げた頭は深々と。 飛んでくる言葉は様々であったが、そのどれもが男の胸を震わせた。
故郷を、去るということ。 種族の壁を越えてしまったら恐らく、もう二度とここへは戻れまい。 大きいようで、小さい。温かくて騒がしい、そんな街。 この街が本当に、大好きで。
朽ちた木製の扉の前>>@57、店主のいないその場所に向かって、男はまた頭を下げる。 先に出て行ってしまった彼らは今、どこにいるのだろう。
いつも迷惑をかけていた友人には、来年のハロウィンの約束を取り消せばなるまい。 その邂逅は、叶ったか。]
(258) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
|
——……元気で。
[その声は、微かに震えたが、男は黙して歩き出す。 背負うのは、布袋一つ。 中には最低限の着替えと、生活用品と、ランプ。 そして、]
[——かけがえのない緋色を湛えた、ガラスの靴が**]
(259) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
いっしょだ……グレッグ。
”ずっと”一緒にいよう、な……。
[向けた笑みには、小悪魔の片鱗が*]
いいのかよ?
そうそう真名なんて呼べねぇんだぞ。
[そろそろ聴こえるだろう、と囁く甘言。
胸に刻んだそれを、契約完了の証として求めた]
なぁ、 和希 ?
|
—— 或る国で ——
[電車を乗り継ぎ、辿り着いたのは異国であった。 今まで使用していた言語は通じ難く、春を迎えるまでに少しだけ学んだ挨拶や単語で、街行く人々に尋ねる。]
『この国の綺麗、 場所 静か 山奥』
[できるだけ丁寧に頭を下げて尋ねても、強面であるだけで避けられる。 目指している場所も、曖昧で首を振られるばかり。
しかしその中で、学んだ単語を拾った。 “吸血鬼”、と。 吸血鬼にでも会いにいくのか。通常なら冗談としか取れぬそれに、男は刹那動きを止める。
緋色の二つの目。彼は、ニコラエは。ヴァンパイア。]
(275) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
|
|
[未だ伝記の残る、ヴァンパイアの住むと云われた城。 尋ねれば気味悪がられ、さらに避けられた。 それでも地図を買い、拙い言葉で尋ねては歩いた。
途中、かつて城下街として栄えた地に立ち寄ると 街行く女性は赤と白のより紐のついた小さな花を身につけて、どこか浮かれたように行き交っている。 異国のその光景は、懐かしいハロウィンを連想させた。]
……、そうだ
[だから、男も立ち寄った店でより紐を買う。 開いた荷の中のガラスの靴に括り付けて、彼と再び会えるようにと、願いを込めて。]
(276) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
|
|
[城下町を抜け、別の街へと向かうべきか、地図を確かめていれば森林を奥へと伸びる狭い道がある。 しかしその道は地図では断たれ、先の存在は無い。]
……獣道か、
[しばらく悩むも、通りへ引き返そうと踵を返せば、
——からり、
と布袋の中でガラスの擦れる音が小さく鳴った。 まるで、引き止めるかのように。 結うた紐が、結びつけるように。
それを呼ぶ声と、判断するのは些か都合が良すぎるか。 それを彼の音だと、想うのはあまりに安易か。]
……ニコラエ、
[それでも。]
(277) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
|
|
—— ——
[闇雲に走り、細い道を駆け抜ける。 それはやがて道ですらなく、高い草木が行く手を阻み。 やはり違うかと何度引き返そうかと考えたが、どうしても先程の音が頭を離れない。
ガラスの靴を持って迎えに行くと、約束した言葉は。 その願いは、誓いは。魔法となって彼の元へ導いてくれないか。]
……はっ、 ……はあッ!
[息はあがり、草木で皮膚が細かく破れても。 高かった陽が落ち、やがては夜が訪れようとしていても。 導かれるように只管に前を向き、走り続けて]
(278) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
|
|
——あ ッ!
[足元に這っていた蔦に爪先を取られ、勢いよく躓く。 拍子に背負った布袋が飛んで、中身が勢い良く散蒔かれた。
ガラスの靴が、最後の夕陽に煌めいて、緋色を散しながら低い草の上を滑って行く。 身体を横たえたまま、視線を向けたその先にあったのは。 闇に覆われる寸前の、荘厳で大きな影。 求めていた、いにしえの城に似た。]
(279) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
|
|
——……ニコラエ! 迎えに来たぞ!
[もし、これが全て夢で。都合のいい演出だとしても。 彼がその城の影から、闇を纏いて出てこなかったとしても。 今目を閉じればきっと、彼の腕の中に包まれる幻想を視ることができる。
せめて、——神に誓ったのだから。 それくらいの我侭は許してほしい。
だから男は、その名を呼んで、 色の違わぬ二つの瞳を、閉じた*]
(280) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
|
[慰めと、希望の意味を持つその花が。
春を連れてきてくれたのだ
―――其処に肌寒さは、もう、ない。]
|
[名を、呼ばれた>>285。 一瞬気を失っていたようだ、顔をあげれば月明かりに照らされる誰かの姿。 這いつくばった身体を起こし、手を伸ばせば、その腕が男を包んだ。]
——……、ニコラエ、
[嗄れてもいない、罅割れてもいない、己の声が その名を、抱きしめてくれる彼の名を、呼ぶ。 声が、指先が、香るノーツが、彼を示してくれる。]
約束しただろ、迎えに行くって、
[そのわりに格好のつかない再会ではあったが、それほどまでに早く、会いたかったのだ。]
(299) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
|
|
あ、っぅ
[冷たい舌先が、切れた皮膚をなぞった>>286。 痛むような悩ましいような。感覚にふると身体を震わせた。
空いた手は、ニコラエの金糸を、緋色を、頬を。辿るように触れて]
……泣かないでくれ
[零れて行く透明な硝子の雨。 浮かべたのは、笑み。緋色の二つの瞳を間近で視るように、彼の額に自らの額を押し当てた。 泣き止ます方法は相変わらずわからない。だがそれも、彼と生きていくのなら、何れは解ける謎なのだろうか。]
(300) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
|
|
ここにいるよ。 な?……ニコラエ。ずっと一緒だ。
[闇が深まる中。月の光は白く、辺りに降り注ぎ。 吸血鬼と人間の再びの出会いは、赤と白の紐を結うたガラスの靴だけが、知っている**]
(301) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
|
小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
逸れンじゃねぇぞ、和希。
[それでも、隣に”彼”が在る。
唯一の心安らげる場所。永い生も何もかも預けられる存在。
相手を思う時、悪魔の心に芽生える想いは愛に等しいのだろう
いつか口にした砂糖菓子のように甘く優しい *それこそが*]
……私は、変わらず君の友人だよ。
何が変わろうと、変わらなろうと。
ねぇジェレミー。
だから、――…いつか店に遊びにおいで
虹の架かる橋の下で、待っているよ。
[虹を冠る店は、あの街にはもう無い。
あるのはただの、空き地のみ。
店に訪れた住人は首を傾げる
此処には雑貨屋があったはずなのに、と。]
……───餌を、くれよ。
[巣くった闇が、もっと深くに根を張って、いつか深紅の魔華を咲かせるまで。
グレッグの魂が、闇の眷属に相応しい、罪の色に染まるまで………*]
|
—— 夜 城下街 ——
[手を引かれてやってきたのは、昼間に通った城下街。 ここ数日の旅の疲れは、繋いだ指先から感じるニコラエの存在で癒されている。]
どこに行くんだ?
[その問いかけには、看板>>306が答えとなった。 その名は、故郷で見た雑貨店と同じ。]
……虹、
[今ならわかる、その単語の意味が。]
(322) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
|
|
[導かれるようにドアをくぐると、広がるのは酒場であった。 カウンターや、テーブル席。ダンスフロアはあの賑やかなハロウィンを思い出させる。]
ああ、勿論。 勉強したよ、色々と。
[冬が過ぎ、春が来るまで。宿題は長期的に計画を立て。 あのキスシーンを目撃した酒場のマスターは、やや苦笑しながらも「小悪党だったもんな」と男の背を叩いて、以前と変わらず接してくれた一人であった。 マスターが教えてくれたのはベーシックなものが殆どであったが、シェイカーが手に馴染むようにと何度も何度も繰り返し作るようにと教育された。]
……準備、してくれたのか?
[陽の下が歩けなくなろうと、眩しい緋色があればいい。 それでも会えなかった合間、彼が自らを思ってこの場を用意してくれていたのなら——想像以上に、想いは似ていたらしい。 伸ばされた手を取って、引き寄せた。]
(323) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
|
|
おかしくねぇよ。 そうやって、生きてくんだろ……俺と。
[苦い色が浮かんだ笑みも、その口許に唇をおしあて消えてしまうように。これほどまでに、嬉しいことがあるだろうかと。 「ありがとう」と礼を添えて]
—— はは、登ろうぜ。 この街をきちんと、見てみたい。
[故郷の酒場の屋根から、彼と見渡したように。 ここが終わることのない終の住処になるのなら、全てを知りたくて]
(324) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
|
|
—— 屋根の上で ——
[共に見る夜の風景は、何と美しいことだろう。 あの大きくとも小さくともない街より、この城下街は大きくて 全てを見通すことは叶わない。 それでも、暖かに灯る光は、確かに存在している。]
綺麗な街だな。 ……よく見える。
[握りしめたニコラエの手を、さらに強く握りしめる。 ずっとずっと生きて行く、決意を持って。]
……ニコラエ。 俺を、—— 吸血鬼に、してくれよ。
[それが人の命を狩ることも。故郷に戻れぬことになることも。 すべては承知のこと。 けれど選んだのは彼の隣。 彼と人間のように、長く長く 生きて行きたい。]
(325) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
|
|
[凭れ掛かるように、痩躯に己が身を寄せた。 全てが終わり、そしてはじまったなら、 ニコラエと自らに「はなまる」をあげよう。
愛という項目に添えた、 彼の名を、永遠に呼んで**]
(326) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
|
一曲踊ろうか。
君が生まれた、お祝いに
[もう、時計の針は動かないから。
時間が私達を邪魔することはない]
|
—— ——
[宵の風は冷たく、晒された腹部は震えて 皮膚を破られた刹那、その痛みは鋭くニコラエの指に縋った>>331。]
全部、……やるよ。
[だから全部、ほしい。
男が人間として紡いだ声音は、それを最後に。 唇を合わす合間、二つの黒い瞳は彼を見上げていた。 ああ、吸い取られる感覚は、なんと甘美なものか。 全てが彼のモノとなり、彼が全て己のものとなる。
くらりと頭が揺れ、その瞼を開けるのもできず ゆっくりと閉じ——]
(340) oranje 2014/11/04(Tue) 00時半頃
|
|
—— Curcubeu ——
[からり、からり。 鳴るのはヒールを履かぬ男たちの足音。 片方のステップは滅茶苦茶で、お世辞にもうまいとは言えず それでも片方の上品な足取りにリードされ、くるりとターン。
酒場の隅に、柔らかな光を灯すランプ。 カウンターの上に、ガラスの靴。 結わえた赤と白のより紐は、解けぬまま。
踊り踊り、溺れていく。 閉じた目を、そっと開く。]
ああ、もっと。 ……踊りたい、お前と。
[永遠に、いつまでも。 開いた二つの眼は、ニコラエと同じ *緋色* ]
(341) oranje 2014/11/04(Tue) 00時半頃
|
|
—— 巡りくるハロウィンに ——
[次の年のハロウィン。ニコラエはあの街に行くだろうか。 緋色の目をした男は、誘われても行くことはしなかった。 初めの数年は再会を喜ぶのもいい、だが歳を重ねない姿にいつか違和を抱かれる。 その時が来る方が、男には辛く。
ただ、一つだけ。 男にも仕えるようになった従僕に、頼み事をする。]
(344) oranje 2014/11/04(Tue) 01時頃
|
|
[それは故郷、開店前の飲食店。 飲茶のおいしいその店は、今年もきっと賑わうのだろう。
隅のテーブルの上に 忘れ物のように蝶の形クッキーの包みが一つ。]
「一番だったか? ——ドナルド」
[少し違う形になってしまったことを、彼は怒るだろうか。 それは来年は一番にと約束した、友人へのハロウィンの贈り物**]
(345) oranje 2014/11/04(Tue) 01時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る