304 【飛び入り歓迎】学園の七不思議2
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三度、どこからか風が吹いてくる。
すると、校庭の桜の木々がそよそよと揺れ始め、
薄紅色の花弁の舞い散るや嵐のごとく、
元の世界へと、一人の青年を誘う。
同時に、ヤニクとヤニクに手を引かれた鏡の少女が光の道の中に消えてゆく。
繰り返し口ずさまれ、段々遠ざかる少女の歌は、『星に願いを』だ*
(#0) 2020/05/25(Mon) 01時頃
『ポチュは無事に帰れたようだよ。
レティおねえちゃまのお歌が素敵だった って、
繰り返し繰り返し歌ってた。
―――…ヤニクには、本当に感謝しているよ』
明之進は、今日に限ってはなぜだか言葉が少なかった。
(#1) 2020/05/25(Mon) 01時頃
キーンコーンカーンコーンーー…
突如、鐘の音が響く。
『これより試験を始めます』
男の声は、今まさに試験開始を前に着席する生徒たちに向けた教師の発するそれだった。
(#2) 2020/05/25(Mon) 01時頃
・
・
・
『―――どうです、驚いたかな?』
声は、ハッハッハ!!!と豪快に笑う。
『どうも、ゴドウィン・リオスと申します。
十六年前まで、この学校で教鞭を取っていました。
君たちが私の未練を晴らしてくれる生徒さんたちですね』
(#3) 2020/05/25(Mon) 01時頃
ゴドウィン・リオス。
八起学園の誇る教師たる彼は、十六年前の冬、宿直中に凍死してしまうという悲運に恵まれている。
ある宿直の日、夜遅くまで自分の仕事を持ち込んで学習課題の作成に力を注いでいたが、換気を行おうと窓を開けた時に突風が吹き、徹夜で作った期末試験の問題や生徒の成績表、ヤマ掛け用プリントなどが全て雪降る学校の外に飛んで行ってしまったのだ。
ゴドウィンは雪の中サンダルで飛び出し必死で追いかけたが、まだ五十台とはいえ寄る年波には勝てない。
若い頃のように颯爽と散らばったプリントを集めることは出来ず、ついには渡り廊下で転倒し気絶昏倒、気づけばあの世――ということだった。
(#4) 2020/05/25(Mon) 01時頃
ゴドウィンが在任中の八起学園の進学率・志望校合格率が素晴らしかったことは、今でも古参教師の間ではレジェンドになっている。
どんなに試験の結果が悪くとも見捨てることなく接し、必ず生徒にやる気を出させ、必ず結果を出してくれる先生であると。そして勤勉でおおらか、生徒に慕われる先生であったことも。
『事情があってその冬がこの学校に居られる最後の季節でした。
だから私はね、残念でたまらないんです。
最後の生徒たちと春を迎えられなかったことが。
最後の生徒たちを、とっておきの期末試験で鍛えてあげられなかったことが…』
ゴドウィンの声は悲し気に揺れる。
(#5) 2020/05/25(Mon) 01時頃
『というわけで〜〜〜ですよ、皆さん!
私の最後の期末試験、是非受けていって頂けませんか?
ちょ〜〜っと成績が振るわなかった人は、私の特別特訓を受ける権利を差し上げます!』
キラリ☆とゴドウィンの丈夫な白い歯が光った。 *
(#6) 2020/05/25(Mon) 01時頃
― 本日のランダムゲーム ―
1.ゴドウィンの期末試験を受けよう!
[[1d10 ]](スペース除く)のランダムを3回【act】で振り、受講教科を3教科選んでください。今回テストが準備できたのは、ゴドウィン先生が拾い集められた10教科だけみたいです。
[1.英語 2.世界史 3.倫理 4.数学 5.物理
6.生物 7.音楽(歌唱) 8.音楽(楽器演奏) 9.家庭科 10.美術(実技)]
2.受講教科が決まったら、それぞれ任意のタイミングで【act】にてランダムを振ってください。その数値が各教科の点数となります。一度に引いても、分けて引いてもOKです。
例)
英語⇒[[fortune ]]点 音楽⇒[[fortune ]]点 世界史⇒[[fortune ]]点 など。
(#7) 2020/05/25(Mon) 01時頃
3.(任意)
試験は必ずしも教室で受ける必要はありません。
自分が落ち着くところで自由に受けるもよし、ランダムを引いて移動するもよし。なお、ゴドウィン先生の取り計らいで、試験に取り組む時にはその周囲一帯に灯りがつくようです。
(任意ランダム/使わなくてもOK)
[1.各学年の教室 2.図書館 3.美術室 4.自習室 5.食堂 6.屋上 ]
★おまけ
そしてなんと……あの日に雪の中に散らばってしまったゴドウィン先生謹製ヤマ掛け用プリントが校内に隠されているみたい。
一人2枚まで見つけることができ、[[omikuji ]]を引いて『吉』以上が出た人はなんとヤマが当たりお好きな教科の点数+10点が追加されます。
現人神>一等賞>大大吉>大吉>中吉>小吉>吉|ここから左が+10点ゾーン|>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶>回答拒否
(#8) 2020/05/25(Mon) 01時頃
― 吊り襲撃について ―
3教科の合計が【一番低かった人】【二番目に低かった人】が
ゴドウィン先生のスペシャルウルトラファイティング講座を受けて
現実世界に返して貰えるようです。きっと元の世界でも成績アップ間違いなし!
(#9) 2020/05/25(Mon) 01時頃
ヤニク先輩が帰って寂しくなっちまいましたね。
ところで先輩、何の教科でした?
オレは世界史、物理、音楽(歌)だって。
[思念派では見えないと知りつつ、ひらひら〜とプリントを振ってみる*]
[ヤニクとポーチュラカが花嵐と共に去った時。
今まで繋がっていた何かが途切れるような、そんな喪失感と共に眩暈を覚えた]
あー、そうだな。
でも、ま、俺らも元の世界にもどりゃ会えるし。
[こうして脳内会話ができなくなったとしても、彼との縁が途切れたわけではない。そう思ったからか、それとも、件の教師のキャラに度肝を抜かれたのが切っ掛けか、眩暈は収まる]
俺は、美術の実技と、音楽の歌と、英語だな。
どうやら、音楽の歌のテストを引いた奴、多そうだな。
今から美術受ける気だが、後で音楽受ける時合流するか?
[落ち着いたところで、ふと思いついたことを尋ねた*]
――ですね。
[三つの赤のうち、ひとつの赤が消え。
繋がりが切れたことでか、思念派に乱れが生じた。
自分の場合、それが頭痛など直接的に身体に影響を及ぼすことはなかったが、ただ、理解った。]
実技系が2つか。
延々と文字と向かい合うよりも気晴らしになりそうだけど。
…あ、実はオレもそれ少し考えてました。
デュエットしちゃいます?
[冗談めかしてそんなことを言う。
尤も、自分の成績がボロボロになる可能性もあるが。
男同士だとそんなことも笑い飛ばせそうだ。]
じゃあ、美術終わったら、音楽室で待ってるな。
[成績悪かったらお互いの所為にできるしな――と、思ったのは内緒だ*]
了解、先輩!
[カラオケ程度のノリである。
なお、カラオケではいいとも悪いとも言われた記憶がないが、
音楽の授業で歌うような曲は……あまり自信もないのだった*]
― お知らせ ―
【本日のランダム振り 〆切目安は23時頃を予定しています】
【結果発表は 結果が出揃った後〜0時までに行う予定です】
〆切までに投票が間に合わない方がいらっしゃいましたら、委任等でご対応ください。
また、本日投票委任先に指定されても大丈夫な方(セット可能な方)は、お手数ですがメモに「委任可」と記載してくださると助かります!
(#10) 2020/05/25(Mon) 20時半頃
― 結果発表 ―
【ジャーディン】92点+93点+91点 計276 点
【レティーシャ】81点+57点+58点 計196点
【メルヤ】65点+5点+12点(+10点) 計92点
【ユンカー】95点+1点+85点 計181点
【フェルゼ】1点+72点+17点 計90点
【ウィレム】(16+10)点+69点+92点 計187点
【タバサ】86点+65点+78点(+20点) 計249点
(#11) 2020/05/25(Mon) 23時頃
生徒たちが解いた試験問題と解答用紙は、
自然に浮き上がり、ゴドウィンの元へ。
『ほう!!ほうほうほう〜〜〜!
皆さんよく頑張りましたね。
苦手だったはずが思わぬ高得点だったり、得意な教科で思わぬ得点を取れたりといろいろあって悲喜こもごもでしたねえ。』
うんうんと頷きながら、ゴドウィンは満足げに全員の結果を眺める。
『テストって言うのはね、結果じゃないんです。
結果を受けて、自分が次にどうやって対策を立てるか、
どうやって苦手をやっつけるかが大事なんですよ。
ですからね、懸命に試験を受けた、そのことが一番の宝です。』
(#12) 2020/05/25(Mon) 23時頃
『もちろん、苦手をやっつけるためには努力も必要なわけですが……
というわけで!
先生の先生のスペシャルウルトラファイティング講座の受講権利を
メルヤくんとフェルゼくん、お二人にプレゼント☆しちゃいます!
さ、必勝プリントと、必勝ブックを手に持って、まいりましょう!
大丈夫、気付いたら"元の世界"に戻ってますよ!』
キラリ☆と歯を光らせるゴドウィン先生。
『………みなさん、私の最後の生徒になってくれて、ありがとう』
キラリ光った霊は微笑み、薄れ、消えていった。**
(#13) 2020/05/25(Mon) 23時頃
― 本日の吊襲撃 ―
【投票:メルヤさん】
【襲撃:フェルゼさん】
にセットをお願いします。
(#14) 2020/05/25(Mon) 23時頃
ポーチュラカのこと、利用するみたいでいやだったんだってさ。
真面目だよなー。
[唐突に脳内に響かせる言の葉。
しかし、多分何を指しているのか、ユンカーには伝わるだろう*]
ああ、そうだったんだ?
真面目っすねー。
[と、同意を示しながらも]
……でも、オレあんまり事情分かってる気しないんすけどね。
[自分のことで精いっぱいで、周りの関係性を正しく把握できていない気がする、と苦笑した。]
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