人狼議事


289 【ペア】風邪引いたあの子ん家に行く村

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[くだらない軽口の言い合いは、彼とでなければ出来ないこと。
「馬鹿」は言い負かされることが多くても、それすら楽しんでいた。
だが、今言われたその言葉は────]

 …………、

[もごつき、何かを言おうとし、結局返せたのは沈黙だけ。
そういう行為をするのは、ちゃんと彼女を好きになってから
自分なりのあの子の恋人としての誠意は
見切りをつけられたことで、いや、そうでなくてもきっと。
果たされることなどなく。

間違いでは無かったと信じているが、
今のリードされ求められている状況で
実は異性とも未経験だと知られるのは……
男として少し悔しいような、
恥ずかしいから秘密にしておきたいような。]


 はい、寝れそうなったら、寝ばす。

 でも……他人の仕事してるとこ、見ることって、そうないばら。
 すこし、なんか……たのしいです。

[慌てて、ちゃんと寝ますよ、と言い添えたけど。*]





 ちが、……

[確かに言ったけれど、でも。
ああ、言い訳なんて考える余裕は生まれない。
きっと未だ熱に浮かされる相手への気遣いなんて、尚更

確かな興奮を示す声が耳元に響き、小さく身を震わせる。
こんな状況ではリップ音も、可愛らしいなんて思えない。
聞こえる、もう一度。とうまがよぶおれのなまえ。
それすらも腰に、下腹部に痺れが下りていく要因。]




 ん っ  ……ぅ

[掌の内に籠もる吐息と声は、弱い部分を這う舌に反応し
何度も、とめどなく、意志に反して漏れ続ける。
抑えることも出来ず、奥へ向かう程に
反応を大きくしてしまうくらいだった。
体温も伝わりそうな距離じゃ、隠すことなんて出来ず。

男の自分の声が、甘く熱を含むのが聞くに堪えない
堪えようとするけれど、無意味な抵抗に近いのが現実。
気づけば強張っていた筈の身体は、力を失って。
何一つ自分自身が思う通りにならないなどと。]





 は、…… ぁ 
    も、 こんな……っ

[浅く荒くなってゆく呼吸にも意図せず混じる声
聞きたくなくても、抑えられて逃げられず。

近すぎる水音と初めての感触を、
与えられるままに受け止め続ける。

続いていても、許され彼が離れても
やがて起こした行動は、同じだった。]




 柊真、ねえ……頼むから

 ────……他のところも、触って


[────それは果たして
弱点を執拗に責められたまらない故の懇願だったのか。
欲で火照る身体が、“その先”を求めた結果なのか。

自分でももう、分からない。]*


[なにせ固定が終わってから駆けつけてくれたのだ。既にとっぷり暮れていた。]

 wwwww なんか……
 さみしー気がしたからめっちゃ引き留めてるけど
 迷惑だったら無視していいからね。

[と、少し弱気に泊りをよろこんだ。]


[諦めきれぬ宇原は、顔をあげる。しょこらちゃんがせっかく台詞つきで三次元にきたのだ。(本当か?)
それでも、これはもとは抱きまくらなのだから。元の用途っぽくつかえば美少女感を堪能できるのではないかと、そうっと腕をまわした。

しかし生まれてこのかた童貞の萌え豚であるところの宇原には、人の抱き方がわからぬ。

人間と触れ合う力加減が全く分かっていない気持ち悪いほど遠慮がちすぎる異様なソフトタッチで、そ〜っと腕を伸ばし、壊れ物に触れるように、あまりにも優しく――抱いた。

この――176センチ28歳会社員オタクが抱き枕の布をかぶったものをだ。]


[抱けば抱くほど――然程柔らかくはなかった。
幻想の中の美少女の触り心地など性格に想像なんて出来ないのだが、聞けばそれは柔らかいという。だが現実は違った。(もちろん現実にはこれは男だった)

骨ばった感触と、ぱつぱつに張り詰めた布。そして先程ベッドまで運んでもらった時傍らから感じた服のにおい。あとは自分のいつもの抱き枕を抱いている時に感じるにおいが、まざりあっている……ただ、若干あたたかい……。

宇原は176センチ28歳会社員オタクが抱き枕の布をかぶったものを羽根のように背後から優しく抱いていた。※1

フェザータッチ(人間の触り方がわからなすぎて遠慮している)で腕まわりや胸元をそうっと形を確かめるように撫でもした。 触れど触れど、美少女性を確かめることは叶わなかった。]


[※1 背後からといったが、「ベッドの脇に腰かけている」岩動だが、「しょこらちゃんはこちらを向いている」つまり、岩動の背面にしょこらちゃんの顔がついているのである。
被る過程と都合上、こうなってしまったが、かぶりきれていない腰から下は美少女ではないので妥協している。]


 

[抱きしめたまま、話し声をきいている。]


[洗い物していた手は、体温の差以上に冷たい。
 温度差に声上げるのを聞けば、どこか微笑ましかった。]

いいんですよ。
看病しに来たんだから、好きに頼って、好きに使ってください。
僕でよければ。

[お礼を言われるほどのことじゃない。
 でも、言われること自体は悪い気はしなくて、添わったもう片手に目を細めた。]


[涙滲ませたのを指摘すべきか迷って、結局何も言わなかった。
 そんなこと、自分が言われたら気恥ずかしくて逃げ出したくなる。
 代わりに癖のある髪をくしゃりとやりたい気にもなったけれど、年上の男性にすることではないかと、離した手はそのまま自分の頭にくしゃりとやった。]

じゃあ、動くとき足にかけたりしないように、本棚の方お借りします。

[コードをバッグから出して、プラグを差し込んだ。]


……ふふ、なんにも楽しいことなんてないですよ。
キーボード打ってるだけですし。

きっと見てるだけでも眠くなりますから、よく寝れると思います。

[言われた通りに本棚脇の机を借りることにして、脚を開く。
 天板にPCを乗せて、ベッドの傍らに座った。
 液晶が明るい光を放つ。]


 
 迷惑だったらそもそも来てないからね。
 さみしんなら泊まっていくからそれでいいじゃない。

[宇原の弱気は少し居心地が悪かった。気を使わせたいわけではない。迷惑そうだと思われるのが嫌で、ややぶっきらぼうに放たれた言葉の後に手をひらひらと揺らし、この話題は早々に打ち切られた。]


 いや、もうじゅーぶんに……ごはん作ってもらって、体温計ばでとりいってぼらって……ズビッ

本当にいい人だよなぁ、って思うと、じーんと胸の奥が熱くなった。
 熱っぽいせいだけかもしれないけど。
 撫でられた頭が擽ったい。
 もそもそ身じろいで誤魔化したけど、案外、悪い気もしなくて、少し口元が緩んでしまった。]

 はいどっぢでも好きなほうを。


淡い光を放つ液晶には、なんか文字が見えたけど、熱のせいか視界がぼやけて、何が書かれてるのかは全く分からなかった。
 元々、目はあんまりよくないし。]

 そういえば、子どもの頃って、こんな熱さばしのしーとなんてなばったから、氷枕とか、あとおしぼり濡らして乗っけてばしたよね。

[ゆっくりと話しながら、ごろんと横を向いて、執筆風景など眺めてみる。]

 横向いても落ちないし……。

[便利だなぁと、しみじみ。]


 …………。

 そういべば凛堂さん、それっていま、なに書いてるんべすか?

[すごく、ものすごく今更だけど。
 隣人が執筆業をしてると知りながら、自分はその本を、一冊も所持してなかった。]

 今度、読んでびたいです。

[謙虚で優しい人だなというのは、前から思っていたことだけど。
 そんな彼は一体、どんな物語を綴るのだろう。
 今更で、失礼かとも思ったけれど、気になりだしてしまったから。
 聞いてみた。*]


[返ってきたものが沈黙だけならば
余裕を持たない男に、その真意を知る術はなく。

この行為の先にある未来、二人の距離が埋まっているのなら
男が、その秘密を知る時も来るのだろうか。

その時が来てもきっと、笑うこともなければ
馬鹿にすることもないのだろう。]


雑炊作ったのは偶然ですけどね。
ちょうど買い物中に連絡してよかった。

[いやもしかしたら、別のタイミングでやってきても結局買い物に出て作った気もするのだけれど、ちょうどよかったのには違いない。
 たいしたことはできないが、力になれたのならよかった。]

少し寝て落ち着いたら、林檎も食べま――

あっ。

[林檎で思い出した。自宅に帰った時、ペティナイフも持ってくるつもりだったことに。
 まあ包丁で剥けばいいかとすぐに思い直したが、不自然に出てしまった声はもう戻らない。]


[直接視界に入れずとも、伝わってくる震え。
その身の反応が示す昂ぶりは、同調するように、男にも痺れを齎した。
──他の誰でもない、俺の手で、声で、こんなにも稜が。

掌で覆っても漏れ聞こえる、甘い熱を帯びた声。
水音が増すのと比例して、下腹部の痺れは熱へと変わり、質量を持ち始める。]


…………稜、……その声、俺すげー好き


[聞くに耐えないという彼の内心知らず、熱に浮かされたように、零す。
掌に些か邪魔をされているのが、勿体無いくらいに。
もっと聞きたい。もっと。]


[とうに反応しきった下腹部のそれを
寝着ごしに、強く幼馴染の身体へ押し当てながら]


ん、……他のところって?


[何処だろうな、と勿体ぶるようにゆっくりと
強張りから開放された身体を、男の手が這う。

そうしてその手は下腹部に至る道を辿り、
しかし熱の中心は避けて、触れないまま
意地悪そうに腰や、太腿のラインをなぞるばかりで*]


[直接液晶から文字を読もうとされているとは気づかないまま、手をキーボードに乗せた。
 アウトラインエディタでいくらかに章分けされたテキストを開き、かたかたと打鍵音をさせる。]

そうですねぇ、今は便利になりましたよね。

氷枕って、タオルに包んだりするじゃないですか。
でもそうするとなかなか、冷たさが弱いっていうか。
もっと冷たいほうが気持ちいい気がして、タオル取っちゃったりして。
でも氷がゴロゴロして寝づらいしすぐ溶けるし、冷えすぎて寒気するしで親に叱られたりしたなぁ。

[口を動かすと、キーを打つスピードは遅くなる。
 それでも別に焦る仕事じゃないから、気にもせず。]


今は、ライトノベルですね。
何冊か出させてもらってる、連作の。

[読者も出版社も拾ってくれた編集さんにも感謝のしきりだ。
 これのおかげで、ほそぼそでもやっていけている。]

他にも時々、単発で記事のライターやったり、ゲームのシナリオの手伝いとかしてますけど。
小説として本になってるのだと、単作のやつもあるんで、そっちなら今度、持ってきますよ。

[献本を受けて、一度読んだあとそのまま本棚にしまわれている文庫本。
 読んでもらえるのなら、本もそのほうが嬉しいだろう。]


[今書いているのは、扉シリーズと題された連作の小説。
 記憶を失った青年が、無数の扉のある奇妙な空間で目を覚ますところからはじまる。
 扉の先はそれぞれ全く違った場所に繋がっており、扉の先に出ても、事あるごとにこの空間に戻ってきてしまう。
 青年が自分の記憶を、そして扉空間がどんな場所なのかを探し求めるのを主目的に、扉の先での人々との出会いと別れや、様々な事件に巻き込まれるのを描いたライトノベルだ。

 今回の青年は、扉の先で口の利けない少女と出会い、不思議と導かれるように霧立ち込める街へ迷い込んでいく――という導入になっている。
 この先の展開ももちろん考えてはいるが、そこは秘密だ*]



[さて、目的も果たしたし狭いし息苦しいし、そろそろ脱ぐか、などと考えていた頃だ。

宇原がそっと、とても優しく…背後から抱きしめてきた。

28年。
岩動が女性とお近づきになれなかった時間だ。
同性の友人とは、じゃれて接触したこともあった。
だがもちろん、慣れるほどの経験はない。
それも男同士ということもあってもっと乱暴なふれあいだ。

ところが、今回はどうだ。
優しく、慈しむように。恐る恐ると抱きしめられた。

他人にこんなに優しく触れられたのは……初めてだった。]



[あまりにもふわふわと、優しく触れる手付き。そして塞がれた視界…
次にどこを触れられるか予想がつかず感覚が研ぎ澄まされる…
この感覚、我々は知っている。


──目隠しプレイ…!!]

 ウツギくんこれ目隠しプレイみたいになってる!!

[さすがにもう、笑いを堪えられなかった。
病人を捕まえて一体何をしているんだ、と思いながらもケタケタと笑い転げた。]


 りんご、はい、食べ……、……ん?

急に途切れた言葉に、なんだろうと首を傾げた。
 けれどその後の言葉も特になさげなので、気にしないことにした。]

 そう、ごろごろして寝づらいんですよね。
 俺、ちっちゃい時、ごろごろして気持ち悪いばばってキャップ開けぢゃって、布団べじょべじょしで怒られたことありばすよ。

 あと高熱出たとき、母親が、一晩中あたばのタオルかえてくればび。
 大変だったぼなって、思いばすよ。

懐かしい話をしながら、そうか、どこも同じだったんだなぁって。
 少し、ほっこりした。
 凛堂さんのキーを打つスピードが遅くなってることには、気付けなかった。]


 あー……らのべってやつ。
 あで普通の小説となにが違うんべす?

聞いておいてなんだけど、普段どんだけ本を読んでいないのかバレバレなような質問だった。]

 へー、記事のライ"……ベフッ……ライターっていぶと、お店とか作品紹介びたいな、です?
 そぶいうの考えて書けるの、すごいですよね。

 はい、ぜひ。
 あんばし本とか読んでないんですけど、なんか気にばるんで。
 読んでびたいです。


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