人狼議事


103 善と悪の果実

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[宛がわれた部屋は、ほとんどの調度が失われた屋敷の自室とは今や比べられることもできないほど
それは豪奢に、少女にはうつった。

慣れていないわけではない。
だからこそ

――だからこそ]


[柔らかなシーツに包まれても、灯りのない闇にくるまれても寝入ることができなかったのは
目裏に残る林檎の幻影のせいか。


そうして裸足のまま、ベッドを降りた少女が見るのは
焦がれていたグロリアの笑顔だろうか、
それとも―――       ]


 ― 夜、光の届かない闇の中 ―

[少女は目を瞑る。
闇を味方につけようと、恐れを押し込めようと静かに息をする]

 ………姉様

[掠れた声に気づいて、ナイトテーブルに置かれた水差しからコップに一杯、一気に飲み干して唇を湿らせた。
光が届けば、唇もまた、髪飾りと同じように健康な赤を放っていただろう。
今はただ、闇に沈むのみ]


―深夜・キッチン―

[足音を消すことも、息を殺す事も簡単だ。
僕の体には少し重い扉を開け、軋む音を何とかやり過ごす。]

 さあて。

[林檎を盗むか、それとも。
まずは護身の為にとキッチンへと歩き出す。
カタリ、かたりと探すのは刃物。
この体躯でも扱える程度の、果物ナイフを探して回る。]


[夜の空気は静謐さと冷徹さを含む。
夜着から伸びた細い素足は、床の冷たさに気づかぬまま絨毯に沈んだ。
積み重ねられた枕の横に置いていた、薄紅の褥。
目を覚まさぬように、ゆっくり持ち上げて、細く扉を開ける。

遠くで、何か音がした。
客室と厨房は別の階だろう。
音の発信源は分からずに首をかしげ、そうっと廊下を覗く]


[グロリアの部屋は客室の並びとは階が違っていた。
廊下を進み、階段に足をかけても、よく手入れされた家の、毛足の長い絨毯を進めば、足音は響かなかった]

 ……冒険してるみたい

[つめていた息を吐き出せば、小さな笑い声になって、闇へと消えていった]


[――見つけた。
凶器を服の中へと隠し、笑む。]

 あれを守る鍵は栄光の元にあるでしょうし。
 彼女の元に行くべきか…さて。

[行ったところで通してもらえるとも思えない。
直接、林檎の元に行ってみようか。
辺りを窺いながら、廊下へと出た。]


[たどり着いたグロリアの部屋。
薄紅を持つ両手に力がこもり、慌てて片手を離した。
そのまま扉に向かい、軽く叩く。

一回、二回、三回と]

 …姉様?

[小さな声に応えはなくとも、鍵のない部屋、ゆっくりと扉は開き、そして―――**]


―大広間―

 まずは下調べと行きましょうかね。

[パーティでは近くで見なかったそれ。
さて、と動く足は大広間へ。]

 ………おや?

[そこで気付く。
警備のものは居らず、大広間の扉には鍵もかかっていない。
違和感を感じながらも進むのは壇上。
ひっそりと息を潜めている禁断の果実に手を伸ばした。]


[『善と悪の果実』。
手に取る僕が見るのは、間違いなく『悪』だろう。

『善』など、生きるには必要ない。
偽として『善』を騙り、『悪』を貫かなくては。
この街で生きてなど、いけない。

そんな事を思い立たせるのは、これを手にしているからだろうか。
本当に―――]


 本当に、不思議な果実だ。


[この手に、この体に、その重みを確かめた。]


[警備もなく、鍵も開いていた。
無用心極まりなく、これが贋作でないとも限らない。
けれど、それならそれで本物として扱うのみ。
どうせ本物かどうかなんて、他の誰にも分からぬのだから。]

 これさえ手に入れば、後は何の用も無いんですがね。
 ……さて、どこに隠したものか。

[自室へと持ち帰るにはリスクが高すぎる。
僕はその林檎を、そっとどこかに隠した。]


―翌日・大広間―

 お集まりの皆様も、どうか静粛に。
 昨夜、何か物音などを聞かれた方はいらっしゃいますか?

[そしてふと、少女を見やる。
ナイフを探している間、微かな物音を誰かに聞かれていた可能性は無いわけじゃない。
それを探る言葉に、彼女はなんと返すだろうか。]

 ………貴女は昨夜、どちらに?

[彼女にしか聞こえぬよう、そっと言葉を添えて**]


【人】 歌い手 コリーン

─今朝─
[遠く、悲鳴が聞こえた気がして意識が浮かぶ。]

 何が…

[寝言のように呟き、微睡みから覚めやらぬまま身体を起こすと、
続いて、廊下からの喧騒が伝わってきて
只事では無い様子を察した。
言い知れぬ胸騒ぎを覚え、慌てて最低限の身支度を整えると
ドアを開く。]

 何か、ありましたの…?

[大広間の方へと流れて行く人間の口々から錯綜する情報。
その中から拾い上げたのは。]

 黄金の果実が、消えた…!?

[急ぎ、大広間へと駆け出した。
何かの間違いであって欲しいと願いながら。**]

(20) 2012/09/26(Wed) 10時半頃

歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 10時半頃


 ― 闇に沈む寝室で ―

 姉様…ごめんなさい
 起こしてしまったわね

[扉の開いた音か、廊下から吹き込んだ風のせいか
目を覚ましたグロリアは枕元のナイトランプに手を伸ばした。
柔らかな橙の灯りに照らされたグロリアは、化粧を落としてもその顔立ちに、表情に、内から滲み出る何かを漂わせていた]

 やっとお会いできたのだもの
 入っていいかしら

[許可を得れば、廊下よりも格のあがった絨毯の上を白い足がすべり、今度は音ひとつ立てず扉が閉まる]


[ベッドに浅く腰掛けたグロリアの隣へと促され、両手に薄紅を握り締めたまま慎重に腰かけた。
柔らかなベッドにバランスを崩した軽い身体はグロリアに抱きとめられる。

その心算はなくとも、ささやかな灯りによって床を滑る黒い影は、夜を共にする情の通じた二人のように重なり]

 ね?姉様…

[眠りから覚めたばかりの高い体温は緊張に冷えた身体をあたためてくれた]


 お願いがあるの

[グロリアの表情は、影になって窺うことはできない。
反対に少女の想いは、隠したいものまで全て、グロリアには見えていただろう]

 林檎…ね、私に下さらないかしら、って 思って

[整然とは言えない言葉の粒は、尻つぼみに小さくなり、影の中、きっとこちらを見ているだろう瞳に吸い込まれる。
グロリアは黙って、一回首を振った。
少女が眉尻を下げ、少しく俯くと口を開き]


 ………そうよ、ね

[グロリアの言葉に、少女は神妙に頷いた。
仕方のないことだ、わかりきっていたことだ、そう理解はした。
それでも

それでも。

その瞳に、光の届かない深海の如く濁った水を湛えた瞳に
灯った熱を、グロリアはただ黙って見つめていた]


[子供に対する侮りか、自らへの絶対の自信か。
感情の高ぶりをようやく瞳を隠すことによって抑え、少女はさらに身をよせた。両手をまわし、甘い声で名を呼ぶ]

 姉様… グロリア姉様

[柔らかな胸に頬を埋めた。
どこかねっとりとした、甘い香りを胸いっぱいに吸い込む]

 ずっとこうしていたいわ…

[母への甘えをなぞるように、少女は夢見るように呟いて]


 …―――大好きよ、姉様

[薄紅の褥から放たれた赤い蝶は、身体から細い影を伸ばし羽を広げた。
少女に誘われるまま、グロリアの白い首を目指し




―――やがて、赤い、赤い花が咲き誇る]


 姉様 ねえ、姉様

 ……痛くない?

[蝶は数度羽ばたき、また休む。
此処にとまっていいのだろうか?と首を傾げるように、何度も、何度も。
開いたままのグロリアの口からは、もう何の言葉も出てきはしなかったけれど、それでも少女は念を押すように何度も、何度も蝶を操った]

 …前よりは上手くできたかな、って思うのだけれど
 どうかしら…

[硬い輝きを放っていた赤い蝶は今、
濡れた紅を纏い、悦びの舞を踊る]


 大嫌いよ、姉様

[言葉とは裏腹に、力を失った身体を柔らかく抱きとめて
少しずつ薄くなっていく甘い香りと
濃くなっていく錆びた鉄のような、生々しい香りを思い切り吸い込んだ]

 ……賢い貴女は気づいていたのでしょうね
 けれど…知らないことだってあったのよ

[少女の覚悟も想いも、そしてその狂気に気づけなかった
それがグロリアの、栄光をその身で現していた彼女の命を奪った]


[赤い蝶は、久々の水浴びを終えると満足げに薄紅の褥へと戻っていった。
生命を失ってなお、美しい
――否、だからこそ美しいグロリアの身体をベッドに横たえる。
これだけのことが、幼い少女には一苦労だったが、愛情がなくても、熱に浮かされ赤く染まった少女は、笑みすら浮かべながらグロリアの髪を整えまでした]

 ……姉様 おやすみなさい

[目元に別れの口付けを落とし、ナイトランプを消せば
部屋は再び闇へと沈み、光がなければ赤もまた、輝くことはない]


[真っ赤に染まった夜着と身体を、グロリアの部屋に繋がる浴室で清め、少女は部屋に戻った]

 林檎、は――

 …駄目、眠いわ

[ひとつ、大きく欠伸をすると、幸福な子供の表情を浮かべベッドにもぐり込む。遮る者は、もう何もない。
あとはただ、手を伸ばすだけ。そう信じて―――]


 ― 翌朝、大広間で ―

 ……ずっと寝室にいたわ?

[嘘はついていない。
実際、夢も見ていない。魘されることも、幸せな夢も、何も見なかった。

昨日聞いた音は彼なのだろうか、と思いはすれど、子供が果実を盗むなど、と。自らを棚にあげた思考が先にたつ]

 ……ありがとう

[小さく礼を述べ、手を離すよう言外に促した]


【人】 歌い手 コリーン

―回想―
[>>1:160使用人から冷えた檸檬水を受け取り、口を付けた後。
個室で休む前に、もう一度間近で林檎を鑑賞するために
壇上へと近付く。

刺青の男と夕闇伯の諍いは既に収まっていたようで
徐々に元の会場の空気へと戻っていた。

>>1:175壇上前にいるおどおどした様子の男性が目に入り、
確かテラス前で擦れ違った人物だったと思い当たる。>>0:198
ハンカチで口を押さえたまま、何かぶつぶつと
低い声で同じ言葉を何度も呟いているようだ。
相変わらず顔色は悪い。]

 …お水でも、貰いましょうか?

[おせっかいかとも思ったが、そう声を掛ける。]

(35) 2012/09/26(Wed) 21時頃

【人】 歌い手 コリーン

―回想―

[再び、林檎の前へと辿り着き、その輝きを見詰める。
やはり、美しい。
楽園の果実は、あの小さな躯体の中に
一体どれ程の叡智を秘めているのだろう。
どんな歌を知っているのだろう。

眩い姿を通して思いを馳せるだけで、
あっという間に時間は過ぎていった。

しばらくして、
使用人から、各自に与えられた客室へと案内を受け
長いようで短かった一日を終える。

ベッドに入ると、宴の終わりを惜しみながら目を閉じた。]

(36) 2012/09/26(Wed) 21時頃

歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 21時頃




嗚呼、永遠など、この世にあるはずもございません。

 


【人】 歌い手 コリーン

―大広間へ―

[赤絨毯が引かれた階段を駆け下り、先を急ぐ。
他にも同じように大広間へ向かう人が居たが、
その中に知っている顔はあっただろうか。

大広間の扉は開かれており、少し高い位置にある壇上まで
真っ直ぐ見渡すことが出来た。

昨晩まで果実が鎮座していた台座の上。
黄金は、見えなかった。

言葉を無くして、立ち尽くす……]

(43) 2012/09/26(Wed) 21時半頃




"――――――…見ていた。"


例えば自室をそっと抜け出した、赤い蝶を携える少女。

例えば人の気配のない大広間、闇夜に紛れた一羽の烏。


"蛇"は警備を誘惑し、甘い甘い毒を盛る。


きっと哀れな被害者は、今朝には何の記憶もない。


舞台さえ整えれば、劇が始まると知っていた。


【人】 歌い手 コリーン

[しばし呆然としていたが、
聞き覚えのある少年の声が意識に滑り込み、そちらを見る。

>>12ポーチュラカの手を引いたトニーが、皆に問う声だ。]

 物音……
 いいえ。聞いていないわ……

[果実の喪失という事実を受け止め切れていない中。
悪い知らせは更に続く。
栄光の死――
>>31瞬間、くすんだ金髪が翻った。
駆け出すポーチュラカを追って、私を含めた何人かが後に続く。
迷う事無く3階の一室へと飛び込む彼女に続いて、
その奥を見ると。

紅に染まった館の主が、
二度と物言わぬ栄光が、在った。

>>34ポーチュラカが、姉様、と呟くのが聞こえる――]

(54) 2012/09/26(Wed) 22時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[震え出しそうな身体を押さえつけるために、
胸の前で強く自分の手を握り締める。

指先に血が通らなくなって、
ぞっとする冷たさが心と身体を支配した。]

(56) 2012/09/26(Wed) 22時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[…黄金の果実の喪失も、血染めの栄光も、
どちらも十二分に最悪な出来事であったが
更に状況は悪いらしい。

使用人から、狂犬の包囲により
外に出られないと言う事実を聞くに至り、
漸く状況を理解する。

果実の所持者を殺め、その実をもぎ取った者が居るこの館に、
今ここに居る全員が、閉じ込められたのだと。]

(61) 2012/09/26(Wed) 23時頃

【人】 歌い手 コリーン

>>34
 ミス・ポーチュラカ…?

[赤く染まったグロリアを見詰めて動かない少女を
心配したかのように声を掛ける。

部屋には鉄錆と生臭さが入り混じった臭いが充満しており
嗅覚を刺激して、ますます血の気が引くようだ――]

 あまり、ここには居ない方が良いと思いますの…

[蒼褪めた顔で、言外に、戻ることを促すよう語り掛ける。]

(66) 2012/09/26(Wed) 23時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[>>70男の漏らした感想があまりに場違いに感じて、
咄嗟に口が動いた。]

 そんな言い方……!

[止めなさい、と言うまで言葉も続けられず、
血の気の戻っていない顔で睨み付けてみるも
動揺の残ったこの様では
気迫といったものは一切出ていなかっただろう。]

(71) 2012/09/27(Thu) 00時頃

歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 00時頃



 だって…姉様はもういないのに

[小さく、小さく零した言葉はトニーの耳に届いただろうか]


―深夜の大広間―

[蝶が舞い、赤の蜜を吸う一方で。
僕は黄金の林檎を手に入れた。

あれはまだ、大広間の中にある。

部屋を彩る植物の飾り。
この屋敷を象徴するかのような黄金の林檎たち。
その中にひとつ、忍ばせた。
木を隠すなら森の中、果実を隠すなら同じくだ。]


 もう、いない…?

[届いていた言葉。
蝶のように走り出した少女。
そして栄光の死。

――彼女が、グロリアを?

もし、そうならば。]




 ―――ふふ。
 
 


[そこには蛇もいたのだろうか。
そして昨夜のように、見ていたのだろうか。

林檎を盗み出す、アダムを。

果実を啄ばもうとする、烏を。]


[少女は秘密を守りきることに無防備だ。
感情を押さえつけることも苦手だ。

欲しいから、奪う。
邪魔だから、壊す。
善も悪も、自覚はしていない。
ただ、欲望に忠実な、心を知らない蝶のような存在。

この狂気が始まったのは何時だったか―――]




 …―― ふふっ

 


[まるでそれは、わざと聞かせているような推理。
撹乱したいのか大広間を外す言葉を用いて。

本当はすぐ傍にある。
ただ誰も、気付いていないだけだ。

足元に転がる林檎のどこかに、“それ”があるだなんて。]


[見られていることにも、聞かれていることにも気づかぬまま]

 そうだわ

[人影のない、廊下の途中で手を合わせた]

 早く…あの子をつけたいわ

[黒い蝶もいつか羽ばたくのだろうか。
それとも蛇に呑まれてしまうか。

軽やかに少女が廊下を進む頃、
薄紅の褥に眠る蝶は、乾いた血で黒蝶に*成った*]


[左手が凶器に沿う。

ふつふつと湧き上がるこの感情が何なのか、分からない。
不明瞭で、だからこそ、消してしまいたい。
僕は怯えているのだろうか。

あの、おどおどとした彼のように。]


歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 19時半頃


【人】 歌い手 コリーン

[>>91空の台座に気を取られつつの返答に、
トニーが笑ったようだった。

……私は今、どんな表情をしているのだろうか。

落ち着いた様子の少年を見て、
幼い筈の子どもが何故こうも
冷静でいられるのかと不思議に思う。

初めて会った時から年不相応な感覚を抱いていたが、
その印象は、更に募っていく。]

(132) 2012/09/27(Thu) 20時頃

【人】 歌い手 コリーン

―グロリアの居室―

[>>75ニヤニヤと笑う男を、不快感も顕に見据える。
昨晩、壇上で口上を述べていた姿を見たばかりなのに
たった一晩の内に変わり果てた栄光の姿を前にしても
尚楽しげな様子の男。
この場に居て欲しくないと感じても仕方が無いだろう。]

 ………………

[男の姿が見えなくなるまで、
おどけたように肩を竦める背中を睨み付けたまま動かなかった。]

(133) 2012/09/27(Thu) 20時頃

【人】 歌い手 コリーン

―グロリアの居室―

[>>89”姉様”を見詰めていたポーチュラカは、しばらく動けないでいるようだった。
おそらくショックだったのだろう。無理もない、と思う。
斯く言う私も、自分の震えを抑えるだけで手一杯なのだから。

この時、ポーチュラカが本当はどんな表情をしていたかなんて
考えもしなかった。


気持ちを落ち着かせるためだろうか、
目を閉じ、開いて、やっと彼女からの返事が返ってきた。

―やはり、酷い顔をしているようだ……]

 そう、ですわね……戻りましょう。

(134) 2012/09/27(Thu) 20時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[刺青の男が去った後、
裾を引く少女に視線を戻して、繋ぐように伸ばされた手を取る。
その手は小さく、暖かく感じられた。

見えないようにとの計らいで、
紅に侵蝕される白いシーツによって
栄光の表情は隠されたが…

日常から大きくかけ離れた光景は、
明らかに異質な雰囲気を纏っている。]

(135) 2012/09/27(Thu) 20時半頃

【人】 歌い手 コリーン

 一度、部屋に戻って…少しだけ休ませてもらおうと思います…
 皆さん、大広間にいらっしゃるのかしら。
 すぐにそちらへ行くようにしますから…

[共に歩き、自室の前まで付いて来てくれた彼女に
また後で、と言って、繋いでいた手を離す。]

(136) 2012/09/27(Thu) 21時頃

【人】 歌い手 コリーン

[ポーチュラカと別れる直前。

今ここで訊くのは憚られるが、しかし、
どうしても気になったことを問うた。]

 あの、失礼な事を訊くかも知れませんけど…
 グロリア様は、ミス・ポーチュラカにとって
どういった方なのでしょうか…?

[栄光と私の事を、姉様、と呼ぶ少女。
グロリアとの関係が分からず、
どういう言葉を掛けたら良いのかも分からなかったから。

彼女は何と答えただろうか。

その後、部屋に入って扉を閉め、そのまま扉に凭れ掛かった。]

(137) 2012/09/27(Thu) 21時頃

【人】 歌い手 コリーン

―自室―

[栄光の部屋で見た紅い色が、頭にこびり付いて離れない。
胸の奥がざわつく不吉な色。
頭が疼くような感覚も伴っている。

栄光は殺された。
おそらく、黄金の果実を隠した人物によってだろうと想像する。

この日に偶然、果実の消失とグロリアの殺害が重なるなんて
考えられなかった。


朝、慌てて飛び出したために
ベッド脇に置きっぱなしにしていたバッグへと手を伸ばす。
触れると、すぐに固い感触が見つけられた。]

 ……………

[溜息が零れた。]

(138) 2012/09/27(Thu) 21時頃

【人】 歌い手 コリーン

―自室の前>>139

 ……未来?

[グロリアのようになりたかった、という事だろうか。
彼女がグロリアに憧れていたのだろうという事は
何となく分かった。
実際、それに足るだけの人物だったと思う。]

 そう…
 ありがとう。
 ごめんなさい、変な事を訊いてしまって。

[部屋に入ってすぐ、凭れ掛かっていた扉の向こうから
ポーチュラカの声が届いた。
大好きな、姉と慕う人物の死を目の当たりにした
少女の気持ちは如何程か…]

(143) 2012/09/27(Thu) 21時半頃

【人】 歌い手 コリーン

―自室―

 善と悪の果実は、何処に行ってしまったのでしょうね……

 ――……グロリア様……

[呟きに答える者など、いるはずもないのに。

あまり疲れた表情で皆に合流する訳にもいかないだろうと
椅子に腰掛けて、しばし無理矢理目を閉じた。]

(145) 2012/09/27(Thu) 21時半頃

[警官が去った後に大広間へ辿り着いた蛇には、
烏の落とした推理を直接拾う機会はなかったが。

けれどざわめく人々の言葉端より、
彼が話していたことは伝わるだろう。


…あの夜、まさに林檎へてをかけた、
他ならぬ彼の言葉を]


【人】 歌い手 コリーン

―回想>>122>>123

[こちらの掛けた声に気付いたらしく、
我に返ったかのように言葉を返す草臥れたスーツの男。
喉は渇いていたようなので
使用人に声を掛け、檸檬水を受け取って
それを男に渡した。

彼はジョセフと言う名前らしい。]

 私はコリーンと申します。
 宜しくお願い致しますね。

 ええ。
 グロリア様には、以前お仕事の関係でお世話になった事がありまして。

[少しは落ち着いた様子の彼と他愛も無い会話をした後、
もう一度林檎の元へと足を運んだのだった。]

(150) 2012/09/27(Thu) 22時頃

…そう、昨日の夜。


――――――…栄光(グロリア様)へ、永遠のお別れを。


[見開かれた瞳は、やがて力を失った]

 ………姉様、とても柔らかかった
 あたたかかった

 …今は きっと    冷たくなってしまったのね

[諦めたように呟いた後、
意思を確認しようと顔を見たがる。
少女は蛇の意図を知らず、それでもまだ、無防備なままだった]


【人】 歌い手 コリーン

―大広間―

 これは…

[大広間に着いた時、諍いを発端とする騒動のために
夕闇伯と刺青の男から一定以上離れた周囲の人間は
誰も彼もがその争いを見ていた。

一人、近付いた使用人が、勇敢にも
刃物を持った夕闇伯へと制止を促して、
最悪の事態は回避できたようだが…

刺青の男は頬に一筋の赤い線を、
夕闇伯は肩に傷を負ったようだった。

不穏な空気は消えない。]

 楽園の禁忌を破れば、もう元には戻れない、のでしょうね…

(166) 2012/09/27(Thu) 23時頃

【人】 歌い手 コリーン

[>>173を聞いて]

 ……目的。

[やはり、果実を探し出さなければならない。
禁忌を犯した者があれを持ち続けるなど、
許されるはずが無いのだから。]

(176) 2012/09/27(Thu) 23時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[>>180去り際の言葉を聞いて]

 何を、得たんでしょうね…
 知識か、富か、虚栄か、ただの我侭か…

 後悔など、もし、していたとしても同情できません。
 手を出してはいけないものに、その手をかけたんですから――

[こんな状況でも、飄々と空気に馴染んでいるように見える彼は、どこか底が知れない部分がある。
好奇心に満ちた表情は、どこまで真実を映しているのだろうか。]

(193) 2012/09/28(Fri) 01時頃

【人】 歌い手 コリーン

[>>181彼から、落ち着いて、という言葉が出たことが
皮肉に思える程、その声は震えていた。
内容は真っ当なものだが、果たしてそれだけのために
臆病そうな彼が口出しできるものだろうか、と考える。]


[ポーチュラカと、黒い蝶を従えた彼女は
和やかに会話と、食事を続けている。

刃傷沙汰よりは余程平和な光景であるはずなのに
秘宝と主が失われた楽園で執り行われるその晩餐は
微かな歪さを感じずにはいられないものだった。]

(198) 2012/09/28(Fri) 01時頃

[赤い意思。
殺戮の匂い。

突き付けるのは、異端者を見る眸。

重ねるのは。
重ねるのは。

僕を知った人の眸。
僕を造った人の眸。]




…貴女様が望んでくださるのならば、

私は兄にでもなりましょう。


このような、下賤な浅黒い肌でも許されるのならば。


…貴女様が望んでくださるのならば、

私は。


―――――…御守りしましょう。

レディ・ポーチュラカ。







 ……――――僕をみるな
 
 
 
 
 


 兄様………?

[手の中の蝶は、同じ血を吸うことはない。
震える手は、震える唇は]


[小さな呟きは、鈍く光る銀色の運命を絶つ。
赤の殺意をもってして。
どちらかの命をもってして。



濡れた烏の、
塗り潰された黒の、
重ねた血の、
背負う罪の、

眸を開ける頃、世界は“楽園”に変わっているだろうか―――……**]


 ……ええ

[守られることになれた少女は、花のように笑う。

家族を失い壊れた少女は
けして取り戻せない欠片の幻影にすがる他ないのだ――**]


歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2012/09/28(Fri) 02時頃


[本質は、望まれるままに]

[共にも]

[男にも]

[女にも]

[兄にですら]


[脱皮を繰り返す蛇は、己というものがまるでないように]




…けれど、確かに、手に入れたいものがあるのだ。


  


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