人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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視点:


 

[ そっけなく断られるかもしれなくても。

  お祭りに、誘ってみればよかった

  なつやすみがおわるまえにと

  おもってたのに……           ] 

 


 
[  時計の音が、うるさいなあ………  ]
 


[新学期が来る。
 部活に燃える生徒達の涙や受験生たちの焦燥にまみれた夏が終わってしまう。
 私はこの場に留まったまま何処へも行けやしないのに。]

 
 どうして?みんな私の事、なんで置いて行っちゃうのかなあ……。 


[ぽつりと零れ落ちたのは涙なのだろうか。否、それにしてはやけに熱い。

熱い、熱い、熱い……! 業火に灼かれている。狭い銀色の箱の中で。 
瞼の奥からどろりと溶けだしたマグマのようなものに焼かれながら、
  
遠くでカチリと時計の針が動く音を聴いた気がした。]


[誰にも、見られてないといい。]


[時計の音がする。
昔買って貰った、目覚まし時計の音だ。]


 
[あたしの両親は娘の死を悲しがってくれた。
              ・・・・・・・
同時に、あたしが死んだことが恥ずかしかったみたいだ。
あたしは然程それを不自然におもわない。
お祭りで釣った金魚が、もし二日三日で死んじゃったら?
育て方が下手だったみたいで、あたしなら恥ずかしく思う。
だからね、そういうところ、家族だなと感じたんだ。

・・・・・・・     ・・・・
家族だけの時間を両親にはたっぷりもらった。
その間に、ひとりだけ、うちに来た人がいた。]
 


 
[あたしの両親は、あたしの死を、
『恥ずかしいから誰にも言おうとしなかった。』**]


なんで。

俺が、明日なんて来るなって、思ったから――?

[まさか。
 そんな簡単に天変地異が起きてたまるもんか。
 いや、もし起きるんなら、何回でも祈るけど。
 そんな超能力が自分にあるなら、明日が来ないことより、もっと別の願いを叶えたい**]


【人】 太陽神殿 ケント

−自宅・洗面所−

昨日…剃ったっけ。

[洗面台の鏡を、俺はまじまじと見つめた。
いつものぱっとしない顔に、ヒゲはまだうっすらとしか伸びていなかった。撫でてみると肌の感触がぞりぞりと痛い。]

昨日……

[そうだった。俺は昨日、祭りの道すがらに明加先輩を見かけて有頂天になって、そしてどん底に落とされた気分のまま、とぼとぼと帰ってきたんだった。冷蔵庫にあった親父のビールをくすねて、飲んでふて寝したんだった。最悪の夏休み最終日。]

(29) 2019/09/02(Mon) 08時頃

【人】 太陽神殿 ケント

−外−

[気乗りしないまま、俺は学生服に着替えて外に出た。人生何度目の始業日だか知らないけど、こんなに気分の重い日もなかっただろう。俯き加減のまま学校の門前にまで来た。けれど門が閉まっていて入れなかった。狼狽して辺りを見回して、気が付く。]

街の雰囲気。休日っぽくね?

俺…なんか間違えた?**

(30) 2019/09/02(Mon) 08時頃

[カチリと音を立てるのはベッドの枕元に置いた目覚まし時計の音か。

朝を告げるベルがけたたましく鳴り出すほんの少し前に覚醒してしまう事がある。
早く目覚めたのならタイマーを切ってそのまま起き出せばいいものを、私は息を殺してじっと秒針が時を刻むのを見つめている。
一周ぐるりと円を描き切った後に、カチリと──ああこの音だ──短針と長針が定められた形に合わさり、そしてジリジリと無遠慮なベルが鳴り出すのだ。
起きろ、起きろと叫ぶように。]


[何もこんな時に──全身を炎で焼かれる己の姿を見つめながら頭の隅で思う。

明るい色に染めた柔らかな髪。ふんわりと自然なウェーブが出るように毎日こてで巻いてる。
嫌味にならない程度に形を整えて、ぴかぴかになるまで綺麗に磨いた爪。
睫毛がツンと上向くのはバイトで貯めたお金でマツエクしたからだ。
それなりに苦心して気を遣っていた。私の全部。

燃えて灰になるまでどのくらいの時間が必要だったろう]


[8月初旬。
私はSNSで援助交際を持ちかけて来たおじさんからお金を盗んで、ラブホから逃げる途中に幹線道路に飛び出した。

視界を灼く真っ白な光に驚いて立ち竦んだらそこは運悪く突っ込んで来たトラックの目の前。何を感じる暇もなく強い衝撃に襲われた。
ほんの一瞬の浮遊感の後に地面に打ち付けられた──所まで本当に憶えているのか、轢かれたと思った瞬間に受けた錯覚なのかもわからない。ただ、こめかみを酷く切ったらしく、そこから路面に広がる赤い水溜まりが不思議だった。
膜を張ったように急速に掠れて行く視界の隅に、脱出するトラックの運転手さんの姿が見えてああ良かった、と思ったのは確かだ。]


[横転したトラックは積み荷が悪かったのかガソリンが漏れ立ちたのか、黒煙を上げて燃え上がった。
結構な規模の事故だったし、その日は町中にサイレンが鳴り響いただろう。

昔流行ったらしい莫迦なネット小説みたいな終わり。
──幸いテレビや新聞に未成年の私を名指しで非難するような報道はされなかったが、人の口に戸は立てられない。

休みが明けたら、この事は学校中で噂になっているかもしれない
……だって、エミちゃん達が大きな声で言っているもの。

あの子はビッチだった、友達の彼氏も寝取るような女だった、って]


[カチリ。ああ、また時計の音がする。
今日こそベルの音が鳴る前に起き出して、アラームを止めてしまおう───

焼け爛れた手を緩慢に持ち上げる。
時計……あの目覚まし時計に責め立てられる前に止めてしまえたら、

そしたらきっと*気分良く目覚められるだろう*]


[エミちゃんからの通知を見て、息を呑んだ。
昨夜送られてきた文面と同じ。彼女もまた夏休み最後の9月1日を繰り返しているのだ。

私が願ったから?私を置いて次の季節へなど行かないでくれ、と
嗚呼、それなら、それだったら、なんて都合が良いのだろう───

喜悦が浮かび上がって、思わず口元を抑えた。
そうしないと哄笑が零れ落ちてしまいそう。

嗚呼なんて莫迦なエミちゃん、私に捕らわれた事も知らないで
まるで姉、ううん女王様気取りで私にそんな指図をして───

いいよ、大丈夫。今まで通りにあなたは私の女王様だ。
いくらだって見上げてあげるしいくらだって尊敬する。尻尾だって振るよ。

だから、私とずっとずっと一緒に居てくれるよね]


【人】 太陽神殿 ケント

[慌てふためきながら俺は(>>30)、
スマホを取り出して待受画面を見る。
なんだ。やっぱり9月1日じゃないか…て、おいおい。]

おいおい…

[違うだろ。毎日あんなに今日が嫌でカレンダー睨んでたんだ。今日は9月2日だろ?俺はスマホを凝視しながら心の中で叫んでいた。おいおいおいおぉおい……!]

(62) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 太陽神殿 ケント

[あ。根岸だ(>>47)。それと岸だ(>>41)。
俺は心で叫びながらも、掛けられた声が聞こえるくらいには冷静さがあったらしい。え。なに。お前ら一緒に登校してんの?付き合ってんの?はぁ…同じ暗いのでも顔がいい奴はいいよな。やることやってんだな…。俺は待受画面も少し忘れて、二人を当分に見やった。]

はよ……

(63) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 太陽神殿 ケント

[とってつけたような、暗い挨拶になってしまった。
そして俺は、直立不動になる(>>51)。]

ハイ!!!イマシタ!!!!

[敬礼しなかったのが不思議なくらいだ。
俺にはわかる。これは明加先輩の声だ。
俺に……百歩譲って俺達に話かけてくれてる。今日は奇跡の日だ。世界はきっと祝福されているに違いなかった。]

(64) 2019/09/02(Mon) 19時頃

【人】 太陽神殿 ケント

ち…近……(>>52)

[あまりに先輩が近すぎて、思わず仰け反ってしまった。
馬鹿。俺の馬鹿。根岸…俺はもう泣きそうだよ。先輩俺の事おぼえててくれたよ!]

ケンチャンデス!!!
メ…メイ……雛子先輩おひさしぶりッス!

[俺は今日の日を忘れない。
先輩をどさくさに紛れてでも下の名前で呼べた今日の日を。俺は俺の勇気に心で喝采を贈った。*]

(65) 2019/09/02(Mon) 19時頃

太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 19時頃


 
[  こんなに早く終わってしまうなら、
  うじうじと悩んでなんかいなければよかった。  ]


 
[ 「嫌われたくない」っていう、それだけだった。

  少しでも、イヤなことを思われたくなくて。

  引かれたくないとか、面倒がられたくないとか……

  それだけ。

  もっと好きになってもらう自信がないから、

  何も伝えられないだけになってしまった。     ]


 



[ 今さらこんな我儘……
  願ったってしかたないんだろうけど
  でも、気持ちくらい、伝えてみればよかった。  ]


 
[あたしは秋山先輩に届いた意味不明な文字化けメッセージのことを『自分でも知らずにいた』。]
 


[『もしこんな風にできていたら』

あたしという人間は死の間際
それを望んでいたように思う。

『願い川』『叶い橋』が
あたしの願いを叶えてくれたのだろうか。]


[あたしの死後、うちの冷房はフル稼働だった。
夏だから、温度をできるだけ下げていた。]


[そしてあたしが、振り返って、
颯成の手をとろうとしたことも]


[夏休みが始まったら?

どんなにあたしの死を両親が
恥ずかしがって隠そうとしたとして。

学校からあたしが突然いなくなることになれば
どんな言い訳も嘘も、きっと罷り通るまい。
きっと、誰しもに明らかになることだった。

あたしが死んだら…………]


[あのひとはこれから先いつかきっと
誰かにとられてしまう。

あたしが想いを一言も伝えられもしないうちに。**]


[まあ電波障害で納得出来ているのなら別にそれでいいのだけれど。
ずっとそれで説明付く筈無いよね。

己の内で渦巻く何かがゴウゴウと音を立てて燃え盛っている。
肉なんだか神経なんだか、それとも骨か。
焼き切れる痛みに包まれているようでいて、その奥から溶け出す浮遊感に浸かっているようでもあって。

己の頭の後ろからまた別の己がこの世界を覗いているようだ。
───誰がどの程度この事態に気付いているのだろうか。
気付いて、どんな風に思うのだろうか、と。]

じゃあいいか、ってならないかな。
皆一緒に此処にいようよ。

[ベストを掴んだ自分の手を見下ろす。桜色の爪、子供っぽくて小さいけど、それなりに形の良い指。
夏色に少し日焼けした肌。

焼け爛れて崩れ落ちたあの手には見えない。
嗚呼、このまま。このままがいい───誰も邪魔しないで]


わっかんない……

[無意識に漏れたつぶやきが、どこに届くかなんて考える余裕もない。]


【人】 太陽神殿 ケント

え?え?(>>78)

[仰け反っていた俺は、先輩が一歩下がるのに引き寄せられるように今度は背を丸くして、一歩出ようとして思いとどまった。俺なんかした?なあ、根岸俺なんかしたかな?おまえ女の子と…岸と付き合ってんだろ?こういう時どしたらいいんだ?俺は根岸に助けを求めて念を送った。]

雛子先輩怖くないっス(>>79)。

[かわいいっス…
…言えないよな。仕方ないよ。
うん。俺は頑張ったよ。俺は俺を慰めた。
そうして話題はあの話になる。そうか。やっぱり変なのは俺だけじゃないんだな。先輩の話先が岸に向いたのを、少し安心して聞き入った。もう俺キャパ限界。]

(90) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

[昨日食べた串焼きの屋台の前で、「わっかんない」という颯成のつぶやきをきいた気がした。]

 ……颯成?

[近くまで来ているのだろうか。]


【人】 太陽神殿 ケント

[デンパショーガイ。
俺はちょっと上の空で話を聞きながら、単語を反芻していた。電波障害か。あるかな…だとしたら教室で先生が待ってんのかな。俺出席日数ヤバいから、遅刻とかヤバいんだけどな…。先輩は先輩の友達らしい女の子と話し始めている(>>86)

俺はと言えば、
だんだん、考えるのが面倒になってきた。
だいたい、夏休みが終わってないならそれは良い事なんじゃないか。それで先輩に遭えたならぜんぜん良い事なんじゃないか。俺はなんだかいつにもなく前向きになってきた気がしていた。やっぱり先輩は俺の太陽…]

いっそのこと
みんなでお祭りに行っちゃうって……(>>93)

[どうっスか!
なんてつい口に出たけれど、生徒会長の出現で俺の声はすっかりしぼんでしまった。さよなら。俺の春**]

(99) 2019/09/02(Mon) 21時半頃

― 八月の回想(1) ―



 お母さん、なんか頭痛いんだけど……



[あたしは、あたまがずきずきずきずきずっと痛くて。
なんだかわからないけど、手がしびれてるような感じもあって。でもそれは錯覚かも。
心配しすぎかもしれないけど、でも頭がいたくて。

その時家にいたお母さんに相談してみたんだ。
けど、あたし頭痛がそれなりに多いほうだから、またあ?なんて感じで、薬のむ?ガマンする?といわれて、あたしは、ああ、そうか、『あたしのこらえ性がないだけだ』と判断して、我慢を選んだ。**]


【人】 太陽神殿 ケント

[串焼き二本渡しときゃよかったな…。
俺はこの集団の隅で棒立ちになりながら、さっき根岸が首を横に振ったのをぼんやり思い出していた(>>104)。きっと秘伝の対処術を教えるには、一本じゃ足りなかったんだろうな。

一緒に行かねぇの?(>>97)

俺は問いかけるように、そしてこの絶望を慰めてほしいとでも請うように、うつろな視線を根岸に送っていた。**]

(109) 2019/09/02(Mon) 22時頃

太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 22時半頃


――え?

[名前を呼ばれた気がして、立ち止まる。
 きょろきょろと辺りを見回しても、声の主が誰かはすぐにはわからない。]


[あたしは、あたまが痛かった影響か、なんだかわからないけど、とにかく、人との距離を聞き分けるのが難しかった。

あたしは、みんながあたしを生きているものと扱うから、あたしが生きていると思い
あたしは、あたしは確かに死んだという気が縺励※縺?k縺九i縲√≠縺溘@縺梧ュサ繧薙□縺ィ諤昴>

とにかく、『昨日お祭りに一緒に行った』とあたしが思い込んでいるはずの颯成の姿でも見て、今日が9月1日と、まずは確かめることから――]

 鬚ッ謌! 鬚ッ謌ー?


[自分の声が妙にボヤける。水の中に入っているみたいだ。]


 颯成ー!
 


[あたしは、颯成の名前をよんでいる。
声が、出ているかどうかの判断がつかなくて、「いまはもしかして声なんて出てなかったん縺倥c縺ェ縺?°」と思ったから、二度三度とよんでみているまるで夢のなかにいるみたいだおきているのかねているのかわからないけれどあたしはたしかにここに居る

エアコンの効いた我が家に、「たった一人きてくれた」のは誰だったろう。()
あたしはあたしがはずかしいとおもわれているだけなのがこわくて誰か知っているひとをとおもっていたけれど叶ったんだっけ叶わ縺ェ縺九▲縺溘s縺?縺」縺


昨日掴んだ手のひらの柔らかさをおもいだす。]


【人】 太陽神殿 ケント

[げにあくがるるものになむありける……
俺はまさに口から魂が抜けるような感覚のなかで、いつだったかの古典の授業を思い出していた。今なら染み入るようにワカル。]

イキタイデス…(>>110)

[行きたいわけがない。
これ以上先輩と生徒会長を見ていると、俺の魂の緒は本当に切れてしまいそうだ。なのに俺は条件反射のように先輩の声に答えていた。]

(122) 2019/09/02(Mon) 22時半頃

【人】 太陽神殿 ケント

イキマス…(>>119)

[俺は根岸の誘いにも同じように答えて、ふらふらと彼の後を追った。親友…。俺は地獄から誘い出してくれた根岸の後ろ姿に、感謝で涙が出そうだった。**]

(123) 2019/09/02(Mon) 22時半頃

[声が聞こえる気がするんだけど、うまく聞こえない。
 誰かが読んでる気がするんだけど、誰だかわからない。
 それが言葉なのかもわかんない。モゴモゴ言ってて、外国語ともどうも違う感じの、くぐもった音。
 そのくせ、『颯成』って呼ぶ声だけは、はっきりと聞こえた

 2回めの9月1日と合わせて、本当にとうとうおかしくなったみたいだ。]

ああ、もうっ!
誰なんだよぉ!!

[頭をぐしゃぐしゃに掻きむしりながら、癇癪任せに叫んだ。]


[犬がおこって蜷?縺医k荳?豁ゥ謇句燕縺ョ繧医≧縺ェ荳肴ゥ溷ォ後◎縺?↑讒伜ュ舌↓鬩壹>縺ヲ縲√≠縺溘@縺ッ縺吶%縺礼岼繧貞、ァ縺阪¥縺励※縺?◆縲ゅ↑繧薙□窶ヲ窶ヲ?溘??2縲?遘偵⊇縺ゥ縺ョ髢薙r縺ィ縺」縺溘?]

 縺?s。お蟋峨■繧?s縺?縺代←。
 今からお祭いくの?譌ゥ縺??。

[逅?罰縺ッ縺ゅl縲∽サ翫@縺後◆蜃コ縺ヲ縺阪◆縺ー縺九j縺ョ縺ゅ◆縺励′險?縺医◆縺薙→縺ァ縺ッ縺ェ縺?¢縺ゥ窶ヲ窶ヲ螯吶↓鬘斐′縺薙o縺ー縺」縺ヲ縺?k縲ゅ@繧?≧縺後↑縺??ゆサ頑律繧、繝∵$繧峨¥貊醍ィス縺ァ縺ゅm縺笑い話でもしてやるか。]

 聞いてよ。
 あたし莉頑律蟄ヲ校陦後¥譌・縺九→縺翫bっててさー……

[喋るたび、水のなかでしゃべってるみたいでなんだかおかしい。耳がおかしいのかな……プールで水が耳に入った時のように、あたしは少し耳を気にした。]


[それは、無意識に出た音だった。]

ひ、

[恐怖と混乱が行き過ぎて、喉が引きつれるような音。]


[そうやって笑っていても、頭の中はめちゃくちゃだ。
 さっきの気持ち悪い声がする。
 くぐもった、言葉なのかもわかんない音が、レイ姉のしゃべった言葉に重なるみたいに、二重に聞こえる。]

なん、何なんだよぉ、これ……!

やだ……

[振り払うみたいに頭を左右に振っても、消えてくれそうにはない。
 耳、耳だ、そう、耳を塞ぐ?
 いやでも、話してる途中に突然耳を塞ぐなんて変中の変じゃないか。
 浮かべた笑顔をがちがちに強張らせるくらいしか出来ずに、レイ姉を見ながら、半分固まっている。]


[ひ、という音の意味がわからなくて、あたしはまわりを軽く見まわした。何か驚くようなことがあったのかとおもった。すこしあたまがぼんやりしているから、なにか見落としたのかなとゆっくり視線をあっちとこっちとむこうへやった。]


[真顔になったのはもう一つ理由がある。()
颯成がなにかをこわがっているせいだ。]


 螟ァ荳亥、ォ?

[大丈夫?と聞いた。耳に水が入った時や耳鳴りで音が遠い時のようによく聞こえない。颯成が頭をふっている。虫でもいたのかな?虫、虫、虫、虫、陌ォ縲虫、陌ォ縲虫を探す。みつからなかった。ごめんね。]


[きょろきょろするレイ姉に、何でもないってもう一回首を振った。
 頭の中で鳴っている声の主を目で探そうとしたって無理だと思う。
 特に、レイ姉に聞こえてないんだとしたら。

 何でもないっていうのは、もうずいぶん無理がある言い分かもしれないけど。]


[相変わらず声は何を言ってるのかはわからない。
 わからないから怖いけど、さっきより落ち着けたのは、声が途切れて、目の前のレイ姉が何かを探すようなのを止めたからだ。
 何でもないって言ったのが、聞いたんだろうか。]

レイ姉、なの。

[声の内容も聞こえる理由もわかんないけど。
 こっちの訴えを聞いてくれるのがレイ姉で、声が重なってるのがレイ姉なら、可能性はそれくらいしかなかった。]


[言葉をうしなった。考える先から目玉の裏が思考につられて引っ張られているようなかんじがする。……]




 ………?


[あたしは宍井澪だ。
だから颯成の質問に黙って頷いていた。

あたしは鳥肌と同時に、難しいことや不安を思うよりも何よりも先に、ただシンプルに「ああ、――じゃあ、あたしの願いは叶っていた」と考える。]


 

[これがあたしにとって
唯一のやり直しの方法なのだろう。]
 


 ………

 縺溘@縺九↓螟休みおわらなければって、……
 言った縺代←縺……

[()また自分の声がぼやけている。
腕を摩り、そこを強く手で握る。]


[喉が震えている。
涙をこらえる時のように苦しい。
この想いだけは、明瞭だ。]



 じゃあ………あたし……

 まだ諦めなくていいんだ……


[あたしの胸はそれでいっぱいになって
気付けば、小さく絞り出すような声になっていた。**]


[さっきまでの恐怖も何もかも忘れて。]


[己の身の内を焦がし燻り続ける炎を押し宥めながら祭りに浮かれた人いきれや石畳を行き交う下駄の立てる音に耳を傾けていた。
社の何処からか響くくぐもった水音…と言うには濁り切たノイズのように届いたそれにゆるりと眼を向ける。

生者の体に流れる血潮や息吹の持つ熱には程遠いただひたすらに冷たい何かが其処にあって。
嗚呼……これは、と焼け付いている癖に酷く冷えた心に一つ刻んだ。

此処には自分と同じようなものがいるんだ。

もう一つ、それに寄り添うような これは生者の気配に思える。

だって命の炎が暖かく周囲を照らしているように見えるもの。
たまたま、同じ社に足を踏み入れて距離が近付いた事でこの邂逅を察する事が出来たのだろう。

ノイズの内容までは耳にする事が出来なかった。]

ハ、ッハハハハ、ハハ!!なあんだよろしくやってんじゃん
素敵だね、ああ素敵ィ……いいねえ、そう言うのウラヤマ。


[死が二人を分かつまで、と言うけれど。
その死すらも乗り越える絆ってやつ。
私も欲したら手に入るだろうか?とクツクツと笑みを零した。
否、零れたものは笑みなどと言う柔らかなものではない、ただ煮えたぎるような何か。

自分の領分を侵さぬのであればあれは自分の預かり知らぬ事だ、と思っておけばいいのだろうか。

漏らした溜息が神聖な筈の境内の風を焦がす。
きっと屋台や何かの煙に紛れてしまうだろうけれど暫く焼け焦げたような匂いが風に混じっただろう。]


[その声がきこえたとき、あたしは一番最初に『怒っている』のだと判断した。
つぎに感じたのは、焦げ付くような熱さだ。
わらっているような音なのに、溶かした鉄みたいだった。
沸騰した金属のようなくせ、どうしようもなくひえている。

あんなにぐつぐつとはなすのに
その誰かは、とっくにもう手の施しようなく死んでいる。



新聞に死んだひとの名前が書かれる。
あの灰色の一覧をあたしは思い浮かべた。

あの笑う誰かは、いつ死んだのだろう。
熱した鉄はいつか冷えるもののように思っていたから
あのひとも、もしかして
つい最近、死んでしまったのだろうか?]


 
 鄒ィ縺セ縺励>……?

[分厚い濁った音があたしから発しているとも気づかないで、あたしはただ耳が聞こえにくいせいだと思いながら「うらやましい」と言われたことを上手く理解できなくて、音だけは鸚鵡返しになぞろうとしていた。

あたしの人生には、誰かを見てはそう思うことばかりがくっきり刻まれてきた。
秋山先輩を好きになってからは、いっそう深くなって、いたいほどだった。
もう終わった短い一生ながら、自分がどう、なんかより、誰かより劣るばかりの一生だ。

すこし童顔なところが可愛い先輩。頭がよくて泳ぎの上手い先輩。野球のうまい先輩。我慢せずに嫌いなものに悪態をつける人もきさくで明るい人も、こうと決めたらまっすぐに覚悟をきめて飛んでいけるあの子も。みんなみんな、あたしにとってはうらやましいものだった。]


[欲しいことがあるらしいことは分かるのに、その燃える鉄がどんなものを欲しがっているものが、じゃあどんな形の何なのか、あたしにはいまひとつ想像することができなかった。

あたしという未練ばかりの水たまりは、あの燃える鉄のように「あたらしくほしいもの」を思わない。

ここにあるのは、
「かつてほしかったもの」ばかりなのだから。**]


【人】 太陽神殿 ケント

[根岸に叱咤されながら、俺は何とか歩いていた。
ここは何処だろうか。灯台のように浮かび上がる根岸の後ろ姿以外、おれにはなんだかすべてがぼやけて見えていた。だから先輩が俺の前に回り込んできたときも、咄嗟に止まれなくてぶつかってしまった(>>160)。

精神的にちょっとアレだった俺は、制服の袖を引く感触にもただ目を見開いてしまうくらいしか出来ないでいる。]

大丈夫っス!

[俺は我に返ったように、差し出された紙片を手にして、慌てふためいて自分のスマホを取り出した。アドレス交換ってどうやるんだっけ?どうしたらいいんだ!そうだ。いっそスマホごと先輩に渡しちゃえば…。]

(168) 2019/09/03(Tue) 08時頃

【人】 太陽神殿 ケント

[意味ないだろ(>>168)。
ようやくまともに考えられるようになったころ、
先輩の姿はもうなかった。]

根岸…俺…

[とんでもない子を好きになったな。あれは魔性の女だ。
俺の中の一番冷静な俺が心の片隅でそう囁いた。だけど俺はそんな俺の言葉には耳を貸さず、貰った紙片を胸に抱くようにしながら、しゃがみこんでしまった根岸の傍で(>>157)、棒立ちで泣いていた。**]

(169) 2019/09/03(Tue) 08時頃

太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 08時頃


[社を離れる間際、ゴブリと何かが沸き上がるような音が追って来たような気がした。
問いを投げかけるような響きだった。
もしかしたらあちらも私の事感じ取れたのか、と考えながら町の中を歩く。

夏の終わりの、私の秘密が保たれたままの世界を過ごす。
其処に過ごす人々も一緒に閉じ込めて、そこから出さない。
これでいいじゃん、完璧なままで───9月1日を一度過ごした記憶のある彼らの方が異物なのだ。
此処から出たいの?どうして?ずっと夏休みのままで、お祭りで、受験とか挫折とか失恋とか、そんな苦しみも絶対にやって来ないのに。

受験勉強が無駄になっちゃうのは気の毒かな?
でもこれからは今日みたいにたくさん遊べる───エミちゃん達みたいにずっと受験生のまんまのつもりで勉強し続ける人達を尻目に。]


[ねえ楽しいじゃない、楽しいよ、そうしよう?
ッハハハ!大丈夫私がずっとずっと遊んであげるから。

それはとても甘くて優しくて魅力的な想像で、ああこう言うのをきっと甘美と言うのだろうな。
煮え立つ胸の奥がもっと沸き立つみたい。

ああ、でも……ほんの少しだけ、それでは得られないものがある、と囁く声がする。
胸に空いた穴からそれが忍び込んで来て煮えて元の形もわからないくらいに溶け出した私の真ん中にあるものを冷やすようだ。
そこから罅割れて脆く崩れてしまいそうで、燃え燻る掌で胸を押さえた。**]


【人】 太陽神殿 ケント

…なんでもない。(>>189)

[俺は鼻をすすりながらそう言った。
なんでもないわけがなかったけど、彼女持ちの根岸に、これくらいの事で感激してると思われるのが少し照れくさかった。そういえば、何か根岸も様子がおかしかったけれど大丈夫だろうか。そうだな。なんでもないって言うかもな。俺だって人知れず泣きたい時がある。大丈夫そうだから、大丈夫だろう。]


オンナって怖いよな…

[俺はちょっと大人ぶって、そんな台詞を吐いてみたけど、先輩の顔が浮かんで良心がちくりと刺した。]

(207) 2019/09/03(Tue) 19時頃

【人】 太陽神殿 ケント

[その間にも根岸は深刻そうに考えている(>>190)。
俺はそれを少し不思議そうに見やっていた。そうだな。深刻かもな。俺はなんだか今日が毎日続いて、俺の春と冬がすさまじい勢いで繰り返されたとしても、なんだかそれもいい気がしていた。俺ってその気があるんだろうか。

だけど、やっぱり深刻そうにしてた方がいいんだろうな。
みんな深刻そうだから。俺はそう思った。そうして生きて来た。根岸に誘われて(>>191)、俺はまた少し不思議な気持ちになる。良いのだろうか二人の仲に付いて行っても。そう思ったけど、ちょっと根岸の話が聞きたいという下心が沸いた。]

そうだな。行くか。

[俺はそう頷いて、根岸と歩き出す。]

な。串焼き食う?二本。**

(208) 2019/09/03(Tue) 19時頃

[もう、水の中でくぐもるような声だけでは、恐怖にとらわれない。
 その声の主が、おおよそあたりがついているからかもしれない。

 くぐもるような声、だけでは。]


[だから、そこにもうひとつ、ごぼごぼ煮えたぎるような声がしたのは、さっきの数倍驚いた。
 びくん、と大きく肩を跳ねさせて、思わずレイ姉に縋りつきそうになった。
 ぎりぎり密着するくらいで止められたのを褒めてほしいけど、誰にもわかるはずのない現状を誰も褒めちゃくれない。]

なっ、んだよぉ、よろしく?
そういうの……って、こういうの?

[頭の中に聞こえてくる声、っていうくらいだから、自分に向かって言ってるんだろうけど。
 よろしくやってるとか、ウラヤマしいとか、そういう風に言われることがすぐには思い浮かばなくて――
 一瞬の間のあと、レイ姉のことを見上げた。
 いやいや、姉と弟(みたいなもの)だし。無理あるし。
 そう思ったけど、照れ臭いしちょっと離れておいた。]


[そして、そのレイ姉が――いや、レイ姉っぽい"水"の声が、返事をするように頭の中で会話しようとしたのに、また驚いた。
 なんなんだ一体もう。
 そこの二人で話せるんなら、勝手に巻き込まないでほしい!]

何なの。
なんで、なんでさぁ、俺の頭ン中で話してんの……

[きもちわるい。きもちわるいきもちわるいきもちわるい。
 理解ができないことってこんなにきもちわるくて怖いってことを、身をもって知った気分だ。
 だからせめて、理解しようと聞いてみるけど。
 返事があったらあったで、やっぱりきもちわるいとは、思う気がする。]


太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 19時頃


【人】 太陽神殿 ケント

そういえば…
根岸。あのひと、雛子先輩の友達?

[俺がちょっとアレだった時(>>169)、
俺に何か話しかけて去っていった女の子を思い出す(>>176)。内容はよくおぼえてなかった。先輩と仲がよさそうに話していた女の子。俺はそれくらいしか知らなかった。]

将を射んと欲すれば先ず……

[ブツブツと呟きながら、先輩ともっとお近づきになるために先輩のお友達とお友達に…俺はそう妄想を巡らせたけれど、何かもの凄いポーズで威嚇をされて、慌てて妄想を打ち消した。俺は深刻な顔で呟いてしまう。]

オンナって怖いよな…**

(213) 2019/09/03(Tue) 19時半頃

【人】 太陽神殿 ケント

そっか(>>216)

[俺は少し素っ気なく相槌を打った。
俺もみんなを怖いって思えたら楽しいのだろうか。
怒らせないとか笑わせるとか。俺はなんとなく子供の頃から知ってた気がする。そしていつからか、それがひどく退屈だった。だけど楽だから、そうしてきた。

そうだな。先輩の前に立つとホントはすごく怖い。だってなにもわからないんだ。だからすごく楽しくて嬉しい。俺は心でそう根岸に語り掛けた。こんなこと、いつか本当に話せる日が来ると良いな、俺。]

(228) 2019/09/03(Tue) 21時頃

【人】 太陽神殿 ケント


一本か。なかなか手強い。

[根岸の虎の巻を垣間見るにはきっと二本が必要だ。俺はそう内心で悔しがって、次回こそはと心に誓ってから、自分の串焼きに齧り付いた。]

ギャル……

[俺は先輩の為に何か言うべきだったかもしれない。
けれどなにも言うべき言葉がなかったので食べていた肉と一緒に飲み込んでしまった。やがて歩く先にみんなの姿が見える。根岸が岸に呼びかけるのと一緒に、俺も手にした串焼きをみんなに振った。*]

(229) 2019/09/03(Tue) 21時頃

[隣に肩がくっついてきた。颯成も多分不安なんだろうとあたしは思った。どこからら聞こえてくる熱した鉄のような燃え滾る人の声におどろいたんだろう。()]

 
 あの莠コ縺ッ縺ュ、豁サんで繧九s縺?よ


[あの人はね、死んでるんだよ。
あたしは颯成を安心させようと声をかけた。耳がおかしくて自分の声は聞き取れなかった。見上げてくる颯成の目にあたしの顔はどんな風にうつったろう。おねえさんだから優しく隨代≧縺薙→縺悟?譚・縺溘°縺ェ?あたしには自分の顔を見ることはできない。ていうか……あたしの顔はどんな顔だったっけ。]


[――あたしはあたしの顔がわからないことを意識した途端、あたしの頭まるごとが、固まった黒い油か泥のように真っ黒になって零れそうになっていた。ほんの一瞬の妄想や幻覚みたいな出来事だった。

千早ちゃんと会うころには、まるで当たり前みたいにあたしの顔は戻っている。]


 頭縺ョ荳ュで、誰か話て繧の?

[あたしは、あたしが頭の中ではなしているうちの一人だと考えていなかったから、颯成がなにを怖がっているのか嫌がっているのか不安がっているのか不思議がっているのかがわからなかった。
ひょっとして、最初の9月1日、あの時手を取った時にこちら側にひっぱりこんでしまったんだろうか。颯成にはいきている人のあたたかさがある。まだ死んでいないはずなのに。]


 逵ゥ縺励>窶ヲ ……


[あたしは千早ちゃんとの会話の間ぶつぶつと周囲で誰かが囁き声でつぶやいているのを聞いていた。ぶつぶつした声はあたしの頭の周囲のあちこちから聞こえていて、とくに意味のなさない言葉なのかそれとも意味のある言葉なのかあたしには聞き分けられそうもなかった。そのぶつぶつした独り言のさざめきのひとつが自分から出てきているものだとは、あたしもおもわなかった。]


 縺?>縺ェ縺…… 縺ゥ縺?@縺ヲ縺ゅ◆縺励?………
 縺?>縺ェ縺…… 縺?>縺ェ縺……


【人】 太陽神殿 ケント

ほんと災難だな。
颯成また今日もたぶらかされて。(>>230)

[俺はそう冗談を言ったつもりで、不安を撒いたのかもしれないと思った。そうすると俺が串焼きを持ってるのも、そういう事なんだろうか。俺は宍井がちらりと串焼きを見たのに気が付いて、これ見よがしに最後の一切れに齧りついた。

本当は宍井の提案(>>231)に賛成だったけれど、なんとなく黙っていた。深刻になれない俺がそれを言ったら、ダメな気がしたからだ。]

(236) 2019/09/03(Tue) 22時頃

[鳥居から参道を通り境内へと抜ける道に渦巻く風に酷く焼け焦げた匂いが混じる。

屍の肉を焼いているような、溶けた鉄を熱する炉のような、地中から溶け流れるマグマのような。
形容された言葉通りにも、またその何れでもないようにも感じられる熱に混じり、ぐらぐらと何かが煮え立つ音。

再び距離が近くなったのか、濃厚になった気配は社で寄り添う二つの存在に己を主張はしない。

ただ、どうしたって焦げ付いた匂いが漏れてしまう事と零れ落ちる不快な哄笑は抑えきれなかった
───二つに向けたものではなかったけれど。
それはクツクツと、ぐつぐつと、炎のようなそれ自身を絶え間なく自嘲し、灼いているのだ。]


【人】 太陽神殿 ケント



[岸がおみくじを引くと言って輪から離れる(>>243)。俺も何を思いついたか、財布を取り出して小銭を掻きだしながら神社の拝殿の前に立つ。手にした小銭の中に五百円硬貨が三枚もあって少し躊躇したけれど、思い切ってそれを賽銭箱に放り入れる。そして吊られた鈴が落ちてきそうな勢いで垂れ布を引っ張った。ガランと音が響いた。]

おねがいしゃーッス!!

[神さまが寝てたら飛び起きそうな音で両手を叩くと、俺はそう叫んだ。俺は何をお願いしているのだろう。やっぱり時間よ進め?本当にそう思ってるのだろうか。俺は俺の中で巡る思いを振りほどくように、心でもお願いと連呼していた。]

(248) 2019/09/03(Tue) 22時半頃

【人】 太陽神殿 ケント

[そしてなんとなくすっきりした俺は、
財布から一枚の紙片を取り出すと、それを拝殿の階段に立て掛けて丁寧に拝んだ。

こちらの願いは言うまでもなかったけれど、これは登録申請をしないと御利益がないどころか、呪われる代物だという事に、俺はまだ気が付いていない。**]

(249) 2019/09/03(Tue) 22時半頃

太陽神殿 ケントは、メモを貼った。

2019/09/03(Tue) 22時半頃


[夢じゃないなら、この声は何なんだろう。]

あの……は? し……だよ?

[気付けば、少しずつ水の声の方は聞き取れるようになってきていた。
 といっても、言ってることは相変わらずわからない。
 もしかしたら向こうが聞かせる気で言ってくれてるからかな、って思うのは、言い方がなんとなく、優しく感じたから。
 聞こえたぶんを繰り返したら、だんだんわかるようにならないかなって、そんなぐあいの探り探り。

 優しいって。こんな声に何言ってんだろって、思うけどさ。]


[聞こえにくかったのだろうか。()
耳がきこえないと、こんなにも話にくいものなんだ。


神社のにそそぐ日の光。
太陽はだんだん高くなってきていた。
神社の夏の色をした樹が作っている濃い影のなかで
あたしは出来るだけ注意深くもう一度繰り返した。
スローモーションのように声が濁る。]



 あのひとはね、しんでいるんだよ。


[セミが大声でないている。
屋台や枝、石畳がつよく陽を反射していてまぶしい。
あたしは颯成の肩に手をやって安心させてやろうとした。]


[走り出したのは、もしかしたら、手を振り払いたかったからかもしれない。
 だって、そんな、何でもない、ふつうのことみたいに、そんな。]

しんでる、の。

なんで。

[レイ姉の手が肩に触れた瞬間、周りの全部の音がなくなったような気がした。
 まるで、世界全部が、このレイ姉の言葉を聞けって言ってるみたいだった。
 あのひとはしんでる。言葉の意味を呑み込みきるには少し大きくて、喉につっかかる。]


[なんでと理由を尋ねられても
あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。

あの燃える誰かが死んだ理由を
あたしは答えられなかったからだ。]


[本当は音はなくなってなくって、蝉の声も風の音も、それに吹かれた木の葉の擦れる音もする。
 祭りの太鼓も聞こえ出したし、町内会のおじさんたちの話し声もする。
 だけど、レイ姉の声だけが、水の中みたいなくぐもりもなく、まっすぐに、はっきりと、聞こえた気がした。
 理由はわからない。
 でも、想像することはできた。]


……俺も、死んじゃうからかな。


[死んでる人の声が聞こえるなんて。
 ちょっと前なら、笑い飛ばしてジョーダンキツいって言ってたと思う。
 だけど今は、あんまり笑えない。]


[理屈はわかっても、覚悟はできてない。
 言葉にしたが最後、ぞくりと怖くなって、おみくじを引きに行った。
 神様の思し召しなら受け止められる気がしたのかも。]


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