289 【ペア】風邪引いたあの子ん家に行く村
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早く良くなりますように。
[触れる前に気づき引かなければ、
その手はベッドに沈む柊真の手を取って
もう片方と共に包み込むだろう。]
測量士 ティソは、メモを貼った。
2018/11/30(Fri) 02時頃
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[柊真が従っても従わなくても、 夕飯は宣言どおりに運んでくる。
今度はうどんだ。 スープは市販のものだけれど、白だしと鰹だしを入れて。 溶き卵に生姜湯に使った残りでおろし生姜を加える。 ゆで麺にそれらを掛けた後、トッピングには大根おろしとネギ。 もし味が分からなくても、少しでも栄養は多く取ってほしい。
服薬も見届け、片付けていればやがてはいい時間にもなるだろう。 飲み物を新しく持ってきたり、 アイス枕の取り替えにあれこれ歩き回り、夜も更けていく]
(106) 2018/11/30(Fri) 02時半頃
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──── そして ────
君が寝たら、おれもリビングで寝るよ。
[夜にまた熱が上がるであろう彼が心配で、 そう言い世話をしながら長い間部屋に居座っていたわけだけれど。
結局、眠ったことを見届けた後 眠気に負けて傍らに雑魚寝してしまった。]**
(107) 2018/11/30(Fri) 02時半頃
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そう、か。
…………いや、どうもしねえよ。
[昔も今も、男は男であるという幼馴染。
予想していなかった答えに、返す言葉は詰まる。
何も知らず、そう答える幼馴染が
今の男には、酷く、眩しく感じられた。
守りたかったものが、変わらずそこにあるのだから。]
……………
[冗談交じりの言葉にも、先程のような軽口は出て来ない。
開きかけた重い口は、何事かを喋ろうとするも
唇だけが僅かに動くのみ。]
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