3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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オスカー、どうし、…
[『アソボウ』『アソボウ』 そらさむい無邪気な鳥の声。]
……、え、
[眼に鮮やかな、金の髪、赤の鸚鵡。 来るな、と制止されて足を止め辺りを窺う。]
…!!!!
[影。が 映したものを見てしまった。 息を飲み口元を、覆う。]
ぁ、 サ、イ モン…!?
(1161) 2010/02/28(Sun) 23時半頃
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――お前
……、
だった、のか。……そう、か。
[声が、重なる。
バーナバスのぽろりと零した一言には、
にらみを利かすような気配があったか。]
そういや、知らんな。誰だ?
[やけにバカ呼ばわりするやつぁ]
見に行くか。
可愛いおっさんになればいいよ。
その顔じゃ、無理だろうけど。
[軽口に返された一言にはまた軽口。]
…… ん。そう。
[おっさんと王子様の遣り取りには苦笑する気配。]
ああ、そうだ。
ケイトは 自分の居場所を、知らない よ。
[見つけられれば、一番なのだろうか。]
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─北棟階段・1-2階踊り場─
なん……
…サイモン、こんな。どう、して… [一歩、後ずさる。 スティーブンの声が聞こえたが、反応する余裕はない。 内側の憑き物が呼応する。嘲笑っている。]
ケイト、
…お前が、ケイト……――
[紅玉の眸を、薄紫は、睨んだ。]
(1166) 2010/03/01(Mon) 00時頃
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そうか、知らないのか……。
[自分の遺体の居場所を知らない女子高生の霊]
[なぜか嫌な想像しかできない。]
……好きにしたらいい。
[見に来る、と謂う言葉には不機嫌さの残滓が残る]
――知らない?
……自分のことなのに、
知らないのか。
[――どうして。]
[知らない?]
……「本当の自分」 ……「遺体」 を しらない?
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─北棟階段・1-2階踊り場>>@139─
―――…
[口元を押さえた手を握り締め、睨みつける。 ケイトの、制服は自分たちの代の制服では、ない。 それが、酷く引っかかる。 その指先が此方を向いた。]
お前、 ――いい加減に、しろ。 ……こんなことして、何にな… ッ
[首に、頬に、腕に、 ぼたり ぼたり と 赤が 落ち 言葉が途切れた。]
っ …好か、え、ぁ
[血だ。両手を確認した眸の焦点が 一瞬ぶれる。]
(1180) 2010/03/01(Mon) 00時頃
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[くろく あかい 雨。
一瞬戸惑い 反応が遅れた。]
…… って、おっさん も
戻れ 戻れよ!
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─北棟階段・1-2階踊り場─ い、やだ、…やめ
[――噎せ返る血の匂い]
やめろ、好かれてたまるか…!!
[振り払うように声を荒げた。 足元に、影。死屍たる影。眩暈がする ケイトを睨みつけていた所為で、フィリップの突き飛ばしを、もろに受けた]
ッ…!!
[赤黒い雨は標的を失い階段を流れ落ちる。 段差にして二段分、転げ落ち。 背を強か打ちつけ、眼を眇めながら身体を起こす。]
ぁ、 くっ…
(1186) 2010/03/01(Mon) 00時頃
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――……、 もど れ、
そうだ、 もどれ、 莫迦、 …
奏者 セシルは、血塗れになった白いシャツの胸元を握りしめ、ケイトを睨みつけた。
2010/03/01(Mon) 00時頃
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─北棟階段・1-2階踊り場─
[耳障りな]
うる、さい。
[笑い声]
うるさい、うるさい。
……うるさい…!!!
[振り払うように、何度も繰り返す。 オスカーの怒声が聞こえる。 額から、赤黒い雨の残滓が一筋伝う。]
(1192) 2010/03/01(Mon) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/01(Mon) 00時半頃
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─北棟階段・1-2階踊り場─
[白いシャツは、血に汚れていた。 >>1191 衝動の湧き上がる――答える余裕はない。]
バーニィ さっさと
離れ、 ろ…!
[吸血を拒否したバーナバスに向かって、 揺れる声で、檄を飛ばした。 それから、ケイトをまた、睨む]
厭だ…… 、… ほしく、なんか。
[――咽喉が、 ]
(1198) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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─北棟階段・1-2階踊り場─
[>>1197 フィリップの謝罪は手で制した。 問題ない、とでも謂うように薄紫の双眸を向ける。 あのまま、赤を浴び続けていたら。 また、欲しく なったかも しれない。]
…大丈夫だ
[手をついた下、影が蠢く。びくりと手を離した その刹那、駆け寄る影を見つける。>>1200]
っ、莫迦、 離れろって、謂っただろ…! どいつも、こいつも…!!
[痛む身体を起こして、バーナバスを制そうとした。]
(1205) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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そうか、あいつだったか。
[ずうっと憎まれ口を叩く声の生徒]
助ける
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─北棟階段・1-2階踊り場─ ッ、… ――!!!
[床についた手を、ひやりとした手が掴む ――錯覚。>>@145怖れ。顔が、強張る。]
……――駄目だ… 逃げろ。 ケイト、こいつを“見つけ”ないと、…どうしようも…!
っ… ッえ、…!?
[身体が浮く感覚が在った。>>1212 抱え上げられていると把握するのが一瞬遅れ]
な、何する、…!!
[逃げる。正しい行為だ。が、この状況に頭が混乱し、 さして強くない力では在ったが、暴れた。結局そのまま運ばれるのだろうが。]
(1219) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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あんたは、もう戻って くんな。
きついんだろ、血は。
…… ほんっと、ばか。
[溜息は それでも 厭そうな雰囲気は無く。]
でも、戻らなくても大丈夫…… 消えた よ、ケイトは。
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─北棟階段・1階踊り場─
っ、お前、…!
[バーナバスにしっかり抱きかかえられると 身動きが取れない。]
――俺に、ちか、づくな、 血塗れなんだぞ…!!
[何処か、泣きそうな声で謂った。 バーナバスの声が、響き渡った。]
(1231) 2010/03/01(Mon) 01時頃
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莫迦、ばかめ。ばか。莫迦。ばか、
…ばかやろう…っ
――っ、何…
[消えた。 と。
僅か、気抜けたような気配。]
闇に、ね。
…… 闇が
[隠した。]
まだ少し残ってるけど。
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─北棟階段・1階─
お、降ろせ。 歩ける……歩けるから…ッ
[血の匂いは自分に纏わりついている。 バーナバスの衝動を、 大丈夫だといった莫迦の衝動を、 また刺激しかねない。
肩をこぶしで叩く。]
(1240) 2010/03/01(Mon) 01時頃
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……え、
[階上。顔を動かして、見上げた。 先ほどまであたりを支配していた寒さが、ない。]
……、…… 居なく、なった。
(1244) 2010/03/01(Mon) 01時頃
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やっぱ撤回しようかなぁ。
[半分冗談半分本気だった。]
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―北棟1F廊下―
……、 ――…
[降ろされると、息をつき、バーナバスを見上げた。 ばかやろう、と唇が形作る。 無茶する奴らばかりだ。]
血、 ……落としてくる
[購買で、またシャツを着替えなければならないか。]
(1254) 2010/03/01(Mon) 01時頃
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