人狼議事


103 善と悪の果実

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[宛がわれた部屋は、ほとんどの調度が失われた屋敷の自室とは今や比べられることもできないほど
それは豪奢に、少女にはうつった。

慣れていないわけではない。
だからこそ

――だからこそ]


[柔らかなシーツに包まれても、灯りのない闇にくるまれても寝入ることができなかったのは
目裏に残る林檎の幻影のせいか。


そうして裸足のまま、ベッドを降りた少女が見るのは
焦がれていたグロリアの笑顔だろうか、
それとも―――       ]


 ― 夜、光の届かない闇の中 ―

[少女は目を瞑る。
闇を味方につけようと、恐れを押し込めようと静かに息をする]

 ………姉様

[掠れた声に気づいて、ナイトテーブルに置かれた水差しからコップに一杯、一気に飲み干して唇を湿らせた。
光が届けば、唇もまた、髪飾りと同じように健康な赤を放っていただろう。
今はただ、闇に沈むのみ]


―深夜・キッチン―

[足音を消すことも、息を殺す事も簡単だ。
僕の体には少し重い扉を開け、軋む音を何とかやり過ごす。]

 さあて。

[林檎を盗むか、それとも。
まずは護身の為にとキッチンへと歩き出す。
カタリ、かたりと探すのは刃物。
この体躯でも扱える程度の、果物ナイフを探して回る。]


[夜の空気は静謐さと冷徹さを含む。
夜着から伸びた細い素足は、床の冷たさに気づかぬまま絨毯に沈んだ。
積み重ねられた枕の横に置いていた、薄紅の褥。
目を覚まさぬように、ゆっくり持ち上げて、細く扉を開ける。

遠くで、何か音がした。
客室と厨房は別の階だろう。
音の発信源は分からずに首をかしげ、そうっと廊下を覗く]


[グロリアの部屋は客室の並びとは階が違っていた。
廊下を進み、階段に足をかけても、よく手入れされた家の、毛足の長い絨毯を進めば、足音は響かなかった]

 ……冒険してるみたい

[つめていた息を吐き出せば、小さな笑い声になって、闇へと消えていった]


[――見つけた。
凶器を服の中へと隠し、笑む。]

 あれを守る鍵は栄光の元にあるでしょうし。
 彼女の元に行くべきか…さて。

[行ったところで通してもらえるとも思えない。
直接、林檎の元に行ってみようか。
辺りを窺いながら、廊下へと出た。]


[たどり着いたグロリアの部屋。
薄紅を持つ両手に力がこもり、慌てて片手を離した。
そのまま扉に向かい、軽く叩く。

一回、二回、三回と]

 …姉様?

[小さな声に応えはなくとも、鍵のない部屋、ゆっくりと扉は開き、そして―――**]


―大広間―

 まずは下調べと行きましょうかね。

[パーティでは近くで見なかったそれ。
さて、と動く足は大広間へ。]

 ………おや?

[そこで気付く。
警備のものは居らず、大広間の扉には鍵もかかっていない。
違和感を感じながらも進むのは壇上。
ひっそりと息を潜めている禁断の果実に手を伸ばした。]


[『善と悪の果実』。
手に取る僕が見るのは、間違いなく『悪』だろう。

『善』など、生きるには必要ない。
偽として『善』を騙り、『悪』を貫かなくては。
この街で生きてなど、いけない。

そんな事を思い立たせるのは、これを手にしているからだろうか。
本当に―――]


 本当に、不思議な果実だ。


[この手に、この体に、その重みを確かめた。]


[警備もなく、鍵も開いていた。
無用心極まりなく、これが贋作でないとも限らない。
けれど、それならそれで本物として扱うのみ。
どうせ本物かどうかなんて、他の誰にも分からぬのだから。]

 これさえ手に入れば、後は何の用も無いんですがね。
 ……さて、どこに隠したものか。

[自室へと持ち帰るにはリスクが高すぎる。
僕はその林檎を、そっとどこかに隠した。]


―翌日・大広間―

 お集まりの皆様も、どうか静粛に。
 昨夜、何か物音などを聞かれた方はいらっしゃいますか?

[そしてふと、少女を見やる。
ナイフを探している間、微かな物音を誰かに聞かれていた可能性は無いわけじゃない。
それを探る言葉に、彼女はなんと返すだろうか。]

 ………貴女は昨夜、どちらに?

[彼女にしか聞こえぬよう、そっと言葉を添えて**]


 ― 闇に沈む寝室で ―

 姉様…ごめんなさい
 起こしてしまったわね

[扉の開いた音か、廊下から吹き込んだ風のせいか
目を覚ましたグロリアは枕元のナイトランプに手を伸ばした。
柔らかな橙の灯りに照らされたグロリアは、化粧を落としてもその顔立ちに、表情に、内から滲み出る何かを漂わせていた]

 やっとお会いできたのだもの
 入っていいかしら

[許可を得れば、廊下よりも格のあがった絨毯の上を白い足がすべり、今度は音ひとつ立てず扉が閉まる]


[ベッドに浅く腰掛けたグロリアの隣へと促され、両手に薄紅を握り締めたまま慎重に腰かけた。
柔らかなベッドにバランスを崩した軽い身体はグロリアに抱きとめられる。

その心算はなくとも、ささやかな灯りによって床を滑る黒い影は、夜を共にする情の通じた二人のように重なり]

 ね?姉様…

[眠りから覚めたばかりの高い体温は緊張に冷えた身体をあたためてくれた]


 お願いがあるの

[グロリアの表情は、影になって窺うことはできない。
反対に少女の想いは、隠したいものまで全て、グロリアには見えていただろう]

 林檎…ね、私に下さらないかしら、って 思って

[整然とは言えない言葉の粒は、尻つぼみに小さくなり、影の中、きっとこちらを見ているだろう瞳に吸い込まれる。
グロリアは黙って、一回首を振った。
少女が眉尻を下げ、少しく俯くと口を開き]


 ………そうよ、ね

[グロリアの言葉に、少女は神妙に頷いた。
仕方のないことだ、わかりきっていたことだ、そう理解はした。
それでも

それでも。

その瞳に、光の届かない深海の如く濁った水を湛えた瞳に
灯った熱を、グロリアはただ黙って見つめていた]


[子供に対する侮りか、自らへの絶対の自信か。
感情の高ぶりをようやく瞳を隠すことによって抑え、少女はさらに身をよせた。両手をまわし、甘い声で名を呼ぶ]

 姉様… グロリア姉様

[柔らかな胸に頬を埋めた。
どこかねっとりとした、甘い香りを胸いっぱいに吸い込む]

 ずっとこうしていたいわ…

[母への甘えをなぞるように、少女は夢見るように呟いて]


 …―――大好きよ、姉様

[薄紅の褥から放たれた赤い蝶は、身体から細い影を伸ばし羽を広げた。
少女に誘われるまま、グロリアの白い首を目指し




―――やがて、赤い、赤い花が咲き誇る]


 姉様 ねえ、姉様

 ……痛くない?

[蝶は数度羽ばたき、また休む。
此処にとまっていいのだろうか?と首を傾げるように、何度も、何度も。
開いたままのグロリアの口からは、もう何の言葉も出てきはしなかったけれど、それでも少女は念を押すように何度も、何度も蝶を操った]

 …前よりは上手くできたかな、って思うのだけれど
 どうかしら…

[硬い輝きを放っていた赤い蝶は今、
濡れた紅を纏い、悦びの舞を踊る]


 大嫌いよ、姉様

[言葉とは裏腹に、力を失った身体を柔らかく抱きとめて
少しずつ薄くなっていく甘い香りと
濃くなっていく錆びた鉄のような、生々しい香りを思い切り吸い込んだ]

 ……賢い貴女は気づいていたのでしょうね
 けれど…知らないことだってあったのよ

[少女の覚悟も想いも、そしてその狂気に気づけなかった
それがグロリアの、栄光をその身で現していた彼女の命を奪った]


[赤い蝶は、久々の水浴びを終えると満足げに薄紅の褥へと戻っていった。
生命を失ってなお、美しい
――否、だからこそ美しいグロリアの身体をベッドに横たえる。
これだけのことが、幼い少女には一苦労だったが、愛情がなくても、熱に浮かされ赤く染まった少女は、笑みすら浮かべながらグロリアの髪を整えまでした]

 ……姉様 おやすみなさい

[目元に別れの口付けを落とし、ナイトランプを消せば
部屋は再び闇へと沈み、光がなければ赤もまた、輝くことはない]


[真っ赤に染まった夜着と身体を、グロリアの部屋に繋がる浴室で清め、少女は部屋に戻った]

 林檎、は――

 …駄目、眠いわ

[ひとつ、大きく欠伸をすると、幸福な子供の表情を浮かべベッドにもぐり込む。遮る者は、もう何もない。
あとはただ、手を伸ばすだけ。そう信じて―――]


 ― 翌朝、大広間で ―

 ……ずっと寝室にいたわ?

[嘘はついていない。
実際、夢も見ていない。魘されることも、幸せな夢も、何も見なかった。

昨日聞いた音は彼なのだろうか、と思いはすれど、子供が果実を盗むなど、と。自らを棚にあげた思考が先にたつ]

 ……ありがとう

[小さく礼を述べ、手を離すよう言外に促した]




嗚呼、永遠など、この世にあるはずもございません。

 


【人】 郵便屋 ウェーズリー

――自室――

[カーテンの締め切られた部屋は暗い。
広間の人が疎らになり始めた頃に、逃げるように、宛がわれた部屋の戸を開ける。
―――…それから一睡も出来ずの、朝。
夜が明ければパーティも終わる、くそったれな人生が待っている。

本当に?]

 ッ!

[ベッドに腰掛け、拳を眺めていた顔が
扉のノックにより跳ね上がる。まるで、それを知っていたように。縺れる足で、対峙した使用人から与えられる情報。
禁断の、果実の喪失。]

(41) 2012/09/26(Wed) 21時半頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

 俺は…ッ! 俺じゃない!

[取り乱して頭を振り、廊下に響くほど叫んだ。

しかし、使用人は言う。
犯人と疑って此処を訪れたのではなく、事実を告げにきたまでと。その顔も、男同様に、青褪めていたが。]

 そ、そうか………
 はは。 いや、取り乱してすまない。

[一睡もせず血走った目に、焦燥が混ざる。
それは、林檎を失ったことではなく、屋敷が狂犬によって包囲されているという、事実。
世界から隔絶されているという事実から。]

 ( 畜生―――! )

[心の底から使用人を罵倒して、部屋を後に、走り出した。
草臥れたスーツの内側で、ペーパーナイフが冷たく、重い。こんな物でも、持っていなくては不安で堪らなかったのだ。

そうして、壇上の主を失った広間に辿り着く。]

(45) 2012/09/26(Wed) 21時半頃




"――――――…見ていた。"


例えば自室をそっと抜け出した、赤い蝶を携える少女。

例えば人の気配のない大広間、闇夜に紛れた一羽の烏。


"蛇"は警備を誘惑し、甘い甘い毒を盛る。


きっと哀れな被害者は、今朝には何の記憶もない。


舞台さえ整えれば、劇が始まると知っていた。


【人】 郵便屋 ウェーズリー

――大広間――

[大広間に集うほんの数名の中に、
色黒の少年も確かめ、視線が――…>>10重なった。
背筋がざわりと騒ぐ。
ああ、今にもあの、少女と繋いでいない手が浮き!その人差し指が、己に向けられるのではないかと!
そんな妄信に囚われて、怯えた目を、少年に返した。]

 物音、など………

[聞いた、とでも言えれば良いのに。
ベッドで明かした昨晩。男の耳には、何も届いていなかった。そうしてまたも、耳に届くのだ。
この"楽園"の主が殺されたという、悲報が。]

(47) 2012/09/26(Wed) 22時頃

郵便屋 ウェーズリーは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 22時頃


郵便屋 ウェーズリーは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 22時頃


【人】 郵便屋 ウェーズリー

[また新たに訪れる、夕闇の影。
恐怖と焦りに満ちた小物の視線が捉え、
ああ――…闇を生きる彼になら、目星のひとつも付いていないものか。

その胸中にも気づかずに、期待を込めて、視線を**]

(51) 2012/09/26(Wed) 22時頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

[しかし、期待と裏腹に
掛けられた声は、揶揄のような忠告>>50
含みを持たせた言い草は、恐怖心を煽り、加速させるに十分過ぎて。
挙動不審なまでに一歩下がり、無意識に胸元に手を宛がう。]

 ひッ、人が殺され、身動きが取れないと聞きましてね。
 不出来なもので――…

 貴方のように、堂々と構えていられないのです。

[おどおど。
そんな音こそ似合う態度で、柔らかく左右に頭を振る。
しかし、いくら闇に生きる者と言えど、彼の落ち着きぶりと言ったら。少しだけ――…ほんの少しだけ、怪訝な色を、浮かべたのだった**]

(55) 2012/09/26(Wed) 22時半頃

郵便屋 ウェーズリーは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 22時半頃



 だって…姉様はもういないのに

[小さく、小さく零した言葉はトニーの耳に届いただろうか]


―深夜の大広間―

[蝶が舞い、赤の蜜を吸う一方で。
僕は黄金の林檎を手に入れた。

あれはまだ、大広間の中にある。

部屋を彩る植物の飾り。
この屋敷を象徴するかのような黄金の林檎たち。
その中にひとつ、忍ばせた。
木を隠すなら森の中、果実を隠すなら同じくだ。]


 もう、いない…?

[届いていた言葉。
蝶のように走り出した少女。
そして栄光の死。

――彼女が、グロリアを?

もし、そうならば。]




 ―――ふふ。
 
 


[そこには蛇もいたのだろうか。
そして昨夜のように、見ていたのだろうか。

林檎を盗み出す、アダムを。

果実を啄ばもうとする、烏を。]


[少女は秘密を守りきることに無防備だ。
感情を押さえつけることも苦手だ。

欲しいから、奪う。
邪魔だから、壊す。
善も悪も、自覚はしていない。
ただ、欲望に忠実な、心を知らない蝶のような存在。

この狂気が始まったのは何時だったか―――]




 …―― ふふっ

 


[まるでそれは、わざと聞かせているような推理。
撹乱したいのか大広間を外す言葉を用いて。

本当はすぐ傍にある。
ただ誰も、気付いていないだけだ。

足元に転がる林檎のどこかに、“それ”があるだなんて。]


[見られていることにも、聞かれていることにも気づかぬまま]

 そうだわ

[人影のない、廊下の途中で手を合わせた]

 早く…あの子をつけたいわ

[黒い蝶もいつか羽ばたくのだろうか。
それとも蛇に呑まれてしまうか。

軽やかに少女が廊下を進む頃、
薄紅の褥に眠る蝶は、乾いた血で黒蝶に*成った*]


[左手が凶器に沿う。

ふつふつと湧き上がるこの感情が何なのか、分からない。
不明瞭で、だからこそ、消してしまいたい。
僕は怯えているのだろうか。

あの、おどおどとした彼のように。]


【人】 郵便屋 ウェーズリー

――回想:それは昨晩のこと――

[敵意と熱情を混ぜた、複雑な色を点した目が
壇上の果実を映していたときにことだ。
口唇を抑えたハンカチから空ろに毒を漏らして
収束に向かいつつある広場の喧騒に、耳に、声が遠退く。

―――使用人ではない、掛けられたのは女性の声で。
視線が斜め下に移ろい、見開かれ、笑うよう細められた。]

 あ、ああ………そういえば、咽喉が渇いたな。
 一杯頂いても。

[今日は咽喉が渇き通しだ。
シャンパンも、水も、舌を湿らせるだけで潤いを与えてくれない。
差し伸べられた手を――この時は甘んじて受け留め、水の一杯でも恵んで貰ったのだろう。それでも、咽喉の渇きは癒えなかったが。]

(122) 2012/09/27(Thu) 15時半頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

 
 失礼。
 申し遅れましたが、俺は………あー…ジョセフと。

 貴女も、あの主人のお知り合いで?

[一心地さえ付けば、名乗る余裕も出来た。
あの女主人とも違う彩を添える女性>>35の素性を求め
ほんのひと時の談笑に。
焦り、逸る心を慰められてから、その場を後にしたのが。昨晩の話。]

(123) 2012/09/27(Thu) 16時頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

――大広間――

[夕闇伯>>65の態度はひどく、落ち着いている。
その奥に激情を抱いていたとして、それを表に出さない術を心得ているようだ。]

 ………、貴方は恐ろしくはないのですか。

 それとも、既に犯人の目星でも?

[ペーパーナイフを隠した胸元の凹凸を
己を落ち着かせる為に、指でなぞりながら、男は尋ねる。
果たして答えはあったか如何か。

何せ、その後、粗野な男と二人。
睦み合いなどととても呼べない、触れ合い>>113を始めたのだから。]

 あ、ああ………

["楽園"とはとても呼べぬ、血の色は、まだ見ぬ女主人の散らかした赤と。同じ色だろうか。
想像するなり恐怖心が沸き、視線が泳ぐ。]

(124) 2012/09/27(Thu) 17時頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

[血走った目に、向けられた冷たい人差し指>>87

暗く澱んだ青を見開き、奥歯を鳴らす。
ああ、止めろ、止めろ止めろ止めろ!]

 はッ、―――…!?


 寝癖………、そんな馬鹿な、昨日は一度も…

[あの柔らかなベッドに、身を預けていない。
前髪を掻き上げ、にたりと笑う口唇に、拍子抜けする言葉に。少年に揶揄られ、からかわれたのだと思い知る。]

(125) 2012/09/27(Thu) 17時頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

[気付いた瞬間、男に渦巻いた感情は一言で形容し難い。

焦燥、怒り、妬み、殺意、全ては衝動。
あの女から招待状を掠め取ったのと同じ、それ以上の衝動。

色黒の、あの小鳥が居る限り、無事"楽園"を出ることなど叶わないのではないか。
妄信が辿り着いたそれが――…結論だった。
大広間を、小さな背中が離れてゆく。

その背中を映す目にはもう、少年の細い首しか、映していない。それは、余りにも、男には細く。頼りなく、圧し折れるように見えて**]

(126) 2012/09/27(Thu) 17時頃

郵便屋 ウェーズリーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 17時頃


[警官が去った後に大広間へ辿り着いた蛇には、
烏の落とした推理を直接拾う機会はなかったが。

けれどざわめく人々の言葉端より、
彼が話していたことは伝わるだろう。


…あの夜、まさに林檎へてをかけた、
他ならぬ彼の言葉を]


郵便屋 ウェーズリーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 22時半頃


…そう、昨日の夜。


――――――…栄光(グロリア様)へ、永遠のお別れを。


[見開かれた瞳は、やがて力を失った]

 ………姉様、とても柔らかかった
 あたたかかった

 …今は きっと    冷たくなってしまったのね

[諦めたように呟いた後、
意思を確認しようと顔を見たがる。
少女は蛇の意図を知らず、それでもまだ、無防備なままだった]


【人】 郵便屋 ウェーズリー

[落ち着きを、余裕を見せていた夕闇伯>>127の姿は
刺青の男と対峙する間にみるみる剥がれ落ち、鮮血が飛び散る。

絨毯の赤に吸われる、鮮明な赤。
刃を抜き取った彼にはもう、先ほどの余裕など見えず
大広間をただただ狂気が支配する。伝染、してゆく。]

 お前が、殺したのか………?

[ぽつりと漏らした先は、刺青の男。
犯人の目星について、ただ暈かされただけと謂う理由で。責め立てる材料としては余りにも弱いが。
「盗んだのか」と言わないのは
男自身が、果実ではなく明確な殺意に囚われているからに、他ならない。]

(158) 2012/09/27(Thu) 22時半頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

[使用人が仲裁に入る様を、瞠った目に映す。
緊張に震える指先が、絶えず胸元を探って、布の下にある硬さを確かめた。
果実に狂わされた蛇のいがみ合いに
すっかり心を惑わされ、血の赤が頭にこびり付き離れない。]

 あ、あ、……?

[大広間にまた、招待客の姿が増える。
ブロンドの少女に、白フードの学者、そして冷笑を湛える濡れ羽色>>151
特に、彼の表情がまた、昨夜の無邪気な様と釣り合わない。]

 オスカー、殿?

[怪訝な声を上げるのである。]

(164) 2012/09/27(Thu) 23時頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

 如何したも、こうしたも―――…

[複雑な色を宿した目が
刺青の男と、夕闇伯を交互に見やる。
どちらも多少なりとも怪我を負っているようで、それを見守る招待客の姿ひとつにしても、皆尋常ではない。
それは、触れれば火傷をしそうな、オスカーの表情>>165にしても。同じだ。]

 朝から、如何かしている! そう思わないか。

 ………それに、ただの口喧嘩であのように取り乱すかね。

[柔らかく眉を顰め、怯えた目を三者三様に向けた。
濡羽色が彼に手を差し出す様に
その落ち着きぶりに、感心するのも束の間。]

(172) 2012/09/27(Thu) 23時頃

ウェーズリーは、二人の射殺さんばかりの目に、ひい、と潰れた声をあげた。

2012/09/27(Thu) 23時半頃


【人】 郵便屋 ウェーズリー

 ひぃ、!

[野次馬は
射殺しかねない目>>167を向けられただけで竦み、胸元を押さえたまま飛び上がる。正しく、小物風情に。
ああいう手合いの目は酒場でも見掛けるが
妻との口喧嘩にさえ負ける男だ。勝てた試しがない。]

 だ、だったら誰だと………

[彼の言い分は、最もとは言い難いが
すらすらと口にする辺り、頷けるものがある。
しかし、"しょぼくれたもの"として指を指されると、大袈裟なほど肩を震わせ。男は首を横に振った。]

 ち、違う!

[声を荒げるも、二様に向けられる視線にすっかり竦んだ男の声は震え、引っ繰り返り。とても聞けたものではない。
それに加え、彼が口にした単語。

ジェフの素性を知らなかった男は、お巡りさんとの単語に、あからさまに眉を顰めたのである。]

(175) 2012/09/27(Thu) 23時半頃

郵便屋 ウェーズリーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 23時半頃


【人】 郵便屋 ウェーズリー

[激情を籠めて向けられた、二様の視線。
濡羽色>>177の同意を得られても
今は心の慰めにならず、情けないほど竦んだ目を向ける。]

 ………ッ!
 畜生、何で犬なんか迷い込んでるんだ、!

[つらつらと穏やかに並べられる、今の異常な状況。
この言葉で冷静を取り戻すことも。男には難しかった。
警備は、あの警官は何をしているのかと
青褪めた顔で周囲を見回して――…!色黒の少年にも突きつけられた、あの恐ろしい指が。向けられる。]

 俺はただ、落ち着いてくれと言いたいだけだ!
 あんな、女の子も見ている前で、…ッ、と!

[震える声は如何、他の者に響いただろう。]

(181) 2012/09/28(Fri) 00時頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

[――一言口にしたとは言え
ブロンドの少女の目を、耳を気にしたことなど男になく。
他に上手い切り返しが思い浮かばなかったに他ならない。

小物が今最も恐れるあの人差し指に
動揺し、夕闇伯の氷を落としたような声>>178にもまた。]

 それに、禁断の果実など……

[欲しくなどない、その言葉は正しいのか。
不自然に言葉を途切れさせ、血走った目が、夕闇伯の背中を見据えた。竦んだ感情の奥底に。
仄暗い感情を籠めて。]

 ……… あんたがそれを言うのかい…

[搾り出すような声だった。
既に距離は遠く、張本人に届くかも怪しい声だが。]

(186) 2012/09/28(Fri) 00時半頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

[よく出来た使用人が朝食の準備を揃えてゆく。
食器の重なり合う小気味の良い音も
今は何の心の慰めにならず、咽喉が渇いても腹が空かない。

喚いていて渇いた咽喉をせめて潤そうと
近くの使用人に声を掛け、グラスを掻っ攫う。]

 ………、?

[一気に水を煽り、食道を抜けていく水の味。
数人に指を指され、怖気付きながらも血走った目が
ふとブロンドの少女のそれと重なった>>185

澄んだ、水晶のような目。
それが不思議と奥底に暗い色を点すのに。
果実を元に集められたこの蛇の会合は。少女であれど、少年であれど油断も隙もないと。
新たに心に刻み、――…逃げるように踵を返す。]

(192) 2012/09/28(Fri) 01時頃

【人】 郵便屋 ウェーズリー

 
[恐怖と焦燥と、殺意に縺れる足。

廊下で擦れ違う影があれば、ぎょろりと血走った目を向ける男は
――野次馬の為ではなく。
ただ一点、確かめたいことの為に、女主人の部屋を訪れる。朝訪れた使用人に、部屋の位置だけはそれとなく聞き留めていたから。

現場保存も碌に施されていない部屋。
シーツを被せられた亡骸>>92は赤い血染みが広がっており、捲らずとも生死を明らかにする程で。
織り成す死の匂いに。
ああ、この悶着を理由に。細い首を。簡単だ。

誰も居ないと信じているからこそ。
その背中は無防備に、扉を*開け放ったまま*]
 

(194) 2012/09/28(Fri) 01時頃

郵便屋 ウェーズリーは、メモを貼った。

2012/09/28(Fri) 01時頃


[赤い意思。
殺戮の匂い。

突き付けるのは、異端者を見る眸。

重ねるのは。
重ねるのは。

僕を知った人の眸。
僕を造った人の眸。]




…貴女様が望んでくださるのならば、

私は兄にでもなりましょう。


このような、下賤な浅黒い肌でも許されるのならば。


…貴女様が望んでくださるのならば、

私は。


―――――…御守りしましょう。

レディ・ポーチュラカ。







 ……――――僕をみるな
 
 
 
 
 


 兄様………?

[手の中の蝶は、同じ血を吸うことはない。
震える手は、震える唇は]


[小さな呟きは、鈍く光る銀色の運命を絶つ。
赤の殺意をもってして。
どちらかの命をもってして。



濡れた烏の、
塗り潰された黒の、
重ねた血の、
背負う罪の、

眸を開ける頃、世界は“楽園”に変わっているだろうか―――……**]


 ……ええ

[守られることになれた少女は、花のように笑う。

家族を失い壊れた少女は
けして取り戻せない欠片の幻影にすがる他ないのだ――**]


[本質は、望まれるままに]

[共にも]

[男にも]

[女にも]

[兄にですら]


[脱皮を繰り返す蛇は、己というものがまるでないように]




…けれど、確かに、手に入れたいものがあるのだ。


  


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ウェーズリー 解除する

処刑者 (3人)

ウェーズリー
4回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.101 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび