人狼議事


199 Halloween † rose

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視点:


【人】 ろくでなし リー

 やった! 何気ない日常に潤いのお菓子ゲット!

[露蝶からOKが出れば>>0、小さくガッツポーズ。
頭を撫でられて子供扱いするなと言いたくなるが、
お菓子を確保したのだから今回は許してやろう。]

 戻ると良いよな。
 でもドナルドとか皆で来たら、露蝶の店赤字になるかも。
 そこは出世払いじゃなくて、ニコラエとドナルドに
 払ってもらおう。

[確信出来ないから、わざと彼らに支払いを押しつける様な
事を口にして不安な心を紛らわす。]

(2) pannda 2014/10/30(Thu) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

 今度店に行く時はちゃんと辛いヤツ、何だっけあれ。
 あの辛いヤツも食べれる様になるからな。

[ずっといると言ってくれた露蝶は何を思っているのだろうか。
こんな変な事を言ってるから、俺も変な奴と思われているかもしれない。
それでも変わらずここにいてくれると言ってくれた事が嬉しくて。]

 そうだよな。露蝶のお菓子美味くて大人気だもの。

(3) pannda 2014/10/30(Thu) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

 ……露蝶、ありがとう。

[ハロウィンが終われば何かが変わるかも知れない。
変わらない、終わらないハロウィンは困るけれど。
まるで錨の様に変わらず有り続ける事に感謝する。
……どうしてか判らないけど、泣きそうだった。]

(4) pannda 2014/10/30(Thu) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

    − 途切れた輪 −

[ループが終わった事に気付いたのはいつだったか。
不意にそう思えたのか。
それとも姿を見せたシーシャに会ったのか。
華月斎か誰かに聞いたのか。
ニコラエとドナルドのいけない関係を見てしまったからか。

だがループが終わり、時計が動き出したと気付いた時。]

(18) pannda 2014/10/31(Fri) 13時半頃

【人】 ろくでなし リー

 キリシマ!

[俺は何も誰も気にする事無く駆け出していた。
ループが終われば、ジェレミーが言った様に
消えてしまうかもしれない。

俺の言葉や手紙が届いているかは判らないけど。
明日になる前なら、まだ捕まえられる筈。
拒む言葉が出る前に、もう一度だけでもその手を握りたい。

ダンスパーティーの時の革手袋越しにではなく
直接その手に。]

(19) pannda 2014/10/31(Fri) 13時半頃

【人】 ろくでなし リー

[街中を全力で走る俺を祭りを楽しむ皆は少し困った様に
見ていたかもしれないが、気にする事無く突っ走る。

薬屋の前に辿り着いた時には、そのまま道路に寝転がりたくなる
程息が上がって苦しかった。

それでも膝に両手をあてて、倒れるのを堪えて見上げた扉。]

(20) pannda 2014/10/31(Fri) 14時頃

【人】 ろくでなし リー

[並ぶ二つの南瓜と、挟んだ筈の手紙の消失。

ずきりと胸が痛んだ。

誰かが持って行ったとは考えなかった。
手紙はきっとキリシマの手に渡ったはず。

そう思うと、全力疾走の原動力となった想いに
急にストップが掛かる。

彼はどんな顔をしているだろう。
いつも以上に顰めっ面だろうか。
呆れて馬鹿にするだろうか。

それでも帰ると言う選択肢は無くて、扉を叩こうとした
手の震えが止まるまで、と言い訳と共に薬屋の前に座り込んだ*]

(21) pannda 2014/10/31(Fri) 14時頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

pannda 2014/10/31(Fri) 14時半頃


【人】 ろくでなし リー

   − 薬屋前 −

[ゆっくりと傾く陽に照らされて、1人薬屋の前に座り込む。
1人でいるとわけもなく寂しくなって来る。

あの時露蝶の前でも泣かなかったのに。
今は少し気を緩めたら泣いてしまいそうだった。

楽しい事を思い出して気分を沸き立たせようと、
先程見てしまったドナルドとニコラエのキスシーンを
瞼の裏に浮かべても何故か苦しい。

どうしてあそこであんな事をしていたのかは知らないが、
異形であるニコラエと人間であろうドナルド。
2人はきっと全て知った上であれを望んだのだろう。

結ばれた2人を心で祝福しながら、酷く羨ましかった。
俺もキリシマなら受け入れると思うのに。
彼には受け入れて貰えないかもしれない。]

(48) pannda 2014/10/31(Fri) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

[そんな不安。

1人でいると膨らみ続ける不安に押し潰されそうになったその時。
声が降ってきた>>@6]

 ……キリシマ……?
 おかえり。

[いつもと変わらぬ口調の物言い。
内心ほっとしながら顔を上げる。
不安な顔になっていないだろうか。
重なる不安を押さえこんで、軽く手を上げた。]

 店主がいないのに、営業してるわけないじゃん。

[いつもの様に口を尖らせて言い返す。でも次が出ない。]

(49) pannda 2014/10/31(Fri) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

 なぁ……終わったよな。

[何が終わったか。
巻き戻しの時間か、それとも……キリシマがこの街にいる時間か。

どちらも同じ結末に集束するのだが、それが怖くて聞けなかった。]

(50) pannda 2014/10/31(Fri) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

[返事は短くそっけない>>@7
いつもと変わらない癖に、いつもとは違う店内が開く。
カラン、と魔法が解けた合図の様なベルと共に。]

 ……っ。

[陽に照らされた外と違って、店内はとても暗く見えた。
まるで俺とキリシマを分ける世界の様に明瞭な境界。
その境を更に分ける様に、キリシマが終わりを告げる。
祭りと、この街での生活を。]

(56) pannda 2014/11/01(Sat) 00時頃

【人】 ろくでなし リー

 ……そっか。ハロウィンもう終わっちゃうんだ。

[やはり巻き戻しが終わったのだ。
ジェレミーの力か、他に何か要因があったのか。
もうそれを知る必要は無い。
大切なのは、終わった事では無く、これから。]

 キリシマ。俺さ。

[少しずつ慣れて来た闇の中、ぼんやりキリシマの姿が浮かぶ。それを目掛けて、躊躇い無く闇へと足を踏み入れた。
本人を目の前に、胸に渦巻いていた不安に耳を傾ける余裕など
無くなっていたから。

飛び越えた境界の先、キリシマの手を掴もうと手を伸ばす。]

(60) pannda 2014/11/01(Sat) 00時頃

【人】 ろくでなし リー

 俺、あんたが好き。だから……一緒に付いて行く。

 最後の夜って言うなら、あんたと過ごしたい。

[振り払うならその前に、もう一度ダンスをと微笑んだ]

(61) pannda 2014/11/01(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

[伸ばされた手の行方が怖いと気付いたのは、差し出した後。
振り払われるならまだしも、そのまま陽のあたる世界に
押し出されて扉が閉まったら。
もう一度扉を開ける勇気が出るだろうか。]

 ……キリシマ。

[確かに扉は静かに音を立てて閉まって行く。
俺の身体を闇の世界に残して>>@11
触れた手の冷たさは生者の息吹を欠片も感じさせない冷たさ。
彼に手を取られたのだと気付くと、微笑みは
薄暗い闇の中で更に華開いた。]

(67) pannda 2014/11/01(Sat) 01時頃

【人】 ろくでなし リー

 最後じゃ……ない?

[続く言葉に開いた笑みは熱を持つ。
相変わらず口が悪く、ぞんざいな物言いだけど。]

 うん。付いて行く。

[俺で良いの?と確認したら思い直されそうで、
何もかも振り切ってただただ頷いた。]

 俺あんたより愛想は良いから、ちゃんと商売になると思う。
 騒がしいのが嫌いなら表に出て来なくても良いからさ。
 ただ、俺の傍にいてよ。置いてかないでよ。
 それだけで良いから。

[気付けば浮かんで来た涙と嬉しさから
熱くなった身体の熱をキリシマに分けるように
顔を胸元に押し付けた。]

(68) pannda 2014/11/01(Sat) 01時頃

【人】 ろくでなし リー

 愛想の良いキリシマとか不気味だ。

[顔を胸元に埋めたまま笑えば、
微かな振動が笑んでいると伝えるだろうか。
抱きしめられた腕から温もりが伝わらなくとも、
不器用な掌で撫でられる度に心が温かくなっていく。

魔に魅入られる事がこれ程温かく心地好いと言うなら。]

 もし、気が変わるとしたら……。
 人間辞めたくなるくらいかな。

[胸の中でもう一度笑う。]

(77) pannda 2014/11/01(Sat) 02時頃

【人】 ろくでなし リー

 それにタダより高いものは無いって知ってるか?

 高すぎて、買えないんだから……離すなよ。

[折角あんたのものになったんだから。
耳を当てても鼓動は聞こえぬその胸に、想いを吹き込む様に
口付けた。]

(78) pannda 2014/11/01(Sat) 02時頃

【人】 ろくでなし リー

[離さないと言ったのは俺の方なのに。
離すなと理不尽な要求をモンスターに押し付ける。
そんな事を言うのは俺だけかもしれないが、
俺だけの特権だと、抱きしめられただけキリシマの背に
両手を廻して抱き返した。]

 ……キリシマ。大好き。

[夜が更けても時計は巻き戻らない。
魔法が溶けた街は次へと時のバトンを渡していった。]

(79) pannda 2014/11/01(Sat) 02時頃



[それまでの人生を語ろう。
 それはびっくりするほどうすっぺらい。

 母親が人狼で、生まれた時から人狼だった。
 けれど、人間の中で育って、幼い頃にはそれには気がつかなかった。

 それというのも、母親が、魔女に頼んで、人狼としての欲望を出さないように頼んでいたからだということだった。
 その魔法は一生続けばよかったんだろうけれど、ある日魔女は突然、ここまでだよ、と言って、母親に代金の支払いを命じ、
 母親はその日からいなくなった。

 魔女が金色の毛皮を優雅に纏って家に来て、
 死にたくないなら、私と契約をするかい?と尋ねてきたが、首を横に振ってそのまま街を出た。]




[母親がどうなったかはわからない。
 けれど、街を出て、しばらくすると、身体はその金色の毛並み、いつのまにか獣になって走っていた。

 理解するよりも早く、あとはただ本能で、山に棲み、生きた動物、訪れる人間、迷ってきた人間を食っていきてきた。
 生きたもの、それでないと駄目なんだと思ったのは、ハイエナのように動物の死骸に歯を立ててみても、身体はそれを拒否するかのように、必ずそのあと、悶絶して苦しむこととなる。
 そして、魔物として理解するのだ。それは、肉を食わなければならないわけではない。
 命を食わなければならない存在、それが己なのだと。
 それを止めるためには、自らの存在を消すか、もしくは、

 母親がしていたように、より強い力に頼るしかないのだと。]




[そんな時、やはり命をくらおうと、その小さな金色を栗鼠に爪を立てようとした時、
 なぜ、その手を振り下ろさなかったのか、そして、牙をかけなかったのか。

 その瞬間もわからなかったし、もちろん、今でもしっかりとはわからない。
 ただ、そのことをよく考えると、
 その金色の栗鼠の色が、あの時、魔女がまとっていた金色の毛皮と同じ色に見えたから、かもしれない。

 思い出したのは、小さな頃の生活で、
 母親が一生懸命人間の料理を作っていた。
 ハロウィンには、かぼちゃが並ぶのが当たり前で、
 きっと味としては美味しいなんて感じてなかったけれど、
 その形や色、それを食べるのよ、と言われ、食べていた。]




[その後できた金色の栗鼠の友達は、料理が得意で、しかも綺麗だった。
 同じ魔物であると知って、少しほっとしたのをよく覚えている。

 それからの旅は、魔女を探す旅だ。
 生きていくためには、命を食べるか、それとも魔女と契約をするか、いずれかに思えたから。
 途中で、たまらなくなれば、人間や動物を食べながら、やっとこの街についたのはいつだっただろうか。

 魔女をみつけて、話をする。
 魔女はそれなら、飼ってやろうか、そう、犬になるのなら。

 残念なのは、母親と契約した魔女のような術は彼女は使えなかったことだ。
 魔女はなるべく人間を食べないようにしてやるが、そのままではいつか死んでしまうと告げた。

 だから、そっと、たまに人間を食べても、それがみつからないようにしてあげる、と。
 そして、もう飢えていたオレにとって、その提案はもう最上にも思えたのだ。]




[あの日から、ベネットの犬となって、
 でも、喜んで手紙を書いた。

 金色の栗鼠、唯一の友達。
 綴る文字は、多くはなかったけれど。**]


 ―            ―

[目の前に現れた金色の獣。
 その大きくて獰猛な存在は、ちいさな体躯を縮み上がらせた。
 あまりに恐ろしい牙と、飢えた息と。
 元の姿を取るのも忘れ、ただ木の葉をマント代わりにし、
 目を閉じ、ぶるぶると震えていた]

 「たべないで……」

[溢れた言葉はきっと、届かない。
 そう思っていたが、目を開けても洞窟の中に己はいない。

 じっとその狼を見上げる。
 哀しい赤い目を、寂しそうな赤い目を、している

 栗鼠は、再び彼に届く声で自身のことを明かし
 城まで運んでくれと頼むのだった。

 ――せめて、この腹空かしの獣に食事を与えようと。]


 この時期は、南瓜があまいので

[ハロウィンを知らない吸血鬼は、
 ただ、「美味しい時期」だとは知っていた。]

 ニンゲンの肉はあげられないけれど……。

[だから、振る舞えるのは、こんなものしか無かった。

 街角で愛されている南瓜のペーストを挟んだパン。

 牛ひき肉や玉葱、香草、米を南瓜に詰めて、肉詰めにしたもの
 トマトと一緒に煮込んで、味をより芳醇なものに。
 肉詰めから溢れるトマトブイヨンは、緋色である
 せめて見た目だけでも狼の好む其れに近づけようとした。

 肉詰めにした南瓜の色合いは白っぽく、白菜に似ている
 それでも、食べればあの甘みをきっと、思い出す。]


[食事を取る狼男の対面で椅子に腰かけながら、
 合間に、煩いとならない程度の声音で感想を聞く。

 時を止めてしまった金髪の男は、
 狼の子が手料理を食べてくれる光景を眺めながら
 穏やかに微笑んでいた。]

 ……また、遊びにおいで。
 私はヴァンパイアのニコラエ、君は?



 ―――… … 私と友達になろう、狼よ。

 


[その出会いは、城でひとり孤独に暮らす男にとって
 退屈を打ち壊す「非日常」と為った

 だから、彼が人里に住むようになったと文を寄越した時、
 紅茶のラベルが彼の住まう街の住所を示していた時。

 いってみたい、と思えたのだろう。
 だって、狼に会えたら、つまらない灰色の毎日が、また**]


【人】 ろくでなし リー

    − 終わるハロウィン −

[大好きと伝えても、キリシマは愛からず曖昧な言葉ではぐらかす>>@20
それでも構わない。
口が悪くても、曖昧でも、それが好きになったキリシマだから。
温もりのない冷たい身体に抱かれたまま、
ハロウィンが終わりを告げる。]

 キリシマが急にいなくなっても、困る人いっぱい
 いると思うけど。

[旅立ちに猶予をくれた言葉の足りないキリシマの優しさに
感謝しながらも、そんな事を言ってみる。
ここにいられないのは判っているから強くは言えないから。]

(107) pannda 2014/11/01(Sat) 20時半頃

【人】 ろくでなし リー

 行って来ます。

[俺の帰る場所はもう決まった。
他に遊びに行く事があっても、何処に行っても。
必ず帰って来ると、誓いの様に笑顔と共にそう告げて。

ふと思い出した様に、ぴょんと背伸びしてその頬に唇を
押し付けた。]

 まだ菓子貰ってないから、悪戯しといた。

[唇を押し付けた頬もやはり冷たかったが、
そんな悪戯をした俺の方が恥ずかしくて赤くなって。
何か言われる前に薬屋を飛び出した*]

(108) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃

【人】 ろくでなし リー

   − 11月1日 −

[孤児院に戻るとチビ達が昨日の成果を両手に抱えて
我先にと自慢しに来た。
それを凄い凄いと、1人1人頭を撫でながら、俺は不作でしたと
おどければ、笑う奴や、分けてあげると籠を差し出すチビもいた。]

 それ大事なおやつなんだから取っておけよ。

[そう言って最初に向かったのは院長の部屋。
孤児院を、この街を出ると告げる為。
院長は勿論、シスター達も突然の話に驚いて
詳細を聞いてくるけれど俺はある程度は曖昧にして。]

 どうしても一緒に行きたい人がいる。
 一緒に世界を巡って、生きたい人が出来たんです。

[同性どころか魔物ですとは言えなかった。]

(109) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃

【人】 ろくでなし リー

 『神の御加護を』

[最後に院長は俺の為に祈ってくれた。
とても嬉しくて寂しくて泣いてしまった。]

 ありがとう。

[そしてごめんなない。
人ならざるものを好きになってしまったけれど。
それでも俺は幸せだから。
大事に育ててくれたあなた達には感謝してもしきれない。
もう神様から見離されるかもしれないけど。]

 俺、すっごく幸せ者だから。

[泣きながら満面の笑みを浮かべた俺に、シスター達も
笑ってくれた。]

(110) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃

【人】 ろくでなし リー

   − ホテルへ −

[シスター達に挨拶を告げた後は、グレッグとシーシャが
泊っている筈のホテルへと向かった。
華月斎に渡す予定のお菓子は、シーシャの使い魔が
持って行ったから戻って来ている筈と信じて。

2人に逢ったら何て言おう。

グレッグには港町の名前と住所を聞いて、
いつか遊びに行くと告げよう。

シーシャには今度会えたら華麗に踊れるようになっているからと
伝えなければ。

まだ彼らが旅立っていない事を願いながら、
フロントに声を掛けた*]

(113) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃

 オイ、好きなタイミングで鳴らせ。

[だから、そう告げるのに一切の躊躇はない。
時計塔の影 ひとつの影が揺れて――]


 ……で、テメェは結局なんだったんだよ?

[その問いには答えは返らない。
”N”の正体を抱いたまま、秋の気配を吹き飛ばす風に彼女の笑いが乗ってくるだけ。
他にもやるべきことはある。
一度咳払いして、]

 クソネコ、”約束”の時間だぜ。

[さて、使い間の返答はいつごろになったか。
落ち合うまでは人間達に挨拶でもしてみようか、と

露天巡りの放浪はもう少しだけ続く*]


【人】 ろくでなし リー

    − 鐘が鳴る −

[シーシャを探しても見つける事は叶わなかった。
広場で華月斎と手品を披露しているのだろうか。]

 あ……鐘……。

[昨日の騒ぎの残り香の様に、小さな南瓜が窓辺や店先で
幾つかちょこんと寝ていた。
微かな余韻を感じて、ふ、と口元が綻んだと同時。
鐘が鳴り響いた>>118
案外初めて聞いた気がする。
澄み渡る音が滲みた。]

(122) pannda 2014/11/01(Sat) 23時頃

【人】 ろくでなし リー

[見上げた鐘楼は陽の光を浴びて眩しくて。
そこに探していた顔を見つけるのは難しかった。

ただ鐘の音は、歩き出す背を押してくれる様に聴こえて。]

 ……♪

[まだ挨拶していない人が沢山いる。
彼らに声をかけなければ、と鐘を背に歩き出した*]

(123) pannda 2014/11/01(Sat) 23時頃

【人】 ろくでなし リー

[不意に背中に、風が鐘の音と言の葉を届けて来た気がして立ち止まる>>124]

 ……シーシャ?

[振り返る。
そこにあるのは雑踏だけ。
けれど、頭からコロリと、お菓子の入った袋が落ちて来た。]

 ありがとう。
 今度会ったら、お前誰だって言われる位。
 イイ男になるから。

[包みを1つ開けて口に放り込むと、甘い筈なのに
涙が零れそうになった。
姿が見えないのだから、それが彼の意志。
俺には探せないから。]

(125) pannda 2014/11/01(Sat) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

 シーシャありがとう! またな!!!

[鐘の音に立ち止まっていた人達が一斉に俺を見る程の大声。
縁を結んだのはほんの僅かだが、掛け替えのない縁への感謝。

彼に届くと良いな*]

(126) pannda 2014/11/01(Sat) 23時半頃

 ボス……!

[時は進み、鐘が鳴った。
 ハロウィンが終わらぬが故に保留され続けてきた”解雇”宣告も、いよいよ効力を発揮することになるのだろうか。]

 分かったよ、ボス。

[シーシャのことを「ボス」と呼べるのも、もう後ほんの少しの間だけ。
 さて、いまシーシャはどこにいるのだろうかと、耳を揺らして気配を求める。]


[顔の前に人差し指。]

 この魂使ってもう一回生物として――寿命も姿もただの猫として生きるか

[今度は中指を伸ばした]

 コイツを魔力に還元して、寿命も生態もただの猫じゃねぇ――軽く魔物として生きるか。


[以前、他の下等妖魔から聞いた話は、契約を解除しても、まだ多少の魔力は残る、契約者である人間が置いて死ぬまで、ずっと傍にいられるというもの。

 けれど実際には、若干の違いがあった。
 その妖魔が、また別な契約形態だったのか、それとも、魔として生きることに躊躇いがなかったのか……今更、知ることなど出来はしないが。]

 ボス、おれは………

[悪魔との契約を破棄するということは、思っていたより、ずっとずっと、重い事柄だった。
 けれど、決断に、そう時間を有することはなかった。]


 おれ、ただの黒猫に戻るよ。

[たとえ、どんな永い時を得たとしても、その先にあるものが永遠の別れであるならば、そんなものに意味はない。
 ならば、たとえ短い時であっても傍にいて、いつの日かまた、巡り会うことが出来るなら……]


 ……あばよ。


【人】 ろくでなし リー

    − ホテルで −

[グレッグがミーを待ち続けているとは知らずに、
まだ宿を発っていない事に安堵しながらロビーで待っていると
数日前に覚えた声>>153]

 グレッグ! 
 良かった。また逢えた。

[出会いは商売人と客、それだけだったが、今はそれ以上に
大切な友人とさえ思えるのは、この不可思議な数日のせい。
同じ奇妙な体験をどんな風に過ごしたのか、
聞きたいのは山々だが、こんな場所で長居も出来ず。]

 グレッグがくれた飾り細工の南瓜な。
 あれ、凄かった。
 チビ達も羨ましがってたし、魔除けにもなったよ。

[魔女に逢えなかったのは、あの南瓜の力かも知れない。
そんな事を考えつつ、彼の連絡先を受け取ったが。]

(193) pannda 2014/11/02(Sun) 20時頃

【人】 ろくでなし リー

 あ、俺な。
 この街を出て行くことにしたんだ。
 何かやらかしたって事じゃないから安心しろ。

 でもまた逢えるから。
 来年じゃなくても。
 何処かでまた、俺、グレッグの住む港町も見てみたいし。

[また逢いに来ると、言われると少しだけ困った。
それでも気持ちは嬉しいし、俺もグレッグとまた出会いたい。
だから、ここでは無いけれど。
もう一度、再会の約束だけをして。]

(194) pannda 2014/11/02(Sun) 20時頃

【人】 ろくでなし リー

 今度はグレッグが案内してくれよな。

[笑顔でその手を握った後、そっと耳元に唇を近付ける。]

 本物の魔女、いたよ。

[ジェレミーの家に魔女はいたのかどうか、何があったのか。
その一端だけを擽る様に耳に残して、後は再会した時の
お楽しみ、と手を振って別れを告げた*]

(195) pannda 2014/11/02(Sun) 20時半頃

【人】 ろくでなし リー

[街を歩くと宝物が1つずつ増えていく。
グレッグから貰った連絡先。
シーシャから貰ったお菓子の袋。
孤児院に戻ればニコラエから貰ったガラス椀。

1つ1つはとても軽いのに、ひどく重くて。]

 やべ、泣きそう。

[ごしごしと汚れた裾で顔を拭う。
まだ逢っていない人の方が多いのに。
これではキリシマの元に戻る時には目が腫れてしまう。
笑顔笑顔と言い聞かせて、俺は広場を歩く。

華麗な手捌きを見せてくれた異国のマジシャンを探して。]

(199) pannda 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 ろくでなし リー

[露蝶の店にも行かなければと思いながら、なかなか足は向かない。]

 あ、おっさん。
 南瓜売れた?
 ごめん、俺もう手伝えないからさ、足腰気を付けなよ。

[農家のおっさんは今日も元気に荷車を引いていた。
歳を重ねて行く農夫に声を掛けると、珍しい、雨でも降るかと
笑いながら手を振ってくれた。]

(200) pannda 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 ろくでなし リー

   − 11月1日の広場 −

[シーシャから貰った菓子の袋。
1つ開けただけで、まだ手の中には残っているが
これは大事な大事なシーシャからの贈り物。
これ以上開けない様にと、グレッグの連絡先を書いた紙を
仕舞った胸ポケットに詰め込んだ。

気のせいだけど、温かいと感じながら顔を上げた先。]

 あ、華月斎!

[ハロウィンが終われば目立つ異邦人>>@47
彼に逢ったのはどれ位ぶりになるだろう。
彼も街を離れるだろうから、逢えて良かったと
笑みと共に駆けよった]

(221) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

   − 11月18日 夜明け前 −

[街の人や仕事の引き継ぎ。
結構余裕があるとは思ったけれど、時間が経つのはあっという間で。

一番大変だったのはチビ達だった。
泣いたり怒ったり、物を隠されたり。
それでも俺はその度に宥めていた。]

 俺は何処にいても、お前達の事忘れないから。
 知ってるか? 地球は丸いんだ。
 ずんずん歩いて行ったら一周回ってここに戻って来るから。

[そのうち訪ねて来ることもあるかもしれない。
我ながらずるい言い訳を繰り返す。]

(224) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

 ……シスター……これ。

[荷物は本当にほんの少し。
着替えとチビ達がくれた手紙と、ニコラエがくれたガラス椀。
シスターたちからは聖書と十字架だったけど。
多分仕舞ったままになりそうだ、と今から懺悔して。
最後に院長がくれたのは驚いた事に硬貨の入った袋だった。

俺が今まで稼いだ分全部、随分重くなっていた。
使う事無く貯めてくれていた院長達の優しさに、
俺はまた泣きそうになった。

あれから泣きたくなる事が多すぎて。
それでもこれがこの場所で泣く最後だと思ったから。
声を出すのは堪えたまま、頭を下げる。]

(225) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

 今までありがとうございました。

[それが俺からの別れの言葉。
チビ達が目覚める前に別れを告げて、新しい世界へと足を向ける。
これからずっと一緒に歩くと決めた人の元へ*]

 キリシマ、ただいま!

(226) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

   − 11月1日の広場 −

[手を振り返せば降り返してくれる>>@48
良かった、俺の事覚えていてくれたと、泣きそうだった
顔は現金な事に満面の笑みに変わっていく]

 手が早くて凄いペテン師になるとこだった?
 そう言えば、俺も手品まだ教えて貰ってなかった。

[それじゃお互い様?と笑い続けていると掌に
橙色のお手玉が載せられた。
あの日を思わせる色にぱあっと目を輝かせて
目の前の男を見つめる目は期待の色。]

(228) pannda 2014/11/03(Mon) 00時頃

 悪魔とヤんのはすげぇイイらしいぜ?

[舌なめずり一つ、彼に言い訳を与えて−−−深く深く、ベッドに沈み込む。
運命を共にする影二つ*]


[ 悪魔の気の済むまで 一つの影のまま* ]


【人】 ろくでなし リー

   − 広場・華月斎と −

[華月斎が途中で口籠る>>@53が、元々シーシャとの
あれそれを知る事もなかったので首を傾げるばかり。
それに俺の中では純粋に手品の時の手の早さを褒めていた。]

 簡単なのか?
 まっすぐ上に、同じ高さに。

[微妙に言葉の認識が違っているようだが、判る筈もない。
それよりも、目の前でずっと同じ軌道を描き始めた
お手玉の方が大切だ。
華月斎の言葉を繰り返し、
口を開けたまま視線はお手玉を追う。
上下すれば首を上下に、掌と甲で跳ねれば目玉をきょろきょろと。]

(235) pannda 2014/11/03(Mon) 01時頃

【人】 ろくでなし リー

 よし、俺頑張る。

[思い切り頷くとその力のまま投げたお手玉の軌跡は高く遠く。
それでも繰り返すうちに、何とか同じ高さを繰り返す事は出来たか。]

 これ、結構集中力、いるな。

[視線をお手玉から離せないから、
華月斎が今どんな顔をしているのか、気付けない。]

(236) pannda 2014/11/03(Mon) 01時頃

【人】 ろくでなし リー

 え、本当!? そう言われると益々やる気出る。

[華月斎は褒め上手で、俺もどんどん調子に乗って来る。
周囲も何をやっているのだろうと、奇異の目を向けて来るが、
視線は一瞬で離れて、ただの風景に溶けていった]

 華月斎にはもっといっぱい教えて貰わなきゃいけないから。
 いつになるか判んないな。

[必死になってお手玉を跳ねさせる中、
多分もう二度と彼に逢えない予感を見ないふりをした。

また1つ、大事なものが増える。]

(243) pannda 2014/11/03(Mon) 01時半頃

【人】 ろくでなし リー

 自分が喜ばせたい相手か。

[チビ達が喜ぶ顔を思い浮かべながら、片手に載せたお手玉も
同じように跳ねさせようとするが、さすがに両手は難しい。]

 一緒に……。でも迷うな。
 内緒にして驚かせたいし、あ、でも驚かないか、あいつ。

[最後に浮かんだのは、キリシマ。
必死に練習する俺を笑うだろうか、一回でも凄いなと
頭を撫でてくれたらいいな。
そんな未来を勝手に描きながら、お手玉は宙を跳んだ。]

(244) pannda 2014/11/03(Mon) 01時半頃

【人】 ろくでなし リー

 ……なぁ、華月斎。
 華月斎はもっともっと凄いマジシャンになるんだろ?

 もっと凄いマジシャンになったら。
 どんな小さな田舎町にいても。

 新聞とかテレビに出たら、判るよな。

[もう逢えないだろうけど。
その名が届くなら、どんなに嬉しいだろう。
しゃら、と音を立てて両手に収まったお手玉を握り締めて、
俺は華月斎に笑い掛けた*]

 それ位凄い手品師になってよ。華月斎。楽しみにしてる。

(245) pannda 2014/11/03(Mon) 01時半頃

【人】 ろくでなし リー

    − 旅立ちの日 −

[待ち合わせの場所にいたのは黴臭いモンスター>>@55>>@56
文句を言われても、時間は守ったと街中にある時計を指差し
言い返す。]

 キリシマ、カビ臭いけど、時間有ったんだから。
 ちゃんと干す位した方が良いって。

[隣に並んだ男のコートからは随分ほったらかしになっていた
匂いがして、顔を近付けて大袈裟に笑ってみせた。]

 な、キリシマ。

(250) pannda 2014/11/03(Mon) 02時頃

【人】 ろくでなし リー

 次の街、決めた理由って何だ?

[遠く小さくなる街を見つめて、浮かびそうになる涙は
きつく瞼を閉じる事で耐えて見せた。
キリシマの前で故郷を、友を思って泣く事はしないと決めたから。
全てを捨てて彼に付いて行くと決めたから。
涙の代わりに尋ねるのは次の街への期待を込めて。
街を出るのは初めてで、寝台列車も勿論初めてだ。

これから始まる知らぬ土地での慣れない生活。
それでもキリシマの傍と言うのは変わらない。]

(251) pannda 2014/11/03(Mon) 02時頃

【人】 ろくでなし リー

 次の街でも、素敵なハロウィンがあると良いな。

[走るベッドに子供の様にはしゃぎながら、
取り出した橙のお手玉を掌で跳ねさせる。
跳ね回るお手玉と同じように跳ねる俺の心はこれから
ずっとキリシマの掌の中。

キリシマが離さない限り、俺は手の中に戻って来るからと
言葉にはしないまま、お手玉を1つキリシマへと投げた。]

(252) pannda 2014/11/03(Mon) 02時頃

 いっしょだ……グレッグ。

   ”ずっと”一緒にいよう、な……。


[向けた笑みには、小悪魔の片鱗が*]


 いいのかよ?
 そうそう真名なんて呼べねぇんだぞ。

[そろそろ聴こえるだろう、と囁く甘言。
胸に刻んだそれを、契約完了の証として求めた]

 なぁ、 和希 ?


【人】 ろくでなし リー

    − ずっとずっと先の話 −

[キリシマとは喧嘩もした。
ふざけあったりもした。
心配する事もあった。
笑いあったりもした。

……愛し合ったりもした。

どれも些細で特別な日常。

それは時を重ねても変わる事は無く。]

(267) pannda 2014/11/03(Mon) 03時頃

【人】 ろくでなし リー

 なー、キリシマ。
 お前もう少し客に愛想よくしてやれって。
 お客さん、体調弱ってるんだから、
 上辺だけでも優しくしてやれよ。

[俺が接客に入る様になって、
キリシマの薬屋は結構繁盛するようになった。
苦いお薬が嫌だと泣く子供達には、不思議な唄と
お手玉で涙を拭いてやった。

何処に行っても俺が動きやすいように店内が作られていた事に
気付いたのは何時位か。
感謝の言葉の代わりに、小さな店内でダンスを誘ってみたりもした。
少しずつお金も貯まって、順調だと思っていたのに。]

(268) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃

【人】 ろくでなし リー

 本当に、俺がいないと店もまともに開けないんだから。
 しっかりしろよ。

[いつもの様に呆れながら声を掛けた俺をキリシマは
どんな目で見ただろうか。]

 商売ッ気が無いのは良いんだけどさ。
 たまには服とか新調しようぜ。
 カッコいいキリシマも見たいし。
 それに、お菓子も買っておかないと。

(269) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃

【人】 ろくでなし リー

 寝ちゃった……?

[歳を取っても変わらぬ文句。
慣れているのか、気付けばキリシマは眠りに落ちていた。
ピクリとも動かぬ様子はいつ見ても慣れる事は無い。
もしかしたらもう二度と目覚めないのではと不安に駆られて
伸ばした手は、魔物の彼の身体を擦り抜けた。]

 なぁ、キリシマ……明日、ハロウィンだぞ。

[呼吸音さえ響かぬひんやりとした室内に差し込む月光。
けれど光は俺の影を生む事は無い。

幸せで幸せで、幸せすぎた俺の人生。

本来なら天国か地獄に行くべきだろうが、俺は違った。
最期に思い残す事があったから。
キリシマを1人にしたくない、その一心が俺をキリシマの
傍に留まらせる。]

(270) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃

【人】 ろくでなし リー

 俺の戻る場所はキリシマの傍なんだってば。

[天国でも地獄でも無い、お前の傍なのに。
もう抱きつく事も、殴られる事も、愛し合う事も出来ない。

そっと冷たい筈の手に俺の手を重ねても、その温度が伝わらない。
覚えているはずの感触を探しても、空を彷徨うばかりで。]

(271) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃

【人】 ろくでなし リー

 なぁ、もう一度……踊ってよ。

[重ならない手はもうワルツもタンゴも踊れない。
月光射す小さなダンスフロアは空っぽのまま。

彼を残してしまった事に涙した夜が最後だと思ったのに。
質量の無い涙が音も無く床に落ちた**]

(272) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃


[慰めと、希望の意味を持つその花が。
 春を連れてきてくれたのだ

 ―――其処に肌寒さは、もう、ない。]


 逸れンじゃねぇぞ、和希。

[それでも、隣に”彼”が在る。
唯一の心安らげる場所。永い生も何もかも預けられる存在。

相手を思う時、悪魔の心に芽生える想いは愛に等しいのだろう
 いつか口にした砂糖菓子のように甘く優しい  *それこそが*]


【人】 ろくでなし リー

    − 11月 −

[グレッグもシーシャも華月斎も街から消えて数日が経つ。
ミケも探したけれど、彼が行きそうな場所は1つしか
思い浮かばないけれど。
ドナルドとキスをしていた男の店だと思うと何となく
気恥ずかしくて足を向けられなかった。

なかなか足を向けられなかったのはニコラエの店だけでなく、
露蝶の店も同じ。
待っていてくれると言われた事に、
胡坐を掻いてしまいそうになる。]

 露蝶、こんにちは。

[それでも自分の言葉で別れを言わなければ、と
手を置いた扉は自棄に重く感じた。]

(310) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃

【人】 ろくでなし リー

 露蝶、今日のお勧め何?

[今日は手伝いでは無く、客だと勝手にテーブル席に座り、
メニューでは無く露蝶を見つめてオーダーする。]

 ……露蝶……俺、この街を出て行く。
 何かあったわけじゃ、いやあったんだけど。
 悪い事があったんじゃなくて。
 良い事があって。

[今言わなければ、そのまま食事をして終わりそうだったから。
まとまりのない言葉を一気に紡いだ。]

(311) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃

【人】 ろくでなし リー

 俺、また遊びに来るから。
 その時まで……ツケててよ。

[ただ「また」と言うだけの曖昧すぎる約束を押し付ける。
露蝶の優しさに甘えていると判っているけど。
巻き戻り変わっていったハロウィンの中で、
変わらぬ露蝶は、確かに俺達がそれを過ごした証拠の様で。
揺るがぬ姿に、このままでいて欲しいと勝手な願いを込めた*]

(312) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃

 ……私は、変わらず君の友人だよ。
 何が変わろうと、変わらなろうと。
 
 ねぇジェレミー。
 だから、――…いつか店に遊びにおいで
 虹の架かる橋の下で、待っているよ。

[虹を冠る店は、あの街にはもう無い。
 あるのはただの、空き地のみ。

 店に訪れた住人は首を傾げる
 此処には雑貨屋があったはずなのに、と。]


【人】 ろくでなし リー

    ー 旅立ち −

[カビ臭さにクンクンとわざわざ匂いを嗅いでは
顔を顰めていた俺にキリシマはふざけた事>>@61を口にしてきた。
服なんて洗って干して位しか覚えのない俺に、
なかなか無謀な要求だと思いながらも]

 えー。俺が管理したら虫喰い孔だらけになる。

[面倒臭いと言いながらも、キリシマが身の廻りを
任せてくれた事に、臭いに歪んでいた顔はたちまち輝いた。]

 なーなー。キリシマも虫喰うの?
 違った。虫に喰われるの?

[ちゃんと埃や汚れを取って風通しの良い所に防虫剤と
一緒に入れていれば大丈夫だろうか。
そんな事を考えていたら、キリシマ食べる虫いるのかと
下らない事を思い付いた。
勿論後先考えずに、ノーバウンドでキリシマに投げたけど。]

(315) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃

【人】 ろくでなし リー

 あ、そうだ。
 グレッグ……って言って判んないか。
 ハロウィンで仲良くなった奴がいるんだけどさ。
 そいつが住んでるのが港町でさ。
 海って凄く大きいんだろ。
 今度そこにも行って見よう?

[目の前に広がる新しい世界に夢中な俺は、
キリシマが色々考えてくれていた事に気付く筈もない。
馬鹿みたいに駆け回るのを止めた位で、
彼が密かに見守り思っていてくれた事に漸く気付いても、
キリシマの答えはいつも素っ気無い。

その度に、可愛くないと膨れながら、随分上達した
お手玉を跳ねさせていた*]

(316) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃

【人】 ろくでなし リー

   − そして避けられない未来 −

[この手がキリシマと同じように枯れている事に気付いた時も。]

 これでお揃い。

[そうやって笑っていた。]

 あんたがずっと傍にいてくれるなんて、歳を取って良かった。

[ベッドから起き上がれなくなった時も、そう言って笑っていた。]

 キリシマ……ありがとう……1人にして……ごめんなさい。

[最後も笑って終わろうとしたのに。
最後だけは笑えなかった。

彼が渡した薬の効果の意味>>@64等聞きもしなかった。
彼が俺の為に渡した薬だ。
毒でも何でも喜んで飲めた。]

(317) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃

【人】 ろくでなし リー

 なぁキリシマ……あんた、何する気なんだ。
 こんな爺さんの身体残して。

[ガラスの棺と薬液に眠る俺の身体は白雪姫とは言い難い。
抜け出た魂は最初の街を出たあの時に巻き戻っていた。
まるで魔女のループが今更発動している様に、あの頃を
思い出させる姿のままキリシマに問い掛けたが、
明確な答えは返って来ない。

こんな時は絶対に答えを教えてくれないと判っている。]

(318) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃

【人】 ろくでなし リー

 キリシマ、何処行く気だ?
 そんな服だったら街の連中がびっくりするぞ。
 コートならしまってあるから着て行けよ。

[季節は移ろい、人間なら寒さに身を縮める季節。
虫食い孔1つ無いコートをしまった場所を指差したが、
彼に届いたかどうか。]

 キリシマ、俺も着いて行って良いんだろ?

[肉体を保存してくれているのは嬉しいが、
俺の魂の場所はお前の傍だと譲りたくは無いが。
彼が戻って来ると言うなら、待てと言うなら、
そのまま眠りながら、彼を待とうか*]

(319) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃

 ……───餌を、くれよ。


[巣くった闇が、もっと深くに根を張って、いつか深紅の魔華を咲かせるまで。

 グレッグの魂が、闇の眷属に相応しい、罪の色に染まるまで………*]


ろくでなし リーは、メモを貼った。

pannda 2014/11/03(Mon) 23時頃




  一曲踊ろうか。
  君が生まれた、お祝いに


[もう、時計の針は動かないから。
 時間が私達を邪魔することはない]


【人】 ろくでなし リー

   − 眠る死体と踊る魂 −

[結局何処へ向かうキリシマの後を追う事は出来なかった。
俺の身体が錨の様に、最期を過ごしたこの家に縛り付ける。
故意か偶然か、文句を言ってもキリシマには付いて行けず、
ただふくれっ面で彼の帰りを待つ事になった。]

 退屈なんだってば。

[誰もいない、いたとしてもキリシマ以外聞こえない声は
かなり不服だ。
縫い目が解れ、ボロボロになったお手玉はもう宙に跳ねる事は無い。
1人でくるくると小さなダンスフロアを回っても
埃1つ後を着いて来る事は無い。

つまらない、つまらない。

キリシマだって俺がいなかったら寂しいだろうに。]

(353) pannda 2014/11/04(Tue) 02時頃

【人】 ろくでなし リー

 違う、俺が寂しいんだって。

[落とした本音を聞く者はいない。
聞こえるのは静かな夜に響く虫の音。
嵐の音。雨の音。吹き抜ける風の音。
雪がどさりと落ちる音。
時々遠くで聞こえる笑い声。

それをどれだけ繰り返し聞いて来たか。]

 キリシマ……これ、1人で耐えてたんだ。

[静かな世界が好きだと言っていたキリシマ。
俺には耐えられそうにないと、呟いた声に返す者もいない。]

(354) pannda 2014/11/04(Tue) 02時頃

【人】 ろくでなし リー

 早く起こしに戻って来いよな。
 ハロウィン、もうすぐなんだから。

[何度巡ったのか判らぬ季節だが、ハロウィンだけは
特別な季節。
近付く祭を、旅立ちの街の祭を思い出しながら
シーツが襤褸布となったベッドへと寝転んだ。

沈み込む事も冷たさが伝わる事もない。

いつもキリシマが寝ていた場所に手を伸ばしても
そこに抱きしめてくれる魔物はいない。

代わりに自分の手で膝を抱いて、丸まりながら目を閉じた。

目を閉じれば、初めてキリシマと踊った夜が鮮明に浮かんで来る。
きっと次に目を開ける時には、キリシマが手を差し出して
くれるだろうから。

それまでは胸の中のダンスフロアで、踊っていよう**]

(355) pannda 2014/11/04(Tue) 02時頃

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