3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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カップメン…せめて野菜かタンパク質添えた方が良い。
[なんかずれた指摘。]
…――出れたら。
[――帰れない。
返事は、出来なかった。]
…、直感的に思われても どうかと 思う
[――せめて、こちらでは、と言葉を紡ぐ]
…――、外に、出た。
[端的に。
猫の鳴き声が聞こえれば、
そちらへ意識を向けもする。]
その野菜が、何だか異形なモンに変わっててなぁ。
[ミニ畑のことだった。]
こっちに来ないか。
[それはすべてへの呼びかけ。]
俺ら、少し、休憩してもいいだろ。
だいじょうぶ、にゃ。
……うそ、あんまり聞こえてなかった。
なにかあったの?
ん?あ?なんかあったっけかなぁ。
[口ごもった。]
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―用務員室―
――……一人で、
[歩ける、言いかけて言い終えずに止まる。 この腕の感覚を知っている、そう、あの――
疼く 右腕。 深い 陶酔。
くすぶっていたあの衝動が、また体温を上げてゆく。 呼吸を乱していく。どこか獣に似たにおいが、鼻先を擽って。]
……… はぁ…
[そっと体をおろされれば、長いため息に熱さを逃がした。]
……すみません。運んでいただいてありがとうございました。 あ、わたしお茶淹れます……
[頭を下げる。押さえなければ、と思えばきりり、胸が、肋骨が、また何かに締め上げられる。痛みは、ない。]
(183) 2010/03/03(Wed) 12時頃
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[待ってる…の言葉にはそうか…と返しつつ]
って、ケイト?
何かされたら、助けを呼べよ。
ケイトもだが、ほかもだ。
―――あったっけ、って……
[傍ら、振り返って、見てた]
――……あの子、うん。 そうね、気をつけて。
[共鳴したあの叫びは、ただ哀しいだけ、だったけれど]
いい子だ。
[そう、自分がいなくなったら、見ててほしいから。]
ちゃんと名前を呼べよ。
もう、
[バレるのは時間の問題なのだから。]
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―用務員室―
――…え?
[ほとんど耳に入らないまま、 コンロの火をみつめていた。青い炎。
落ち着こうとしているのに、眺められる視線が、視えた。 気付いているのではなくて、視える。
背にある何かの眼が、自分の背後をも視てるのだ。 起こっている体の異変、まだ目で確かめていない。]
――…お待たせしました。 おいしく淹れられたかはわかりませんけれど。
[人数分の茶を淹れて、そ、と席を立つ。]
あの、私お茶飲んだら校長室に行ってきますね…… 手紙を、読まないと。
(199) 2010/03/03(Wed) 12時半頃
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―用務員室―
――ディーン君…?
[>>205 何かが違うと思った。 あの狂おしい芳香は もうそこからは漂ってこない。 それには安堵するけれど]
ご一緒して頂いてもよろしいんですか? ……では、お願いします。
[瞳を瞬かせて言った後、一瞬の躊躇い。、 けれど、芳香を感じない事実に少し後押しされて頷けば。 用務員室を出た足でまっすぐ校長室へ、と]
(210) 2010/03/03(Wed) 13時頃
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[目を瞑り どこか遠くに 聞きながら。]
…… やめろよ そんな。
どっかに 行く
[膨れるのは不安と ―― と。]
いか ない でよ。『ねェ』
[続いた声 は 闇に溶けた。]
『でも』
『盗み聞きナんて ヒドい な 。』
『しかもそレを話しちゃウなんて。』
『… …君にはまだ気付いてないんだよね?』
[ディーン、と何度も呼んだ筈の 彼の名前はない。]
『少しは タイムラグ が あル のかな?』
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……、
[踏み出した足が震えて、止まる。 >>@33 共鳴するその悲しみは、散る花のよう。 まだ咲き初めの淡い色。はらり、涙が零れた。]
(213) 2010/03/03(Wed) 13時頃
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ん?
[………聴こえてきた声の回答に詰まる。]
タイムラグか……。
[他のものはバレなければいいと思った。]
聞こえていないみたいだな。
時間差で一気に来るのかも。
[くすくす。]
『ふぅん、カセットテープで一気に聞かされてるみタイなものかナ?』
『いっそ、色々な名前 呼んでみようか。ネェ?』
[本当 も 嘘 も ごちゃ混ぜにして。
くす、 くすくす。]
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